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40話 「秘境村」
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…みんな準備はできたようだな
朝、9人はエルフの村に行ったとおりの道を進むことになっていた
みんな元気で何よりだ。どこも悪いところなんて無い。これからほぼ旅になるだろう、魔法都市へと向かうことになる
恵は元気に。ロザリーはいつもどおりに。その他全員も行く気持ちでいた
朝方、恵は王様からの手紙を受け取った。これで魔法都市の王室に入れる手紙だった
魔法都市とはどんなところだろう?まずは秘境村へ経由して行かないといけない
「準備できた?早速いきましょう」
恵の号令で9人は行くことになる。カロフトが馬の運転は相変わらずだ
「良い旅路になるといいね。それっ」
馬を動かして、恵たちは進んだ
門から出てまずは道なりに。草原。樹木、森。様々な道へと進んでいく
カロフトを除く8人はまるで観光に行く気持ちで秘境村に進んで行った
「いつもごめんねカロフト。私たちが馬の扱いができればいいけど」
「うん?別にいいさ。嫌じゃないし」
馬の運転をしながらカロフトは言う
のんびりしてる。だがここは街ではなく外だ。いつ血漿族が現れてもおかしくないところだ
恵たちはいつでも血漿族を倒せるように準備はしている。だが今のところはない
「いつ…血漿族が飛び込んでくるかわからんな」
「そうっすねえ。でもこの人数なら1匹程度、瞬殺ですよ」
ウェナとコルスは言う
「馬車からぼおっと炎出すのも悪くないわね」
「杏お姉ちゃんすごい!」
杏が冗談を言いつつリミットは嬉しそうにしていた
「しかし…何も出ないな」
「もしかしたら嵐の前の静けさってやつかもよ?」
サンダースとリリアナは言う
~
2時間馬車で進むうちに見えてきた。秘境村である。秘境村と言ってもちゃんとした街であるため田舎臭いものはない
カロフトは秘境村前の場所で止める。ここで一旦休憩としよう
「みんなー。一旦休憩だ。ここで少し休もう」
魔法都市に行くにはまだまだ時間が必要だ。カロフトと8人は馬車から降りた
「うーん!自然の空気が美味しいわね」
恵が言うと秘境村の街を見た。きっとここは旅人の休憩場所だろう
しかし目の良いリミットはどこか気づいた。秘境村が、何かあったことを
「ね、ねえお姉ちゃんたち…秘境村…壊れているよ」
…!?壊れているとは?
「どうしたのリミット?」
「だってほら…家が倒壊してるよ」
な、なんだって!リミットの発言で9人は慌てて秘境村入口から中へと入っていく
そこに待っていたのは倒壊した家。荒れ果てた道。そして崩壊した案内。9人は心がざわついた
なぜ…村が崩壊したのか?もしかしたら血漿族?絶対血漿族だろう。9人全員がそう思った
「…血漿族の仕業ね」
「どうして…前に聞いた話ではこんなこと、無かったのに」
恵とカロフトは言う
「とりあえず!生存者を探しましょう!もしかしたらいるかもしれないし!」
「わかったわ。血漿族いたら撃破してね!」
9人は大きいとは言えないが秘境村の周りを見て回ることにする
「すいませーん!誰かいませんかー!」
「ボクたち来たよ!誰か返事して!」
誰も返事が無い
「おーい誰かー!」
「誰もいないのー!」
カロフトとリリアナは言う
「誰か!返事を!」
それでも誰も来ない
行く行き先に倒壊した家を見て9人の心はかなり困ったことになった
人はいない。血漿族も見当たらない。一体誰がこんなことをしたんだ
恵が秘境村の入口から出口まで来た。ここからが魔法都市へとつながる道か。と思った
しかし、その出口付近に人がいた!もしかしたらこの村の!?と思い近寄った
「あなたたち!」
そう言うと人が反応する。この村の人だろうか?
