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あとがき・番外編
あとがき
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こんにちは、多摩ゆらです。
このたびは「異世界シンママ ~未婚のギャル母に堅物眼鏡は翻弄される~」を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
ここではあとがきとして、前作と同様に制作秘話やキャラクター裏話などを長々と語らせていただきたいと思います。
【「ギャル眼鏡」ができるまで】
前作「モブ顔シングルマザーと銀獅子将軍」の執筆終盤で、あまりに書くのが楽しかったのでもう一作ぐらい異世界シンママを書きたいなあと思った瞬間、頭に湧いたのがギャルでした。
ひとまず今回より明るい話を書きたい →「明るいと言ったらギャル……! そうだギャル書いたことない、書こう!」と一人で盛り上がり、前作完結時には次作がギャル母になることが決まっていました。そしてすぐにプロットを練り、執筆に入りました。
なぜギャルなのかというと、周りの人を元気にしてくれるような、明るく自分の感情に素直なポジティブヒロインを書きたかったのです。
私も若き頃は少し斜に構えた、陰のあるキャラが好きだったのですが、歳を経てくるとあら不思議。昔は苦手だった元気・素直・明るいキャラに魅力を感じるようになってきたのです。そう、人は自分にないものを求める……! 私はエルサよりアナ派です。
そんなわけでヒロインはギャル母になり、ギャルの相手といったら真面目な眼鏡君がド定番だろう……年下要素もつけたら(私が)もっと楽しい! という強い思い込みにより、メイン二人が生まれたのでした。
前作はお互い三十路で、成熟した……というより、もはや若干諦めモードから始まる二人のお話でしたが、今作は二人とも二十代。まだまだ若く落ち着いてない二人の、勢いのある恋愛をコメディ寄りで書きたいなと思いました。
終わってみれば、ユンカースの成長譚というか「ユンカースを見守る会」みたいな仕上がりになった気がします。
メイン二人はじめ、どのキャラも書くのが楽しくて今回もまた12万字に収めることはできず、16万字になりました。短くまとめるの難しい!
【キャラクター裏話】
≪光浦 有那≫
ギャル! とにかく陽の者! と念じながら書いていました。基本ポジティブ、恋すると乙女、ベッドの上では小悪魔です。
今まで書いた中で一番ポジティブで明るいヒロインでした。毒親育ちのわりに自己肯定感が高く、めげない、悩まない、ためらわない。そこが短所でもありますが、慎重なユンカースと合わせるとちょうどいい塩梅になるかと思います。
素直なヒロインは今までにもいましたが、照れたり悩んだりで表面的には抑え込みがちなので、感情をストレートに口にして即行動する有那は書いていて非常に気持ちが良かったです。
しかしながら執筆当初は、そのギャル感をどこまで出すべきか迷いました。
今まで自分が見てきた2次元のギャルってだいたい高校生か、いっても二十歳そこそこだったので、「25歳、しかも子持ち」でギャルがどこまで許されるのか、その線引きには結構迷いました。
結果的に、話し口調などは誇張しすぎず、「保育園に一人か二人はいそうな、ちょっとヤンチャな感じの若いママ。見た目取っつきにくいけど話すとめっちゃフレンドリー」を目指しました。
有那はママ友多いタイプです。40代のママともタメ語で話しちゃう。
なおギリギリ平成のギャルです。ごめん令和のギャルは分からん。
地頭は悪くないのですが偏差値はよろしくなかったので、難しい熟語などを喋らせないよう後から調整を入れたりしました。今までやってこなかっただけで、頑張れば実はかなりできる子です。
基本的にモテ女なので妊娠前まではそれなりに彼氏がいました。が、来るもの拒まずで顔がまあまあならダメ男ともすぐ付き合っちゃうので男運はありませんでした。
