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乱世下威区編 下
取引
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時は、澄男と正宗が鉢合わせする直前に遡る。
エレベータを降りると、そこには大量の人がいた。みんな異常なまでに痩せこけている。男も女も、老人と子供も、破けすぎてもはや半裸に等しいボロ雑巾のような服を着て、千鳥足に近い足取りで黙々と作業を続けている。
「……クソ……!!」
目の前に広がる景色は、地獄だ。もはや服としての機能を失っている布切れだけを着せられ、ロクに食事すらさせてもらっていないことが丸分かりな身体で働かされている。
ツムジがかつて言っていた、強制労働とかいうやつだ。
死ぬまでこき使い、使えなくなったら処分する。そしてまた新しく下威区から同胞を仕入れ、また死ぬまでこき使う。その繰り返し。
下威区民は強制労働以外じゃ生きる術がない。運が良ければ俺みたいに強くなれるかもしれないが、所詮は運だ。結局のところ、俺は運が良かっただけにすぎない。
「お、お前ら! もうやめろ!」
思わず声を張り上げる。腹に目一杯息を吸って放った渾身の一声。だが、同胞たちは歩みを止めない。生気の失った虚ろな瞳で、ただ黙々と作業を続けるのみ。
理不尽を絶え間なく重ねてくる世界に絶望し、目も耳も塞いでただ目の前のやるべきことを淡々とこなす。そうしておけば、世界から課せられる理不尽に、必要以上に傷つくことはない。ツムジと出会う前の俺だって、そうして過ごしていたのだから。
「お前ら!!」
過去の自分が頭をチラつく。
ツムジと出会う前。世界に絶望し、世界を憎み、怨嗟を吐くのも疲れていつしか塞ぎ込むようになった。でもツムジと出会って、絶望という闇の中でも一縷の希望は確かにあることを理解できた。死ぬまで変わることなんてない、弱肉強食という絶望に呑まれて肉塊になるものとばかり思っていた自分に、初めて陽の光が灯された瞬間だった。
『会いたかったぞ、那由多』
空から照らす霊灯の光が、名も知れぬ暗黒の帳に覆い尽くされたかのように、一気に真っ暗な気分へと様変わりする。
一縷の希望すら絶たれたような、悍ましい感覚。下威区を歩き回っていたとき、何度も味わってとうの昔に慣れたはずなのに。
『生ゴミどもを解放しようとしているってんなら無駄だ。ソイツらに、もはや生きる気力は残ってねぇ』
我が物顔で言ってのけるその傲慢さ。毎度のことながら吐き気すら覚える。
暴閥はいつだって弱者の権利を認めない。弱いお前らは死んで当然、むしろ本来なら殺処分しているお前らを使ってやっているだけありがたく思えと、傲慢で胸糞な態度を崩さない。
その身勝手極まりない考えで、どれだけの同胞が犠牲となり、世界を、強者を憎んで死んでいったか。ただ殺すだけじゃ飽き足らず、俺たちの希望だったツムジまで―――。
「……黙れ……!!」
暗黒の帳を更に塗り潰そうと迫る常闇。その闇は火傷しそうになるほど熱く、そして触れたもの全てを溶かすほどの劇物だ。
体が熱い、呼吸が荒い、心臓が痛い、胸が痛い。痛い。熱くて痛くて、焼き尽くされそうで。
「黙れ黙れ黙れ黙れ、黙れェ!!」
達観している、歳を取った。クソッタレな世界にも慣れたし、世界も人も、憎んで恨んで怒り狂うのも疲れた。だから何が起こってもほとんど動じることなんてないのだと、そう思っていた。
「ふざけんな!! 俺たちを匿うだけの力があるのなら、どうしてコイツらを……コイツらを笑って過ごせるようにしてやらなかったんだ!!」
同胞たちは笑っているか。否、その表情は虚無だ。感情がない、抜け落ちている。心が停滞している証拠だ。ならどうしてそうなってしまったのか。答えは簡単だ。
「お前ら暴閥はいつだってそうだ!! 俺たち弱者を平気で踏み躙る!! 我が物顔で大事なもんを全部奪っていく!! 強いってそんなに偉いのか? 人から笑顔を、幸せを奪えるくらい偉いってのかよ!!」
今までキツく蓋をして、中身が溢れ出ないようにロープで簀巻きにしていた入れ物が、ロープを引きちぎって蓋を吹き飛ばし、内容物がこれでもかと溢れ出してくる。
『下らねぇ。偉いに決まってんだろ、強ぇんだからよ』
溢れ出す熱くて粘ついたそれは、一瞬で冷えて固まり、動かなくなった。全身から熱が抜け落ちて、寒さすら感じる。
『この世界は弱肉強食。弱ぇ奴は淘汰され、強ぇ奴が生き残る。それが自然の摂理だ』
「俺たちは人間だ。獣じゃねーんだよ、魔生物と同じルールで生きるなんておかしいと思わねーのか」
『……思ったとしても、そのルールに異議を唱えるなら、どちらにせよ力が必要なんだよ』
急にどこからともなく聞こえてくるその声が、弱くなった。さっきまでの不遜な態度が鳴りを潜めたせいか、沸騰し内容物がとめどなく飛び出していた胸底が冷めていくのを感じ取る。
『正義を主張するにせよ、正しさを貫くにせよ、信念やら矜持やらを掲げるにせよ、何にせよ……結局は力だ。どれだけ正しいことだろうと、無力な思想は幻想にすぎない』
声音は、尚も弱々しい。むしろ悲壮感が漂い始めている。まるで共感でも求めているかのような、縋ってくるかのような、か細い感覚。今更下手に出られたところで、くれてやる情なんてありはしないのに。
『逆に問う。オメェに世界を変える力はあるか? 弱者は躊躇なく蹂躙されるこのクソッタレな世界を、変えるだけの力はあるか? 目の前の、生きる気力を失くした弱者、その全てを救えるか?』
それだけのことをやりきる、強大な力はあるか―――。
その問いは、重い。自分が受け止めるには、あまりに重すぎた。
問われるまでもなく、そんな力はない。せいぜい時間を一時的に止められる程度で、何かを変えられる力なんてありはしない。俺の言っていることは、所詮ただの理想論。その理想を叶える力がないだけに、綺麗事でしかない空虚なものだ。
でも、だからなんだというのか。
空虚だからなんだ、力がないからなんだ。みんながただ笑ってすごすのに、力なんて必要ない。力があろうがなかろうが、笑う権利はみんな等しくあるはずだ。
どうして強い奴だけが笑えて、そうじゃない奴は笑えない。どうして死ねと罵られる。俺たちが何をした。
弱さは罪か。存在するだけでお前たち強者の逆鱗に触れてしまうほどに、弱さってのは罪深いものなのか。
「違う。弱さは罪じゃねー……弱さは強さだ。今以上に強くなれるって点で、強い奴よりも強かなんだ」
俺はそれを、ツムジとの歩みで知った。たとえ弱くても、泥を啜り、蛆を踏み殺す人生だろうと、弱ければ強くなれる。屈辱に耐え忍び、未来に繋げる力にできる。
「俺たち下威区民にとって、弱さってのは悪じゃない。みんなで笑い合うための誇りなんだよ!!」
もしも暴閥の当主と話せるならと、ずっとずっと胸の内に秘めていた本音。まさか本当に一生涯のうちに言えるとは思ってもいなかったが、やはり長生きってのはしておくものだ。
『……面白ぇな、オメェ』
啖呵を切った手前、誅殺は免れないなこりゃと己の極まった逃げ癖が数秒前の自分をぶん殴るが、擬巖の当主は笑っていた。だが不思議と嗤っているわけじゃない。その声音には、親近に近い何かを感じさせた。
ただ逃げ足が速い程度のスラム民の俺と、八暴閥の当主。本来ならば一生合間見えることすらない間柄、敵対すらしていると言っても過言じゃないのに。
『虚しい理想を掲げるオメェに、頼みがある』
目を丸くする。八暴閥の、それも容赦なく同胞たちを殺してきた相手が、何かを``頼む``なんて。
暴閥は弱者に命令することになんら疑問を抱かない。基本的には嫌われているし、断られる可能性の方が高いのだから、命令して断れない状況に追い込むのが彼らの常套手段。擬巖だって、例外じゃなかったはずだ。
『オメェには―――』
おもむろに語られた彼の言葉に、思わず息を呑んだ。
エレベータを降りると、そこには大量の人がいた。みんな異常なまでに痩せこけている。男も女も、老人と子供も、破けすぎてもはや半裸に等しいボロ雑巾のような服を着て、千鳥足に近い足取りで黙々と作業を続けている。
「……クソ……!!」
目の前に広がる景色は、地獄だ。もはや服としての機能を失っている布切れだけを着せられ、ロクに食事すらさせてもらっていないことが丸分かりな身体で働かされている。
ツムジがかつて言っていた、強制労働とかいうやつだ。
死ぬまでこき使い、使えなくなったら処分する。そしてまた新しく下威区から同胞を仕入れ、また死ぬまでこき使う。その繰り返し。
下威区民は強制労働以外じゃ生きる術がない。運が良ければ俺みたいに強くなれるかもしれないが、所詮は運だ。結局のところ、俺は運が良かっただけにすぎない。
「お、お前ら! もうやめろ!」
思わず声を張り上げる。腹に目一杯息を吸って放った渾身の一声。だが、同胞たちは歩みを止めない。生気の失った虚ろな瞳で、ただ黙々と作業を続けるのみ。
理不尽を絶え間なく重ねてくる世界に絶望し、目も耳も塞いでただ目の前のやるべきことを淡々とこなす。そうしておけば、世界から課せられる理不尽に、必要以上に傷つくことはない。ツムジと出会う前の俺だって、そうして過ごしていたのだから。
「お前ら!!」
過去の自分が頭をチラつく。
ツムジと出会う前。世界に絶望し、世界を憎み、怨嗟を吐くのも疲れていつしか塞ぎ込むようになった。でもツムジと出会って、絶望という闇の中でも一縷の希望は確かにあることを理解できた。死ぬまで変わることなんてない、弱肉強食という絶望に呑まれて肉塊になるものとばかり思っていた自分に、初めて陽の光が灯された瞬間だった。
『会いたかったぞ、那由多』
空から照らす霊灯の光が、名も知れぬ暗黒の帳に覆い尽くされたかのように、一気に真っ暗な気分へと様変わりする。
一縷の希望すら絶たれたような、悍ましい感覚。下威区を歩き回っていたとき、何度も味わってとうの昔に慣れたはずなのに。
『生ゴミどもを解放しようとしているってんなら無駄だ。ソイツらに、もはや生きる気力は残ってねぇ』
我が物顔で言ってのけるその傲慢さ。毎度のことながら吐き気すら覚える。
暴閥はいつだって弱者の権利を認めない。弱いお前らは死んで当然、むしろ本来なら殺処分しているお前らを使ってやっているだけありがたく思えと、傲慢で胸糞な態度を崩さない。
その身勝手極まりない考えで、どれだけの同胞が犠牲となり、世界を、強者を憎んで死んでいったか。ただ殺すだけじゃ飽き足らず、俺たちの希望だったツムジまで―――。
「……黙れ……!!」
暗黒の帳を更に塗り潰そうと迫る常闇。その闇は火傷しそうになるほど熱く、そして触れたもの全てを溶かすほどの劇物だ。
体が熱い、呼吸が荒い、心臓が痛い、胸が痛い。痛い。熱くて痛くて、焼き尽くされそうで。
「黙れ黙れ黙れ黙れ、黙れェ!!」
達観している、歳を取った。クソッタレな世界にも慣れたし、世界も人も、憎んで恨んで怒り狂うのも疲れた。だから何が起こってもほとんど動じることなんてないのだと、そう思っていた。
「ふざけんな!! 俺たちを匿うだけの力があるのなら、どうしてコイツらを……コイツらを笑って過ごせるようにしてやらなかったんだ!!」
同胞たちは笑っているか。否、その表情は虚無だ。感情がない、抜け落ちている。心が停滞している証拠だ。ならどうしてそうなってしまったのか。答えは簡単だ。
「お前ら暴閥はいつだってそうだ!! 俺たち弱者を平気で踏み躙る!! 我が物顔で大事なもんを全部奪っていく!! 強いってそんなに偉いのか? 人から笑顔を、幸せを奪えるくらい偉いってのかよ!!」
今までキツく蓋をして、中身が溢れ出ないようにロープで簀巻きにしていた入れ物が、ロープを引きちぎって蓋を吹き飛ばし、内容物がこれでもかと溢れ出してくる。
『下らねぇ。偉いに決まってんだろ、強ぇんだからよ』
溢れ出す熱くて粘ついたそれは、一瞬で冷えて固まり、動かなくなった。全身から熱が抜け落ちて、寒さすら感じる。
『この世界は弱肉強食。弱ぇ奴は淘汰され、強ぇ奴が生き残る。それが自然の摂理だ』
「俺たちは人間だ。獣じゃねーんだよ、魔生物と同じルールで生きるなんておかしいと思わねーのか」
『……思ったとしても、そのルールに異議を唱えるなら、どちらにせよ力が必要なんだよ』
急にどこからともなく聞こえてくるその声が、弱くなった。さっきまでの不遜な態度が鳴りを潜めたせいか、沸騰し内容物がとめどなく飛び出していた胸底が冷めていくのを感じ取る。
『正義を主張するにせよ、正しさを貫くにせよ、信念やら矜持やらを掲げるにせよ、何にせよ……結局は力だ。どれだけ正しいことだろうと、無力な思想は幻想にすぎない』
声音は、尚も弱々しい。むしろ悲壮感が漂い始めている。まるで共感でも求めているかのような、縋ってくるかのような、か細い感覚。今更下手に出られたところで、くれてやる情なんてありはしないのに。
『逆に問う。オメェに世界を変える力はあるか? 弱者は躊躇なく蹂躙されるこのクソッタレな世界を、変えるだけの力はあるか? 目の前の、生きる気力を失くした弱者、その全てを救えるか?』
それだけのことをやりきる、強大な力はあるか―――。
その問いは、重い。自分が受け止めるには、あまりに重すぎた。
問われるまでもなく、そんな力はない。せいぜい時間を一時的に止められる程度で、何かを変えられる力なんてありはしない。俺の言っていることは、所詮ただの理想論。その理想を叶える力がないだけに、綺麗事でしかない空虚なものだ。
でも、だからなんだというのか。
空虚だからなんだ、力がないからなんだ。みんながただ笑ってすごすのに、力なんて必要ない。力があろうがなかろうが、笑う権利はみんな等しくあるはずだ。
どうして強い奴だけが笑えて、そうじゃない奴は笑えない。どうして死ねと罵られる。俺たちが何をした。
弱さは罪か。存在するだけでお前たち強者の逆鱗に触れてしまうほどに、弱さってのは罪深いものなのか。
「違う。弱さは罪じゃねー……弱さは強さだ。今以上に強くなれるって点で、強い奴よりも強かなんだ」
俺はそれを、ツムジとの歩みで知った。たとえ弱くても、泥を啜り、蛆を踏み殺す人生だろうと、弱ければ強くなれる。屈辱に耐え忍び、未来に繋げる力にできる。
「俺たち下威区民にとって、弱さってのは悪じゃない。みんなで笑い合うための誇りなんだよ!!」
もしも暴閥の当主と話せるならと、ずっとずっと胸の内に秘めていた本音。まさか本当に一生涯のうちに言えるとは思ってもいなかったが、やはり長生きってのはしておくものだ。
『……面白ぇな、オメェ』
啖呵を切った手前、誅殺は免れないなこりゃと己の極まった逃げ癖が数秒前の自分をぶん殴るが、擬巖の当主は笑っていた。だが不思議と嗤っているわけじゃない。その声音には、親近に近い何かを感じさせた。
ただ逃げ足が速い程度のスラム民の俺と、八暴閥の当主。本来ならば一生合間見えることすらない間柄、敵対すらしていると言っても過言じゃないのに。
『虚しい理想を掲げるオメェに、頼みがある』
目を丸くする。八暴閥の、それも容赦なく同胞たちを殺してきた相手が、何かを``頼む``なんて。
暴閥は弱者に命令することになんら疑問を抱かない。基本的には嫌われているし、断られる可能性の方が高いのだから、命令して断れない状況に追い込むのが彼らの常套手段。擬巖だって、例外じゃなかったはずだ。
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