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1章 奴隷の育成
勇者召喚
しおりを挟むユグドラシルは部屋が手狭なうえ、仕事がまだ残っているため部屋を後にしたともい、追い出された。
「仕事があるから仕方ないけどさ、その間に他の女と楽しんでるとか酷くない?まぁ帰る場所ないから、諦めて性奴隷として買われろとか、そんなことも言えないし、悪い子達じゃないから引き取ったんだろうけど。」
仕事とは関係ないことを考えていたら、フェンリルが飛び込んできた。
「ユグドラシル様!」
「どうしたの?貴方にはコウタの手伝いをしながら、各地の魔力溜まりを監視してもらっていたはずだけど?」
「教皇国の方で大規模な魔力変動です。おそらくこれは異世界召喚です。おそらく人数は400!」
「とうとうあの女やりやがったな、ここごひゃくねんはおとなしかったから、生かして置いてやったが、恩を仇で返しやがって、すぐに周辺国に連絡を出します。貴方は街の中の神殿から神官を全国に回せるだけ連れてきてください。」それを聞くとフェンリルはまのすこい勢いで部屋を出て行った。
オリヴィア教皇国
同時刻、教皇国は女神セレシアの加護を持つ、聖女オルテンシアにより異世界から勇者スキル持ちが400人召喚された。
「よくきてくださいました。ここはオリヴィア教皇国です。勇者様方、どうか我々をお救いください。」オルテンシアの言葉に勇者達はざわめき出す。
だがリーダーらしき男がオルテンシアに一歩近づいて言葉を発する。
「話を聞きましょう。事情を説明してください。」これを聞きオルテンシアはこの世界について話す。まずこの世界は女神セレシアの力によって維持していること、その恩も知らずにセレシア様を信仰しているこの国が加護を受けてるといちゃもんをつけて、魔国に嫌がらせをされており、まだ嫌がらせで済んでいるがこのままだと滅ぼされてしまうので助けて欲しいとのこと。
「なぜその国はこの国を滅ぼそうとしているのでしょうか?たとえ加護を受けていたとしても、滅ぼすメリットは何もないじゃないですか?」勇者のリーダーが疑問を訪ねる。
「魔国は邪神ユグドラシルが支配しているため、セレシア様が邪魔なのでしょう。すでに魔国はこの国以外を全て手中に収めており、もう我が国しか残ってないのです。頼れるところが無く勇者様を召喚したのです。」
「わかりました、人類の国がここしか残ってないのなら、我々はこ子を守りましょう。」
「ありがとうございます。」
もちろん聖女オルテンシアが言っていることは嘘である。世界の均衡を管理しているのはユグドラシルであるし、周りの国が魔国に落とされたというのは、セレシアがこの世界にいた時代にセレシアの横暴により世界が傾きかけたので、そのお膝元である教皇国を味方する国がいないだけである。勇者を召喚した本当の目的は世界樹ユグドラシルを破壊し、再びセレシアを世界に降臨させ、教皇国が世界の頂点に立つためである。
「今日は部屋をご用意しましたのでそちらでお休みください。」
シスター達が勇者達を連れて、部屋を出て行く。オルテンシアは勇者のリーダーにこっそり話しかける。
「もう少し勇者様と2人っきりでお話がしたいのですが、私の部屋までいらっしゃいませんか?」2人が聖女の自室に消えていく。
その日聖女と勇者のリーダーが激しく交わったのは言うまでもない。
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