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乱世下威区編 下
プロローグ:義眼の呪詛
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擬巖家。何故人々は俺たちをそう呼ぶのか。
元々、擬巖家なんて暴閥は古来から存在していたわけではない。俺たちは武力統一大戦時代の末期に生まれた。流川家という怨敵の血を、絶やすために。
「嗚呼……ついにこのときが。このときが来たぜ。親父……」
一切の光を通さぬ常闇の世界で、俺は手のひらの中に乗せた球体を転がす。それは、夥しくも生々しい粘液に満ちていた。
「俺は今日、流川を殺す。計画は頓挫したが、全て帳消しになった」
流川の滅び。それは、擬巖家の悲願である。
擬巖家の初代当主にして、俺の親父は武力統一大戦時代、家族や仲間、その全てを失った。
武力統一大戦時代とは、古来より生き残った暴閥たちからは美化されがちだが、その実態は弱者の淘汰である。
擬巖家を創始者である俺の親父は、その弱者の一人。戦の業火で仲間や家族、その全てを焼き払われ失った、哀れで無力な弱者の一人。
そのとき親父は生き残る過程で片眼を失った。命からがら逃げ切る際に、片目を大火傷し、失明したのだ。
当然、治療する当てはない。医療知識や技術は暴閥たちが利権を独占しており、弱者に施されることなどない。命からがら生き残っても、傷口が膿めば免疫力が勝つか負けるかの勝負となり、負ければ病に蝕まれて死ぬ運命を辿る。
だからこそ親父は賭けた。どうせ死ぬかもしれないのなら、全てを投げうって、全てを犠牲にしてまでも、力を手に入れてやろうと。
できなければそれまで。自分が死ぬのが早いか、力を手にするのが早いか。自分との戦いに身を投じた。
親父は膿む火傷に苦しみながら、古文書や魔導書を読み漁った。武市の戦闘民ですらなかった親父は、魔法はおろか魔術の才すらない凡愚だったが、それでもなお、力への渇望は留まることを知らなかった。
いやむしろ、力を持たない凡愚以下だったからこそ―――だったからかもしれない。
戦の業火で焼け爛れた灰を掘り起こしては、魔導書は古文書を読みふける日々。そしてある日、親父は``とあるモノ``の存在を知ることとなる。
その名も、``魔眼``。世界に生れ落ちる際、稀に授かると言われている固有能力。目で見ただけで、特定の事象干渉を引き起こせる魔法器官化した眼球である。
残された命は少ない。膿んだ傷口は腐り始め、親父は既に高熱に苛まれて衰弱し始めていた。だからこそだろう。その頃の親父は既に力の亡者、滅びの目前にして無敵と化した真なる狂人と成り果て、魔眼を持つ者を探し当てた。
そして、親父は成功する。魔眼を持つ者から魔眼を抉りとり、その力を得るという罪禍を。膿みに蝕まれるよりも早く、凡愚から脱却するという偉業を。
力がない。ならば、力ある者から奪えばいいのだ―――と。
魔眼を手に入れた親父は、魔眼の力を活用して勢力を伸ばした。女を複数娶り、配下を力でねじ伏せて、後の中威区となる一帯を力で征服してみせた。
全ては流川に復讐する。ただ、それだけのために。
「知ってたぜ親父……息子の俺が、流川を葬るための道具でしかなかったことくらいな……でも、構やしねぇよ俺ぁ……」
手の平の上で転がしていた球体―――人工魔眼をあるべき場所へ嵌め直す。光が生まれることのない漆黒の闇世界に、ぐちゅり、と生々しくもおどろおどろしい音が粘性を帯びながら溶けて空間に浸透する。
親父が複数の女を娶ったのは、愛ゆえに、では決してない。もはや力を得た親父に、愛なんて儚いものは無意味で無価値なものでしかなかったはずだ。
俺が生み出されたのも、勢力拡大と中威区征服に腐心した結果、自分の代で流川を滅ぼすことが叶わないと悟ったからであり、自分が腐心して集めた駒を有効活用して流川を滅ぼす大願を成就させる道具として、親父は複数の女に自らの子種を植え付けたのだ。
