12 / 44
12話 「傷の浄化」
しおりを挟む
…王子に認めてもらった4人
夕日になっており赤き日差しが人間たちに降り注ぐ。そんな時間に4人は王の間にいた
アルマイトは信頼できると思った4人とカロフトを見ていた。この5人ならきっと、この世界を浄化できる
戦い方がまさに常識破り。拳で殴り、光を与え、炎を注ぐ。そんな強い人たちの戦い方
恵、ロザリー、杏、そしてリミットにカロフト。女性でありながら力は強い。それだけでも十分に常識破りなのだから
「お前たち。今日はよく働いた。ありがとう」
王子、アルマイトは座りながら5人にお礼を言った。恵はまんざらでもない表情をした
「大丈夫よ~!だって私たち、これから浄化の旅に出るんだから!」
「そうだ。一応俺の父上がいるんだが…見ていくか?」
本当の王に出会うことができるらしい。だがなぜ王子が指揮をとってるのだろうか?
そんな顔を4人をしてるとアルマイト自身が言う
「実は父上は血漿族に噛まれてな…それでその噛まれたとこが赤く変色して…高熱を出して困っているんだ」
「噛まれて…高熱…」
恵がぽつりというとアルマイトは困った表情をした。どうにかできないだろうか。恵はそう思ってると声が聞こえた。神の声だった
『恵…』
『お前の力は殴るためのものではなく、癒やす力を持っている』
『王に噛まれたところをかかげてみよ。治るだろう…』
…わかった。恵はその声を聞いてアルマイトに言う
「…王子。私、お父さんの病気っぽいの、回復できるから」
…!?その言葉にアルマイトはびっくりした。まさか癒やしの力も持っているのか!
「できるのか…!?」
「とりあえず、行きたいわ」
そう言うと王子は立って父の場所に案内することになる
~
父の部屋。言わば王室の部屋だがとてもきれいな部屋だった
そこのベッドにいる本当の王様、アルマイトの父がいた。表情は曇りながらうなされていた
アルマイト含む6人は王様の表情を見るととても心配になった
「俺の父は、今こんな感じなんだ」
「わかったわ」
恵は王の右腕を見た。ここに噛まれたのだろう。たしかに赤く変色している。これは普通の変色じゃない。まさに病気に近いだろう
王の噛まれた部分にすっと手をかかげた。これで治るだろうか。恵は頑張ってみる
するとどうだろう。手から白い光がでてきて、変色した場所がどんどん治っていく、いや、消えていくと言っていいだろう
治るときにアルマイトは父の顔を見た。苦痛の顔をしてた父が和らいでいくところを
数分、恵は怪我をした場所に手をかがげるとあっという間に変色した部分が消えた。無くなったと言っていい
恵は治り終わったと思い手をひく。アルマイトはまた恵の持つ力に驚くことになった
「す、すごい…!」
王子たるもの冷静でいてほしいがこんな奇跡な力を目の当たりにして驚かないのも無理はない
さっきまで目をつぶっていた王が目を開くと同時に体が上がる。すると目に見えたのは恵とアルマイトだった
「…息子…私はいったい…?君が…治してくれたのか…?」
「父上!そうなんだ。この恵という人物が治してくれたんだ!」
アルマイトはとこか嬉しそうな声と顔だった
「お父さん。私ね、こんなのがあるの」
王に神の紋章を見せた。すると王はすごい驚いた表情を見せる
「それは…!神の紋章!予言者が言ってた!もうじき選ばれし者たちが来るという…!まさに君だったんだな!」
王は大喜びしながら恵に言う。ほんとはしゃぐと声が大きいな、と
「なら私はもう大丈夫だ!だから…ああっと…」