「女性?しかも一人でですか?」
「違うわ!私たち、ヴァルキュリアの遊撃隊で私、神の紋章を持った恵って言うの!」
恵がその人たちに紋章を見せる。その人たちははっと気づく
「なんと!神の紋章の人ですか!これは…確かに…!」
「あなたたちはこの村の人?」
人たちはどこか魔法使いの格好をしている
「いえ。私たちは魔法都市から来ました。大きな音と倒壊した音が聞こえて、秘境村の人たち全員を救助しました」
そうなのか。全員救助したのはとりあえず一安心した。しかしどうしてこんなことに
そう思ってると8人は恵の元まで来た
「みんな!血漿族はいなかった?」
恵が言うとロザリーは言う
「はい。いませんでした。しかもいない上に地帯も無かったです」
いない上に地帯も無い?じゃあ誰がこんなことをしたのだろうか。そう思うと魔法使いが言う
「私、見たんですよ。空を見たら、大きい翼を持った人型のクリーチャーが…」
大きい翼を持ったクリーチャー。間違いなくあの人のクリーチャーだ
あの人のクリーチャー…こうやって破壊もするのか。ますます許せない存在となった
「…あのクリーチャー!!」
恵はぶんと拳に力を入れて空を切る。やはりあの時に戦ったほうが良かった
今まで理性を保っていた恵だったが、この瞬間、怒りであのクリーチャーを本気で倒したい気持ちになっていた
「怒るのはわかる、恵。まずは魔法都市に行こう。そこに行けば何かわかるかもしれない」
「そうだよ。怖いよ恵お姉ちゃん」
カロフトとリミットが言う。怒るのを止めて恵は8人を見た
「…そうね。とりあえず、いきましょう」
恵は魔法都市の使いであろう魔法使いに言う
「私たちは魔法都市出身です。なので案内します」
そう言うと魔法使いたちに連れられて魔法都市へ向かうことになった
馬車を秘境村出口まで連れて行き、そのまま魔法都市へ。魔法使いも馬を連れてそこまで行くことになった
「…とんでもないことになったわね」
リリアナは重い気持ちで言う
「そうだね。いつかあのクリーチャーとも戦わないといけないだろう」
「かもしれないっすねえ。その時は総力戦と決めて戦いましょうや」
サンダースとコルスは言う
「…」
自分の力で救えなかった秘境村を恵は思っていた
そろそろ見えてくる魔法都市
一体何が待ち受けているだろうか?
朝、9人はエルフの村に行ったとおりの道を進むことになっていた
みんな元気で何よりだ。どこも悪いところなんて無い。これからほぼ旅になるだろう、魔法都市へと向かうことになる
恵は元気に。ロザリーはいつもどおりに。その他全員も行く気持ちでいた
朝方、恵は王様からの手紙を受け取った。これで魔法都市の王室に入れる手紙だった
魔法都市とはどんなところだろう?まずは秘境村へ経由して行かないといけない
「準備できた?早速いきましょう」
恵の号令で9人は行くことになる。カロフトが馬の運転は相変わらずだ
「良い旅路になるといいね。それっ」
馬を動かして、恵たちは進んだ
門から出てまずは道なりに。草原。樹木、森。様々な道へと進んでいく
カロフトを除く8人はまるで観光に行く気持ちで秘境村に進んで行った
「いつもごめんねカロフト。私たちが馬の扱いができればいいけど」
「うん?別にいいさ。嫌じゃないし」
馬の運転をしながらカロフトは言う
のんびりしてる。だがここは街ではなく外だ。いつ血漿族が現れてもおかしくないところだ
恵たちはいつでも血漿族を倒せるように準備はしている。だが今のところはない
「いつ…血漿族が飛び込んでくるかわからんな」
「そうっすねえ。でもこの人数なら1匹程度、瞬殺ですよ」
ウェナとコルスは言う
「馬車からぼおっと炎出すのも悪くないわね」
「杏お姉ちゃんすごい!」
杏が冗談を言いつつリミットは嬉しそうにしていた
「しかし…何も出ないな」
「もしかしたら嵐の前の静けさってやつかもよ?」
サンダースとリリアナは言う
~
2時間馬車で進むうちに見えてきた。秘境村である。秘境村と言ってもちゃんとした街であるため田舎臭いものはない
カロフトは秘境村前の場所で止める。ここで一旦休憩としよう
「みんなー。一旦休憩だ。ここで少し休もう」
魔法都市に行くにはまだまだ時間が必要だ。カロフトと8人は馬車から降りた
「うーん!自然の空気が美味しいわね」
恵が言うと秘境村の街を見た。きっとここは旅人の休憩場所だろう
しかし目の良いリミットはどこか気づいた。秘境村が、何かあったことを
「ね、ねえお姉ちゃんたち…秘境村…壊れているよ」
…!?壊れているとは?
