カタブツ検事のセフレになったと思ったら、溺愛されておりまして

にしのムラサキ

文字の大きさ
上 下
28 / 34
番外編

【番外編SS】お正月(下)

しおりを挟む
 恭介くんはくるりと私をうつ伏せにして、腰だけを上げる格好にさせた。

「……電気、消そうよぅ……」

 なんかこういう格好って、普通にお互いの顔が見えてるより……恥ずかしいのは気のせい!?

「いやだって」

 言ってるだろう、って恭介くんは言いながら、後ろからナカにずぷずぷずぷと挿れこんでくる。

「っ、ひゃあ……っ」

 あやうく挿れられただけでイきそうになったのを、必死で我慢した。
 またカウントされちゃう……。
 恭介くんが薄く笑う、気配。

「イっていいんだぞ、莉子」

 ぱちん、とお尻を叩かれた。

「きゃぁっ」

 こ、子供じゃないんだから──と振り向こうとすると、思い切り腰をグラインドされる。
 抜ける直前まで引いて……一気にまた、奥に。

「っ、ぁ、ゃ……あっ……!」

 そうしてそのまま、腰を持たれてぱちゅんぱちゅん、って淫らな水音をわざとさせるように激しく動かれた。
 ナカを恭介くんのが掻き回しながらぐちゅぐちゅと前後して動く。

「ゃ、……、あっ、当たって、るっ、やめっ、奥、そこっ、だめぇ……っ!」

 そのたびに、奥の気持ちいいところを恭介くんは突き上げてくる。
 多分、わざと──っていうか、分かってて。
 もう、この身体で……恭介くんに触れられたことがない部分なんて、ないのだから。

「莉子、可愛い」

 恭介くんの、少し掠れた声。

可愛かわい、すぎるだろ……」

 奥を抉るように、強く激しくなっていく恭介くんの動き。

「ぁ、……ッ! 恭介、くんっ、恭介っ、だめ、来ちゃう、来ちゃ……ぁ」

 びくん、と身体が反るように跳ねる。
 シーツを強く強く、握り締めた。

「ぁ……あ……っ!」

 ナカが、別の生き物のように蠢いて痙攣して、きゅううっ、と締まっている。
 締まって、締まって……恭介くんから搾り取ろうと、ぐちゅぐちゅと吸い付いて……恭介くんの、の……カタチがわかる、くらいに……。

(……あ)

 くてん、とシーツに身体を預ける。腰ももうあげておくなんて到底無理で、ぺたんと全身をベッドに沈めた。
 そうして、思う。
 もう、ナカも……恭介くんのカタチに、なっちゃってる……気がする。
 それくらいに、ぴったりで……。
 ……と、まだ余韻でヒクヒクと収縮するナカに、恭介くんがまた抽送し始める。
 さっきよりも、強く、強く、烈しく──。

「ぁ、っ、恭介くんっ、らめぇっ、イってる、とこぉ……っ!」
「悪い、本当に……余裕、ない」

 恭介くんの、掠れた声。
 そのまま強く強く、打ち込まれて。

「ぁあっ、やぁっ、は、……ぁっ、やめ、っ、きょーすけ、く……っ、ら、めぇっ……!」

 ほんの束の間で、また私はひどく達して──達して満足気に蠢くナカから、恭介くんはずるりと一気に引き抜いて、私の背中にボタボタと落ちてくる、恭介くんのイった証。
 はふはふと荒い息を繰り返していると、丁寧にそれが拭われていく。

「……よし」

 恭介くんはふと、小さく呟いた。
 イったばかりの、緩慢とした動きで顔をほんの少し、上げる。
 恭介くんは優しく微笑んでいて。

「初詣、行くか」
「……朝にしよ?」

 もう腰に力が入らない。
 恭介くんは少し瞬きをして、それから私の髪をさらりさらりと撫でていく。

「そうしようか──おやすみ、莉子」

 俺のお姫様、と半分飛んだ意識の向こうで聞こえて……だからそれやめてってば、とちゃんと言えたような、言えなかったような。
 フワフワとした意識。
 私を撫でる優しい指先と、小さく聞こえるテレビの音。
 明るいラブソングと、安心できる体温に包まれながら、私は怖がることなく、甘い靄のような眠りに落ちていった、のだった。
しおりを挟む
感想 191

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら

夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。  それは極度の面食いということ。  そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。 「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ! だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」  朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい? 「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」  あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?  それをわたしにつける??  じょ、冗談ですよね──!?!?

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。