18 / 106
覚醒自動人形編 下
チェックディスク
しおりを挟む
自分には記憶が無い。何かがあって、何かのために存在していたはずなのだが、目覚めれば何も覚えていないという状態だった。まるで工場出荷時の状態まで初期化された場合と似た感覚である。
しかし、それは辻褄が合っているようで、原理的にはおかしな話である。
もしも本当に何者かによって初期化されたのならば、``初期化された感覚``など分からないはずなのだ。
初期化とは文字通り初期状態に全てを再定義し直す行為。その後は自分が初期化されたことすら覚えていない真っ新な状態になるはずで、そうでなければ初期化という言葉の定義に矛盾してしまう。
では実際はどうなのか。今の自分は``記憶が無い``状態を認識している。
ならばこれは初期化ではなく、何らかの外的要因によって記憶媒体が損傷したか、何者かに記憶領域が暗号化されていて、アクセス不能になっているかのいずれかであろう。
どちらにせよ、問題解決には霊子コンピュータによるメンテナンスを行う必要がある。生体融合を繰り返したお陰で肉体性能は本来のスペックの半分程度にまで戻ったが、それでも一部の能力は使用不可能であることに変わりなく、それらも加味すれば総合的なスペックは本来の半分に満たないと見做すべきだ。
【復元タスク再試行結果。意味記憶が全体の九十七パーセント復元完了。エピソード記憶の復元に失敗。アクセス権限がありません】
一つのタスクが終わったことを知らせるダイアログが表示される。
エピソード記憶とは、いわば思い出。その者が歩んできた人生の断片のようなもので、生きる上では必要にならない記憶のことである。逆に意味記憶は生きていく上で必要な知識に関する記憶である。
今の自分は二種類の記憶のうち、エピソード記憶のみが綺麗さっぱり抜け落ちている。自分自身のカタログスペックや、メンテナンスに霊子コンピュータが必要なこと、自分はテスカトリポールシリーズの実用モデルとしては最新機種であるといった、知識に関する記憶のみが頭の中に浮かぶだけである。
【演算性能低下の修復タスクを再試行。処理中。失敗。この修復タスクの実行には霊子コンピュータが必要です】
意識を自分の脳殻へ向ける。
落ちているのは何も肉体能力や記憶だけではない。演算能力すら、本来のカタログスペックに満たないほどに低下していた。これは単純に脳殻が自己回復不可能なダメージを受けているからで、分かりやすく言うなら頭の回転が遅くなっている、という感覚が正しい。
【思考回路に微細の不良セクタが依然として存在。無視可能範囲内と再判断。処理を保留します】
いくら演算能力が低下しようと、その中での最適行動を行うだけならば、それほど高度な演算を必要としない。演算能力も低下し、現在のスペックもカタログスペックの半分未満。ならば速やかに修復作業に移行するのが現状の最適行動だというのに、何故かそれを拒んでいる思考回路があった。
演算領域の中でもごく僅かな余白部分に存在する程度で、無視できる範囲内だったために意識から外していたが、再起動してから今まで、この思考回路が消滅する気配はない。
消滅しないからといって最適行動に支障はないのだが、エラーがいつまでも修復されないのは、流石に気になってくる。演算能力が通常であれば、即座に対応可能なのだが。
軍団を操りながらも、ほとんどの思考回路を最適行動ただ一つに割り当てる。
下位機種たるテスカトリポール兵団は、既に各支部と交戦状態に入っている。抗えないほどの物量で攻め立てているが、予想以上に抵抗が激しい。特に南支部には、想定をはるかに上回る個人戦力が、我が軍を全く寄せつけない状況だった。
さきほど交戦状態になった北支部の主力陣といい、戦力の想定が少しばかり甘かったようだが、そんなものは後の祭りである。もはや戦いの火蓋を切ってしまった。
最善を尽くすほか選択肢はない。霊子コンピュータは遥か南方の地にある要塞に守られている。その要塞を侵略、占領するためにも、まだまだ力が必要なのだ。
自分という存在が何なのか、本来の自分は何なのか。全ては、それらを知るために―――。
武市の南方にふと視線を泳がす。だがそのとき、探知系魔法に何かが引っかかった。
数ある意味記憶の中でも、魔法関係の知識は万全だった。探知系魔法で周囲を索敵するのは定石の戦術である。今回もそれを怠ることはなかったのだが、その索敵に引っかかったのは三人。それも見覚えのある人間たちであった。
思わず演算領域に乱れが生じる。当然だ、ついさっき殺したはずの人間たちだったからだ。
演算能力の低下の影響は、肉体能力の低下よりも大きいかもしれない。再演算を行うも、原因が推測不可能だった。しかし同時に、修正可能範囲内であると判断する。
どうやって生き残ったのかは不明だが、彼らの戦闘力ならば今の自分で十二分に対処が可能。百足型の魔生物がいたら少々厄介ではあったが、仮にいたとしても問題ないレベルである。
探知系魔法で調べたところ、周辺に敵性生物は三人のみ。百足型の魔生物がいないのならば、ただの作業であろう。
本来なら南支部に潜んでいた``個人戦力``を撃滅するために、それ以外の雑兵を掃討し終えるまで前線に出張りたくなかったのだが、次は確実に生体融合の素材にして復活する根を絶ってしまわねばならない。
意味記憶が復元されたことで、言語機能が復活した。無駄なエネルギー消費と機体ダメージを避けるために、まずは降伏勧告をするとしよう。
相手も彼我戦力は既に、その身をもって体感しているはず。最適行動を選ぶなら、撤退を選択するはずだ。
とはいえ、それは希望的観測にすぎない。勧告してなお、相手の戦意が削げないときは。
【ターミネートモードを再起動】
瞳が紅く塗りつぶされる。思考回路全てが敵性生命体の抹殺―――ただそれだけに最適化されていく。
勧告を無視するならば構わない。次は確実に息の根を止める。
自分を取り戻す。その目的を完遂するためならば、前に立ちはだかる全てを薙ぎ払う。この地に目覚めたそのときに、決定事項として据えた前提条件である。
しかし、それは辻褄が合っているようで、原理的にはおかしな話である。
もしも本当に何者かによって初期化されたのならば、``初期化された感覚``など分からないはずなのだ。
初期化とは文字通り初期状態に全てを再定義し直す行為。その後は自分が初期化されたことすら覚えていない真っ新な状態になるはずで、そうでなければ初期化という言葉の定義に矛盾してしまう。
では実際はどうなのか。今の自分は``記憶が無い``状態を認識している。
ならばこれは初期化ではなく、何らかの外的要因によって記憶媒体が損傷したか、何者かに記憶領域が暗号化されていて、アクセス不能になっているかのいずれかであろう。
どちらにせよ、問題解決には霊子コンピュータによるメンテナンスを行う必要がある。生体融合を繰り返したお陰で肉体性能は本来のスペックの半分程度にまで戻ったが、それでも一部の能力は使用不可能であることに変わりなく、それらも加味すれば総合的なスペックは本来の半分に満たないと見做すべきだ。
【復元タスク再試行結果。意味記憶が全体の九十七パーセント復元完了。エピソード記憶の復元に失敗。アクセス権限がありません】
一つのタスクが終わったことを知らせるダイアログが表示される。
エピソード記憶とは、いわば思い出。その者が歩んできた人生の断片のようなもので、生きる上では必要にならない記憶のことである。逆に意味記憶は生きていく上で必要な知識に関する記憶である。
今の自分は二種類の記憶のうち、エピソード記憶のみが綺麗さっぱり抜け落ちている。自分自身のカタログスペックや、メンテナンスに霊子コンピュータが必要なこと、自分はテスカトリポールシリーズの実用モデルとしては最新機種であるといった、知識に関する記憶のみが頭の中に浮かぶだけである。
【演算性能低下の修復タスクを再試行。処理中。失敗。この修復タスクの実行には霊子コンピュータが必要です】
意識を自分の脳殻へ向ける。
落ちているのは何も肉体能力や記憶だけではない。演算能力すら、本来のカタログスペックに満たないほどに低下していた。これは単純に脳殻が自己回復不可能なダメージを受けているからで、分かりやすく言うなら頭の回転が遅くなっている、という感覚が正しい。
【思考回路に微細の不良セクタが依然として存在。無視可能範囲内と再判断。処理を保留します】
いくら演算能力が低下しようと、その中での最適行動を行うだけならば、それほど高度な演算を必要としない。演算能力も低下し、現在のスペックもカタログスペックの半分未満。ならば速やかに修復作業に移行するのが現状の最適行動だというのに、何故かそれを拒んでいる思考回路があった。
演算領域の中でもごく僅かな余白部分に存在する程度で、無視できる範囲内だったために意識から外していたが、再起動してから今まで、この思考回路が消滅する気配はない。
消滅しないからといって最適行動に支障はないのだが、エラーがいつまでも修復されないのは、流石に気になってくる。演算能力が通常であれば、即座に対応可能なのだが。
軍団を操りながらも、ほとんどの思考回路を最適行動ただ一つに割り当てる。
下位機種たるテスカトリポール兵団は、既に各支部と交戦状態に入っている。抗えないほどの物量で攻め立てているが、予想以上に抵抗が激しい。特に南支部には、想定をはるかに上回る個人戦力が、我が軍を全く寄せつけない状況だった。
さきほど交戦状態になった北支部の主力陣といい、戦力の想定が少しばかり甘かったようだが、そんなものは後の祭りである。もはや戦いの火蓋を切ってしまった。
最善を尽くすほか選択肢はない。霊子コンピュータは遥か南方の地にある要塞に守られている。その要塞を侵略、占領するためにも、まだまだ力が必要なのだ。
自分という存在が何なのか、本来の自分は何なのか。全ては、それらを知るために―――。
武市の南方にふと視線を泳がす。だがそのとき、探知系魔法に何かが引っかかった。
数ある意味記憶の中でも、魔法関係の知識は万全だった。探知系魔法で周囲を索敵するのは定石の戦術である。今回もそれを怠ることはなかったのだが、その索敵に引っかかったのは三人。それも見覚えのある人間たちであった。
思わず演算領域に乱れが生じる。当然だ、ついさっき殺したはずの人間たちだったからだ。
演算能力の低下の影響は、肉体能力の低下よりも大きいかもしれない。再演算を行うも、原因が推測不可能だった。しかし同時に、修正可能範囲内であると判断する。
どうやって生き残ったのかは不明だが、彼らの戦闘力ならば今の自分で十二分に対処が可能。百足型の魔生物がいたら少々厄介ではあったが、仮にいたとしても問題ないレベルである。
探知系魔法で調べたところ、周辺に敵性生物は三人のみ。百足型の魔生物がいないのならば、ただの作業であろう。
本来なら南支部に潜んでいた``個人戦力``を撃滅するために、それ以外の雑兵を掃討し終えるまで前線に出張りたくなかったのだが、次は確実に生体融合の素材にして復活する根を絶ってしまわねばならない。
意味記憶が復元されたことで、言語機能が復活した。無駄なエネルギー消費と機体ダメージを避けるために、まずは降伏勧告をするとしよう。
相手も彼我戦力は既に、その身をもって体感しているはず。最適行動を選ぶなら、撤退を選択するはずだ。
とはいえ、それは希望的観測にすぎない。勧告してなお、相手の戦意が削げないときは。
【ターミネートモードを再起動】
瞳が紅く塗りつぶされる。思考回路全てが敵性生命体の抹殺―――ただそれだけに最適化されていく。
勧告を無視するならば構わない。次は確実に息の根を止める。
自分を取り戻す。その目的を完遂するためならば、前に立ちはだかる全てを薙ぎ払う。この地に目覚めたそのときに、決定事項として据えた前提条件である。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
底辺エンジニア、転生したら敵国側だった上に隠しボスのご令嬢にロックオンされる。~モブ×悪女のドール戦記~
阿澄飛鳥
SF
俺ことグレン・ハワードは転生者だ。
転生した先は俺がやっていたゲームの世界。
前世では機械エンジニアをやっていたので、こっちでも祝福の【情報解析】を駆使してゴーレムの技師をやっているモブである。
だがある日、工房に忍び込んできた女――セレスティアを問い詰めたところ、そいつはなんとゲームの隠しボスだった……!
そんなとき、街が魔獣に襲撃される。
迫りくる魔獣、吹き飛ばされるゴーレム、絶体絶命のとき、俺は何とかセレスティアを助けようとする。
だが、俺はセレスティアに誘われ、少女の形をした魔導兵器、ドール【ペルラネラ】に乗ってしまった。
平民で魔法の才能がない俺が乗ったところでドールは動くはずがない。
だが、予想に反して【ペルラネラ】は起動する。
隠しボスとモブ――縁のないはずの男女二人は精神を一つにして【ペルラネラ】での戦いに挑む。

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる