14 / 29
約束
しおりを挟む
理人くんは何度か、ゆっくりと瞬きをした。
「……? 理人くん?」
それからじっと私を見つめて、とても丁寧な発音で私を呼んだ。
「茉白」
「はい」
「もしかして、俺の自惚れでなければ……別れてからも、ずっと、俺のこと好きでいてくれたのか」
「はい」
小さく頷いた。
引かれたらどうしよう、とも思うけれど──本当のこと、だから。
理人くんが、息を飲む気配。
「ごめん」
理人くんは辛そうな声で言う。
「ごめん、茉白。俺、茉白と離れてる間、何人かと付き合ったり、した……茉白のこと、忘れられなかったくせに、引きずってたくせに」
テーブルの上で、ぎゅっと握りしめられる拳。
「理人くん」
「茉白にも、昔の彼女にも、俺は──なんて、」
私は腕を伸ばして、理人くんの口を手で塞ぐ。
理人くんは目をぱっちりとして、私を見る。
ゆっくりと、手を離す。
「理人くん」
「……はい」
「あの。ちゃんと、別れた、んですよね?」
「もちろん……というか、毎回振られました」
理人くんは惑ったような顔で、小さく頷いた。
「もしかしたら……本気じゃないと伝わっていたのかも」
私はぐっと黙り込む。
色んな感情で、胸が痛い。
私以外にも、理人くんは優しかったんだろうし、き、昨日みたいな、え、ええええっちな、……も、もっとえっちなこと、とかもしたんだと思うと、嫉妬で頭がぐるんぐるんする。
でも同時に、ちゃんと本気で好きでいてもらってるのは世界で私だけだっていうのが、嬉しくて。
「……私。性格悪いです」
「なにが?」
理人くんはびっくりした顔で私を見た。
「なんでも、です」
「……許してくれますか」
「え!?」
今度は私がびっくりして、理人くんを見つめる。
「ゆ、許すもなにも……別れてたじゃないですか、私たち」
私が単に、理人くんが好きで、忘れられなくて、引きずって、理人くんしかダメで……それだけの話で。
でも理人くんは苦しそうな顔をしてる。
「けど」
「あ、ええと、ええと」
私は戸惑う。
そうだ、理人くんはとっても真面目で、真面目すぎるくらい真面目で……。
高校の時だって「お付き合い」の時間は短かったけれど、その前の「お友達期間」は1年くらいあった。
私がもどかしく感じてしまうくらいに、ゆっくり、ゆっくり距離を詰めてくれて。
その間に、私の心はすっかり理人くんに絡めとられてしまってて……。
「あの」
真面目すぎる理人くんには、少し……ペナルティというか、なにかないと却って罪悪感をずっと抱いてることになっちゃう気がする。
(それは……やだな)
せっかく、再会できたのに。
結婚しようとまで、言ってくれているのに……。
「あの、じゃあ、じゃあ」
私はぱっ、と顔を上げた。
「理人くんの中に残ってる、恋心みたいなの。一生分の、恋心」
「……?」
「残り、全部私にください」
理人くんはどこか、固唾を飲むような顔で私を見つめていた。
それからゆっくりと首を振る。
「あの、だ、だめですか……」
「違う。……もう最初から、全部茉白にあげてたんだって今更気がついて」
それから、理人くんは笑ってくれた。
「いいのか、俺ので」
「理人くんのが、いいですっ」
勢いよく言う私の横に、理人くんは座った。そうして少しだけ抱きしめられる。
(わ、わ、わ、人様の前でっ)
……って、この席、人目はほぼないんだけれど……誰かに見られたら、ってどっどっどっ、と心臓がうるさい。
見られたら、っていうより……抱きしめられてるから、っていうのも、大きい。
そのとき、ぱくりと理人くんが私の耳を甘く噛んだ。
「ひゃうん!」
「茉白」
しー、と唇に当てられる指先。
だ、だって、だって!
思い出すのは、昨日の……は、破廉恥、なっ!
(でも、気持ちよかった……)
身体中が蕩けて、ぐちゃぐちゃになって……。
きゅん、とカラダの真ん中が疼いて溶ける。
思い出してぼうっとしてる私から、理人くんは勢いよく離れて元の席、私の向かいに戻ってしまった。
「理人くん?」
「わ、悪い茉白、そんな顔……されると」
「え、えっ!?」
そんな顔!? どんな顔!?