軟骨ピアス、ヘソピ、腰にタトゥー、VIO脱毛と、おしゃれのためなら多少痛いことも平気です。おそらく今後は体を大事にしなさいとユンカースやミネルヴァに諭されると思います。
名前の由来はコンサートホールのアリーナから。物語という舞台の真ん中で光り輝いてほしいと思ってつけました。美しい(那)ものが(有)るで漢字を当てています。
なお恒例のイメージ動物は犬のパピヨンでした。
表紙イラストではハッピーオーラ溢れる美ギャルに描いていただき、「こんな子いたら絶対好きになっちゃう……!」とテンションが爆上がりしました。ギャルピをしてほしかったので描いていただいて感無量です。
≪ユンカース≫
大好物の堅物眼鏡くんです。一人称「僕」のキャラはそういえば初めて書きました。
小言がうるさくて嫌味ったらしく第一印象(なんだこいつ!)みたいにしたかったんですが、有那の肝が据わりすぎていて全然なんだこいつ感が出ませんでした。なんだかんだ世話焼きなのは定番ですね。
前作ヒーローが銀髪だったので今度は金髪かと思いましたが、有那が茶髪+金メッシュ(今メッシュじゃなくてハイライトだけど! でも2次元にはメッシュって言いたい!)なので、赤髪になりました。クール系だけど赤髪ってちょっと意外性あっていいかなと思って。
こちらも毒親育ちですが、自分の力で人生を切り拓いてきた代わりに感情発達が置いてけぼりだったため、未知の生態と思考を持つ有那に出会い、猛スピードで成長していくさまを描きたいと思いました。若さというか青さが書いてて本当に楽しくて。
恋愛に対して奥手なのではなく、その感情を知らなかっただけなのでこれからはそれなりに積極的に行くと思います。
名前の由来は、まず有那に「トントン」とか「シャンシャン」とか可愛い感じのあだ名で呼んでほしくて(パンダか)、先にユンユンという呼び名ができました。
そこからユで始まる名前を探していったら、ユンカース社という昔のドイツの航空機メーカーをふと思い出して即決しました。たぶん出どころは風立ちぬ。
ユンカースって本来は姓なんですが、そこは語感重視で気にせず。有那は野球チームと言ってますが私はウエハースに似てるなと思ってます。
イメージ動物はチベットスナギツネでお願いしました。初期ユンカースはチベスナ顔をしてるんですよ……!
イラストではちょっとツンケンしたクール眼鏡男子に描いていただき、同じくテンションが上がりました。構図で隠れちゃったんですが、ユンカースの制服のデザインめっちゃ細かいんですよ……。装飾たくさんで(王様の趣味)可愛いのです。
地味な書記官ですがエリートなので実はかなり高収入です。家賃が安く、本買うぐらいしかお金を使わないので貯蓄がたくさんあります。馬買ってあげな……!
≪光浦 海渡≫
前作が女の子だったので今回は男の子です。5歳児にしては落ち着いた渋好みのよいこです。かーちゃん大好き。
作中通り、ユンカースのことは父親代わりというよりは友達・お兄ちゃん・先生みたいな感じで見ています。かーちゃんを取られて悔しいという気持ちはなく、かーちゃんを幸せにしてくれる仲間として歓迎しています。
いずれ戸籍上は父になるでしょうが、海渡はユンカースをとーちゃんとは呼ばないと思います。
頭の良い子なので、ユンカースの推薦で王立幼年学校に進学する予定です。
ビジュアルは有那とよく似た顔立ちで、ヤンキー少年あるあるで襟足がちょっと長いです。有那が面倒くさがって切ってないだけです。有那と色違いのミサンガを着けています。
≪ミネルヴァ≫
前作でイケオジが出たので、今度は絶対イケオバ!と思って生まれました。ユンカースが闇堕ちしなかったのは彼女の働きも大きかったと思います。
中盤までは背景も何も考えてなくて、「昔はなんかえらい人だったんだろうな~」ぐらいのゆるゆる設定でしたが、クライマックスに向けて過去ができました。行き当たりばったりすぎる!
名前はローマ神話の女神より。ギリシャ神話のアテナと同一視されるそうです。戦女神ですね。
≪レーゲン≫
こちらも大好物のオネエです。30代半ばぐらいかな。男女どちらの気持ちも分かるので、有那とユンカースそれぞれの相談相手になってくれました。
プラチナブロンドでベリーショートの美しきマッチョです。最近別れたので新しい恋人募集中。
名前はドイツ語で虹(レーゲンボーゲン)より。
≪ローレル≫
はい出た垂れ目の色男。すみません大好きなんです……。前作のイケオジ、グラースの末息子です。
ユンカースの嫉妬の対象ですが実は空回りしてただけ、という。年下の嫉妬ほど美味しいものはありませんね!
名前は月桂樹ローレルより。グラース(草)の息子なので。
スパイスだとローリエと呼びますね。香りは良いがしばらくすると苦みが出るあたりも、らしいかなと思います。
そのほか、前作の登場人物がちらほら。前作と併せて楽しんでいただけましたら嬉しいです。
【性描写について】
またかと言われそうですが、また語らせて下さい。
私はどの作品でもラブシーンをだいたい2回入れるのですが(1回では書き足りないから)、ご存知の通り今作はユンカースが童貞なので、その初めての特別な1回をメインに据えたくて、最初のシーンは寸止めになりました。
皆さん寸止めはお好きですか? 私は大好きです。
あと童貞を書くのも大好きです。下手っぴで失敗しちゃうの可愛くないですか? 伸びしろしかない!
そんなわけでユンカースは現時点ではまだ有那にリードされてますが、努力家なのできっとすぐに形勢逆転することと思います。
今回、有那が積極的に動いてくれたので書いててめちゃくちゃ楽しかったです。流され型の恥じらい女子ももちろん良いのですが、たまにはがっつり責める女子を書きたくなります。
有那はセックスがすごく好きというわけではなく、好きな人と楽しい時間を共に過ごすのが好きなので、セックスはその手段の一つという感じです。
R18創作やってるといかにエモく、またはエロく書けるか……みたいなところに気が向きがちになりますが、好きな人と肌を重ねることは二人にとって嬉しくて楽しいものであってほしいという想いで最後は笑顔で終わらせました。
いつかどこかで使いたかった「えっちしたい」を言わせられて満足です。ちなみに前作では「経産婦で良かったー!」を言わせたかったです笑
今ここで言っても感はありますが、性描写が苦手な方は、小説家になろうの方に全年齢版がありますのでご面倒とは思いますがそちらを見ていただけますと幸いです。
それでは最後にお礼を。
今回もまた、イラストレーターの蒼獅郎さん(@SOSHIRO)に表紙絵を依頼させてもらいました。
前作同様の素晴らしいイラストに加えて、今作でも投稿を拡散していただいたりとたくさん応援してもらい、本当に感謝が尽きないです。
ユンカースからピアスとチョーカーをプレゼントされる展開は、イラストを拝見してからできたものです。このたびも想像力を掻き立てられる素敵なイラストを描いてくださり、ありがとうございました!