はしゃぐことは久しぶりだったのか王はすぐにベッドで横になってしまった
「父上!」
「ああ…まだだめだった。体力が消耗してたのか、完璧には治ってないな」
ベッドで横になりつつも恵の顔を見た王
「君は…これから浄化の旅に出るのか?」
「一応ここの遊撃隊になってほしいとは言われてるわよ」
「わかった。息子の言う通りだな。君たち、カロフトはわかるが名前を言ってほしい」
自己紹介をする4人
「草原恵っていうのよ」
「ロザリーと言います」
「間宮杏。巫女なの」
「ボク、リミット!」
4人ずつ言うと王は笑顔で見る
「恵、ロザリー、杏、リミット…私はまだこんな感じだが回復したらいずれお礼をしたい。今は王子のことを聞いてほしい。頼む」
そう言うと王はにこやかにゆっくりと眠ろうとする
「父上が治ってよかったよ。さ、もう戻ろう」
~
再び王の間に。アルマイトは恵の浄化の力で父の怪我が治ったことをとても喜んでいた
「またお前に助けられたな。本当にありがとう。また何かあったらまた恵に頼みたい。よろしくな」
王子は座りながらぺこりと挨拶をした
「いいのよ。私、困っている人を救うのも神から与えられた使命だと思っているから」
恵が言うとアルマイトは言う
「ところで…もうそろそろ夜だがどこか泊まる場所は決めているか?」
あっ。そういえばもう夜であった。ちょっと困った顔をする恵
「ならアタイの家に来なよ!アタイの家、とても大きいから4人来ても困らないよ!」
隣にいたカロフトが言う。それを断る理由なんてない
「ほんと!?カロフトお願い!」
杏は嬉しそうに言う
「任せな!もうあんたたちとは仲良くできそうだし!」
「泊まる場所は決まったな。ならまた明日。きっと依頼が来るだろう。おやすみ」
「王子もおやすみ!」
5人は王の間から離れた。そしてドアを閉める
「あいつら…きっとこの世界の浄化ができるだろう…俺は嬉しい気持ちでいっぱいだ…」
今日はカロフトの家にお泊り
だが新しい戦いの地が待っているだろう
続く
夕日になっており赤き日差しが人間たちに降り注ぐ。そんな時間に4人は王の間にいた
アルマイトは信頼できると思った4人とカロフトを見ていた。この5人ならきっと、この世界を浄化できる
戦い方がまさに常識破り。拳で殴り、光を与え、炎を注ぐ。そんな強い人たちの戦い方
恵、ロザリー、杏、そしてリミットにカロフト。女性でありながら力は強い。それだけでも十分に常識破りなのだから
「お前たち。今日はよく働いた。ありがとう」
王子、アルマイトは座りながら5人にお礼を言った。恵はまんざらでもない表情をした
「大丈夫よ~!だって私たち、これから浄化の旅に出るんだから!」
「そうだ。一応俺の父上がいるんだが…見ていくか?」
本当の王に出会うことができるらしい。だがなぜ王子が指揮をとってるのだろうか?
そんな顔を4人をしてるとアルマイト自身が言う
「実は父上は血漿族に噛まれてな…それでその噛まれたとこが赤く変色して…高熱を出して困っているんだ」
「噛まれて…高熱…」
恵がぽつりというとアルマイトは困った表情をした。どうにかできないだろうか。恵はそう思ってると声が聞こえた。神の声だった
『恵…』
『お前の力は殴るためのものではなく、癒やす力を持っている』
『王に噛まれたところをかかげてみよ。治るだろう…』
…わかった。恵はその声を聞いてアルマイトに言う
「…王子。私、お父さんの病気っぽいの、回復できるから」
…!?その言葉にアルマイトはびっくりした。まさか癒やしの力も持っているのか!
