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第七話

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朝はいつも通りやってくる。
今日もいい一日になるといいな…。

そう思い、私はベッドから降りて、ヘレナが来るまで…





枕を殴り続ける




今日もいい一日にだって???王子とのお茶会がある時点で悪い一日決定だわッッッッ

淑女が枕殴っていいのかって?

いいんですッ!誰も見てなければいいのです!セーフティーセーフです!!!

クッ…目立ちたくないのにどうして王子とお茶会なんてしなきゃいけないんだ…、お兄様だけ行けば良いのでは?どうせ王子の婚約者は公爵家とか侯爵家でしょ?私は関係ないじゃない!

あれよ、招待理由が婚約者候補じゃなくて側近候補の妹だったらまだよかったかもしれない…。

ハッ…他のご令嬢たちのようにしずしずとお茶を飲み、笑みを浮かべつつ王子の行動に頬を赤らめる作戦…つまり、普通のご令嬢たちと同じようにすれば目立たない!

なんだ、考えてみればこの容姿だったら特に目立ちもしないだろうし…枕殴って損したわ!

ごめんね枕!

軽く枕に謝ってニコニコな私。

その数分後ヘレナが登場した。

「おはようございます。お嬢様。起床されてますでしょうか?」

「おはよう、ヘレナ。起きてるわよ。入ってきて頂戴」

「失礼致します」

パタンとヘレナが扉を閉めてこちらを向くとヘレナは鬼の形相であった。

「お嬢様…私朝から不思議なことを耳にしたのですよ。お嬢様の部屋の前を通ったメイドから何かものを殴るような音がすると…。まさかとは思いますが、お嬢様が原因とかではありませんよね?確認のために早めに来させて頂きました」

ウエッ?!枕殴る音ってそんな聞こえるものなの?!

「…ナンノコトカシラ、ワタシシラナイワヨ?」

「お嬢様片言になってます」

「ちょ、ちょっとね、王太子殿下にお会いするための心の準備を…」

「言い訳は結構です。少し私とお話し、そしてマナーについて学びましょうか?」

ヘレナがにっこりしながら私に近づいてきた。怖いよ、ヘレナさん…。

「ハハッ…」


そしてヘレナの地獄の説教コースを喰らう羽目になった。






疲れた…非常に疲れた…。朝からヘレナに叱られ、お父様とお母様には王子が私に縁談を持ちかけないか心配だということを永遠に聞かされた。

私の体力もうゼロに等しいわ…。

ヘレナの説教コースには王子に会う時の挨拶や礼儀などのマナーも入っていた。

きっとこれで恥は欠かない。そして目立たない…はず…。

ドレスに着替え、メイクをしてもらい、戦場(王宮)に向けてお兄様と馬車に乗り、私たちは屋敷を離れた。






___________________キリトリ_________________
宵丸です。
別作品の『物怪の世界で雑用やってます!』ですが、大変申し上げにくいのですが、作者がキャラクターの名前を書いてあった紙をなくしたため、しばらく休載とさせて頂きます。また一から調べ直し、必ずまた投稿しますので、ぜひご覧頂けますと嬉しいです(^^)


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