せっかくなのでピアスや瞳を見ていただきたく、原寸で一部掲載させていただきます。もう本当に可愛い二人です……。
さて今後ですが、二作続けて、別に締め切りもないのに追い立てられるように執筆を続けてきたので、しばらく小説はお休みする予定です。
以前のホームだった乙女ゲーム制作をのんびり再開しようかなーと思ってます。ルートが一つじゃない話が好きなんですよね。
とは言えまたひょっこり小説で戻ってくるかもしれませんし、何か動きがありましたらXでお知らせするので、興味があったらチェックしてみてください。@dss_tamayura
ブックマーク、いいね、コメントなどいただけましたら大変励みになります。
それでは、ここまで読んでいただきまして本当にありがとうございました! またどこかでお会いできますように。
2024.12.31 多摩ゆら
このたびは「異世界シンママ ~未婚のギャル母に堅物眼鏡は翻弄される~」を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
ここではあとがきとして、前作と同様に制作秘話やキャラクター裏話などを長々と語らせていただきたいと思います。
【「ギャル眼鏡」ができるまで】
前作「モブ顔シングルマザーと銀獅子将軍」の執筆終盤で、あまりに書くのが楽しかったのでもう一作ぐらい異世界シンママを書きたいなあと思った瞬間、頭に湧いたのがギャルでした。
ひとまず今回より明るい話を書きたい →「明るいと言ったらギャル……! そうだギャル書いたことない、書こう!」と一人で盛り上がり、前作完結時には次作がギャル母になることが決まっていました。そしてすぐにプロットを練り、執筆に入りました。
なぜギャルなのかというと、周りの人を元気にしてくれるような、明るく自分の感情に素直なポジティブヒロインを書きたかったのです。
私も若き頃は少し斜に構えた、陰のあるキャラが好きだったのですが、歳を経てくるとあら不思議。昔は苦手だった元気・素直・明るいキャラに魅力を感じるようになってきたのです。そう、人は自分にないものを求める……! 私はエルサよりアナ派です。
そんなわけでヒロインはギャル母になり、ギャルの相手といったら真面目な眼鏡君がド定番だろう……年下要素もつけたら(私が)もっと楽しい! という強い思い込みにより、メイン二人が生まれたのでした。
前作はお互い三十路で、成熟した……というより、もはや若干諦めモードから始まる二人のお話でしたが、今作は二人とも二十代。まだまだ若く落ち着いてない二人の、勢いのある恋愛をコメディ寄りで書きたいなと思いました。
終わってみれば、ユンカースの成長譚というか「ユンカースを見守る会」みたいな仕上がりになった気がします。
メイン二人はじめ、どのキャラも書くのが楽しくて今回もまた12万字に収めることはできず、16万字になりました。短くまとめるの難しい!
【キャラクター裏話】
≪光浦 有那≫
ギャル! とにかく陽の者! と念じながら書いていました。基本ポジティブ、恋すると乙女、ベッドの上では小悪魔です。
今まで書いた中で一番ポジティブで明るいヒロインでした。毒親育ちのわりに自己肯定感が高く、めげない、悩まない、ためらわない。そこが短所でもありますが、慎重なユンカースと合わせるとちょうどいい塩梅になるかと思います。
素直なヒロインは今までにもいましたが、照れたり悩んだりで表面的には抑え込みがちなので、感情をストレートに口にして即行動する有那は書いていて非常に気持ちが良かったです。
しかしながら執筆当初は、そのギャル感をどこまで出すべきか迷いました。
今まで自分が見てきた2次元のギャルってだいたい高校生か、いっても二十歳そこそこだったので、「25歳、しかも子持ち」でギャルがどこまで許されるのか、その線引きには結構迷いました。
結果的に、話し口調などは誇張しすぎず、「保育園に一人か二人はいそうな、ちょっとヤンチャな感じの若いママ。見た目取っつきにくいけど話すとめっちゃフレンドリー」を目指しました。
有那はママ友多いタイプです。40代のママともタメ語で話しちゃう。
なおギリギリ平成のギャルです。ごめん令和のギャルは分からん。
