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学内実戦実習編

戦闘を終えて

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「どうなってんだこれ」
俺は恵子さんと共にみんなの元へ戻ってきた。
のはいいんだけど、そこには異様な光景があった。
さっきまでボコボコにやり合っていた彼らが仲良く談笑しているのだ。
恵子さんも何食わぬ顔でその輪の端に座って幼女の治療を始める。

「おぉ、紅帰ってきたか。いやぁこいつら話してみると意外に面白くてさぁ。」
健治が俺らが戻ってきたことに気づき手を振ってくる。
「いや、面白くてじゃねぇよ。さっきまでやり合って相手だろ!よく向こうも話す気になったよ」
ボコボコにしてきた相手と会話したいと思う奴は少ないんじゃないか?
俺と戦った奴は現にいつも不貞腐れて帰ってく奴しか見たことない。
「そりゃあそこまで一方的にやられたし悔しいんだけど、むしろどうやって戦えばいいか教えてもらいたくなっちゃったの」
確かに健治のところには巨漢と女子3人。
コンのところには隠形使い、トカゲ男、イケメンがいる。

「はは、流石は八雲の仙狐、そこまで読まれてたんじゃ俺じゃどうにもならねえな」
喋れるよにまで回復したトカゲ男がお手上げのポーズをしている。
「おぬしの実力もなかなかのものだと思うぞ?」
「お世辞はよしてくれ。俺らは神憑きが解けなくなった時点で、実力が頭打ちになったようなもんなんだから。」
トカゲ男の表情が暗くなる。
「それなんじゃがの、おぬしのはくっつきが良すぎるだけで無理やり引き剥がせば解けると思うぞ?」
「なんだって?今まで専門の医者を何十人も回って無理だったのに」
「わっちがおぬしの妖力の回りを見るにな、融合せずに2つがものすごく複雑に絡んでおる。おそらくうちの村の奴ら総出でやれば引きはがせるじゃろ。」
「仙狐がそんなに必要なくらい強力にくっついてるってそりゃ解けないわけだわ、でもまたなんでそんなに強くくっついちまったのかね。」なんとも不思議だという顔をするトカゲ男。
「おそらく、式神がおぬしを好きすぎて離れたくないとかそんなところじゃろ。」
「はぁ?なんだそれ」仲間の真面目な話だったので我慢していたがとうとう耐えきれなくなって隠形使いもイケメンもゲラゲラ笑っている。
「好き過ぎてって確かにこいつは懐かれすぎだと思ったが、流石に無理もう耐えられない。」イケメンがひっくり返って笑い続ける。
でも式神最強の仙狐を何人も使って引き剥がさなきゃいけないくらい契約者と強く結びついていたい式神か。
少し羨ましいかもしれないな、コンはどう思ってるかわからないけど。
「まぁこれが終わったら八雲の家に言ってみるがよい、わっちが口添えしておくから、力になってくれるじゃろ」そのあと2人はもう少しに神憑きについて話をしていた。

健治たちの方も、連携や近接格闘について話していたらしい。

健治たちのクラスメイトがどデカイ笑い声で起きてきた。
そこにタイミングよく恵子さんが夜食としてハンバーガーを作ってくれたのでみんなで食べることになった。
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