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第1章
武器の使用訓練
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さて、現在訓練場で自分の使いたい武器を選ばされているのだが、3人がなかなか戻ってこない。
これの前にあった防具選びもかなり迷っていたので、また時間がかかる事を覚悟した。
俺?俺はもちろん向こうでも使っていた、ナイフはなかったのでダガーを選んだ。
ダガーといってもサイズがかなり大きく、元世界だと10から30cmが一般的だがこの世界では40cmはある。
まぁ相手にするのが人よりデカイ魔物相手なのだから、武器がデカくなっても仕方のない事なのかもしれない。
しかし、そのくせショートソードが相変わらず1m位だったりロングソードも元の世界とあまり変わらなかったりする。
おそらく、魔物に通用する武器のサイズが最低40cmみたいなところがあるのかもしれない。
小さいナイフも置いてはあるが、あれば形状からして投擲用だろう。
「お待たせしました。」
森下がやってきた。
彼は皮の鎧、いわゆる軽鎧というやつだ。
それを着て、皮の小手、極め付けは鉄の兜だ。
しかもフルフェイスの。
武器は弓と槍。
弓は射程は落ちるが引きやすい短弓。
槍は本当にそのまんま槍だ。
剣術持ちなのに剣を持ってこなかったのは少し気になるところだ
「おう、剣はいいのか?スキル持ってるだろう?」
「はい、どうにも剣を片手で扱うのが慣れなくて、剣を持つなら重量のバランス的に盾が欲しくなってしまいまして。これ以上武器でかさばるのは無しだなって思ったんですよ。」
なるほどな、しっかり考えてきたようだ。
俺も元々使ってたから~とかでは無く、しっかり考えたほうがいいかもしれない。
けど、あれ以上刃物がデカくなると蹴りや拳が出なくなりそうなんだよな。
浩介と一条もやってくる。
浩介の武器は棍棒というか木製バットだな、あと投げナイフだそうだ。
服装は森下のセットから兜を取り除いた感じだ。
一条は短めのローブに杖で腰には細剣、レイピアとも呼ばれる剣を携えている。
2人も武器のチョイスを聞いても、よく考えられた答えが返ってきたので特に何も言うこと無く、各々の武器を教えてくれる、騎士達に分かれる。
魔法の講習は、そもそも全員が魔法を使えるので全員が参加していたが、この武器の講習はそもそも武器に役立つスキルを持ってないからと受けなかったり、女王の言っていたのちの進路で学者や技術者志望の人は受けなくていいと言われているので人数も3分の1程度になっている。
「えーですから、近づいてきた相手にですね。」
さっきからダガーの講習を受けているのだが、話が奇襲された時とか、逆に奇襲をかけるとか、メインが杖の魔法師達の護身用みたいな話ばかりで全然想像していたものと違った。
そもそも、魔法メインで戦ってるのに近づかれる状況がまずいだろ。
そんな時を想定するより近づかれないようにするべきだと思う。
誰も機関銃ぶっ放して他のに横から奇襲されたからってハンドガンに切り替えるかって話だ。
近づかれた時点で機関銃が機能しきれてないんだから殺される。
「どうしましたか?」
教えていた魔導師がこっちにやってくる。
そうなぜかダガーだけ騎士じゃなくて、魔導師が教えているのだ。
気づいたら型の練習に移っていたらしく棒立ちで見ていた俺を心配してやってきたらしい。
「ああ、少し考え事をしていて、あと自分はここではなかったようなので申し訳ないが抜けさせてもらいたい。」
「確かにそのようです。しかしダガーをメインなんてあんまりいらっしゃらないので、動きが似ているショートソードに混ぜてもらうといいかもしれません。」
魔導師は俺の装備を上から下まで見てそう言った。
申し訳ない、ありがとうと伝え俺はダガーの講習から抜けさせてもらった。
かといって、ショートソードに今更混じるのもなんか違う気がしたので、今は訓練場の端にある人型の的に訓練用の木製のダガーで攻撃してみている。
リーチが短い代わりに得た、取り回しやすさで高速で斬撃を叩き込めるのがダガーやナイフの強みだと思う。
しかし今は高速とは言い難い、元の世界の人間ならこんなもんだろって速度で斬撃を加えていく。
いくつか斬りつけたらフィニッシュと言わんばかりに小手をつけた左手でダガーを握ったまま的を殴りつける。
殴った感触としてはまぁまぁといった感じだが、これが魔物に通用するかわからないけど。
ふと、あのお偉いさんが言葉だけで説明してくれた身体強化のやり方を思い出したのでやって見ることにする。
体内で魔力を循環させるとか言っていたが、そもそも、魔力がどんなものかて話なのだが体を巡る血液を想像するとわかり易いらしい。
なんとなく血液の流れを想像する、心臓から勢いよく全身に行き渡りそれがゆっくり戻ってくる。
それがだんだん感じられるようになって、より強く感じようとするとどんどん体を回るのが早くなっていくのを感じる。
「おっと、これ以上はやめた方がいいぜ。」
急に話しかけられたため集中が途切れてしまった。
俺の邪魔をした相手を少し恨めしそうに見るとそいつは笑顔で笑っていた。
これの前にあった防具選びもかなり迷っていたので、また時間がかかる事を覚悟した。
俺?俺はもちろん向こうでも使っていた、ナイフはなかったのでダガーを選んだ。
ダガーといってもサイズがかなり大きく、元世界だと10から30cmが一般的だがこの世界では40cmはある。
まぁ相手にするのが人よりデカイ魔物相手なのだから、武器がデカくなっても仕方のない事なのかもしれない。
しかし、そのくせショートソードが相変わらず1m位だったりロングソードも元の世界とあまり変わらなかったりする。
おそらく、魔物に通用する武器のサイズが最低40cmみたいなところがあるのかもしれない。
小さいナイフも置いてはあるが、あれば形状からして投擲用だろう。
「お待たせしました。」
森下がやってきた。
彼は皮の鎧、いわゆる軽鎧というやつだ。
それを着て、皮の小手、極め付けは鉄の兜だ。
しかもフルフェイスの。
武器は弓と槍。
弓は射程は落ちるが引きやすい短弓。
槍は本当にそのまんま槍だ。
剣術持ちなのに剣を持ってこなかったのは少し気になるところだ
「おう、剣はいいのか?スキル持ってるだろう?」
「はい、どうにも剣を片手で扱うのが慣れなくて、剣を持つなら重量のバランス的に盾が欲しくなってしまいまして。これ以上武器でかさばるのは無しだなって思ったんですよ。」
なるほどな、しっかり考えてきたようだ。
俺も元々使ってたから~とかでは無く、しっかり考えたほうがいいかもしれない。
けど、あれ以上刃物がデカくなると蹴りや拳が出なくなりそうなんだよな。
浩介と一条もやってくる。
浩介の武器は棍棒というか木製バットだな、あと投げナイフだそうだ。
服装は森下のセットから兜を取り除いた感じだ。
一条は短めのローブに杖で腰には細剣、レイピアとも呼ばれる剣を携えている。
2人も武器のチョイスを聞いても、よく考えられた答えが返ってきたので特に何も言うこと無く、各々の武器を教えてくれる、騎士達に分かれる。
魔法の講習は、そもそも全員が魔法を使えるので全員が参加していたが、この武器の講習はそもそも武器に役立つスキルを持ってないからと受けなかったり、女王の言っていたのちの進路で学者や技術者志望の人は受けなくていいと言われているので人数も3分の1程度になっている。
「えーですから、近づいてきた相手にですね。」
さっきからダガーの講習を受けているのだが、話が奇襲された時とか、逆に奇襲をかけるとか、メインが杖の魔法師達の護身用みたいな話ばかりで全然想像していたものと違った。
そもそも、魔法メインで戦ってるのに近づかれる状況がまずいだろ。
そんな時を想定するより近づかれないようにするべきだと思う。
誰も機関銃ぶっ放して他のに横から奇襲されたからってハンドガンに切り替えるかって話だ。
近づかれた時点で機関銃が機能しきれてないんだから殺される。
「どうしましたか?」
教えていた魔導師がこっちにやってくる。
そうなぜかダガーだけ騎士じゃなくて、魔導師が教えているのだ。
気づいたら型の練習に移っていたらしく棒立ちで見ていた俺を心配してやってきたらしい。
「ああ、少し考え事をしていて、あと自分はここではなかったようなので申し訳ないが抜けさせてもらいたい。」
「確かにそのようです。しかしダガーをメインなんてあんまりいらっしゃらないので、動きが似ているショートソードに混ぜてもらうといいかもしれません。」
魔導師は俺の装備を上から下まで見てそう言った。
申し訳ない、ありがとうと伝え俺はダガーの講習から抜けさせてもらった。
かといって、ショートソードに今更混じるのもなんか違う気がしたので、今は訓練場の端にある人型の的に訓練用の木製のダガーで攻撃してみている。
リーチが短い代わりに得た、取り回しやすさで高速で斬撃を叩き込めるのがダガーやナイフの強みだと思う。
しかし今は高速とは言い難い、元の世界の人間ならこんなもんだろって速度で斬撃を加えていく。
いくつか斬りつけたらフィニッシュと言わんばかりに小手をつけた左手でダガーを握ったまま的を殴りつける。
殴った感触としてはまぁまぁといった感じだが、これが魔物に通用するかわからないけど。
ふと、あのお偉いさんが言葉だけで説明してくれた身体強化のやり方を思い出したのでやって見ることにする。
体内で魔力を循環させるとか言っていたが、そもそも、魔力がどんなものかて話なのだが体を巡る血液を想像するとわかり易いらしい。
なんとなく血液の流れを想像する、心臓から勢いよく全身に行き渡りそれがゆっくり戻ってくる。
それがだんだん感じられるようになって、より強く感じようとするとどんどん体を回るのが早くなっていくのを感じる。
「おっと、これ以上はやめた方がいいぜ。」
急に話しかけられたため集中が途切れてしまった。
俺の邪魔をした相手を少し恨めしそうに見るとそいつは笑顔で笑っていた。
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