ランボー、汝、神よ
私が19才の頃から25才辺りのことを記した、約2年に及んだ海外放浪生活をメインとする自伝的、いや自省的な小説です。作中詩編をいくつも編入しています。というのも私は詩人をも自称していますので…。1970年代頃のヨーロッパに於ける日本人ボヘミアンたちの生態をも実態に即して紹介していますのでお楽しみに。ところで、いま私はすでにン才ですが、はたしてこの青春放浪記を書くに当たって往時の境涯だけを記したものか、それとも合間合間に今および中・実年時の折々の、往時を振り返っての感慨をも挿入すべきか、ちょっと迷っています。なぜかと云うに放浪時以後、あとになればなるほど当時の〝若気の至り〟に思いを致すことが多く、はたしてこの反省を入れずにこの書を世に問うのもいかがなものかと思えるからです。斯様な分けでこれ以後の執筆過程で場違いな、いや「時」違いな箇所が入るかも知れず、ひょっとしてそれが読者の皆様の興味を削ぐかも知れませんが、その際はどうか悪しからずご勘弁のほどを予め申し上げておきます。
あなたにおすすめの小説
コートの不死鳥
光山登(kohyama-noboru)
青春
試合での失敗、仲間の沈黙、重くのしかかる挫折。
主人公は自分の弱さに打ちのめされる。
厳しい特訓を通じて何度倒れても立ち上がり、限界を超えようともがき続ける。
逃げないと決めた主人公の葛藤と成長を描く物語。
禁じられたサンクチュアリ 第四章
ましもこより
青春
記憶喪失の主人公チミ(五歳)が、「スコーレ」と呼ばれる寄宿学校に向かうところから始まる。チミの暮らす「楽園」は「モナミ様」という神を信仰し、その神司であるミリヤが権力を握っていた。楽園では農耕、牧畜で自給自足をしながら、数千人の人々が暮らしている。人々は、楽園の外の世界は「悪魔に人の心が支配され、欲に溢れた世界である」と信じていた。楽園こそが、人々が安心して暮らせる世界なのだと。現に楽園の子ども達は自然に恵まれた環境の中のびのびと学んで育っていた。
一方、「外の世界」に住むマナトは低学年から問題児だった。しかし小学五年のときにできた親友シンのおかげで、穏やかな心で過ごせるようになった。ところが中学一年の夏休み、シンは家族とともに突如消えてしまう。マナトはシンの残した暗号をもとに、友人たちと協力して彼が消えたとされる「楽園」に乗り込む救出作戦を展開する。
この恋連載中です
鈴谷なつ
青春
膝の怪我が原因で、大好きだったサッカーを辞めてしまった真島侑(ましまゆう)。
侑は担任に勧められるまま見学に行った文芸部で、一人の少女と出会う。
朝日紬(あさひつむぎ)という真面目で大人しそうな彼女は、親の反対を押し切って小説を書き続けていた。
文芸部の二人が紡ぐ青春ラブストーリー。
ギフテッド・サークル
HAKOdateあんこ
青春
大学生の駒込疾風(コマゴメハヤテ)は、昔からの幼馴染の上植桜(カミウエサクラ)と平和な大学生活を送っていた。しかし、ある日のこと、僕と彼女をつけ狙う視線を感じ…。「上植さん、僕と逃げてくれる?」「いいよ!駒込くんとなら…!」こうして僕らの逃走劇が始まった。
リコの栄光
紫蘇ジュースの達人
青春
ケルト陸軍学校の訓練生リコは、同期の心優しい男サッチと、顔はかわいいけれど気が強い女子訓練生モモと共に日々訓練に奮闘中だ。リコの父親はケルト国の英雄で、伝説的なスナイパーだった。亡き父の背中を追いかけるリコ。ある日、父の死について知っているという人物が現れ、、、。リコの内に秘めた熱い想いと、仲間達との青春を描く長編ストーリー。