44 / 65
引っ越し顛末記(一)
プロローグ
しおりを挟む
平成30年6月15日、10年間住んでいた横浜市内の公営住宅から丹沢山脈ふもとの、旧雇用促進住宅だった団地へと引っ越して来た。最上階、5階の角部屋であることばかりを頼りに、這う這うの体で引っ越して来たのだった。かく云うわけは公営住宅における過去10年間の生活が余りにもひどかったからだ(その前も…)。どういうことか、逐一記していこう。
前の公営団地もやはり5階建てで私はその4階の部屋に住んでいた。ところがその部屋のまわりグルリ四部屋をヤクザ風の住人たちに囲まれていて、わけあって(のちほど詳述)私は、朝・昼・晩、1日24時間、1年365日を彼らの立てる騒音や罵り声のうちに過さざるを得なかったのだ。特に真上の5階の部屋に入り込んだチンピラとその女がひどかった(こいつらは正式な住人ではなく、そこに住んでいた50過ぎの女が又貸しをしたのだった)。ドスドスドスと床を踏み鳴らし、小型ジェネレーターと思しき機械を部屋に持ち込んでは、およそ耐えられないほどの騒音と振動を立てまくる。このチンピラアベック始めまわり4部屋の住人たちは誰も仕事をしておらず、私への有形無形の生活妨害を、就中睡眠妨害をメインとしてひたすら続けるばかり。まるでそうすることが彼らの仕事ででもあるかのようだ。このような毎日の中では私は致し方なく表、公園で寝るとか、ネットカフェやカラオケ、あるいはドヤ街の木賃宿で眠るとかして、なんとかみずからをごまかさざるを得なかった。
【室内で罵る、足踏みし跳びまわる、たまり場にする、好き放題のヤクザども】
前の公営団地もやはり5階建てで私はその4階の部屋に住んでいた。ところがその部屋のまわりグルリ四部屋をヤクザ風の住人たちに囲まれていて、わけあって(のちほど詳述)私は、朝・昼・晩、1日24時間、1年365日を彼らの立てる騒音や罵り声のうちに過さざるを得なかったのだ。特に真上の5階の部屋に入り込んだチンピラとその女がひどかった(こいつらは正式な住人ではなく、そこに住んでいた50過ぎの女が又貸しをしたのだった)。ドスドスドスと床を踏み鳴らし、小型ジェネレーターと思しき機械を部屋に持ち込んでは、およそ耐えられないほどの騒音と振動を立てまくる。このチンピラアベック始めまわり4部屋の住人たちは誰も仕事をしておらず、私への有形無形の生活妨害を、就中睡眠妨害をメインとしてひたすら続けるばかり。まるでそうすることが彼らの仕事ででもあるかのようだ。このような毎日の中では私は致し方なく表、公園で寝るとか、ネットカフェやカラオケ、あるいはドヤ街の木賃宿で眠るとかして、なんとかみずからをごまかさざるを得なかった。
【室内で罵る、足踏みし跳びまわる、たまり場にする、好き放題のヤクザども】
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ワンポイント〜女子プロ野球選手・立花楓の記録〜
弥生倫
ライト文芸
【女子プロ野球選手、誕生。IFを描いた本格(?)野球小説!】
日本プロ野球に、女子選手の登録が認められた。
そして、いつしかプロ野球チームに女子選手が所属するのが当たり前となった時代。
彼女達の実際は、人気集めのアイドル、マスコット的な役割のみを求められるのが現状だった。
そんな中、超弱小球団・湘南ドルフィンズの新監督に就任したリッキー・ホワイトランが、ドラフト会議で女子選手に異例の上位指名を行う。
彼女の名は「立花楓・22歳」。
これは、プロ野球選手のアイデンティティを変えた、一人の女子の記録である。
※本作品は他サイトとマルチ投稿しています。
KAKERU 世界を震撼させろ
福澤賢二郎
ライト文芸
山奥から日本代表サッカーチームの合宿に乗り込んできた隆之介。
彼にはどうしても日本代表チームにならないといけない理由があった。
金とコネを使い代表チームの強化試合にでるチャンスを得た。
親友の夢。
それは日本代表としてワールドカップのピッチに立つ事。
その親友は才能に溢れ、体が健康であれば夢を叶えられたかもしれない。
亡くなった親友に代わり親友の夢を叶える為に空山隆之介はピッチを駆ける。
透目町の日常
四十九院紙縞
ライト文芸
日常と非日常が隣り合い混ざり合う町。
なんにも起きなくてなんでも起こる田舎町。
そんな町で起こる「私」の日常。
※一話完結型の短編集ですので、気になったタイトルからお読みください。
常に眠気と戦う勇者!それは僕です!
