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火星クラブ
スパイク状黒田式エネルギーバズーカ
しおりを挟む銀太郎は口を大きく開けてさっきのようにエネルギーを吸い込もうとすると、
「あぐわっ。これ、どほなってんだー」
口の中で、エネルギーがトゲドゲ状になって、口腔、即ち、顔の内側から突き破ろうとします。
「うわー。やめてくふれー」
と叫んでも間に合いません。黒田は、全身の神経を集中させてエネルギーをさらに活性化させます。次の瞬間、
「ドーン」
銀太郎の頭は吹っ飛びました。
「勝った!流石ね。黒田君」
と黒田の方によると、彼はもうほとんど青色吐息でした。
「もう。完全にパワーを使い果たした」
「でも、勝ったから大丈夫よ。今日は家で休んだら良いじゃない」
「あぐわっ」
恐ろしいことに首のなくなった銀太郎が近づいてくるのでした。
「うごおおお。うおおおお」
「これじゃあ、ゾンビじゃない」
洋子が呆然としていると、首のなくなった銀太郎は、マサカリを掴んで近づいてきます。
「僕の、僕の全力の技が効かないなんて……」
「黒田君。まだ、エネルギーは残っていないの?」
「あと、ちょっとならあるけど」
「それをボールをイメージして一つ、浮かせてみて」
「わかった」
そういうことを話している内に、どんどん銀太郎は近づいてきています。このままでは、マサカリで殺されそうです。あと、数歩でマサカリが届こうとする時に、洋子の前にエネルギーの球体が現れたのでした。
「うおおおおおおっ」
洋子は、振りかぶって手刀を振るいます。球体のエネルギーをスライスして、手裏剣のような形になったエネルギー体が、銀太郎の右脚に刺さりました。
「おぐはっ」
銀太郎の歩みが止まります。さらに、エネルギー手裏剣を左脚にも刺しました。
「おおおおおうおおおおお」
「これで最後よ」
三つ目のエネルギー手裏剣は、胴に刺さりました。これなら、安心と思って、黒田を介抱しようと思った時、
「おごわーーー」
と吠えて、な、何と、銀太郎は逆立ちをして迫ってきます。
「えええい。往生際の悪いっ」
洋子はダッシュしてジャンプキックで決着をつけようとしました。
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