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「今、先輩の守護霊とルキに会話してもらって詳しい話をきいたんだけど、先輩を守護していた守護霊は同じ歳くらいの女子だったんだけど、蜂が飛んでくるのを一切予知できなかったみたい。むしろ弓を引ききったのを見計らって隠れていた蜂が飛んできたみたいだったって」
「一応、業務的に先輩の身を守らねばとは思ったらしいが、守護術を使う暇もなく矢は放たれてしまったようなのだ」
ルキもそう教えてくれた。
俺は、もうその時、怪我のこととかどうでもよくなっていて、レナちゃんの『好き』って言葉の意味を深く訊きたかった。けど、俺に立て続けに起こる厄の方に話がいってしまって、全然、恋愛の話にならなかった。
「レナちゃんは、俺のこと、恋愛対象として好きなのかな?」
「……なんであたしに訊くん?」
「は?」
「なんで、あたしにそんなこと訊くんよ。そういうの友達とか家族とかと話せばいいのに、なんであたしに言うんよ」
何怒ってるんだろう。
一人で入れば普通にゆったりできる浴槽も、パキネが入ってくると狭い。俺の太股の間にパキネの太股が挟まるように、お互い正座をして浴槽での体の居場所を譲り合った。
子供の頃はよく一緒に風呂の中で遊んだ。その時もパキネは服を着ていた。でも、楽しく遊んでいても、疫病神が呼び寄せてしまう不幸に何度も引っかかった。
風呂に入ろうとしたら、浴槽にお湯が溜まっていなかったり、シャンプーを出すつもりが、リンスを出してしまったり。シャワーを出したら滅茶苦茶冷たい水が出て来たり、浴槽から出ようとしたら滑って浴槽の淵に股間を強打したり、風呂場だけでも色々やられている。普通の人でもたまにやらかすミスくらいのことだけど、俺の場合、回数が多いのだ。二日に一回は何かされる。
浴槽に深くパキネが浸かると、胸が湯船に少しだけ浮いてきていた。やっぱり、確実にデカくなっている。
「パキネは俺の守護霊じゃん」
「うん」
「俺は自分の守護霊が見える珍しい人間なんでしょ」
「うん」
「せっかく話せるんだから、話訊いてくれたっていいじゃん」
「でも、レナ、言ったもん。うっかりあたしを御祓いするかもしれんって」
「そんなことさせないよ。ってか何?御祓いされるのが怖いの?」
「一応、業務的に先輩の身を守らねばとは思ったらしいが、守護術を使う暇もなく矢は放たれてしまったようなのだ」
ルキもそう教えてくれた。
俺は、もうその時、怪我のこととかどうでもよくなっていて、レナちゃんの『好き』って言葉の意味を深く訊きたかった。けど、俺に立て続けに起こる厄の方に話がいってしまって、全然、恋愛の話にならなかった。
「レナちゃんは、俺のこと、恋愛対象として好きなのかな?」
「……なんであたしに訊くん?」
「は?」
「なんで、あたしにそんなこと訊くんよ。そういうの友達とか家族とかと話せばいいのに、なんであたしに言うんよ」
何怒ってるんだろう。
一人で入れば普通にゆったりできる浴槽も、パキネが入ってくると狭い。俺の太股の間にパキネの太股が挟まるように、お互い正座をして浴槽での体の居場所を譲り合った。
子供の頃はよく一緒に風呂の中で遊んだ。その時もパキネは服を着ていた。でも、楽しく遊んでいても、疫病神が呼び寄せてしまう不幸に何度も引っかかった。
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浴槽に深くパキネが浸かると、胸が湯船に少しだけ浮いてきていた。やっぱり、確実にデカくなっている。
「パキネは俺の守護霊じゃん」
「うん」
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「うん」
「せっかく話せるんだから、話訊いてくれたっていいじゃん」
「でも、レナ、言ったもん。うっかりあたしを御祓いするかもしれんって」
「そんなことさせないよ。ってか何?御祓いされるのが怖いの?」
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