地頭は悪くないのですが偏差値はよろしくなかったので、難しい熟語などを喋らせないよう後から調整を入れたりしました。今までやってこなかっただけで、頑張れば実はかなりできる子です。
基本的にモテ女なので妊娠前まではそれなりに彼氏がいました。が、来るもの拒まずで顔がまあまあならダメ男ともすぐ付き合っちゃうので男運はありませんでした。
軟骨ピアス、ヘソピ、腰にタトゥー、VIO脱毛と、おしゃれのためなら多少痛いことも平気です。おそらく今後は体を大事にしなさいとユンカースやミネルヴァに諭されると思います。
名前の由来はコンサートホールのアリーナから。物語という舞台の真ん中で光り輝いてほしいと思ってつけました。美しい(那)ものが(有)るで漢字を当てています。
なお恒例のイメージ動物は犬のパピヨンでした。
表紙イラストではハッピーオーラ溢れる美ギャルに描いていただき、「こんな子いたら絶対好きになっちゃう……!」とテンションが爆上がりしました。ギャルピをしてほしかったので描いていただいて感無量です。
≪ユンカース≫
大好物の堅物眼鏡くんです。一人称「僕」のキャラはそういえば初めて書きました。
小言がうるさくて嫌味ったらしく第一印象(なんだこいつ!)みたいにしたかったんですが、有那の肝が据わりすぎていて全然なんだこいつ感が出ませんでした。なんだかんだ世話焼きなのは定番ですね。
前作ヒーローが銀髪だったので今度は金髪かと思いましたが、有那が茶髪+金メッシュ(今メッシュじゃなくてハイライトだけど! でも2次元にはメッシュって言いたい!)なので、赤髪になりました。クール系だけど赤髪ってちょっと意外性あっていいかなと思って。
こちらも毒親育ちですが、自分の力で人生を切り拓いてきた代わりに感情発達が置いてけぼりだったため、未知の生態と思考を持つ有那に出会い、猛スピードで成長していくさまを描きたいと思いました。若さというか青さが書いてて本当に楽しくて。
恋愛に対して奥手なのではなく、その感情を知らなかっただけなのでこれからはそれなりに積極的に行くと思います。
名前の由来は、まず有那に「トントン」とか「シャンシャン」とか可愛い感じのあだ名で呼んでほしくて(パンダか)、先にユンユンという呼び名ができました。
そこからユで始まる名前を探していったら、ユンカース社という昔のドイツの航空機メーカーをふと思い出して即決しました。たぶん出どころは風立ちぬ。
ユンカースって本来は姓なんですが、そこは語感重視で気にせず。有那は野球チームと言ってますが私はウエハースに似てるなと思ってます。
イメージ動物はチベットスナギツネでお願いしました。初期ユンカースはチベスナ顔をしてるんですよ……!
イラストではちょっとツンケンしたクール眼鏡男子に描いていただき、同じくテンションが上がりました。構図で隠れちゃったんですが、ユンカースの制服のデザインめっちゃ細かいんですよ……。装飾たくさんで(王様の趣味)可愛いのです。
地味な書記官ですがエリートなので実はかなり高収入です。家賃が安く、本買うぐらいしかお金を使わないので貯蓄がたくさんあります。馬買ってあげな……!
≪光浦 海渡≫
前作が女の子だったので今回は男の子です。5歳児にしては落ち着いた渋好みのよいこです。かーちゃん大好き。
作中通り、ユンカースのことは父親代わりというよりは友達・お兄ちゃん・先生みたいな感じで見ています。かーちゃんを取られて悔しいという気持ちはなく、かーちゃんを幸せにしてくれる仲間として歓迎しています。
いずれ戸籍上は父になるでしょうが、海渡はユンカースをとーちゃんとは呼ばないと思います。
頭の良い子なので、ユンカースの推薦で王立幼年学校に進学する予定です。
ビジュアルは有那とよく似た顔立ちで、ヤンキー少年あるあるで襟足がちょっと長いです。有那が面倒くさがって切ってないだけです。有那と色違いのミサンガを着けています。
≪ミネルヴァ≫
前作でイケオジが出たので、今度は絶対イケオバ!と思って生まれました。ユンカースが闇堕ちしなかったのは彼女の働きも大きかったと思います。
中盤までは背景も何も考えてなくて、「昔はなんかえらい人だったんだろうな~」ぐらいのゆるゆる設定でしたが、クライマックスに向けて過去ができました。行き当たりばったりすぎる!