も、もしかして……。
「な、何か変な顔、してましたかっ」
「違う」
理人くんはテーブルに肘をついて、頭を抱えてしまう。
そうして小声で、こう言った。
「……めちゃくちゃ、エロい顔」
「えっ、えろっ、えろ!?」
「しー!」
理人くんが私の口を塞ぐ。私は頬がかっかっと熱いまま、モゴモゴと言葉にならない何かを言って、頭を下げた。
え、えろい顔、えろい顔ってどんなだろう……。
「そんな顔されたら、もうこの場で押し倒しそうになる……」
私から手を離し、再び頭を抱えた理人くんが、呟くように言った。
「へっ? あ、あの、でも、その」
「しないしない。ごめん」
理人くんが苦笑して顔を上げた。
「あの、でも、理人くん」
「なに?」
「……し、ます?」
「……え」
「コンビニで、その、こ、こここ、コンドームっ、買って、家に帰って、その」
理人くんは「ゴムがないから」って最後までしてくれなかった。
と、ということは、あ、あればしてくれる、んだよね!?
「え、えっち、しましょ」
「ストップ、ストップ茉白さん、ほんとに」
理人くんは真っ赤になって、私の口をまた塞ぐ。なんだか反射的に、ぺろりとその手をなめてしまう。
「……っ、ばか茉白っ」
ばっ、と手を離しながら理人くんに怒られる。
「あのっ、ごめんなさい」
なんで私、なめちゃったんだろ!?
自分で行動がわからなくて、シュンとすると頭を撫でられた。
「違う、二人の時なら──むしろ歓迎」
「そうなんですか?」
「うん、まぁ。なんていうか、その、あれです」
言い淀んでから、理人くんは口を開く。
「愛情表現のひとつ……?」
そういえば、理人くん、昨日、色んなところたくさん舐めてくれた。あれ、愛情表現だったんだ……。
「ふふ、わんちゃんみたい」
「……んん、まぁ、哺乳類だから……?」
よく分からない返しをして、理人くんが首を傾げた。
私はにっこりと笑う。
「なら、私もたくさん理人くん舐め」
「少し黙ろうか茉白さん」
ほっぺたをウニウニされた。
目だけで理人くんを見上げる。理人くんはとても困った顔で、でもとても熱い、何かに耐えるような──そんなため息をついたのでした。
「……? 理人くん?」
それからじっと私を見つめて、とても丁寧な発音で私を呼んだ。
「茉白」
「はい」
「もしかして、俺の自惚れでなければ……別れてからも、ずっと、俺のこと好きでいてくれたのか」
「はい」
小さく頷いた。
引かれたらどうしよう、とも思うけれど──本当のこと、だから。
理人くんが、息を飲む気配。
「ごめん」
理人くんは辛そうな声で言う。
「ごめん、茉白。俺、茉白と離れてる間、何人かと付き合ったり、した……茉白のこと、忘れられなかったくせに、引きずってたくせに」
テーブルの上で、ぎゅっと握りしめられる拳。
「理人くん」
「茉白にも、昔の彼女にも、俺は──なんて、」
私は腕を伸ばして、理人くんの口を手で塞ぐ。
理人くんは目をぱっちりとして、私を見る。
ゆっくりと、手を離す。
「理人くん」
「……はい」
「あの。ちゃんと、別れた、んですよね?」
「もちろん……というか、毎回振られました」
理人くんは惑ったような顔で、小さく頷いた。
「もしかしたら……本気じゃないと伝わっていたのかも」
私はぐっと黙り込む。
色んな感情で、胸が痛い。
私以外にも、理人くんは優しかったんだろうし、き、昨日みたいな、え、ええええっちな、……も、もっとえっちなこと、とかもしたんだと思うと、嫉妬で頭がぐるんぐるんする。
でも同時に、ちゃんと本気で好きでいてもらってるのは世界で私だけだっていうのが、嬉しくて。
「……私。性格悪いです」
「なにが?」
理人くんはびっくりした顔で私を見た。
「なんでも、です」
「……許してくれますか」
「え!?」
今度は私がびっくりして、理人くんを見つめる。
「ゆ、許すもなにも……別れてたじゃないですか、私たち」
私が単に、理人くんが好きで、忘れられなくて、引きずって、理人くんしかダメで……それだけの話で。
でも理人くんは苦しそうな顔をしてる。
「けど」
「あ、ええと、ええと」
私は戸惑う。
そうだ、理人くんはとっても真面目で、真面目すぎるくらい真面目で……。
高校の時だって「お付き合い」の時間は短かったけれど、その前の「お友達期間」は1年くらいあった。
私がもどかしく感じてしまうくらいに、ゆっくり、ゆっくり距離を詰めてくれて。
その間に、私の心はすっかり理人くんに絡めとられてしまってて……。
「あの」
真面目すぎる理人くんには、少し……ペナルティというか、なにかないと却って罪悪感をずっと抱いてることになっちゃう気がする。
(それは……やだな)
せっかく、再会できたのに。
結婚しようとまで、言ってくれているのに……。
「あの、じゃあ、じゃあ」
私はぱっ、と顔を上げた。
「理人くんの中に残ってる、恋心みたいなの。一生分の、恋心」
「……?」
「残り、全部私にください」
理人くんはどこか、固唾を飲むような顔で私を見つめていた。
それからゆっくりと首を振る。
「あの、だ、だめですか……」
「違う。……もう最初から、全部茉白にあげてたんだって今更気がついて」
それから、理人くんは笑ってくれた。
「いいのか、俺ので」
「理人くんのが、いいですっ」
勢いよく言う私の横に、理人くんは座った。そうして少しだけ抱きしめられる。
(わ、わ、わ、人様の前でっ)
……って、この席、人目はほぼないんだけれど……誰かに見られたら、ってどっどっどっ、と心臓がうるさい。
見られたら、っていうより……抱きしめられてるから、っていうのも、大きい。
そのとき、ぱくりと理人くんが私の耳を甘く噛んだ。
「ひゃうん!」
「茉白」
しー、と唇に当てられる指先。
だ、だって、だって!
