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でも、震えるパキネに何かしてほしいことあるか訊いたら「キス」と言われて、ドキッとした。けどパキネはすぐに「鱚(キス)食べたい」と言いなおしてきた。
俺は「いつかお供えしてやる」そう言って無理やり引きずってベッドで一緒に寝たことがあった。
あの時は俺も熱で力が入らなかったから、引きずることしか出来なかったけど、今ならお姫様抱っこくらいしてやれる。なのに、実際はイケメンの天使にパキネは運ばれている。
「レナ。やはりこの二人にかかわるのは避けた方がいいのではないか?君にまで厄がふりそそぐがもしれんのだぞ?」
「じゃあ、ルキが先回りして私を守護してくれたらいいでしょ。パキネさんはとっても凄いわ。矢を手で止めるなんて、ルキには出来たかしら?」
「俺だって!やれば出来たさ!だだ、俺は、レナの守護霊、ブン殿まで面倒はみれぬ」
「そうよね。でも、パキネさんは、矢がこっちに来るのを、少なくとも止めたわ。ほんの少し間に合わなかったけど、もし軌道を大きく変えてたら、ブンくんはもっと大きな怪我になってたかもしれない。それにパキネさんは、あえて矢の軌道を変えなかったのよ。私たちや周りの人にも配慮して、矢の方向を変えないで素手で止めたのよ。ルキにそれが出来たかしら?」
確かに。レナちゃんの言うとおりだ。パキネが起きたら、ちゃんとお礼を言おう。
でも、いくらこの天使が二流でも、結構キツイ言い方をするんだなと思ってしまった。ルキはレナちゃんが大好きでたまらないみたいなのに、やっぱり四六時中、女性が男性に監視されるのは嫌なものなのかもしれない。
俺とパキネみたいに小さな頃から一緒にいたわけじゃなく、中学の、しかも二年生の女子に男の守護霊が現れたら、自分がおかしくなったんじゃないかって、普通は思うよな。
俺は「いつかお供えしてやる」そう言って無理やり引きずってベッドで一緒に寝たことがあった。
あの時は俺も熱で力が入らなかったから、引きずることしか出来なかったけど、今ならお姫様抱っこくらいしてやれる。なのに、実際はイケメンの天使にパキネは運ばれている。
「レナ。やはりこの二人にかかわるのは避けた方がいいのではないか?君にまで厄がふりそそぐがもしれんのだぞ?」
「じゃあ、ルキが先回りして私を守護してくれたらいいでしょ。パキネさんはとっても凄いわ。矢を手で止めるなんて、ルキには出来たかしら?」
「俺だって!やれば出来たさ!だだ、俺は、レナの守護霊、ブン殿まで面倒はみれぬ」
「そうよね。でも、パキネさんは、矢がこっちに来るのを、少なくとも止めたわ。ほんの少し間に合わなかったけど、もし軌道を大きく変えてたら、ブンくんはもっと大きな怪我になってたかもしれない。それにパキネさんは、あえて矢の軌道を変えなかったのよ。私たちや周りの人にも配慮して、矢の方向を変えないで素手で止めたのよ。ルキにそれが出来たかしら?」
確かに。レナちゃんの言うとおりだ。パキネが起きたら、ちゃんとお礼を言おう。
でも、いくらこの天使が二流でも、結構キツイ言い方をするんだなと思ってしまった。ルキはレナちゃんが大好きでたまらないみたいなのに、やっぱり四六時中、女性が男性に監視されるのは嫌なものなのかもしれない。
俺とパキネみたいに小さな頃から一緒にいたわけじゃなく、中学の、しかも二年生の女子に男の守護霊が現れたら、自分がおかしくなったんじゃないかって、普通は思うよな。
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毎日投稿をこころがけ、一月中に完結させて!キャラ文芸大賞がとれるように頑張ります!男性向けとしていますが、女性も楽しめる内容になっています!一巻分では二体の邪神を倒し、最終的には七体の邪神を全部倒しながら、恋愛ファンタジーとして長編小説となります。書籍化、コミカライズ化、メディアミックス大歓迎です!応援よろしくお願いします!
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