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終黎 創愛 side
終わりと始まりを呼ぶ者
しおりを挟む━ 数分前 ━
蘇鉄と代伊伽と別れた創愛は、地下発電室へと到着する。そこには、セミラミスが電気を発電機内に集約する毒を流し込んでいた。
「待っていたぞ。妾の血を濃く受けし、我が子よ。其方1人か?」
「あんたの取り巻きはあたしの仲間に任せた。あんたとはここで決着を着けるつもりさ」
「ほぉ?前よりも心に隙がないようじゃな?」
毒を流し込む手を止めて、創愛の方を振り返りながら言った。
同時にセミラミスは深いため息をつき、魔術を行使し立てた布陣から玉座を呼び出すと、深く腰掛けて頬杖をつきはじめた。そして、杯を二つ取り出しワインを注ぎながら、創愛に向かって同情を誘うように話しかけた。
「其方も妾も、所詮は周囲の手駒に過ぎなかったようじゃ。妾はインフェクター……、即ち怪異を生み出し管理する存在から脱却しようとして────。其方はそんな怪異との小競り合いに生涯を捧げる事となった、哀れな幼馴染みを救い出すため────。そうであろう?」
杯に充分な量を注ぎ終えたワインの瓶を、栓を閉じて布陣の中にしまい、片方を差し出す。勿論、距離が遠いのもあるが敵から差し出されたものを、口にする気のない創愛は目を逸らして乾杯を拒否した。
そんな創愛を見て、玉座の手摺りに杯を一つ置き脚を組んでワインを口にそっと流し込み、一口飲むと話を続けた。
「しかし、其方も妾も──……このままで終わるつもりはない。妾が何故、このような場所を選んで根城としたか。其方には分かるまい」
「ああ、分からないねぇ。知ってもどの道、あんたはここで倒すからなっ!!」
創愛は、【終焉の秒針】から光弾を放ち、玉座を破壊した。セミラミスは飛び避け、風圧で吹き飛び壁を紫に染めて落下した杯の音と同時に、術式で無数の鎖を出す布陣を敷いた。そして、発電機を破壊されないように亜空間レベルの結界を展開して、創愛を引き入れた。
ソードモードに変形させて、鎖を斬り伏せながら距離を詰める創愛とセミラミスが激突した時に、空間は完全に結界の中へと化した。すると、セミラミスは目の前に石版を呼びつけ、創愛の剣撃を受け止めながら問いかけた。
「此処が何処だか分かるか?」
「んなこと、知るわけねぇだろっ!!」
「これは我が神殿。いいや、庭園と呼ぶべきか……。それを模した亜空間結界じゃ。妾はこの本物をこの世界の地下に隠してある」
「何っ!?」
「ふふふっ──、それも其方の生まれた場所でな」
動じた創愛に、鎖が襲いかかった。
距離を取って鎖を右に左と斬り分けて、再びセミラミスに立ち向かっていく。石版を差し向けて来ることを読んで、ブラスターを蒸して背後を取って向かって来た石版を踏み台にして頭上を取り、ブラスターモードのまま切っ先を突き付け放った。
しかし、セミラミスは鎖を交差状に重ね合わせて、銃撃を跳ね返していき乱反射したラグナブラスターが、天地を焼き焦がして行った。撃ち終えた創愛が着地した時、辺りは火の海と化していた。セミラミスは拍手をしながら言った。
「大したものだ。この前出会った時とは覚悟が違うという訳じゃな?」
「当然だ。来幸があたしに、あたしらに未来を託してくれたんだ。だったら、ここであんたを倒して怪異が生まれる連鎖を断つっ!!」
「その意気じゃ……。しかっし、この戦いもまた無意味なものとなるのも、癪に障るのぉ?」
「さっきから、何なんだよっ!?」
腰を落としで刀のように上段に構えて、立ち向かう創愛の剣撃を今度は身一つで躱してみせ、石版で反撃をおこない出来た隙をついて、みぞおちを刺した。指が三本も創愛の腹部の皮膚を貫き、口からも吐血し怯んでしまう。
抱えるように、頭を前に倒そうとしている創愛の頭を鷲掴みにして、顎下から綺麗に軌道を描いて平手打ちをし、浮き上がったところをトスを渡すように、対角線上に石版が体当たりをして打撃を加えていった。
「どうじゃ?それでもまだ、妾には遠く及ばぬようじゃが?」
「……うぐ、……っ、ゲホッ…ゲホッ…。っはぁ……笑わせなんな……。あんたを倒さないと、ヒマワリちゃん……助けらんねぇんだ……」
「むっ……?この期に及んで、まだ他人の心配か其方はっ!!」
「くっ────、ぅっ……!?」
鎖で吊し上げて、手脚を縛った創愛に向かって、新たに取りだした鞭で打ち付けた。手脚を四方向に伸ばし切った鎖が、受けた鞭の衝撃を創愛の身体から逃させまいとしていた。
尚も、打ち付けられた創愛は着ていたコートがビリビリに破けて、スポーツブラとタイツだけの姿にされ、皮膚を目掛けて打つ手を止めないセミラミス。
しかし、セミラミスの放つ攻撃で皮膚が剥がれてこないことで、セミラミスにこちらを殺す意思があって、鞭を振っていないことに気がついた。すると、セミラミスは息を途切れさせながら、この後、自分がなそうとしている事を明かした。
「妾の庭園は其方達、血を分けた子を……、直ぐに連れ出すために、其方が送られた施設の……、地下深くに眠らせて置いたっ!それは妾の同種である────上級怪異、インフェクターの目を欺くためじゃった。だのに、彼奴ら人間が怪異を扱える……ようになったのはっ!!妾が手を貸す前からだっ!!」
鞭を打てを止めて鎖から創愛を解放し、地面に大人しく落下する創愛を見下ろして息を整えた。
しばらくして、鎖を再び呼び出し手首、肘、肩に巻き付けて持ち上げて下半身をだらんとした状態の創愛を見て、話を続けた。
「連中もはなから、妾の誘いを利用していたまでに過ぎなんだ……。今回の作られた物語はな?其方を怪異へと変えた政府組織と、妾の同胞であるインフェクター共によって最初から仕組まれていたことだったのじゃっ!!」
「…………っ!?────じゃ、じゃあ……?」
「そうだっ!ようやく分かったようじゃな?妾の血毒なぞなくとも、其方はその身に宿した【終焉の秒針】を呼び覚ますべく、連中に拉致され人体実験されていた事は変わらぬことっ!!結局、妾の謀反も───其方らの意思決定も───連中の計画の一部、所詮は意味のない足掻きに過ぎなかったのだ……」
怒りに身を任せて、創愛を自分の手元へと鎖に縛り付けたまま、手繰り寄せた。そして、顎を掴んで目を見開いて最後の確認をするかのように、提案を持ちかけた。自分と手を組まないかと───。
このまま、インフェクターと私利私欲のために人を利用してきた組織に、一矢報いてやらねば気が済まないと感情を露わにした。創愛も噂零課の命令違反をしてここまでやって来た。その結果、知らされた事実をにわかに信じ難いと思っていた。
しかし───、そう言って身体を揺らしている怪異。【毒酒の女帝】の目には、小さくも確かに黒い液体が涙となって流れていた。
例え、利用されていたことを知って絶望しているとはいえ、創愛にとってセミラミスは大切な仲間を奪った張本人であることに、代わりはなかった。
「あんたのこと……、あたしは許せない……」
「…………そうであろうな」
「来幸の命を奪って……、今もっ!ヒマワリちゃんを……あたしの大好きな人……、幼馴染みの命を蝕んでいるっっ!!」
苦しみながらも、戦う理由を必死に言葉にして、ラグナロッカーを呼ぶ。鎖を断ち切りセミラミスに斬りかかる。退いたセミラミスに、ラグナロッカーを手に持って追いかける創愛。
その時、創愛の新たな意識に呼応するように、【終焉の秒針】が姿を変える。
ブレイドの両刃が六つの秒針へと姿を変え、創愛に翼を与えた。両脚には、非対称の長さ。分針と時針がヒールのように装着され脚剣となった。
「これが、ラグナロッカーの新たな姿……!?」
「そうか……、それが人間が欲しておった終焉の形か……?」
交渉は決裂したとみたセミラミスもまた、今度は手心など加えないと今まで以上の数の布陣を一帯に張り巡らせて、鎖を差し向ける。創愛は、空を自由に旋回して鎖を斬り崩していき、手に持っている細長いブレードを折り畳むことで、ガンモードへと変えることで射撃戦でセミラミスに応戦していった。
石版を悉く撃ち壊され、攻守の全てを鎖でなさなければならなくなったセミラミスは、遂に毒を投げ飛ばして銃撃戦に持ち込んだ。
しかし、創愛にはセミラミスの毒は効かず、当たったとしても水鉄砲を喰らっているに過ぎず、鎖の数が減っているセミラミス側に劣勢が傾きはじめていた。
「これなら、どうだっ!!!!????」
「────ッ!?」
━━こいつで、終焉だッ!ラグナ・ブラスタ────ッッッ!!!!!!