「できるのか…!?」
「とりあえず、行きたいわ」
そう言うと王子は立って父の場所に案内することになる
~
父の部屋。言わば王室の部屋だがとてもきれいな部屋だった
そこのベッドにいる本当の王様、アルマイトの父がいた。表情は曇りながらうなされていた
アルマイト含む6人は王様の表情を見るととても心配になった
「俺の父は、今こんな感じなんだ」
「わかったわ」
恵は王の右腕を見た。ここに噛まれたのだろう。たしかに赤く変色している。これは普通の変色じゃない。まさに病気に近いだろう
王の噛まれた部分にすっと手をかかげた。これで治るだろうか。恵は頑張ってみる
するとどうだろう。手から白い光がでてきて、変色した場所がどんどん治っていく、いや、消えていくと言っていいだろう
治るときにアルマイトは父の顔を見た。苦痛の顔をしてた父が和らいでいくところを
数分、恵は怪我をした場所に手をかがげるとあっという間に変色した部分が消えた。無くなったと言っていい
恵は治り終わったと思い手をひく。アルマイトはまた恵の持つ力に驚くことになった
「す、すごい…!」
王子たるもの冷静でいてほしいがこんな奇跡な力を目の当たりにして驚かないのも無理はない
さっきまで目をつぶっていた王が目を開くと同時に体が上がる。すると目に見えたのは恵とアルマイトだった
「…息子…私はいったい…?君が…治してくれたのか…?」
「父上!そうなんだ。この恵という人物が治してくれたんだ!」
アルマイトはとこか嬉しそうな声と顔だった
「お父さん。私ね、こんなのがあるの」
王に神の紋章を見せた。すると王はすごい驚いた表情を見せる
「それは…!神の紋章!予言者が言ってた!もうじき選ばれし者たちが来るという…!まさに君だったんだな!」
王は大喜びしながら恵に言う。ほんとはしゃぐと声が大きいな、と
「なら私はもう大丈夫だ!だから…ああっと…」
はしゃぐことは久しぶりだったのか王はすぐにベッドで横になってしまった
「父上!」
「ああ…まだだめだった。体力が消耗してたのか、完璧には治ってないな」
ベッドで横になりつつも恵の顔を見た王
「君は…これから浄化の旅に出るのか?」
「一応ここの遊撃隊になってほしいとは言われてるわよ」
「わかった。息子の言う通りだな。君たち、カロフトはわかるが名前を言ってほしい」
自己紹介をする4人
「草原恵っていうのよ」
「ロザリーと言います」
「間宮杏。巫女なの」
「ボク、リミット!」
4人ずつ言うと王は笑顔で見る
「恵、ロザリー、杏、リミット…私はまだこんな感じだが回復したらいずれお礼をしたい。今は王子のことを聞いてほしい。頼む」
そう言うと王はにこやかにゆっくりと眠ろうとする
「父上が治ってよかったよ。さ、もう戻ろう」
~
再び王の間に。アルマイトは恵の浄化の力で父の怪我が治ったことをとても喜んでいた
「またお前に助けられたな。本当にありがとう。また何かあったらまた恵に頼みたい。よろしくな」
王子は座りながらぺこりと挨拶をした
「いいのよ。私、困っている人を救うのも神から与えられた使命だと思っているから」
恵が言うとアルマイトは言う
「ところで…もうそろそろ夜だがどこか泊まる場所は決めているか?」
あっ。そういえばもう夜であった。ちょっと困った顔をする恵
「ならアタイの家に来なよ!アタイの家、とても大きいから4人来ても困らないよ!」
隣にいたカロフトが言う。それを断る理由なんてない
「ほんと!?カロフトお願い!」
杏は嬉しそうに言う
「任せな!もうあんたたちとは仲良くできそうだし!」
「泊まる場所は決まったな。ならまた明日。きっと依頼が来るだろう。おやすみ」
「王子もおやすみ!」
5人は王の間から離れた。そしてドアを閉める
「あいつら…きっとこの世界の浄化ができるだろう…俺は嬉しい気持ちでいっぱいだ…」
今日はカロフトの家にお泊り
だが新しい戦いの地が待っているだろう
続く
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説


結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

[完結長編連載]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ・更新報告はTwitter等
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる