落ちこぼれ陰陽師の俺と幼馴染の最強クラスの妖怪が契約してくれたけど、最強には程遠いです。

hakamori

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学内実戦実習編

生徒会の新戦力

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「それで、今回生徒会と共闘をする予定だったのはお前らだけだったのか?」
夜食をお代わりまでして満足したのか、急に真面目な顔して巨漢に話を振る。

「あぁ、いや違う。実はもう1組呼ばれてるところがいてな、むしろそっちが本命みたいで俺らは当て馬みたいな物にしようとしてたんだと思うぜ。」
急に真面目な話題を振られ動揺するがなんとか答える巨漢。

「それじゃああんたら最後までいいように使われてんじゃねえかよ。いいのかそれで?」
健治がツッコミを入れているが、確かにそこまでわかっていて何故相手の思うように動いたのか気になるところだ。

「それは向こうにいても、生徒会にワンチャン勝てるんじゃねぇかってやってくる奴らのつゆ払いなんかさせられるよりも、お前らとやりあった方が俺たちの今後に役に立ちそうだったてのが本音だな。現に色々教えてもらえたしな。」
この巨漢は頭がキレて周りが見えてるようだ。

「で、その本命の2人組はどうやら空間跳躍の術が使えるらしい。奴らはそれでお前らを分断して各個撃破ってのが元の作戦だったっぽいな。でも新しくメイドだったり、そこの妖狐だったりイレギュラーが続いて作戦を練り直しているみたいだぞ。まぁでもここまで来て大筋の変更は難しいと思うから、分断してくることが確定でここから俺の予想だが、そこの式神使い、メイド、剛力の3人を分断して各個撃破、残りに副会長クラス以上が1人で殲滅するって感じだと思う。」
巨漢の割と的確な考察に一同目を丸くする。
「ん?どうした?」
「あ、いやぁ、お前がそんな奴に見えなくてな、がはははは」うんうんみんなが頷く。
どうやら仲間たちの間でもそう感じるらしい。
「なにげそれしつれいだからな?てかなんでお前らまで頷いてるんだよ!俺がこういう奴だって知ってただろ!」
巨漢が心外だと少し怒ってる。

「だってねぇ、みんなあんたが作戦や戦術考えてるとは思わないでしょ?」
「それにその図体で体より頭使う方が得意とかギャグでしょ」
「むしろそのせいで相手が司令塔を見つけられなくて、軽くパニックになることもしばしば。」
いつも一緒に連携をとっているっぽい女子3人は好き勝手にコメントする。
「お前ら、ちょっとひどくねぇか?」
「まぁ、そんなことはほっておいて、その本命達は実力的には生徒会クラスなのか?」
とうとう健治には相手にもされなくなって巨漢は絶句してすごい顔をしている。
「私見たことあるよ!でもあんまり強くなかった気がするよ、むしろ逃げ回って出来るだけ先頭を避けてる感じだったよ。」
恵子さんの膝の上にいる幼女が代わりに答える。

それからまぁこれ以上はみんな知らなかったというか、巨漢いじりが半端なくて聞けなかったと言いますか。
彼らはどうなったかと言うと普通に疲れたからということで緊急脱出用術式でリタイアした。
恵子さんがすごく寂しそうな顔で見送っていた。
みんな健治達に実習終わったら、稽古お願いしますとか言ってたからまた会えるだろう。

俺的にはトカゲ男がもとにもどったときの姿が楽しみだったりする。

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