おれの守護霊疫病神。隣の席は巫女だし邪神と戦う準備できた

根本美佐子

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「なんでそんなことアンタに言わなきゃいけないのよ!」
「じゃあブンのロッカーで何してたんよ!」
「別にぃ~」
 小さな見た目からは意外と、というか、なんかよく言えば堂々としているし、悪く言えば感じの悪い付喪神だった。
「付喪神殿、お名前は何と言うのだい?」
 ルキの質問に、キュッと笑顔になって彼女は答えた。
「もっちゃんでいいよ。付喪神のもっちゃん」
「なにかわい子ぶってんよ」
「うっさいなぁ、もっちゃんって呼んでもいいよって言ってやってるのにさぁ!疫病神はどいつもこいつも性格悪すぎ」
「どいつもこいつもってほど疫病神なんてそんなに人口居ないし!付喪神よりは疫病神はレアな存在なんよ?」
「人口の問題じゃなくて人格の問題!疫病神で良い奴に会ったことないんですけどぉ!」
 付喪神と疫病神と天使。それぞれ役割があるのだろうとはわかる。でも、人口が多いとか死んでからのことはまだまだ謎めいている。
「それよりアンタ、付喪神のくせに何にも憑りついてないって変じゃない?」
「気がついたらなくなってたの!しっかり憑りついてたのに、いつの間にか誰かに持っていかれるなんて、多分誰かの悪戯だと思うんだけどね、疫病神とか!」
物に宿る神様なのに、宿っていた物を無くして捜索中なんて、ちょっと間抜けな付喪神だな。
「あたしのせいにしないでよね!そもそも何に憑りついてたんよ」
「……カチ」
 小さな付喪神が小さな声で言った。
「は?」
 パキネが圧をかけながらそう言うと、付喪神のもっちゃんは立ち上がって、キレた。
「ハンカチ!ピンクの生地にレースが縁取ってあって青い糸でRって刺繍されたやつ!十年以上の年季の入ったハンカチ!」
 俺はすぐにピンときた。野球ボールで窓が割れた時、頬を破片で切ってしまってレナちゃんが惜しげなく俺の血を拭いてくれたあのハンカチか。と。
「持ち主が変わったのかここ何日も探してるんだけど、ハンカチを元の持ち主じゃない誰かが持って動き回ってるせいで全然見つかんないの!」
「ごめん、それ、俺が持ってる」
 白状した方がいいだろう。そう思ったので正直に言った。
「はぁあ?なんかあのロッカーが怪しいと思ったけど、お前が持ってたのかよ!」
 この付喪神パキネより口が悪い。一言で言うとナンパしてきたオヤジに向かって話すギャルっぽい。
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毎日投稿をこころがけ、一月中に完結させて!キャラ文芸大賞がとれるように頑張ります!男性向けとしていますが、女性も楽しめる内容になっています!一巻分では二体の邪神を倒し、最終的には七体の邪神を全部倒しながら、恋愛ファンタジーとして長編小説となります。書籍化、コミカライズ化、メディアミックス大歓迎です!応援よろしくお願いします!
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