思い出すのは、昨日の……は、破廉恥、なっ!
(でも、気持ちよかった……)
身体中が蕩けて、ぐちゃぐちゃになって……。
きゅん、とカラダの真ん中が疼いて溶ける。
思い出してぼうっとしてる私から、理人くんは勢いよく離れて元の席、私の向かいに戻ってしまった。
「理人くん?」
「わ、悪い茉白、そんな顔……されると」
「え、えっ!?」
そんな顔!? どんな顔!?
も、もしかして……。
「な、何か変な顔、してましたかっ」
「違う」
理人くんはテーブルに肘をついて、頭を抱えてしまう。
そうして小声で、こう言った。
「……めちゃくちゃ、エロい顔」
「えっ、えろっ、えろ!?」
「しー!」
理人くんが私の口を塞ぐ。私は頬がかっかっと熱いまま、モゴモゴと言葉にならない何かを言って、頭を下げた。
え、えろい顔、えろい顔ってどんなだろう……。
「そんな顔されたら、もうこの場で押し倒しそうになる……」
私から手を離し、再び頭を抱えた理人くんが、呟くように言った。
「へっ? あ、あの、でも、その」
「しないしない。ごめん」
理人くんが苦笑して顔を上げた。
「あの、でも、理人くん」
「なに?」
「……し、ます?」
「……え」
「コンビニで、その、こ、こここ、コンドームっ、買って、家に帰って、その」
理人くんは「ゴムがないから」って最後までしてくれなかった。
と、ということは、あ、あればしてくれる、んだよね!?
「え、えっち、しましょ」
「ストップ、ストップ茉白さん、ほんとに」
理人くんは真っ赤になって、私の口をまた塞ぐ。なんだか反射的に、ぺろりとその手をなめてしまう。
「……っ、ばか茉白っ」
ばっ、と手を離しながら理人くんに怒られる。
「あのっ、ごめんなさい」
なんで私、なめちゃったんだろ!?
自分で行動がわからなくて、シュンとすると頭を撫でられた。
「違う、二人の時なら──むしろ歓迎」
「そうなんですか?」
「うん、まぁ。なんていうか、その、あれです」
言い淀んでから、理人くんは口を開く。
「愛情表現のひとつ……?」
そういえば、理人くん、昨日、色んなところたくさん舐めてくれた。あれ、愛情表現だったんだ……。
「ふふ、わんちゃんみたい」
「……んん、まぁ、哺乳類だから……?」
よく分からない返しをして、理人くんが首を傾げた。
私はにっこりと笑う。
「なら、私もたくさん理人くん舐め」
「少し黙ろうか茉白さん」
ほっぺたをウニウニされた。
目だけで理人くんを見上げる。理人くんはとても困った顔で、でもとても熱い、何かに耐えるような──そんなため息をついたのでした。
13
お気に入りに追加
2,202
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
独占欲強めな極上エリートに甘く抱き尽くされました
紡木さぼ
恋愛
旧題:婚約破棄されたワケアリ物件だと思っていた会社の先輩が、実は超優良物件でどろどろに溺愛されてしまう社畜の話
平凡な社畜OLの藤井由奈(ふじいゆな)が残業に勤しんでいると、5年付き合った婚約者と破談になったとの噂があるハイスペ先輩柚木紘人(ゆのきひろと)に声をかけられた。
サシ飲みを経て「会社の先輩後輩」から「飲み仲間」へと昇格し、飲み会中に甘い空気が漂い始める。
恋愛がご無沙汰だった由奈は次第に紘人に心惹かれていき、紘人もまた由奈を可愛がっているようで……
元カノとはどうして別れたの?社内恋愛は面倒?紘人は私のことどう思ってる?
社会人ならではのじれったい片思いの果てに晴れて恋人同士になった2人。
「俺、めちゃくちゃ独占欲強いし、ずっと由奈のこと抱き尽くしたいって思ってた」
ハイスペなのは仕事だけではなく、彼のお家で、オフィスで、旅行先で、どろどろに愛されてしまう。
仕事中はあんなに冷静なのに、由奈のことになると少し甘えん坊になってしまう、紘人とらぶらぶ、元カノの登場でハラハラ。
ざまぁ相手は紘人の元カノです。
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる