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学園編

第三十話

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これはいったい…。

私の頭は混乱している。

えっと?どういうことかな?というかまずここどこですか?!

私もう一回転生した?!

死因寝落ち的な?!

私がうんうん唸っていると、部屋の扉がノックされた。

コンコンコンッ

「どうぞ…」

そう言ってから私は後悔した。

ここはどこかわからないのにいつものように返事してしまったことを。

「あれ?名乗ってないのに返事なんてしちゃダメだよ?ロザリー」

王子か!

王子が入室してきた。

「それは失礼致しましたわ」

そう言って私はベッドから降りようとする。ベッドの上から挨拶なんて失礼だから。

「ああ、そのままでいいよロザリー。まだ眠っててもいいんだよ?随分と効き目があるみたいでだいぶ眠っていたし」

いや、もうばっちり目覚めたよ。

というか最後なんて言った?ボソッとしか聞こえなかったけど?

「いえ、大丈夫ですわ。あの…最後なんて仰ったのです…?」

「気にしないで!とってもどうでもいいことだから!」

はぐらかしたなこの王子。絶対どうでもいいことじゃないでしょ。

まぁ、どうせ話してくれないだろうけど。

「ところでここはどこです?私には存じ上げない場所かと思うのですが…」

「ここは王宮の中の一室だよ。王宮についた時、起こしたんだけどなかなか起きないからそのまま運んできたんだ!」

そこは起きてよ私ッ!

何呑気に寝てるの?!起きないとどうなるかくらいわかるでしょうが!

「それは失礼致しました。大変申し訳ないのですが、運んで頂いた御方にお礼を申したいのですが…」

私重くなかったかな?ロゼリアちゃんとチェンジしてからお菓子が美味しくて食べまくったせいで少し太った気が…。

「それなら目の前にいるよ!」

目の前?王子以外誰もいないけど?

「だから!目の前ですよ!」

王子しかいないけど…?

ん?待て待て、王子以外いない…?つまり私は王子によって運ばれた…?

「…もしや、王太子「レオンね?」…レオン様が私を運んで下さったのでしょうか…?」

「そう、私がロザリーを運んだんだよ!ロザリーを私以外の人間が触れるなんてあってはならないからね!」

さらっと最後に怖いこと言うな。

「それは大変失礼致しました。王太「レオン」レオン様に運ばせるなど…本当に申し訳ございません」

一応、謝罪をする。

「別にいいんだよ!私的にはいつでも運びたいからね!」

「いえ、遠慮させて頂きます。ところでロールズ伯爵令嬢と私の護衛はどちらにいるかご存知でしょうか?」

そう、私は未だにこの部屋から出ていないため、一緒にいた者たちの行方がわからない。

皆王宮内にいるといいんだけど…。

「ああ!あの4人だったら王宮内にいるよ」

4人とはビアンカ、私の護衛、ビアンカの護衛、じぃ様である。

「そうですの。失礼を承知で申し上げますが、4人の部屋に案内して頂いてもよろしいでしょうか?」

一応この王子は王太子殿下。王子を案内人にするなどあまりよろしくない。

が、この場にいるのは王子しかいない。

王子が誰か呼んでくれることを願うッ!

「んー、それは出来ないかな?」


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