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EXTRA FILM ※一章の幕間
犬飼/カオリ ★★☆ ※グロ表現あり
しおりを挟む「あっ、かっ、ぅッ!?カオリ、やめっ!?」
「いいえダメよ、尊坊ちゃん♡違うわね?────ボウヤ♡♡」
「くッはぁ!?」
熱く猛った肉棒から、何発目かの絶頂を噴出させる雷塚家の財を手に入れた連れ子の男。この男は、身売りを平気でする母を持ち『女は金のためにしか男を見ない』という拗らせを持っていた。
この男の信頼を勝ち取ったある日に、あのクルミとかいう幼馴染みを名乗る女に恐怖していたところを筆下ろししてあげた。ただし、この男を利用しやすくするために私好みの性行為の出来る身体に調教する形で肉体関係を結んだ。
「ほら♡まだココは元気よ?出しなさい♡その溜まったものを全て。それはあのクルミっていう女に近寄られただけ溜まった毒なのだからぁ♡」
「う、うん♡カオリ♡お、俺の毒……抜いてほしい」
馬鹿な男。お前が嫌っていた目的の為なら手段を選ばない女は此処に居るというのにそこに溺れて貪るように毒抜きと題して空イキを繰り返しているのだから。そうは言っても必死にでもしない自分の熱くなって冷めることが出来なくなっているソレをこちらの胸の谷間に押し込めてヘコヘコと腰を振っている。
その後も二、三度の波を向かわせて白目を剥きながら泡を吹いて倒れているこの男の顔を見ていると、気が付けば一人で達してしまった。疲れ果てて眠リに就いてくれれば昼間までは起きて来ないし、しばらく邸を離れても計画が狂うような出来事は起きない。そう思ってシャワーで無我夢中に腟内にコキ出してきた雄液を丁寧に洗い流してから、邸の外へと出て行った。
邸の下にある通路へと通じる柵の扉を開けた時に、邸に息を切らしながら駆け込む見習い執事のハルが入っていくのを見て舌打ちが漏れてしまった。あの男がしくじったのかと。
「はぁ?殺害現場を見られたかもしれない?んなこと言われたってよ。直前で村長の話を盗み聞いたコイツが寝ずに暴れ回ってたから、仕方なくその場で殺るしかなかったんだよ」
「どの道、バレてしまうのは時間の問題ですわね?地方の警察組織には、多額の賄賂を贈りつけて貴方の庭にだけは調査は絶対行かないようにしておりますが、村か我が邸から毎回通報はある事になるかもしれません」
犬飼。その名前のとおり犬牧場なんて名前の犬の遊牧施設を家族で運営している。この男、もとより財産目当てで雷塚邸に人が戻ってきたのを嗅ぎ付けて執事として仕えてきた鼻の利く男だ。
「んな事より、粉砕機がまた壊れたんだ。これじゃあ、畑に肥料として撒けるほど細かく出来ねぇっての。ああ、そういやあんた。あのボンボンに種蒔きされてるんだっけ?何だって、身体の付き合いするんだ?」
「勿論、利用価値があるからに決まっているでしょう?」
「そこまでしなくたって良くねぇか?貴族のクラウドファンディングっていう訳の分からない金の溜まり場を俺とあんたで山分けって話だろ?もう、充分金をバラ撒きながらでも暮らせるぜ」
この男は分かっていない。ただ財を毟り取るだけなら、あのボウヤが来る前から出来たこと。勿論、犬飼に会うこともなく。何故なら、前当主とも肉体関係はあったのだ。奥様が要求を拒むからと、変わった趣向の行為を強要されていたことのもあって芽生えた感情があった。身も心も支配して存在と財産の両方を手に入れたいと。
「そっか。あんたあのボンボンに惚れたんだな?女性恐怖症拗らせた童貞を奪うのは、さぞ愉しそうな顔してヤッてたもんな」
気付いていたのか。やはりこの男鼻が利く。
前当主に仕込まれたテクニックで男ども見下したいと、本気で思っていた心にその目的を変えさせたのはボウヤだった。きっかけは本棚の掃除を前当主の命令でさせられていたのを手伝おうと下で様子を眺めていた時だった。ハシゴから足を滑らせたボウヤを受け止めた時に倒れたこちらに、馬乗りになって彼は直ぐに離れようとはせずにずっとこちらを見ていた。
別にハシゴが倒れかかってきて下敷きになっている訳でもないのに、女性恐怖症を拗らせていたはずの彼はその状況で硬直していた。そして、のしかかっているこちらの下腹部。丁度子宮のある位置に硬く熱いものを感じた。胸を鷲掴みにして押し倒しているように見えるその状況に雄としての性に逆らえられなかっただけかもしれないが、何処かで鎖が軋む音を立てながら壊れていく音がした。
今思うとその時に手を出さず、今こうして向こうから求めてくのをじっと待っていられたものだと我ながら感心している。
そんな自惚れに耽っている場合ではないと話を戻す。犬飼のやっていることは隠蔽や賄賂で何とか首の皮一枚繋がっているだけであるため、一つこちらからの提案をする。犬飼の驚く顔も無理はないと思いながらも────。
「ま、マジで言ってんのか?犬どもに食わせるって?猟犬種ばかりを使っているから、臭いと味を覚えさせるのはそんなに時間はかからないとは思うが、犬だって馬鹿じゃないッ!!きっと受け入れない奴も出る。ストレスで遠吠えを上げるやつだって出て来るぞ?」
「おや?これだけ人を殺してきておいて、犬に対しては寛容なのね?大丈夫よ。逆らう犬は全部、疫病や奇病にでもなったと殺処分して利口な犬だけになるように飼い続ければ。そのくらいのお金を使ったって有り余るくらい貯まるわ」
「狂ってるよ、あんた。金のために人殺しも厭わない俺が言えたことじゃねぇけどな……。命令を聞くようになっても、遠吠えは止められないぞ?」
「それは神隠しへのスパイスにすればいいのです。あの村の名前を『遠吠え村』に変えさせればいいのよ。そうすれば、今度は直接足を運んでくるものまで現れるので、その方たちに本物だという信憑性を上げてもらえばいい」
その言葉に犬飼は、人間の沙汰で考えつくものではないと驚き切っていた。何故犬に死体の肉を食べさせるのかをもう一度説明し、人骨だけは自栽培の畑に肥料として撒くように指示をして邸へと戻ることにする。
不思議と計画の方針を新たにしたその日、我々の帰路の上空は黄緑色の雷を帯びた雷雲が立ち込めて唸り声のようにゴロゴロと音を立てていた。
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