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学内実戦実習編
2日目昼
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それから昼まで特に何か起こるわけでもなく時間だけが過ぎていった。
実習では2日目以降人数が激減しているのでよくある事だ。
だがそれでも周りの警戒をしなければならないのでくつろげたりするわけでもない。
俺は昼飯を食べながら周囲の警戒をする。
今日の昼飯はおにぎりだ。
俺は見張り役だから、とっさに行動できる様な食べやすいものだが、見張りじゃない奴らは豚汁が付いてるらしい。
俺におにぎりを持ってきた健治が嬉しそうに言ってた。
1人見張りをしながら、今朝の話を振り返る。そもそも、呪詛というのはその力に目覚めてすぐ使えるようになるのだろうか。
その疑問なのだが、答えはイエスだ。
理由は、他の一般的な術と根本的に違うところがあるからだ。
一般的な術は妖力に変化の命令を出し術行使する。
それの意味するところは、訓練を繰り返し体内に保有する妖力の絶対量を増やしコントロールすれば誰でも上達するという事だ。
それに対して、呪詛は術者本人が持つ負の感情に染まった妖力を自然にある妖力に混ぜて操る。
自分の感情で妖力を染めるという行為自体は難しくない。
しかし物凄い強い感情じゃないと呪詛として撒き散らした時に濃度が薄くなってしまい、呪詛として行使したとしても、ちょっと嫌な空気だな程度で終わってしまう。
ので、そんなとてつもない負の感情を持つ者が少ないので呪詛使い自体の数も少ないが、使いこなすものが現れると物凄い強さを発揮する。
軍に1人だけ呪詛使いが所属しているのを聞いた事がある。
彼女は元々はこの国の北の領土に住んでいたが、北の領土に面した国に侵略され故郷を追われた。
その時家族や友人皆殺されて、北の国に復讐を誓う。
その復讐心を呪詛に変え、今や彼女1人で北方戦線を維持している。
北の国も1人で戦線を押し返されたと知られれば、今後の沽券に関わるし、軍が弱いと見なされれば隣国からの安直な侵略が増えてしまう。
一国からならまだ耐えられるがあの国は色々な国と陸続きで面しているので周辺国が一度に押し寄せたらひとたまりもない。
そんな事態を避ける為、北の国は北方戦線を躍起になって続けている。
まぁそんな北の国絶対殺すウーマンはほって置いて、要はそれぐらい強い意思や恨みがないと呪詛は扱えないが、一度使える様になればその感情が消えるまではとてつもなく強力な術を行使できる。
「八雲さん、何1人でぶつぶつ言ってるんですか?あとお代わりまだありますが、どうですか?」
女子組のリーダーが俺の顔を覗き込んで首を傾けてた。
実習では2日目以降人数が激減しているのでよくある事だ。
だがそれでも周りの警戒をしなければならないのでくつろげたりするわけでもない。
俺は昼飯を食べながら周囲の警戒をする。
今日の昼飯はおにぎりだ。
俺は見張り役だから、とっさに行動できる様な食べやすいものだが、見張りじゃない奴らは豚汁が付いてるらしい。
俺におにぎりを持ってきた健治が嬉しそうに言ってた。
1人見張りをしながら、今朝の話を振り返る。そもそも、呪詛というのはその力に目覚めてすぐ使えるようになるのだろうか。
その疑問なのだが、答えはイエスだ。
理由は、他の一般的な術と根本的に違うところがあるからだ。
一般的な術は妖力に変化の命令を出し術行使する。
それの意味するところは、訓練を繰り返し体内に保有する妖力の絶対量を増やしコントロールすれば誰でも上達するという事だ。
それに対して、呪詛は術者本人が持つ負の感情に染まった妖力を自然にある妖力に混ぜて操る。
自分の感情で妖力を染めるという行為自体は難しくない。
しかし物凄い強い感情じゃないと呪詛として撒き散らした時に濃度が薄くなってしまい、呪詛として行使したとしても、ちょっと嫌な空気だな程度で終わってしまう。
ので、そんなとてつもない負の感情を持つ者が少ないので呪詛使い自体の数も少ないが、使いこなすものが現れると物凄い強さを発揮する。
軍に1人だけ呪詛使いが所属しているのを聞いた事がある。
彼女は元々はこの国の北の領土に住んでいたが、北の領土に面した国に侵略され故郷を追われた。
その時家族や友人皆殺されて、北の国に復讐を誓う。
その復讐心を呪詛に変え、今や彼女1人で北方戦線を維持している。
北の国も1人で戦線を押し返されたと知られれば、今後の沽券に関わるし、軍が弱いと見なされれば隣国からの安直な侵略が増えてしまう。
一国からならまだ耐えられるがあの国は色々な国と陸続きで面しているので周辺国が一度に押し寄せたらひとたまりもない。
そんな事態を避ける為、北の国は北方戦線を躍起になって続けている。
まぁそんな北の国絶対殺すウーマンはほって置いて、要はそれぐらい強い意思や恨みがないと呪詛は扱えないが、一度使える様になればその感情が消えるまではとてつもなく強力な術を行使できる。
「八雲さん、何1人でぶつぶつ言ってるんですか?あとお代わりまだありますが、どうですか?」
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