意味が分かったとしても意味のない話

韋虹姫 響華

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EXTRA FILM 3rd ※三章の幕間

潜入任務で受けた傷痕 ★★★

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 ──────────────────────────────

 ※この話は、「ただいま。そして、いってきます。」の回で登場したトレードの過去のシナリオになります。本編で描かなかった性描写がメインのシナリオとなりますので、予めご了承ください。また、本シナリオではトレードの本名も伏字ではなく、外伝やスピンオフ同様に表示されます。

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 裏金で経営されていると噂されているカジノへ潜入して、かれこれ一ヶ月は経過しようとしていた。いつもどおり、情報を集めるために落ち合う場所へ向かうトレード。

「んで?ラットの方も収穫なしか?お前ですら掴めないってのは、敵は相当のやり手だな」
「そうなんよ。やはり、こうなると頼みの綱はトレードはんだけっちゅうことやね?どうなんや、主催者と接触は出来たんやろ?」
「ああ。今日あたりに、支配人どもとの会合に同伴しようと思ってるぜ」

 初日にバニーガールとして潜入したディフィートにすら、一切興味を持たなかった主催者。その主催者が、ディーラーとして潜入していたトレードに惹かれたように興味を抱き、主催者席に招き入れるまでに信頼を得ていた。
 不思議な事もあるもんだと、ディフィートはつまんなさそうな顔して土いじりを始めていた。
 とりあえずは、探知機等が仕掛けられている可能性もあるから、直接の通信は避けて録音・録画した情報を暗号送信できるように作戦を立てて、会合を終了することにした。

 その日の夜。カジノでディーラーをしていたトレードを呼びに、主催者のガードがやってきた。ガードにエスコートされるまま、主催者席へと続くエレベーターへと乗り込む。そこまでは、いつも見る光景で階層も主催者の待つ最上階が押されていた。
 しかし、ガードの数はいつもより少ない。これまで警戒されていたのだろうか。そうトレードが考えているうちに、部屋へと到着した。何度も座っている席に腰掛けて、主催者が正面に座っているテーブルを挟んで同伴について尋ねた。

「本日、オーナー様方との同伴はまだこれからでしょうか?」
「変に着飾る必要はありませんよ、喜久汰きくた 代伊伽たいかさん」
「っ!?どうして、あたいの名を────ッ?」

 トレードは一気に警戒心を持って、席を立とうとする。が、身体が動かない。
 ならば、【死の商人デッドマスター】を呼び出して反撃に出ようと試みるが、名を叫んでも駆けつけてこない。

「無駄ですよ。貴女はすでに、我が術中にかかっておりますから。ここまで、効力がでるまでに時間が掛かるとは思いませんでしたが……」

 その言葉は、目の前にいる主催者からではなく、肩を叩きながら後ろに立っている男から発せられていた。首を向けて顔を見ようと確認するが、見覚えがない。そのことを口にすると、当然だと鼻で笑う男。
 男はこのカジノの支配人オーナーで、この数週間に何度かトレードに出会っていた。しかし、顔を記憶させないように術をかけていた。同時に、怪異の力を発揮出来ないように呪術をかけて、無力化する施術を施していた。
 そして、その時は満ちたとみて支配人はついに記憶を消す術式を使わず、姿を現したのだ。トレードは自身の怪異を呼ぶことが出来ず、身体も動かせないまま首筋にチクッと針が指す感覚を感じると、そのまま意識を闇に閉ざしてしまったのであった。


 □■□■□■□■□


 目が覚めると両手を吊るされ、無防備な状態で捕らえられていトレード。周囲は薄暗く、明らかに最上階の主催者が居た部屋ではない空間に立たされていた。

「お目覚めだね」
「チッ……、ここは何処だ?あたいに何しようってんだ?」

 トレードは目の前に立っていた支配人を睨むと、支配人はその場から立ち去り入れ替わりで主催者が現れた。すると、主催者が全裸で入ってきたため、トレードは目を見張る。同時に、自分も裸にされていることに気が付くと、主催者はいきり立ったモノを扱きはじめる始める。
 なんと、主催者はトレードが怪異調査でこの場所へ赴く前から、トレードのことを知っており、その体を抱きたいと思っているストーカー癖のある人間だったのである。

