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機動兵士 2
嫉妬について
しおりを挟む「市川海老蔵も何で皆が口を揃えて「あいつはひでえ」と言われているのかという話である。これは勿論、当人が酷いからと言う側面もあるだろうけど、嫉妬ということで見ても良いだろう。多くの人たちは嫉妬というどす黒い本能を持っている。それでいて、一億総評論家である。
この日本では、何かを論じると、必ずその論を封じて「はい、俺の方が上」と言い出す阿呆が出てくる。しかも、そいつは上に立つだけの言説しかしないから、せっかく社会を変動させるための新しい試みがぶち壊しになってしまう。市川海老蔵だって、これから新しい世界を切り開くかも知れないのに、心ない人間によって封じられてしまうのだ。
聖徳太子なんかもそうであろう。晩年は、法隆寺に幽閉されたという話を聞く。英雄は、みんなそうである。しかし、これは外国もそうで「プルターク英雄伝」なんかを読むと、みんな酷い目にあっている。ギリシア神話で有名なテセウスでさえ、酷い目にあっている。となると、これは日本の法則というよりも、正負の法則なのかも知れない。
正負の法則とは、結局、人生プラマイゼロ。という法則であり、たとえば私は大統領になった。きっと悪い目に遭うだろう。韓国の大統領が大統領をやめると酷い目に遭いがちなのも、そーゆーことかも知れない。うん。だから、僕もこういう小説は書かない方がいい。ジャンルの奥に埋もれるべきだ」
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