息子の俺は、というと、正直何とも思っていない。
親父は俺に、愛を教えなかった。正しく言い直すなら無意味で無価値だと教えてくれた。そしてこの世界が如何にクソッタレで、如何に流川によって歪められた世界かを狂ったように日夜語り聞かせてくれた。
確かに、この世界は歪んでいる。和名とカタカナ名が不規則に混じり合っていて、小国が一つも存在せず、武市と巫市という二つの大国しか存在しない今の人類文明は、何者かが作為的にそうするように仕向けた、大いなる意志の介在が見て取れた。
その大いなる意志こそ他ならぬ流川家なのだと気づくまで、そう長い時間はかからなかった。
「流川は、導くべき道を間違えちまった。その間違いさえなけりゃ、俺たち擬巖が、呪われることもなかったかもしれねぇのにな」
力を求め、力を渇望し、そして力に狂った、俺の親父。
擬巖家の創始者であり、初代当主が``擬巖``を名乗ったのは、まさしく力ある者から奪った魔眼を、``義眼``として移植し、その力を奮っていたからに他ならない。
そしてその義眼は、幾星霜の時を経て息子である俺へと継承される。
何の因果なのか、これが父子の絆ってやつなのか。できれば親父とは違うオリジナルの力が欲しかったが、どうやら擬巖家の当主は、義眼を嵌める運命にあるらしい。数奇な運命もあるものだ。
「いや、だからこそ、か。らしいじゃねぇか……なぁ、親父」
俺の魔眼は、いわば親父の一部。擬巖家の象徴。親父の一部を受け継ぐことで、今度こそ俺が、流川を滅ぼす。
ただの道具でもいい。親父の怨念によって生まれた怨霊と揶揄されても構わない。それが、それこそが擬巖家現当主``裁辣``―――擬巖正宗の存在意義であり、価値なのだ。
流川の滅び。その大願のための生贄は、親切なことにこの擬巖領に現れた。
時は、満ちたのだ。
時代と世代の壁を越え、擬巖家と流川家、両家の大願と存在を賭した戦いの幕が今、開かれる―――。
元々、擬巖家なんて暴閥は古来から存在していたわけではない。俺たちは武力統一大戦時代の末期に生まれた。流川家という怨敵の血を、絶やすために。
「嗚呼……ついにこのときが。このときが来たぜ。親父……」
一切の光を通さぬ常闇の世界で、俺は手のひらの中に乗せた球体を転がす。それは、夥しくも生々しい粘液に満ちていた。
「俺は今日、流川を殺す。計画は頓挫したが、全て帳消しになった」
流川の滅び。それは、擬巖家の悲願である。
擬巖家の初代当主にして、俺の親父は武力統一大戦時代、家族や仲間、その全てを失った。
武力統一大戦時代とは、古来より生き残った暴閥たちからは美化されがちだが、その実態は弱者の淘汰である。
擬巖家を創始者である俺の親父は、その弱者の一人。戦の業火で仲間や家族、その全てを焼き払われ失った、哀れで無力な弱者の一人。
そのとき親父は生き残る過程で片眼を失った。命からがら逃げ切る際に、片目を大火傷し、失明したのだ。
当然、治療する当てはない。医療知識や技術は暴閥たちが利権を独占しており、弱者に施されることなどない。命からがら生き残っても、傷口が膿めば免疫力が勝つか負けるかの勝負となり、負ければ病に蝕まれて死ぬ運命を辿る。
だからこそ親父は賭けた。どうせ死ぬかもしれないのなら、全てを投げうって、全てを犠牲にしてまでも、力を手に入れてやろうと。
できなければそれまで。自分が死ぬのが早いか、力を手にするのが早いか。自分との戦いに身を投じた。
親父は膿む火傷に苦しみながら、古文書や魔導書を読み漁った。武市の戦闘民ですらなかった親父は、魔法はおろか魔術の才すらない凡愚だったが、それでもなお、力への渇望は留まることを知らなかった。
いやむしろ、力を持たない凡愚以下だったからこそ―――だったからかもしれない。
