妖星学園

静馬⭐︎GTR

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火星クラブ

スパイク状黒田式エネルギーバズーカ

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 銀太郎は口を大きく開けてさっきのようにエネルギーを吸い込もうとすると、

「あぐわっ。これ、どほなってんだー」

 口の中で、エネルギーがトゲドゲ状になって、口腔、即ち、顔の内側から突き破ろうとします。

「うわー。やめてくふれー」

 と叫んでも間に合いません。黒田は、全身の神経を集中させてエネルギーをさらに活性化させます。次の瞬間、

「ドーン」

 銀太郎の頭は吹っ飛びました。

「勝った!流石ね。黒田君」

 と黒田の方によると、彼はもうほとんど青色吐息でした。

「もう。完全にパワーを使い果たした」
「でも、勝ったから大丈夫よ。今日は家で休んだら良いじゃない」
「あぐわっ」

 恐ろしいことに首のなくなった銀太郎が近づいてくるのでした。

「うごおおお。うおおおお」
「これじゃあ、ゾンビじゃない」

 洋子が呆然としていると、首のなくなった銀太郎は、マサカリを掴んで近づいてきます。

「僕の、僕の全力の技が効かないなんて……」
「黒田君。まだ、エネルギーは残っていないの?」
「あと、ちょっとならあるけど」
「それをボールをイメージして一つ、浮かせてみて」
「わかった」

 そういうことを話している内に、どんどん銀太郎は近づいてきています。このままでは、マサカリで殺されそうです。あと、数歩でマサカリが届こうとする時に、洋子の前にエネルギーの球体が現れたのでした。

「うおおおおおおっ」

 洋子は、振りかぶって手刀を振るいます。球体のエネルギーをスライスして、手裏剣のような形になったエネルギー体が、銀太郎の右脚に刺さりました。

「おぐはっ」

 銀太郎の歩みが止まります。さらに、エネルギー手裏剣を左脚にも刺しました。

「おおおおおうおおおおお」
「これで最後よ」

 三つ目のエネルギー手裏剣は、胴に刺さりました。これなら、安心と思って、黒田を介抱しようと思った時、

「おごわーーー」

 と吠えて、な、何と、銀太郎は逆立ちをして迫ってきます。

「えええい。往生際の悪いっ」

 洋子はダッシュしてジャンプキックで決着をつけようとしました。
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