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着替える巫女さん
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特に問題なく授業を終えまして、家に帰宅です。
自転車置き場に自転車を置きまして、シャッターに鍵を掛けたら側にある戸から中に入ります。
戸をくぐり、我が家に入り着替えましょう。
一旦自分の部屋で普段着に着替え更衣室へ。
制服から直に巫女装束へ着替えるのはあまりよろしくないと自分では思っているので、面倒でも着替えますよ。
巫女服、正確には巫女装束に着替えます。 正確には巫女服や和服は着装と言います。
巫女装束は丁重に扱うものとされ「投げるな」「置くな」「跨ぐな」は取扱の三原則として装束は「お札(護符)と同じ扱いをしなさい」と教育されます。
ちなみに「投げるな」は脱ぎ捨てたりするなという事で「置くな」は脱いだらすぐに畳みなさいという事、「跨ぐな」はそもそも跨ぐ行為は神様への非礼となるのでしてはいけないという事になります。
こういった事は幼い頃から躾けられていたので、意識しなくても出来るようになったし、三原則を破る事は出来なくなっていますね。
更衣室に行くと、私の名前が書いてある場所に装束が掛かってます。
まず普段着をスパっと脱ぎまして下着も全部脱ぎます。
まず和装ブラジャーと呼ばれるブラジャーを付けます。 といっても私は正式な和装ブラではなく〇ニクロで売っているいるリ〇ックスブラを付けています。
というのもそもそも和装ブラとは和服をきれいに見せる物で、普通のブラと違ってワイヤーが入っていないのです。
そもそもなぜワイヤーが入っているかというと立体的に見せるようにするためです。 しかし和装はむしろ凸凹がないように見せるようになっていますのでワイヤーなしが普通となります。
なお冬になれば、お腹周りまでカバーしている〇アリズムブラタンクトップなんかもいいですね。
和装ブラよりは安いのでオススメです。
ブラを付けたら次はショーツですが、これはよほどハデな物でなければ何でもいいです。
できれば白であれば望ましいですね。
私はスポーツショーツのホワイトをチョイスしています。
スポーツショーツはシルエットが出にくいようになっているのでオススメです。
なお巫女さんは”のーおぱんつ”であるという噂がありますが、そんな事実はありませんのであしからず!
そして次に、これは個人差あるかもですが、この時点で私は白足袋を履きます。
これはソックス足袋という物で普通のソックスのようにスッと履くだけの便利な物です。
ちなみに、足袋の後ろ部分に金属で留める物が付いているのはコハゼという種類です。
さらに、冬になると二枚重ねの足袋なんていうのもありましていつもお世話になっております。
ネル生地というあったかな生地を内側に二重に使っている足袋が特にオススメです。
さて次は、襦袢(もしくは半襦袢と呼ばれる)を羽織ります。
襦袢は膝上20cmほどの長さの昔でいう下着のような物です。 丈が足首まで長いのは長襦袢と言われます。
お腹の辺りに印というか切り替えがあるのでそこを目印に両側高さをあわせます。
次に右下、左上で重ねます。首が苦しくない程度にしたほうがいいです。
腰紐を半分に折り、ちょうど真ん中をお腹側の真ん中にくるようにして後ろにまわします。
後ろで交差させて、前でりぼん結びにします。 できるだけギュッと締めるようにします。 緩むと困った事になりますので。
そして襦袢の上から白衣を羽織ります。 白衣の長さはひざ下あたりです。
襦袢と同じように、切り替えの高さを両側と同じ高さにします。
ちなみに白衣は『はくい』とは神社では言わない事が多いです。 これは医者などが着る白衣と混同しないためという説があります。
神社では『はくえ』『びゃくえ』『しらぎぬ』と呼ばれ、うちでは『しらぎぬ』と言ってます。
襦袢と同じように、右下左上に着て、腰帯も同じように括ります。
このとき、中の襦袢が少し見えるように白衣を着ます。
腰紐の上から伊達締めを巻きます。 これはマジックテープなので結ぶ必要がないのが楽ですね。
次に緋袴を履き、帯部分を背中側にまわします。
緋袴は、行灯袴という種類のもので、簡単にいうと間に仕切りのないスカートのような造りであるという事です。
ちなみに男性の袴も行灯型です。
背中にまわした帯を、交差させるようにしてお腹側にもってきます。
その帯を、右側が下になるようにしてお腹の真ん中辺りの位置で両方の帯を半分におり、交差させるようにしてまた背中側にまわします。
前からまわした帯を、背中側の真ん中辺りでりぼん結びにします。
やっぱりギュッと締めます。
伊達締めが見えないように気をつけましょう。
緋袴の後側のへらを、りぼん結びや伊達締めに差し込むようにします。
そして帯部分を両方とも前側にまわします。
後ろ側からもって帯を、真ん中でりぼん結びにして完成です!