戦の業火で焼け爛れた灰を掘り起こしては、魔導書は古文書を読みふける日々。そしてある日、親父は``とあるモノ``の存在を知ることとなる。
その名も、``魔眼``。世界に生れ落ちる際、稀に授かると言われている固有能力。目で見ただけで、特定の事象干渉を引き起こせる魔法器官化した眼球である。
残された命は少ない。膿んだ傷口は腐り始め、親父は既に高熱に苛まれて衰弱し始めていた。だからこそだろう。その頃の親父は既に力の亡者、滅びの目前にして無敵と化した真なる狂人と成り果て、魔眼を持つ者を探し当てた。
そして、親父は成功する。魔眼を持つ者から魔眼を抉りとり、その力を得るという罪禍を。膿みに蝕まれるよりも早く、凡愚から脱却するという偉業を。
力がない。ならば、力ある者から奪えばいいのだ―――と。
魔眼を手に入れた親父は、魔眼の力を活用して勢力を伸ばした。女を複数娶り、配下を力でねじ伏せて、後の中威区となる一帯を力で征服してみせた。
全ては流川に復讐する。ただ、それだけのために。
「知ってたぜ親父……息子の俺が、流川を葬るための道具でしかなかったことくらいな……でも、構やしねぇよ俺ぁ……」
手の平の上で転がしていた球体―――人工魔眼をあるべき場所へ嵌め直す。光が生まれることのない漆黒の闇世界に、ぐちゅり、と生々しくもおどろおどろしい音が粘性を帯びながら溶けて空間に浸透する。
親父が複数の女を娶ったのは、愛ゆえに、では決してない。もはや力を得た親父に、愛なんて儚いものは無意味で無価値なものでしかなかったはずだ。
俺が生み出されたのも、勢力拡大と中威区征服に腐心した結果、自分の代で流川を滅ぼすことが叶わないと悟ったからであり、自分が腐心して集めた駒を有効活用して流川を滅ぼす大願を成就させる道具として、親父は複数の女に自らの子種を植え付けたのだ。
息子の俺は、というと、正直何とも思っていない。
親父は俺に、愛を教えなかった。正しく言い直すなら無意味で無価値だと教えてくれた。そしてこの世界が如何にクソッタレで、如何に流川によって歪められた世界かを狂ったように日夜語り聞かせてくれた。
確かに、この世界は歪んでいる。和名とカタカナ名が不規則に混じり合っていて、小国が一つも存在せず、武市と巫市という二つの大国しか存在しない今の人類文明は、何者かが作為的にそうするように仕向けた、大いなる意志の介在が見て取れた。
その大いなる意志こそ他ならぬ流川家なのだと気づくまで、そう長い時間はかからなかった。
「流川は、導くべき道を間違えちまった。その間違いさえなけりゃ、俺たち擬巖が、呪われることもなかったかもしれねぇのにな」
力を求め、力を渇望し、そして力に狂った、俺の親父。
擬巖家の創始者であり、初代当主が``擬巖``を名乗ったのは、まさしく力ある者から奪った魔眼を、``義眼``として移植し、その力を奮っていたからに他ならない。
そしてその義眼は、幾星霜の時を経て息子である俺へと継承される。
何の因果なのか、これが父子の絆ってやつなのか。できれば親父とは違うオリジナルの力が欲しかったが、どうやら擬巖家の当主は、義眼を嵌める運命にあるらしい。数奇な運命もあるものだ。
「いや、だからこそ、か。らしいじゃねぇか……なぁ、親父」
俺の魔眼は、いわば親父の一部。擬巖家の象徴。親父の一部を受け継ぐことで、今度こそ俺が、流川を滅ぼす。
ただの道具でもいい。親父の怨念によって生まれた怨霊と揶揄されても構わない。それが、それこそが擬巖家現当主``裁辣``―――擬巖正宗の存在意義であり、価値なのだ。
流川の滅び。その大願のための生贄は、親切なことにこの擬巖領に現れた。
時は、満ちたのだ。
時代と世代の壁を越え、擬巖家と流川家、両家の大願と存在を賭した戦いの幕が今、開かれる―――。
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