「うぐぅ、で……射精るぅぅ!!」
「────うっ、くっ……、あっ」

 念願が叶う。そんな悦びへの祝砲に、溜めていた精をトレードの顔に浴びせていく。腰をヘコヘコさせながら、一回目の放出を終えると角度を変えてトレードをオカズにして、二発目を発射する。
 生臭く、生温かい白濁液がトレードの身体にかかる。主催者のトレードへの異常なまでの性愛は、その後も続いた。四度目の絶頂を迎え、情けなく萎れるモノを見てトレードは打ち止めであることに安堵する。

(なんだ……。こいつの歪んだ性癖に付き合わされているだけなのか?でも、怪異のことを知っているはずだ)

 でなきゃ、トレードの本名を知っているはずもないし、怪異への対策を講じられるはずがない。そこでトレードは、疲れて賢者タイムになっている主催者にかまをかける。

「おめぇ、本当の姿になってみたらどうなんだ?」
「はぁ……、はぁ……、無茶を言わないでくれ。昔のように若ければ、あとこの倍は出せたかもしれないが。今の私では無理だよ……」

 その返しは、どう見ても普通の人間だ。歪な性癖を持つだけの一般人。
 だが、政府と繋がっており裏金を使ってカジノを建てたことは、すぐにボロを吐いて来た。これで、少なくても法で裁かれることは確定する主催者。
 トレードが、次に怪異である者を探すべく辺りを睨む。ゲート前に立つ二人組か、それとも他にいるのか。思考を巡らせていると、アナウンスがかかる。それは、支配人の声で今日はこれで解放するというもの。それを聴いた瞬間、トレードが激しい眠気に襲われた。

 ふと、身体が地に落ちる感覚で目が覚める。そこは、主催者室を出てすぐのエレベーターであった。それを使い、地下施設へと向かう。夢を見ていたような感覚を振り払い、これから何をされるのかを警戒するトレード。

「どうなってんだ?あたいは、さっき…………」
「はぁ……、はぁ……、はぁ……」

 目の前には、必死に自分のモノを擦り上げて発情している主催者が立っていた。さっきまで見ていた夢とそっくりな状況に、戸惑いながらも少し違っていることに気が付く。
 主催者は自分でモノを扱くのではなく、豊満に実ったトレードの胸を使って胸挟性行為セーファーセックスしていた。乱暴な腰使いに、トレードのMカップにもなる巨峰が激しく揺れる。
 一発、二発───。そんな生易しいものではなく、八発も乳内射精なかだしして主催者は萎れる。その両脇で、複数人のガード達もトレードに精液を浴びせる汁男優の役割を果たす。

 またそこで、アナウンスがかかり意識を落としかけるトレード。目を覚ますとエレベーター前に立たされ、またこの場所に来て性的拷問が始まる。
 夢を見る度に、状況が悪くなっていることに違和感を覚えるも、考える間もなく同じ時間を繰り返している感覚が勝つ。しかし、それも幻想であるかのように、ついにエスカレートする素股性行為セーファーセックスを行なう主催者が耳元で囁くように、トレードにだけ聴こえるように言った。

「頼む。私はまだ殺されたくない。だからっ!!」
「なっ、どういうことだよ?」

 トレードの質問に応じることなく、主催者は連続射精して気絶する。主催者に続いて、ガード達が次々と重力に引かれて垂れ下がる乳房。その乳頭に挿入して乳首性行為二プルセックスによって、欲望に染め上げていった。
 徐々に周りにいた、ガードが気絶して減っているなか、主催者の必死な責めを受けたトレードは、自分の身に起きていることとこの状況を理解する。

「流石だよ、喜久汰 代伊伽。その男は、もうダメそうだ」
「そう言うてめぇは手を汚さず、術で操った人達であたいを嬲っているじゃねぇか……。おめぇが、怪異だな?」
「ええ、そうだと言っているでしょう!!……ね」

 ここへ連れて来る前とは、異なっている支配人の態度を見てトレードは確信する。この男こそが怪異。主催者は、ただこの男に利用されていただけ。

 場所を変えると言って、地下施設のさらに奥にある部屋へとトレードを連れていく。バスタオルを手渡すと、シャワーで身体を洗ってくるよう促した。トレードは、罠があるかもしれないと警戒しつつバスルームへと向かった。しかし、何もないと知り、普通にシャワーを済ませて用意された服を着て、支配人のもとへと向かった。
 着させられた服にも、何も細工がされていないことを確認していたトレードは、支配人が座るソファーの隣に座るよう言われ、その命令に従った。

(あれ?あたい、なんでこいつの隣に座ったんだ?)
「さぁ、始めようか……代伊伽」
「んんっ……、ヌチュッ、ジュルルルル……」

 座った途端に、支配人のディープキスを受け入れるトレード。それどころか、自ら舌を絡めて唾液をすするように下品な音を奏でながら、支配人の唇に吸いついた。
 もう理性はなくなり、支配人との唇から真珠色の雫を糸引かせて貪るように、支配人との唾液交換にのめり込んでいく。支配人の手が、トレードの秘裂を擦り始め、トレードも支配人の膨れ上がるソレを手コキして、愛撫へと進展させていった。


 ✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳


 ベッドに押し倒され、支配人によるフェザータッチの愛撫が続いた。
 好きでもない。ましてや、顔を二、三度見た程度の男の手に感じるなんて普通は有り得ない。だというのに、代伊伽はすでにその手で二十回もの絶頂を迎え、腰はガクガクと痙攣していた。
 グチョグチョになった秘裂は、すっかり子を孕む準備を終えていた。一度、娘を産んだ経験のあるカラダだからこそ、今膣内射精なかだしされてしまえば確実に孕んでしまうことが直感できていた。
 それでも、理性が働いていない代伊伽は支配人の怒張を膣液で濡らし、スッポリとハマるように準備を続けていく。ヌチュヌチュと淫猥な音を立たせ、支配人の怒張を受け入れる潤滑油を塗り終えると、四つん這いになって臀部を支配人の顔目掛けて、恥じらいながら媚びるように突き出した。

「フフッ。では始めよう……。この【オティヌスの衝動】が……」
「───ッ!?【オティヌスの衝動】?それが……おめぇの怪異…………?」
「そうだ!だが、気付くのが遅かったな!さぁ、犯すよ……代伊伽……」

 一瞬我に返った代伊伽であったが、支配人の怒張が下腹部の内側いっぱいに押し広がって来たことで、脳に電撃が走り理性が崩壊しそうになった。
 背中を反り返らせて、一気に全身から汗が噴き出す。しかしそれは、性的興奮した際に出る汗の匂いをしていた。反り返った体勢のまま、支配人が下になり怒張が串刺し状態になったことで、旦那との性行為セックスでも上げたことのない声が漏れた。

「オ、グッ……フゥ……ホォォォ…………♡」
「受け入れていることに驚きだろう!何せ、2ヶ月も犯し続けたのだからな!!代伊伽、お前のカラダを手に入れるために俺が記憶を消しながら調教していたのだ」
「ォォオォッッ♡コッ───、ハァッ♡♡」

 タネ明かしをして来た支配人に、口答えする間もなくオホ声で絶頂しイキ続ける代伊伽。白目を剥きながら、潮噴きして快楽に落とされたカラダを理解わからされて果て続ける。
 そう、代伊伽が見てきた夢。それらはすべて、支配人の持つ怪異【オティヌスの衝動】によって掻き消されていた記憶の断片だったのである。夢から醒めては犯されて、目覚める度に状況が悪くなると思われていた夢か現実か分からない時間。その朧気なままに調教されていたことは、すべて本物の記憶であった。
 それでも、支配人との本番行為は思い出すことがなかった。支配人は、それを今から代伊伽にまとめて一気に観せることにした。豊満な巨峰が、絶頂の波で揺れる傍ら───。引き締まったカラダの綺麗な、シックスパックを浮かばせている腹部と下腹部に手を当て呪禁を植え付けた。

「ァァ……ッ♡オゴォォッ!!イク、イク───ッ、イッッギュゥゥ♡♡♡」
「うごぉ!?この締めつけ……、性支配の呪禁をようやく受け入れたかっ!!さぁ、ラストスパートをかけるぞぉぉ!!!!」

 激しく腰を突き上げられ、脳が焼き切れそうになる快楽の波に押し潰されながら、これまで支配人から受けた性調教の記憶が容赦なく一斉に頭の中に流れ込んでくる。
 これには、《死神のトレード》と恐れられた怪異使いの面影など、どこにも残らないほどに情けなく、無様な表情を晒して絶頂するしかなくなっていた。激しく突き上げられ、常人ならとっくに壊れていてもおかしくないハイピストンを一身に受け入れる。ぐちゅぐちゅと、体液同士が混ざり合う音が絶頂を加速させる。

 やがて、受精する準備が完了している子宮が、支配人のモノに絡みついて手放すことがないように腰に両脚を回して、だいしゅきホールドで固定しながら射精を促していた。
 旦那以外の男を相手に──。そんなやつと何度も何度も肌を重ね、従順な性奴隷に成り下がるまで徹底的に調教され、尊厳を破壊されていた屈辱と絶望。そんな心とは裏腹に、濡れそぼって支配人を射精へと導こうとするカラダ。

「ハァ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡来てぇ~~~ッ♡♡本気で孕ませでぇぇぇ♡♡♡」
「ハァ──、ハァ──ッ、ハァ──ッッ♡好きだぞ代伊伽ァァ♡♡♡望みどおり、くれてやるっ♡♡俺の特濃精液ザーメンで、イキ果てろッッ!!孕めェェェ、代伊伽ァァァ────ッッ♡♡」

 支配人もまた、代伊伽に好意を寄せていた。調教するに従って、支配人の代伊伽へ対する愛情は爆発する程にまで凶暴化していった。
 心を同じくした主催者を利用し、代伊伽と接触した支配人は、そのメスのカラダに惹かれていた。性調教して快楽堕ちさせ、自分の嫁にしようと目論んでいた。
 唯一の誤算は、代伊伽に惚れてこのような行動に出てしまったことで、裏金の疑いに潜んでいる怪異として見つかることはなかったこと。しかし、そんなことはもうどうでもいいことだった。今、欲しかった女をいつでも強制絶頂イカせることが出来るようになった悦びを白い欲液に変えて、代伊伽の膣内なかへありったけ注ぎ込みたい一心だった。
 ピストンを激しくして、込み上げる欲望を奥に放つべく怒張が凶悪なモノへと大きさを変え、それを腰に脚をホールドさせてアヘ顔になっている代伊伽。それを魅せられた支配人は、だらしなくもはしたなく突き出た舌を舐めまわすように絡ませ、吸い上げるキスを強引に離して腰を突き入れて灼熱のように熱い、妊娠確定の吐精をコキ放つ。

「イギィ────ッッ♡♡フ、ァァァァァァァァァァ♡♡♡♡♡♡♡♡」


ピィィィィィ────────ンッッッッ♡♡♡


 新しい主人に子宮の鍵を開け渡し、孕むことを誓う淫紋が下腹部に現れ全身を痙攣させて達する代伊伽。
 女性は本来、性行為で膣内に精液を受けた時に受精を邪魔しないため、体を動かすことはしない。これは予め備わっている繁殖本能からくるもので、代伊伽も例外ではない。
 度重なる絶頂と、怒張で貫かれたなかでの膣内受精行為中出しセックスでぐったりしている。ところが、支配人は力無くへばっている代伊伽の巨峰を揉みしだき、乳首をこねくり回し始めた。
 あっという間に、コリコリに勃起させられたことに驚きを隠せない代伊伽。それもそのはず、代伊伽の乳首はその乳房の大きさ故から興奮で高まっても、陥没したまま勃起した事などなかったからである。それを支配人の調教によって、勃起出来るように開発されていたことを知り、更なる絶望感に苛まれた。

 でも、それもすぐに真っ白に染まって消えた。
 仰向けに押し倒した代伊伽に覆いかぶさる支配人の、怒張が子宮口を抉り上げる。さらに肥大化した笠に、愛液と精液を掻き回され粘土を持った瞬間にくる圧迫感ですら、代伊伽を更に深い快楽へと誘う。

「グッ……、ゥオ、ホッッ♡まら……、つづ……け、りゅ……ろ?」

 呂律すら回ってない言葉が、ディープキスで遮られる。両手は乳首を挟み込んで、時計回り反時計回りに捏ね回してM字開脚する股関節に、自らの脚を絡ませて位置を固定して開発子宮口責めポルチオセックスで、代伊伽を堕としにかかる。
 薄れゆく意識で、イキ続けている代伊伽が窒息する寸前までキスを続けた。唇が離れた時、代伊伽の耳元に口を近付けてこの悪夢のような、快楽地獄の始まりを告げる。

「俺はまだ1回しかイッていない。この【オティヌスの衝動】は、オーディンの性豪伝説の怪異。多い時は、激しく愛し合った人間の女と16回射精するまで続けたという。つまり、俺も────ッッ!!」
「ォォッッ♡♡アッアッゥ♡♡ァァァ────オッ♡♡♡」

 最早、動物ですらまだまともな声で返答するであろう問答しか出来ず、支配人の怒張をそのカタチを覚え込まされた性感帯カラダで、されるがままになるしかない代伊伽。不意に意識が飛ぶ。


 ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲


「おい────、おいってばっ?」
「あん?ディフィート……」
「大丈夫か?ラットのやつが、お前に付けた発信機が切れた場所から探知するのに手間どっているってさ。んでも、もうすぐつきとめられそうだとさ……」

 ディフィートの言葉を聞き、安心するトレード。自分の方も、主催者の同伴で接触することに成功した支配人がいることを告げ、今日も引き続き潜入して怪異であることのしっぽを掴んでみせると意気込んだ。

 その去り際に、目に光が入らなくなったように視界が遮断され、トレードは違和感を覚える。ディフィートに会ったのなんて、潜入して最初の一ヶ月程度のこと。
 主催者と積極的に交流して、潜入捜査するようになった二ヶ月間で一度も顔を合わせた記憶がない。そう自覚すると、頭に声が薄らと聞こえてくる。コードネームではなく、本当の名で自分を呼ぶ声に意識を委ねる。すると、下腹部が急に熱を持ち出して、衝撃が走る────。


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 全身を駆け巡る快感、気絶しながらも絶頂を続けて火照ったカラダが、エビゾリ状態で体液を迸らせた。結合部から、白濁液を零しながらケダモノの吐息を漏らす。

「ヴヴッ♡オッ……ハッ♡♡」
「まったく……、現実逃避に浸ることで自我を保とうとするとは……。さぁ、8発目の膣内射精なかだしだ。代伊伽♡君のマンコは、最高の名器だよ♡そろそろ聞かせてくれ。旦那のチンポとどちらが相性がいいか、言ってみろっ!!!!」
「アヴッッッッ!!??ゴォ───ッッ、ホホ……グッ♡♡♡♡」

 気絶から無理矢理の覚醒をさせられても、まだ朦朧とする意識の中で代伊伽は理解していた。淫紋と二ヶ月にも渡る調教で狂わされたカラダに、何度も何度も敗北わからせてきたこの支配人には逆らえないということ。
 さっきまで、犯されたことを夢として終わらせようとして、ディフィートと会話している妄想に逃げていた。一回目の射精以降、どんどんエスカレートしてきた責めにイカされ続けるなか、自分のテクニックと旦那を比較させるような言動を発し、代伊伽を犯していた。
 いくら罠にハマり、辱めの責め苦を受けようともそれだけは答えたくない。精神が崩壊してでも、答えずに護った本音を支配人には吐かせるために、責めの手を再開する。

 代伊伽の腰を掴んで、自身の上から下ろしてこれまでに代伊伽のカラダを堪能する目的で行なった、体位を駆使して代伊伽をヨがらせる。
 通常、好きでもない男にレイプされて感じるはずなんかないというのに、代伊伽はだらしなく開いた口が塞がらないまま、ケダモノの喘ぎ声を漏らしながら連続絶頂を迎える。それでも、男の責めは終わることはなく、答えを聞かせない代伊伽の子宮に欲望を放ち続ける。
 そして、自身に【オティヌスの衝動】の房中術を施して、怪異の逸話すら超えた十九回目の吐精を放つべく、代伊伽を壁に寄りかからせる体位に変え腰を激しく突き入れて抽挿する。
 すでに催眠がかかっていた代伊伽は、水分補給は取らされていた。しかし、それを加味しても有り得ないくらいに、体液が生成される速度が増していき秘裂が濡れそぼり火照る。
 気絶している間に房中術を施され、淫紋との組み合わせによって更に発情するカラダ。支配人が凶悪な肉棒で、膣壁を擦り膣内なかに溜まったラブジュースを床にぶちまけさせる。

「アガッ♡ギャァァ///イ……ッ、グッ…………♡♡♡」

 ブシャブシャと、壊れたスプリンクラーのように螺旋状に受精液を放出しただけで、逆流絶頂して腰が抜ける。そんな代伊伽に、トドメを刺す支配人のこれまでよりも更に熱く、硬く猛々しく凶悪怒張フル勃起している肉竿を挿入した。
 挿入れられただけで、淫紋が紅く輝きを放ち絶頂したことを合図を送る。そして、淫紋の形状が変化したのを見て支配人は口角を狡く上げて笑い出した。呼吸困難になって肩どころか全身で呼吸をしている代伊伽の顔に迫り、両手で乳房を犯し始める。
 すると、乳輪周りにバチバチを電気が走り淫紋が浮かび上がり、気絶する前とは比べられないほど、コリッコリに勃起する乳首。幼児の陰茎を思わせるほど巨大化した乳首に、淫紋から電気が注がれ電流アクメを味あわせられる代伊伽。
 快楽を外へ逃がそうにも、背後から突き犯す支配人の本気を受け入れざるを得ない快楽地獄に、脳が激しく焼き切れる。
 この時を待っていたと、胸を揉みしだいて乳首を抓り上げる支配人。代伊伽を快楽の虜へと変えたハイピストンで、堕としにかかりながらを向ける。

「旦那とのセックスと、どっちが気持ちいいんだ?代伊伽の本音を聞かせてくれたら、はっはっはっ!!俺の本気の孕ませザーメンで子宮口制圧気持ち良くしてやる」
「ハッ♡ハッ♡ハッ♡しょん、らにょ……決まって、りゅ♡このチンポがいいッッ♡♡旦那ろ、ころなんてぇ……いいからっ♡孕ませザーメン、きてぇ♡♡♡あたいを────、怪異の母親にしてぇぇぇぇ♡♡♡♡♡」

 支配人への完全屈服を誓った途端、代伊伽の全身に淫紋から伸びた紋様が広がる。それは、感度を数倍に跳ね上がらせるだけでなく、代伊伽の胎内での怪異受精を確定にするものであった。バチュンッ♡バチュンッ♡と肉のぶつかり合う音の激しさに、代伊伽の秘部と支配人の肉棒が溶け合う。
 快楽堕ちと妊娠確定の烙印を押した抽挿が、真新しいネバネバしたラブローションを作り上げ、複数の糸を張って二人のカラダを繋ぎ止めていた。そのえも言われぬニオイに、代伊伽の喘ぎ声が支配人の射精感を極限まで昂らせハイピストンを加速させる。
 そして、代伊伽のそんな乱れ具合と堕ちた様を見て、興奮が臨海を突破した支配人の特濃濃縮された、ドス黒くも白い欲望を最奥に吐精した。睾丸が一気に伸縮して壊れたボンベのように放精し、快楽に屈した代伊伽の子宮を犯し尽くしていく。


ドプゥゥ────ッッ♡♡ビュッビュッ、ドップゥゥゥゥゥッッッッ♡♡♡♡♡


「キィッッ、タァァァ────ッッ♡♡♡♡じぎゅ……う…………ごわれ、じゃうぅぅぅぅ♡♡♡♡オッ………………ギィィ……ッッ、コッホォ♡♡♡♡♡♡」

 壁に激突するくらいに、結合部から生じた絶頂の波に打ちのめされる代伊伽。盛大に潮噴きすら披露して、支配人を更に興奮させる。

 数分にも渡り、凶悪で暴力的な精液を注ぎ込んだモノを引き抜かれ、快楽に忠順になったアヘ顔を晒してベッドに逆子体操で倒れ込む代伊伽。
 しばらくして、息が整い始めた支配人が代伊伽のカラダを抱き上げ、仰向けに寝かせるとディープキスをする。代伊伽も目を閉じて、無我夢中に貪るように唇を重ね合わせていく。乳首を抓られ、声を発するバイブレーションキスでまたしても興奮を高める。
 視点が定まらず、アヘ顔を晒してキスを続ける代伊伽。その品性のかけらもなく、性に奔放な姿へと変わり果てた彼女こそが、支配人が求めていた喜久汰 代伊伽だった。それを裏付けるように、支配人の分身はもう全快して血管を浮き立たせていた。
 先端からは、まるで今から初めて性行為をするかのように我慢汁カウパーが染み出して、代伊伽の下腹部に垂れていた。その水滴が垂れて来ただけで、全身がピクッと跳ね大人しくM字開脚をして、受け入れる準備が出来ていると指で割れ目を開いて、妖艶で野性的な視線を向けて誘っていた。
 見事に【オティヌスの衝動】によって、快楽のケダモノへと堕とされた代伊伽に覆い被さり、再起した怒張を突き入れ抽挿を再開した。代伊伽の口から漏れ出す声は、さっきまでの不快感を持って抵抗していた意志を感じさせない、淫売な女ともいえる野性を感じさせるものへと変わっていた。

 その野性的な喘ぎ声は、一晩中に留まらず陽が浮き沈みする間も続いた。
 気絶しても、絶頂で目が覚め。激しい絶頂を繰り広げては、また気絶してを繰り返しながら、代伊伽はそのカラダに魔性と堕性を刻み込まれるのであった。


 □■□■□■□■□


 トレードと連絡が着かなくなった後、かなりの時間を有して支配人の隠し地下施設を見つけたラット。
 駆け付けたディフィートによって、【オティヌスの衝動】は倒されトレードにかけられた呪禁のうち、淫紋や房中術は解かれた。それでも、治っていないまま身体に残ってしまった術と行方知れずの間、犯され続けたトレードの胎内には受精卵が発見された。
 本人の意識が回復しないなか、受精卵は取り除かれ怪異が産声を上げることはなかった。トレードはそのまま、最新の治療装置へ運び込み培養槽の中にメディカルリキッドを浸水させた空間で、眠り続けていた。

「で?完治はできるんだろうな?」
「はい……。2週間ほどかかりますが、この培養液に浸かって治療すれば完全に怪異から受けた傷は癒えます」

 心の傷までは消せない。
 駆け付けて怪異を仕留めたディフィートは、トレードが浮かぶ培養槽を見つめた。例え、元に戻せても家族がいるトレードにとって、これほどびの屈辱はないだろう。
 ラットによれば、怪異の使ってきた術を治すにも培養槽治療で集中的に行なう必要があるとのこと。今回は、たまたま現場を目撃したからよかったものの、本来あの手の《堕落》と呼ばれる状態は見分けが難しいどのことだった。

「煮え切らねぇ任務に終わったな……。今後は、その手のタイプの怪異にも対策講じておかないとだな」

 ディフィートはそう告げて、治療室を後にした。

 後日、治療から目を覚ましたトレードは、久々の自宅へと帰ると娘が友人の家に泊まりに行っている情報を旦那から聞き、脇目も振らずに旦那と性交渉に励んだ。疲れる身体を無理矢理奮い立たせて、忌まわしき記憶を上書きするのであった。
     
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