「どうしたのリミット?」
「だってほら…家が倒壊してるよ」
な、なんだって!リミットの発言で9人は慌てて秘境村入口から中へと入っていく
そこに待っていたのは倒壊した家。荒れ果てた道。そして崩壊した案内。9人は心がざわついた
なぜ…村が崩壊したのか?もしかしたら血漿族?絶対血漿族だろう。9人全員がそう思った
「…血漿族の仕業ね」
「どうして…前に聞いた話ではこんなこと、無かったのに」
恵とカロフトは言う
「とりあえず!生存者を探しましょう!もしかしたらいるかもしれないし!」
「わかったわ。血漿族いたら撃破してね!」
9人は大きいとは言えないが秘境村の周りを見て回ることにする
「すいませーん!誰かいませんかー!」
「ボクたち来たよ!誰か返事して!」
誰も返事が無い
「おーい誰かー!」
「誰もいないのー!」
カロフトとリリアナは言う
「誰か!返事を!」
それでも誰も来ない
行く行き先に倒壊した家を見て9人の心はかなり困ったことになった
人はいない。血漿族も見当たらない。一体誰がこんなことをしたんだ
恵が秘境村の入口から出口まで来た。ここからが魔法都市へとつながる道か。と思った
しかし、その出口付近に人がいた!もしかしたらこの村の!?と思い近寄った
「あなたたち!」
そう言うと人が反応する。この村の人だろうか?
「女性?しかも一人でですか?」
「違うわ!私たち、ヴァルキュリアの遊撃隊で私、神の紋章を持った恵って言うの!」
恵がその人たちに紋章を見せる。その人たちははっと気づく
「なんと!神の紋章の人ですか!これは…確かに…!」
「あなたたちはこの村の人?」
人たちはどこか魔法使いの格好をしている
「いえ。私たちは魔法都市から来ました。大きな音と倒壊した音が聞こえて、秘境村の人たち全員を救助しました」
そうなのか。全員救助したのはとりあえず一安心した。しかしどうしてこんなことに
そう思ってると8人は恵の元まで来た
「みんな!血漿族はいなかった?」
恵が言うとロザリーは言う
「はい。いませんでした。しかもいない上に地帯も無かったです」
いない上に地帯も無い?じゃあ誰がこんなことをしたのだろうか。そう思うと魔法使いが言う
「私、見たんですよ。空を見たら、大きい翼を持った人型のクリーチャーが…」
大きい翼を持ったクリーチャー。間違いなくあの人のクリーチャーだ
あの人のクリーチャー…こうやって破壊もするのか。ますます許せない存在となった
「…あのクリーチャー!!」
恵はぶんと拳に力を入れて空を切る。やはりあの時に戦ったほうが良かった
今まで理性を保っていた恵だったが、この瞬間、怒りであのクリーチャーを本気で倒したい気持ちになっていた
「怒るのはわかる、恵。まずは魔法都市に行こう。そこに行けば何かわかるかもしれない」
「そうだよ。怖いよ恵お姉ちゃん」
カロフトとリミットが言う。怒るのを止めて恵は8人を見た
「…そうね。とりあえず、いきましょう」
恵は魔法都市の使いであろう魔法使いに言う
「私たちは魔法都市出身です。なので案内します」
そう言うと魔法使いたちに連れられて魔法都市へ向かうことになった
馬車を秘境村出口まで連れて行き、そのまま魔法都市へ。魔法使いも馬を連れてそこまで行くことになった
「…とんでもないことになったわね」
リリアナは重い気持ちで言う
「そうだね。いつかあのクリーチャーとも戦わないといけないだろう」
「かもしれないっすねえ。その時は総力戦と決めて戦いましょうや」
サンダースとコルスは言う
「…」
自分の力で救えなかった秘境村を恵は思っていた
そろそろ見えてくる魔法都市
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