バー・アンバー 第一巻

渋谷宇田川町の一画、路地裏の通りに5坪ほどの小さなバーを偶然見つけたフリーライターの田村淳二。バー・アンバーと入口の扉の上にレタリング文字で記されただけの、何のデコレイトもされていない殺風景な店構え。正面にも側面にも窓ひとつない。廃店したバー?とも見える。『アンバー?イエローアンバーか。絵描きが肌色に使う一番自然な色だな。ふん、なんか面白いな…』などと心中でモノローグし、同時に『しかしこんな殺風景な店じゃあ、さぞや生活苦の滲んだ年増のママが待ち受けていることだろうさ。ふふ、ま、それもいいけどな…』とも独白するのだった。しかしそこへ開店のために表れた女はファッションセンスのある、存外に若い女で、のみならず摩訶不思議としか云いいようのない表情を浮かべた、実にイイ女である。開錠したドアを開けてふり向いた女はこのあと田村に〝魔法〟をかけ…アンバーな世界へと彼を誘うのだった。アンバーな世界とは自然?それとも原点…?以降お楽しみください。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,157 位 / 192,157件 ミステリー 4,328 位 / 4,328件

あなたにおすすめの小説

友よ、お前は何故死んだのか?

河内三比呂
ミステリー
「僕は、近いうちに死ぬかもしれない」 幼い頃からの悪友であり親友である久川洋壱(くがわよういち)から突如告げられた不穏な言葉に、私立探偵を営む進藤識(しんどうしき)は困惑し嫌な予感を覚えつつもつい流してしまう。 だが……しばらく経った頃、仕事終わりの識のもとへ連絡が入る。 それは洋壱の死の報せであった。 朝倉康平(あさくらこうへい)刑事から事情を訊かれた識はそこで洋壱の死が不可解である事、そして自分宛の手紙が発見された事を伝えられる。 悲しみの最中、朝倉から提案をされる。 ──それは、捜査協力の要請。 ただの民間人である自分に何ができるのか?悩みながらも承諾した識は、朝倉とともに洋壱の死の真相を探る事になる。 ──果たして、洋壱の死の真相とは一体……?

七月、鍵が開いている家の庭は

杉背よい
ミステリー
突然夫が亡くなり一人暮らしをしている73歳の佐伯みつ子。 娘も家を出て日がな一日趣味の庭いじりに明け暮れている。 夫・成明が亡くなったことも忘れてついつい家の鍵を開けて置いたままにしたり、振り返って話しかけようとしてしまうみつ子。 そんなみつ子の元に、毎朝決まった時間に現れるどこか不思議な少年・葉山佳月。 佳月は幼馴染の警察官・高良清十郎とともにみつ子の夫・成明の死を調べ始める。 すると、みつ子も知らなかった成明の数々の顔が見えてきて──。 「夏の庭」を舞台に繰り広げられる優しい短編ミステリ。

警視庁鑑識員・竹山誠吉事件簿「凶器消失」

桜坂詠恋
ミステリー
警視庁、ベテラン鑑識員・竹山誠吉は休暇を取り、妻の須美子と小京都・金沢へ夫婦水入らずの旅行へと出かけていた。 茶屋街を散策し、ドラマでよく見る街並みを楽しんでいた時、竹山の目の前を数台のパトカーが。 もはや条件反射でパトカーを追った竹山は、うっかり事件に首を突っ込み、足先までずっぽりとはまってしまう。竹山を待っていた驚きの事件とは。 単体でも楽しめる、「不動の焔・番外ミステリー」

【完結】シリアルキラーの話です。基本、この国に入ってこない情報ですから、、、

つじんし
ミステリー
僕は因が見える。 因果関係や因果応報の因だ。 そう、因だけ... この力から逃れるために日本に来たが、やはりこの国の警察に目をつけられて金のために... いや、正直に言うとあの日本人の女に利用され、世界中のシリアルキラーを相手にすることになってしまった...

それは語られなかっただけ

karon
ミステリー
大化の改新を描いた一枚の絵そこから本当の大化の改新を推理する、表向きの歴史からはみ出したメッセージを探すストーリーです。

幸福サーカス団

もちもちピノ
ミステリー
幸福サーカス団のメンバーがミステリーに挑みます。

VIVACE

鞍馬 榊音(くらま しおん)
ミステリー
金髪碧眼そしてミニ薔薇のように色付いた唇、その姿を見たものは誰もが心を奪われるという。そんな御伽噺話の王子様が迎えに来るのは、宝石、絵画、美術品……!?

ローズマリーは今日も優雅に紅茶を嗜む(声劇台本用)

ソウル
ミステリー
ローズマリー家は王家の依頼や命令を遂行する名門家 ローズマリー家には奇妙で不気味な事件が舞い降りる これは、ローズマリー家が華麗に事件を解決する物語

処理中です...