名前はローマ神話の女神より。ギリシャ神話のアテナと同一視されるそうです。戦女神ですね。
≪レーゲン≫
こちらも大好物のオネエです。30代半ばぐらいかな。男女どちらの気持ちも分かるので、有那とユンカースそれぞれの相談相手になってくれました。
プラチナブロンドでベリーショートの美しきマッチョです。最近別れたので新しい恋人募集中。
名前はドイツ語で虹(レーゲンボーゲン)より。
≪ローレル≫
はい出た垂れ目の色男。すみません大好きなんです……。前作のイケオジ、グラースの末息子です。
ユンカースの嫉妬の対象ですが実は空回りしてただけ、という。年下の嫉妬ほど美味しいものはありませんね!
名前は月桂樹ローレルより。グラース(草)の息子なので。
スパイスだとローリエと呼びますね。香りは良いがしばらくすると苦みが出るあたりも、らしいかなと思います。
そのほか、前作の登場人物がちらほら。前作と併せて楽しんでいただけましたら嬉しいです。
【性描写について】
またかと言われそうですが、また語らせて下さい。
私はどの作品でもラブシーンをだいたい2回入れるのですが(1回では書き足りないから)、ご存知の通り今作はユンカースが童貞なので、その初めての特別な1回をメインに据えたくて、最初のシーンは寸止めになりました。
皆さん寸止めはお好きですか? 私は大好きです。
あと童貞を書くのも大好きです。下手っぴで失敗しちゃうの可愛くないですか? 伸びしろしかない!
そんなわけでユンカースは現時点ではまだ有那にリードされてますが、努力家なのできっとすぐに形勢逆転することと思います。
今回、有那が積極的に動いてくれたので書いててめちゃくちゃ楽しかったです。流され型の恥じらい女子ももちろん良いのですが、たまにはがっつり責める女子を書きたくなります。
有那はセックスがすごく好きというわけではなく、好きな人と楽しい時間を共に過ごすのが好きなので、セックスはその手段の一つという感じです。
R18創作やってるといかにエモく、またはエロく書けるか……みたいなところに気が向きがちになりますが、好きな人と肌を重ねることは二人にとって嬉しくて楽しいものであってほしいという想いで最後は笑顔で終わらせました。
いつかどこかで使いたかった「えっちしたい」を言わせられて満足です。ちなみに前作では「経産婦で良かったー!」を言わせたかったです笑
今ここで言っても感はありますが、性描写が苦手な方は、小説家になろうの方に全年齢版がありますのでご面倒とは思いますがそちらを見ていただけますと幸いです。
それでは最後にお礼を。
今回もまた、イラストレーターの蒼獅郎さん(@SOSHIRO)に表紙絵を依頼させてもらいました。
前作同様の素晴らしいイラストに加えて、今作でも投稿を拡散していただいたりとたくさん応援してもらい、本当に感謝が尽きないです。
ユンカースからピアスとチョーカーをプレゼントされる展開は、イラストを拝見してからできたものです。このたびも想像力を掻き立てられる素敵なイラストを描いてくださり、ありがとうございました!
せっかくなのでピアスや瞳を見ていただきたく、原寸で一部掲載させていただきます。もう本当に可愛い二人です……。
さて今後ですが、二作続けて、別に締め切りもないのに追い立てられるように執筆を続けてきたので、しばらく小説はお休みする予定です。
以前のホームだった乙女ゲーム制作をのんびり再開しようかなーと思ってます。ルートが一つじゃない話が好きなんですよね。
とは言えまたひょっこり小説で戻ってくるかもしれませんし、何か動きがありましたらXでお知らせするので、興味があったらチェックしてみてください。@dss_tamayura
ブックマーク、いいね、コメントなどいただけましたら大変励みになります。
それでは、ここまで読んでいただきまして本当にありがとうございました! またどこかでお会いできますように。
2024.12.31 多摩ゆら
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