防壁が脆くなったところに、飛び込んだ創愛のブラスターモードから繰り出される一撃。発射の直前で、鎖の布陣を目の前に展開するセミラミス。放ったブラスターの威力は、全開で放たれ激しい光を反射させて大爆発を起こした。
激戦の音が止むのと同時に、結界が解かれる。吹き飛ばされた先の柱に、頭を打った創愛はしばらくの間、意識を失っていた。
目を覚ますと、発電機に電気が溜められいる状態であることを確認し、得物を構える。しかし────。
「なっ!?【終焉の秒針】が…………」
度重なる高速変形に、全開出力のブラスターをゼロ距離で放った以上、無理もない。【終焉の秒針】は刀身が折れ中心を焦がし、役目を果たせない状態になってしまっていた。
するとそこへ、奥から物音を立たせながら、血まみれのセミラミスが姿を現した。セミラミスは発電機の前に立ち塞がり、重々しく手をかざして、術式を行使する。
それは鎖ではなく、竜の鱗を纏った腕。それだけでなく、頭上の巨大な布陣から竜の顎が顔をのぞかせていた。
「久しぶりじゃ……。こやつの手を借りることとなったのは……」
「あ、ぁあぁ…………」
「どうやら、其方の怪異は……もう戦えぬようじゃな?であれば、其方を殺しこれから来るであろう仲間も消し去ってくれよう……」
セミラミスは生きていた。
あのゼロ距離射撃を布陣で防ぎ、致命傷を避けていたのだ。それどころか、更なる術式を展開してきたセミラミスを前に、創愛は膝をつくように脱力してしまった。
こちらには、折れてしまったラグナロッカーしかないのに、セミラミスには召喚した巨竜が居る。これでは、到底勝ち目はないと、創愛は心の中で来幸と。そして、救い出したかった総司と麗由に謝るように呟いた。
ごめん...、あたし...もう。
絶望的状況に落ち込む創愛に対して、セミラミスから驚きの一言が飛んできた。
「諦めるのか其方はっ!!??」
「────は、……ぁ?」
「其方、まだ気付いておらぬのかっ?妾が其方に託したものは、【終焉の秒針】ではないぞぉぉ!!」
創愛は、顔を上げてセミラミスを見た。
言っている意味が分からなかった。しかし、セミラミスは尚も涙を流して、創愛を見ていた。まるで、最後の希望を願っているかのような眼で、創愛にトドメをさせずにいるようにも見えた。
次の瞬間、創愛はふと疑問を感じて【終焉の秒針】を見つめて、心の中でこれまでのことを────、出逢いから今日までの記憶を紐解いていった。
□■□■□■□■□
──【終焉の秒針】。
──こいつとは、施設を飛び出してから出逢った。
──まるで、あたしを守るかのように何処からともなく。
──それからも、噂零課として戦い続けた。
──いや、問題はそこじゃねぇ...。
【毒酒の女帝】の毒血を飲まされて、怪異を強制的に発動させられた人間は、例外なく皆黒い血を吐いていた。それなのに、創愛は黒い血を吐血する前から、【終焉の秒針】を使っていた。
その後、来幸を失ったショックで吐血したものが、怪異化が進んでいるものだと【毒酒の女帝】に言われて錯乱した。
──でもそれは、毒を盛られた者の副反応...。
──なら、あの時に...!?
創愛の中で、何かが繋がった。同時に、創愛の脳内推理は終幕を迎えたのであった。
□■□■□■□■□
━ 現在 ━
「そうか……、あの時の来幸が言ってた……。そして、あんたも言っていた……?」
「っ?答えが出たか?ただ終わることを望んでいた其方では、この歯車の1つであることに変わりはない。妾は────其方に希望を持っておるのじゃ……」
そう言いながらも、怪異として人間とは相容れぬものと巨竜に向けて合図を送り、猛毒を帯びた火炎を吐かせた。燃え盛る業火が、創愛を包もうとしたその時、天井より禍々しくも神々しい輝きを秘めた、何かが飛来した。
それは創愛の前に浮遊し、向かってくる業火を遮断して、創愛の両サイドを通過させるように防いでいた。創愛は、自身を守らんとするその存在に手を伸ばして、強風に煽られながらもそれを掴み、剣として振り業火を打ち消した。
その新たな得物を手に、新たなる決意を────、本来そう思っていたことであったと、胸に手を当てて叫んだ。
「あたしは終わらせたいっ!!でもって、始めたいっ!!総司きゅんや、今日まで出逢った仲間達と笑い合うことの出来る未来をッッ!!!!」
「そうじゃ……、それで────…………」
巨竜は、我が主を守ろうと腕を伸ばして、進行する者を排除しようとする。しかし、創愛の繰り出した剣撃で、あっという間に両腕の布陣は粉砕した。もう一度、業火を放とうと息を吸い込む巨竜の首に斬りかかり、両手で剣掴んで振り切り、首を斬り落とした。
「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「────うぐ、ふ……ぅぅ…………、見事…だ……我が子よ…………」
巨竜を斬り伏せて、地上に降り立った創愛は、空かさず切っ先を【毒酒の女帝】へと差し向け、その核を穿いた。
セミラミスもまた、それを待っていたと言わんばかりに、創愛の背中に両手を回し深く突き入れると、創愛は手にした剣の──、その怪異の真名を口にした。
「これで……、妾の願いは……叶った…………。お前を待って、いたよ……。ずっと……ずー、……っと。────【最後の審判】…………」
「ドゥームズ……デイ…………?」
創愛の聞き返しに応じることのないまま、力無くその場に倒れるセミラミス。
「さぁ……、やれ……」
「はっ!?発電機……」
セミラミスの指さした先では、今も蓄電を続ける発電機があった。しかし、このまま斬りかかれば、発電機ごと毒を破壊することとなり、この近辺の住民は電力の復旧目処がたたなくなってしまう。
すると、ドゥームズデイが電撃を吸い込み始めた。
「おい、まさかこの電気を他の発電機に全部移すつもりか?────いや、出来る。お前とあたしなら、きっとっ!!」
地下発電機へと、セミラミスの毒によって集約された、電力の全てを剣一つに受け入れていき、切っ先を天高く掲げるとドゥームズデイが、創愛のもとへ向かうために空けた穴を通って、地上階の発電機へと還元をおこなった。
全ての電力を吸い出したところで、地下発電機をぶった斬り、発電機のブレイカーとなるレバーを下げて、地下発電機を停止させた。
「ふぅ……お前すげぇな?発電機の電源の場所まで見抜いてあたしに教えてくれるなんてよ……っと……?」
セミラミスの弄した策を全て打ち破った創愛は、これまで受けたダメージでその場に倒れそうになるも、ドゥームズデイを杖代わりに何とか踏みとどまり、スポーツブラの中に忍ばせておいたレッドポーションを飲んで、外傷だけは治した。
「……ん?ちょっとだけ、前よりも内側のダメージも治してくれてるかも?…………んぷっ!?」
そうは言うも、このレッドポーションが八百谷 逢蘭の血液で、作られているものであることを思い出して吐きそうになった。そんなことをしていると、【毒酒の女帝】が咳き込んだ音を聞こえた。
創愛は剣を構えると、【毒酒の女帝】はまともに肺に空気の入っていない声で、笑って僅かに残された力で創愛を見上げられるように、上体を起こした。
「それこそが……、其方に妾の血毒が宿って出来た……始まりにして終わりの剣。其方は……その逆を抱いておった……。しっかし……ぐふぉ!?」
「喋るな……。分かってる……、あたしは終わらせることにだけ必死になって、その後のこと二の次にしちまってた。だから、こいつは────【最後の審判】はあたしのもとへ来れなかった。そして、この【最後の審判】の危険性を知った【終焉の秒針】は、あたしを助けるために一足先に来てくれた」
創愛の言葉に頷くセミラミスは、目をパチパチと瞬きさせながら息を整えた。
やがて、今回の一件の真相。連中の狙いを話したセミラミスは、最後に創愛に自身の願いを託した。それを引き受けたと、創愛はセミラミスをその場に寝かせて立ち上がり、ラグナロッカーを回収して地上へと続く階段へと向かう。
「そうだ……。妾の意思を受け継ぎし……我が子よ……」
「あたしはあんたの子じゃない……。────終黎 創愛さ。あんたの落とし前はあたしがつけてくっから、もうあんたは寝ていいぜ」
その言葉を聞いたセミラミスは、静かに目を閉じた。創愛は見届けながらも、振り返らず階段を駆け上がって行った。
やがて、【毒酒の女帝】は消滅した。これによって、インフェクターの一角が失われたこととなった。
創愛は代伊伽と蘇鉄に真相を話した後、一人黒幕の野望を打ち砕くべく始まりの地へと向かうのであった。
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