そうそう、神社によっては襟元に朱色が見える所もあると思いますが、あれは朱衿という細長い朱色の掛衿という布を襦袢に縫い付けているものです。 もしくは伊達襟というニセ襟を付けているかですね。
うちの神社は朱衿がないのでそういったものは付けていません。
後は髪を後ろで生え際辺りで纏めまして、水引きで結わえます。 水引きとは紅白や黒白などの帯紐の事です
黒いゴムで髪をとめて、和紙でくるんで一度赤を下に白の糸とクロスさせます。
もう一度、今度は赤い糸で白い糸を結びます。 これを絵元結と言います。
最後に鏡で全身をチェックし問題ないので更衣室から出ます。
出ましたら玄関で下駄(黒塗りで鼻緒は赤)を履きます。
昔は木製のみだったらしいですが、今は形が整っていれば合成樹脂でもかまいません。
下駄も履いたし、早速社務所に向かいましょう。
続く
自転車置き場に自転車を置きまして、シャッターに鍵を掛けたら側にある戸から中に入ります。
戸をくぐり、我が家に入り着替えましょう。
一旦自分の部屋で普段着に着替え更衣室へ。
制服から直に巫女装束へ着替えるのはあまりよろしくないと自分では思っているので、面倒でも着替えますよ。
巫女服、正確には巫女装束に着替えます。 正確には巫女服や和服は着装と言います。
巫女装束は丁重に扱うものとされ「投げるな」「置くな」「跨ぐな」は取扱の三原則として装束は「お札(護符)と同じ扱いをしなさい」と教育されます。
ちなみに「投げるな」は脱ぎ捨てたりするなという事で「置くな」は脱いだらすぐに畳みなさいという事、「跨ぐな」はそもそも跨ぐ行為は神様への非礼となるのでしてはいけないという事になります。
こういった事は幼い頃から躾けられていたので、意識しなくても出来るようになったし、三原則を破る事は出来なくなっていますね。
更衣室に行くと、私の名前が書いてある場所に装束が掛かってます。
まず普段着をスパっと脱ぎまして下着も全部脱ぎます。
まず和装ブラジャーと呼ばれるブラジャーを付けます。 といっても私は正式な和装ブラではなく〇ニクロで売っているいるリ〇ックスブラを付けています。
というのもそもそも和装ブラとは和服をきれいに見せる物で、普通のブラと違ってワイヤーが入っていないのです。
そもそもなぜワイヤーが入っているかというと立体的に見せるようにするためです。 しかし和装はむしろ凸凹がないように見せるようになっていますのでワイヤーなしが普通となります。
なお冬になれば、お腹周りまでカバーしている〇アリズムブラタンクトップなんかもいいですね。
和装ブラよりは安いのでオススメです。
ブラを付けたら次はショーツですが、これはよほどハデな物でなければ何でもいいです。
できれば白であれば望ましいですね。
私はスポーツショーツのホワイトをチョイスしています。
スポーツショーツはシルエットが出にくいようになっているのでオススメです。
なお巫女さんは”のーおぱんつ”であるという噂がありますが、そんな事実はありませんのであしからず!
そして次に、これは個人差あるかもですが、この時点で私は白足袋を履きます。
これはソックス足袋という物で普通のソックスのようにスッと履くだけの便利な物です。
ちなみに、足袋の後ろ部分に金属で留める物が付いているのはコハゼという種類です。
さらに、冬になると二枚重ねの足袋なんていうのもありましていつもお世話になっております。
ネル生地というあったかな生地を内側に二重に使っている足袋が特にオススメです。
さて次は、襦袢(もしくは半襦袢と呼ばれる)を羽織ります。
襦袢は膝上20cmほどの長さの昔でいう下着のような物です。 丈が足首まで長いのは長襦袢と言われます。
お腹の辺りに印というか切り替えがあるのでそこを目印に両側高さをあわせます。
次に右下、左上で重ねます。首が苦しくない程度にしたほうがいいです。
腰紐を半分に折り、ちょうど真ん中をお腹側の真ん中にくるようにして後ろにまわします。
後ろで交差させて、前でりぼん結びにします。 できるだけギュッと締めるようにします。 緩むと困った事になりますので。
そして襦袢の上から白衣を羽織ります。 白衣の長さはひざ下あたりです。
襦袢と同じように、切り替えの高さを両側と同じ高さにします。
ちなみに白衣は『はくい』とは神社では言わない事が多いです。 これは医者などが着る白衣と混同しないためという説があります。
神社では『はくえ』『びゃくえ』『しらぎぬ』と呼ばれ、うちでは『しらぎぬ』と言ってます。
襦袢と同じように、右下左上に着て、腰帯も同じように括ります。
このとき、中の襦袢が少し見えるように白衣を着ます。
腰紐の上から伊達締めを巻きます。 これはマジックテープなので結ぶ必要がないのが楽ですね。
次に緋袴を履き、帯部分を背中側にまわします。
緋袴は、行灯袴という種類のもので、簡単にいうと間に仕切りのないスカートのような造りであるという事です。
ちなみに男性の袴も行灯型です。
背中にまわした帯を、交差させるようにしてお腹側にもってきます。
その帯を、右側が下になるようにしてお腹の真ん中辺りの位置で両方の帯を半分におり、交差させるようにしてまた背中側にまわします。
前からまわした帯を、背中側の真ん中辺りでりぼん結びにします。
やっぱりギュッと締めます。
伊達締めが見えないように気をつけましょう。
緋袴の後側のへらを、りぼん結びや伊達締めに差し込むようにします。
そして帯部分を両方とも前側にまわします。
後ろ側からもって帯を、真ん中でりぼん結びにして完成です!
そうそう、神社によっては襟元に朱色が見える所もあると思いますが、あれは朱衿という細長い朱色の掛衿という布を襦袢に縫い付けているものです。 もしくは伊達襟というニセ襟を付けているかですね。
うちの神社は朱衿がないのでそういったものは付けていません。
後は髪を後ろで生え際辺りで纏めまして、水引きで結わえます。 水引きとは紅白や黒白などの帯紐の事です
黒いゴムで髪をとめて、和紙でくるんで一度赤を下に白の糸とクロスさせます。
もう一度、今度は赤い糸で白い糸を結びます。 これを絵元結と言います。
最後に鏡で全身をチェックし問題ないので更衣室から出ます。
出ましたら玄関で下駄(黒塗りで鼻緒は赤)を履きます。
昔は木製のみだったらしいですが、今は形が整っていれば合成樹脂でもかまいません。
下駄も履いたし、早速社務所に向かいましょう。
続く
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