まゆら
ライト文芸
眠気という名のモンスターと常に戦う毎日。
ベッドの甘い誘惑に負けてしまう僕を笑わないで下さい。
あきらめて寝ます!
頭痛いので今日は休んでいいよね?
おやすみなさい。
眠りを愛する全世界の友と眠気に支配されるのを憎む全てのヒトに愛を込めて!
社畜がひとり美女に囲まれなぜか戦場に~ヘタレの望まぬ成り上がり~
のらしろ
ライト文芸
都内のメーカーに勤務する蒼草秀長が、台風が接近する悪天候の中、お客様のいる北海道に出張することになった。
移動中の飛行機において、日頃の疲れから睡魔に襲われ爆睡し、次に気がついたときには、前線に向かう輸送機の中だった。
そこは、半世紀に渡り2つの大国が戦争を続けている異世界に直前に亡くなったボイラー修理工のグラスに魂だけが転移した。
グラスは周りから『ノラシロ』少尉と揶揄される、不出来な士官として前線に送られる途中だった。
蒼草秀長自身も魂の転移した先のグラスも共に争いごとが大嫌いな、しかも、血を見るのが嫌いというか、血を見て冷静でいられないおおよそ軍人の適正を全く欠いた人間であり、一人の士官として一人の軍人として、この厳しい世界で生きていけるのか甚だ疑問だ。
彼を乗せた輸送機が敵側兵士も多数いるジャングルで墜落する。
平和な日本から戦国さながらの厳しいこの異世界で、ノラシロ少尉ことヘタレ代表の蒼草秀長改めグラスが、はみ出しものの仲間とともに仕出かす騒動数々。
果たして彼は、過酷なこの異世界で生きていけるのだろか
主人公が、敵味方を問わず、殺さずに戦争をしていく残酷シーンの少ない戦記物です。
『サイコー新聞部』シリーズ
Aoi
ライト文芸
サイコー新聞部の3人(アカネ・コーセー・ヒマリ)が、ヒマリの姉マシロの自殺の原因を探る青春恋愛ミステリー3部作。
Ⅰ. 透明少女
私が自殺した原因、それは透明
自殺した姉マシロの遺書を頼りに、ヒマリはサイコー新聞部を訪れる。マシロが生前書いたとされるラブレターを発見したサイコー新聞部の3人は、彼女の恋の軌跡を辿ることで、自殺の真相に迫ろうとする。処女作『旧・透明少女(『文芸部』シリーズ)』を登場人物から結末まで大幅に改変したリメイク作品。
Ⅱ. 革命
「革命」とは、どこまでも自分勝手な自己変革のことなのだ
マシロが残した3枚のチケットを手に、サイコー新聞部の3人は大阪に行き、かつての彼女の親友・ミドリのライブに参加する。ミドリはヒマリたちに、親友の自殺の真相を語るのだったが……『旧・革命(『文芸部』シリーズ』)を下敷きに書かれた新たな物語。
Ⅲ. 光の方へ
文化祭の劇中にて会長を頂きに参上する
マシロの自殺から早一年、生徒会長ヒマリのもとに誘拐予告が届く。後輩のシオンや、アカネ、コーセーたちは、彼女の誘拐を目論む犯人をあぶり出すため、ヒマリの周辺人物から情報を収集する。シオンはヒマリを守ることが出来るのか!? そして、シオンの恋の行方は!? 『サイコー新聞部』シリーズ最終章!
※カクヨムでも公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる