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神話時代
リア氷魔法強化計画
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~エラ視点~
私が魔王城に着いてから見たものは仲の良さそうな家族の会話だった。
――コクガ……君もか……。
コクガの事を過去視で確認すると私と会う前……およそ今から10000年前に結婚していたそうだ。
はあ~……この世界に帰ってそうそう甘々だよ。砂糖吐きそう。
そして話をしている内になんだかんだでコクガの娘、リアの魔法訓練をすることになった。
リア……かわいい。
よし! この私がリアを最強の氷使いにしてあげる! 私は気合を入れてまずは黒板をその場に作り授業を始めた。何故か他の3人も来ているが無視だ。
「……魔法……は魔力……妖力……使う。それに……よって……自然現象……もしくは……物理法則……奇跡……利用して起こす超次元現象の事」
ここら辺は親が管理者なだけあって既に知っているのかふむふむと招いている。
「魔法……原理を知る…ろより強力になる。だから……まず……水について知る」
そこからエラが口下手なこともあって長い長い授業が開始された。
それらの授業内容はなんとリアはわずか3年でマスターした。
その三年でリアの身長は140センチにな成長している。
悪魔種は100歳まで幼児体型で100歳を超えると20歳位の身長マデ急激に上がるそうだ。
こうなれば悪魔種はその者を、大人と認める。
つまりは私の身長は直ぐに抜かされるということだ。
リアは忌々しい事に最近胸が苦しくて困っているそうだ。ハクアさんは平均くらいは有るのでリアも成長すると大きくなりそうだ。
そういえばアテナも平均くらいの大きさだった。
私は控えめと絶壁の間くらい。あれ? 私、これ以上姿変わらないんだけど……。考えるのは辞めよう。気にしたら負けだ。そう。ひ○○ゅ○はステータスだとどこかの偉人が言っていた。うん。
ちなみにリアちゃんに全属性覚えてみるかと聞いてみると断られた。
何でもこの世界の人達は普通は1属性を極めるらしい。
稀に才能のある者は2属性を極める者も存在するらしいが、あまり欲張りすぎると器用貧乏になり、何年賭けても魔法を極められないそうだ。
そう、普通はね。
なるほど私は特殊なのか。
まあ、運が良かったのだと考えよう。ついでに模擬戦で実践練習をするかと誘ったらハクアとコクガに全力で阻止された。
いくらなんでも過保護なんじゃ?
そう尋ねると破壊神と娘を模擬戦させるほど恐ろしいものは無いと言われてしまった。
確かにその通りだと納得した私はその後コクガとの挨拶を終わらし、ハクアに向き直った。
「ハクアさん……大罪所持者……探してる……聞いた」
「ええ! そうよ! 世界中どこを探しても見つからなかったの! どの魔物が持っているか知ってる?」
「ん……全て世界大迷宮にいた」
「え……」
「今……私が全大罪所持者」
「え……」
「……どうしたの?」
「いやね? 大罪スキルって元々大悪魔のスキルでね。その所持者たちが一斉になくなって継承されたと知って回収しようと思ったけど、そうか……あの人たち世界大迷宮を攻略しに行ったのか……」
「なんか……ごめん」
「いえ……いいのよ。大罪スキルは所持者が死なないと継承できない。潔く諦めるわ。何せ貴方は娘の恩師だもの。」
「……そう」
私達はそのまま暫く談笑を続けて頃合いを見計らって家に帰って行った。
~ハクア視点~
やっと帰った。
「はあ~」
「お疲れだな。ハクア」
夜遅く2人の子供たちは眠っている。一人はもう既に大人だが、親にとって子供は何歳になっても子供のようなものだ。
「何あの子。一種の化物ね」
「そうだな。あいつは全属性を使いこなし、物理攻撃は効かず、魔法攻撃も効かない。そして大罪所持者で破壊神。どこを取ってもやばいやつだな」
「けど性格は悪くなかったわ。初めはやる気なさそううに出てきたのにリアを見た瞬間目が輝いていたわね」
「ああ、リアの可愛さがあいつにも通じたか…… 」
「あの子ステータスにアテナ様の眷属と出てたわよ」
「ああ、そうだぞ。あいつはアテナ様の初めての眷属であり、友達でもある」
「最上位神と友達って…ろ」
「性格はまるっきり違うがその本質は同じ。なかなか気が合う二柱だよ」
「そうね。ねぇ? コクガ……私達もそろそろどこかの眷属になったほうがいいんじゃないかしら?」
「何故だ。誰かの下につくということは魔王と言う印象が……」
「コクガ……私達はもう2人だけじゃないだよ?子供もいるし、私達を慕ってくれる部下たちと国民たちがいる。この先いくら私が上位神だからといって、コクガがもし上位神になったとしても、たった2人では限界がある。何かを失ってからでは遅いの。そろそろ後ろ盾あった方がいいのじゃない?」
「ハクア! お前はそれでいいのか! 誰かの支配を受けて! 他人は信頼できない!」
「もう限界なの! 他の上位神やその上の最上位神の眷属になるよう命令されるのを無視するのも! そろそろ奴らは最終手段として攻めて来るかもしれない。いや、次断ったら絶対にくる! その時どうするの? 他の管理者は手伝ってくれるかも知れない。でも管理者が何人集まったところで下位神にも勝てない。唯一まともにやりあえそうなエラちゃんも明確な仲間でもないのにこんな大きなリスクがある危機を救おうとするお人好しには見えなかった。きっと傍観する。その時確実に私達は……」
私はいつの間にか涙を流していた。涙を流したのは何万年ぶりだろうか……。その時ふと抱きしめられた。
「すまなかった。私が至らぬばかりに…ハクア1人で抱え込んでいたのだな……。よし、その事は我に任せろ。アテナ様の眷属になろう。あの方は眷属を命令で縛るような方じゃないのはエラを見れは明白だ。今はどこに居るのかわからなぬから明日エラの元に行って頼んでこよう」
「え?でもコクガ…誰かの下につくのは」
「ふん! 確かに誰かの下につくのはプライドが許さん。だが、それが子供たちや仲間たちを危険に晒し、何よりハクア。お前を泣かせるのなら我はプライドなど一瞬で捨てる。我はハクアを泣かせていいときは嬉し涙と決めている。それ以外の涙を流させたこと我は自分を許せない。ハクア! まっていろ! 我はここから数年で上位神になる! 」
こうして私達は新たなる誓いを立てるのであった。
私が魔王城に着いてから見たものは仲の良さそうな家族の会話だった。
――コクガ……君もか……。
コクガの事を過去視で確認すると私と会う前……およそ今から10000年前に結婚していたそうだ。
はあ~……この世界に帰ってそうそう甘々だよ。砂糖吐きそう。
そして話をしている内になんだかんだでコクガの娘、リアの魔法訓練をすることになった。
リア……かわいい。
よし! この私がリアを最強の氷使いにしてあげる! 私は気合を入れてまずは黒板をその場に作り授業を始めた。何故か他の3人も来ているが無視だ。
「……魔法……は魔力……妖力……使う。それに……よって……自然現象……もしくは……物理法則……奇跡……利用して起こす超次元現象の事」
ここら辺は親が管理者なだけあって既に知っているのかふむふむと招いている。
「魔法……原理を知る…ろより強力になる。だから……まず……水について知る」
そこからエラが口下手なこともあって長い長い授業が開始された。
それらの授業内容はなんとリアはわずか3年でマスターした。
その三年でリアの身長は140センチにな成長している。
悪魔種は100歳まで幼児体型で100歳を超えると20歳位の身長マデ急激に上がるそうだ。
こうなれば悪魔種はその者を、大人と認める。
つまりは私の身長は直ぐに抜かされるということだ。
リアは忌々しい事に最近胸が苦しくて困っているそうだ。ハクアさんは平均くらいは有るのでリアも成長すると大きくなりそうだ。
そういえばアテナも平均くらいの大きさだった。
私は控えめと絶壁の間くらい。あれ? 私、これ以上姿変わらないんだけど……。考えるのは辞めよう。気にしたら負けだ。そう。ひ○○ゅ○はステータスだとどこかの偉人が言っていた。うん。
ちなみにリアちゃんに全属性覚えてみるかと聞いてみると断られた。
何でもこの世界の人達は普通は1属性を極めるらしい。
稀に才能のある者は2属性を極める者も存在するらしいが、あまり欲張りすぎると器用貧乏になり、何年賭けても魔法を極められないそうだ。
そう、普通はね。
なるほど私は特殊なのか。
まあ、運が良かったのだと考えよう。ついでに模擬戦で実践練習をするかと誘ったらハクアとコクガに全力で阻止された。
いくらなんでも過保護なんじゃ?
そう尋ねると破壊神と娘を模擬戦させるほど恐ろしいものは無いと言われてしまった。
確かにその通りだと納得した私はその後コクガとの挨拶を終わらし、ハクアに向き直った。
「ハクアさん……大罪所持者……探してる……聞いた」
「ええ! そうよ! 世界中どこを探しても見つからなかったの! どの魔物が持っているか知ってる?」
「ん……全て世界大迷宮にいた」
「え……」
「今……私が全大罪所持者」
「え……」
「……どうしたの?」
「いやね? 大罪スキルって元々大悪魔のスキルでね。その所持者たちが一斉になくなって継承されたと知って回収しようと思ったけど、そうか……あの人たち世界大迷宮を攻略しに行ったのか……」
「なんか……ごめん」
「いえ……いいのよ。大罪スキルは所持者が死なないと継承できない。潔く諦めるわ。何せ貴方は娘の恩師だもの。」
「……そう」
私達はそのまま暫く談笑を続けて頃合いを見計らって家に帰って行った。
~ハクア視点~
やっと帰った。
「はあ~」
「お疲れだな。ハクア」
夜遅く2人の子供たちは眠っている。一人はもう既に大人だが、親にとって子供は何歳になっても子供のようなものだ。
「何あの子。一種の化物ね」
「そうだな。あいつは全属性を使いこなし、物理攻撃は効かず、魔法攻撃も効かない。そして大罪所持者で破壊神。どこを取ってもやばいやつだな」
「けど性格は悪くなかったわ。初めはやる気なさそううに出てきたのにリアを見た瞬間目が輝いていたわね」
「ああ、リアの可愛さがあいつにも通じたか…… 」
「あの子ステータスにアテナ様の眷属と出てたわよ」
「ああ、そうだぞ。あいつはアテナ様の初めての眷属であり、友達でもある」
「最上位神と友達って…ろ」
「性格はまるっきり違うがその本質は同じ。なかなか気が合う二柱だよ」
「そうね。ねぇ? コクガ……私達もそろそろどこかの眷属になったほうがいいんじゃないかしら?」
「何故だ。誰かの下につくということは魔王と言う印象が……」
「コクガ……私達はもう2人だけじゃないだよ?子供もいるし、私達を慕ってくれる部下たちと国民たちがいる。この先いくら私が上位神だからといって、コクガがもし上位神になったとしても、たった2人では限界がある。何かを失ってからでは遅いの。そろそろ後ろ盾あった方がいいのじゃない?」
「ハクア! お前はそれでいいのか! 誰かの支配を受けて! 他人は信頼できない!」
「もう限界なの! 他の上位神やその上の最上位神の眷属になるよう命令されるのを無視するのも! そろそろ奴らは最終手段として攻めて来るかもしれない。いや、次断ったら絶対にくる! その時どうするの? 他の管理者は手伝ってくれるかも知れない。でも管理者が何人集まったところで下位神にも勝てない。唯一まともにやりあえそうなエラちゃんも明確な仲間でもないのにこんな大きなリスクがある危機を救おうとするお人好しには見えなかった。きっと傍観する。その時確実に私達は……」
私はいつの間にか涙を流していた。涙を流したのは何万年ぶりだろうか……。その時ふと抱きしめられた。
「すまなかった。私が至らぬばかりに…ハクア1人で抱え込んでいたのだな……。よし、その事は我に任せろ。アテナ様の眷属になろう。あの方は眷属を命令で縛るような方じゃないのはエラを見れは明白だ。今はどこに居るのかわからなぬから明日エラの元に行って頼んでこよう」
「え?でもコクガ…誰かの下につくのは」
「ふん! 確かに誰かの下につくのはプライドが許さん。だが、それが子供たちや仲間たちを危険に晒し、何よりハクア。お前を泣かせるのなら我はプライドなど一瞬で捨てる。我はハクアを泣かせていいときは嬉し涙と決めている。それ以外の涙を流させたこと我は自分を許せない。ハクア! まっていろ! 我はここから数年で上位神になる! 」
こうして私達は新たなる誓いを立てるのであった。
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