14 / 41
朝顔
しおりを挟む
会いたくなくても取材は続く。
明日はまた楢村くんのところに行かなきゃいけない。
あれから──二週間近く経つけれど、私は会いたがっているのかなんなのか、こまめに連絡を遣す楢村くんからの誘いを断り続けていた。
(ていうか、聞けてないんだよね……)
ちょっと聞くだけ。それでいい。『ねえ、エリって誰?』
でも想像してしまう。無言になる楢村くんを。
(もし、私がしてる悪い想像が当たっていたとしたら──)
エリ、が彼女(それも同棲とかしてる)だった、としたら。
多分、言い訳とかはしない。彼は。
ただ「ごめん」ってそう一言残して、いなくなってしまうんだろう。
ぼんやりと、自宅のベッドに横たわって明日の取材──どうしても楢村くんに会わなきゃいけない──について考えた。
取材は全部で6回。
(まだあと、5回ある……)
常夜灯もつけてない真っ暗な部屋で、私はひとり泣いている。彼を信じたくて泣いている。
馬鹿みたいだ。どうせ別れるって──思っていたくせに、いざ目の前にすると動けなくなるんだから。
(……写真もないや)
スマホの真っ暗な画面を見つめる。
楢村くんの顔が見たくたって、写真の一枚も撮っていない。結婚してくれなんて言うけれど、好きだって言うけれど、証明してくれるものはひとつだってなくて。
「……はは」
スマホを片手に乾いた笑いをもらす私の手の中で、そのスマホが震える。
ぴろん。
暗い部屋、ぼんやり光るディスプレイ。
トークアプリの新着通知は楢村くんから。「おやすみ」ってひとこと。私は親指を彷徨わせたあと、スタンプだけを返した。
夢を見る。
エリ、さんはとんでもなくグラマラスな(なぜか)金髪美女で……
彼女と手を繋いで、楢村くんが笑ってる。
幸せそうに笑ってる。
私は──
ばちりと目を開く。量販店で買ったクリーム色のカーテンからは朝の光。
「……はいはい、起きます」
けたたましく朝を伝えるスマホの目覚まし時計をタップして切る。
来て欲しくなくても朝は来る。私の感情なんか無視して、地球はくるくる回っているのだ。
「あ、……楢村くん」
新着メッセージ。『今日何時に駅着くん?』……?
取材は九時半からだけれど。首を傾げながら、九時過ぎの電車で行きますと返す。
エレベーターでエントランスまで降りる。ふと郵便受けを見ると、ダイレクトメールに混じって、差出人のない絵葉書。
「……また?」
いつも、何のメッセージもない絵葉書。時折届いて、気になってはいるんだけれど……
(カラス──だよね? この鳥)
いつも色んなイラストの絵葉書が届く。たいていは、本の表紙や挿絵のものだ。
今日のは、カラスと、男の人が描かれていて──何の本だろう?
(正直、気味が悪い……とは、思うけれど)
でも、他に何があるわけじゃない。無記名で絵葉書が届く。ただ、それだけ。
なにか変なメッセージがあるわけでもなんでもなくて、どこにも相談しづらい。
「……まあ、いっか」
そそっかしい友達が、暑中見舞い(にしてはイラストがシュールすぎるけれど)だのに色々書き忘れて投函してるだけ──の可能性だって、ある。
カバンにそれを仕舞って、マンションの自動ドアを潜った。
「あつー……」
八月の眩しい朝日を手で遮った。
しゃわしゃわとセミの声がけたたましい。
足元には、ぽつんと落ちた濃い色の影。
お向かいの家には朝顔のグリーンカーテン──青紫のその花をぼんやり見つめながら、私は重い足を引きずって駅まで歩く。
会社には寄らず、直行で楢村酒造さんへ向かう。気が重いことこの上ない。
「……あれ?」
電車を降りて改札を出ると、楢村くんが立っていた。腕まくりしたシャツにスラックス。何も言わずに、私の方に近づいてきて目の前で立ち止まる。
「どうしたの……?」
戸惑う私の言葉を無視して、楢村くんは私の目元に指を這わせた。
「クマ」
「くま……?」
「寝てないん?」
淡々とそう聞いてくる楢村くんを見上げた。整った眉目は、いつも通りの無表情。
「……忙しくて」
そう告げた私に楢村くんは何も答えず、ただ柔らかく何度か目元を撫でる。
「な、なに?」
「無理せんといて欲しい」
それだけ言って、楢村くんは踵を返す。
立ち尽くす私に、振り向いて彼は口を開く。
「来ぉへんの?」
「あ、……い、行くけど!?」
私は足を動かす。
なんで来てくれたんだろう? 迎えに来てくれたの?
(……意味わかんない)
なのに、たったこれだけで、私は嬉しくてスキップしたくなったりしているのです。
今日の取材は「呑み切り」について、だ。
酒蔵の一年は七月に始まる。それに合わせて七月に始まった取材だったから、六月に行われたらしい「初呑み切り」は取材できていないけれど──
呑み切り、というのは要はお酒の品質チェックだ。日本酒というものは基本的に冬場に作られる。
その造られて貯蔵中のお酒の品質や熟成具合を月に一度程度確認していく。
「酔っ払わないの?」
会議室にズラリと並べられた瓶に、思わず私は呟いた。
「飲んだら酔うで。飲み込まへん」
と楢村くんは答えてくれるけれど、口に入れるだけでも少しずつ酔っ払っていきそうだ。
職人さんらしい、作業服のひとたちもずらずらと部屋に入ってくる。私は挨拶をしながらカメラのシャッターを切っていて──ふと、話しかけられた。
「あ、取材の方」
ぱっと顔を上げると、にこやかな六十代くらいのスーツ姿の女性……で、私は気がつく。その人の目元が、楢村くんそっくりだって(はっきりと、柔和な表情があること以外は)。
「あ」
「代表の楢村です。息子がご迷惑おかけしてませんか」
楢村くんのお母さん──社長さんか! 慌てて名刺を取り出した。
「よろしくお願いいたします、道重と申しま……」
「おかん」
背後から楢村くんが社長さんを呼んで、それから私の手首を握って自分の方に引き寄せた。
「彼女やねん」
「え!? ほんまに!?」
社長さんはびっくりした顔をして、まじまじと私を見つめる。私は目を瞬いた。
明日はまた楢村くんのところに行かなきゃいけない。
あれから──二週間近く経つけれど、私は会いたがっているのかなんなのか、こまめに連絡を遣す楢村くんからの誘いを断り続けていた。
(ていうか、聞けてないんだよね……)
ちょっと聞くだけ。それでいい。『ねえ、エリって誰?』
でも想像してしまう。無言になる楢村くんを。
(もし、私がしてる悪い想像が当たっていたとしたら──)
エリ、が彼女(それも同棲とかしてる)だった、としたら。
多分、言い訳とかはしない。彼は。
ただ「ごめん」ってそう一言残して、いなくなってしまうんだろう。
ぼんやりと、自宅のベッドに横たわって明日の取材──どうしても楢村くんに会わなきゃいけない──について考えた。
取材は全部で6回。
(まだあと、5回ある……)
常夜灯もつけてない真っ暗な部屋で、私はひとり泣いている。彼を信じたくて泣いている。
馬鹿みたいだ。どうせ別れるって──思っていたくせに、いざ目の前にすると動けなくなるんだから。
(……写真もないや)
スマホの真っ暗な画面を見つめる。
楢村くんの顔が見たくたって、写真の一枚も撮っていない。結婚してくれなんて言うけれど、好きだって言うけれど、証明してくれるものはひとつだってなくて。
「……はは」
スマホを片手に乾いた笑いをもらす私の手の中で、そのスマホが震える。
ぴろん。
暗い部屋、ぼんやり光るディスプレイ。
トークアプリの新着通知は楢村くんから。「おやすみ」ってひとこと。私は親指を彷徨わせたあと、スタンプだけを返した。
夢を見る。
エリ、さんはとんでもなくグラマラスな(なぜか)金髪美女で……
彼女と手を繋いで、楢村くんが笑ってる。
幸せそうに笑ってる。
私は──
ばちりと目を開く。量販店で買ったクリーム色のカーテンからは朝の光。
「……はいはい、起きます」
けたたましく朝を伝えるスマホの目覚まし時計をタップして切る。
来て欲しくなくても朝は来る。私の感情なんか無視して、地球はくるくる回っているのだ。
「あ、……楢村くん」
新着メッセージ。『今日何時に駅着くん?』……?
取材は九時半からだけれど。首を傾げながら、九時過ぎの電車で行きますと返す。
エレベーターでエントランスまで降りる。ふと郵便受けを見ると、ダイレクトメールに混じって、差出人のない絵葉書。
「……また?」
いつも、何のメッセージもない絵葉書。時折届いて、気になってはいるんだけれど……
(カラス──だよね? この鳥)
いつも色んなイラストの絵葉書が届く。たいていは、本の表紙や挿絵のものだ。
今日のは、カラスと、男の人が描かれていて──何の本だろう?
(正直、気味が悪い……とは、思うけれど)
でも、他に何があるわけじゃない。無記名で絵葉書が届く。ただ、それだけ。
なにか変なメッセージがあるわけでもなんでもなくて、どこにも相談しづらい。
「……まあ、いっか」
そそっかしい友達が、暑中見舞い(にしてはイラストがシュールすぎるけれど)だのに色々書き忘れて投函してるだけ──の可能性だって、ある。
カバンにそれを仕舞って、マンションの自動ドアを潜った。
「あつー……」
八月の眩しい朝日を手で遮った。
しゃわしゃわとセミの声がけたたましい。
足元には、ぽつんと落ちた濃い色の影。
お向かいの家には朝顔のグリーンカーテン──青紫のその花をぼんやり見つめながら、私は重い足を引きずって駅まで歩く。
会社には寄らず、直行で楢村酒造さんへ向かう。気が重いことこの上ない。
「……あれ?」
電車を降りて改札を出ると、楢村くんが立っていた。腕まくりしたシャツにスラックス。何も言わずに、私の方に近づいてきて目の前で立ち止まる。
「どうしたの……?」
戸惑う私の言葉を無視して、楢村くんは私の目元に指を這わせた。
「クマ」
「くま……?」
「寝てないん?」
淡々とそう聞いてくる楢村くんを見上げた。整った眉目は、いつも通りの無表情。
「……忙しくて」
そう告げた私に楢村くんは何も答えず、ただ柔らかく何度か目元を撫でる。
「な、なに?」
「無理せんといて欲しい」
それだけ言って、楢村くんは踵を返す。
立ち尽くす私に、振り向いて彼は口を開く。
「来ぉへんの?」
「あ、……い、行くけど!?」
私は足を動かす。
なんで来てくれたんだろう? 迎えに来てくれたの?
(……意味わかんない)
なのに、たったこれだけで、私は嬉しくてスキップしたくなったりしているのです。
今日の取材は「呑み切り」について、だ。
酒蔵の一年は七月に始まる。それに合わせて七月に始まった取材だったから、六月に行われたらしい「初呑み切り」は取材できていないけれど──
呑み切り、というのは要はお酒の品質チェックだ。日本酒というものは基本的に冬場に作られる。
その造られて貯蔵中のお酒の品質や熟成具合を月に一度程度確認していく。
「酔っ払わないの?」
会議室にズラリと並べられた瓶に、思わず私は呟いた。
「飲んだら酔うで。飲み込まへん」
と楢村くんは答えてくれるけれど、口に入れるだけでも少しずつ酔っ払っていきそうだ。
職人さんらしい、作業服のひとたちもずらずらと部屋に入ってくる。私は挨拶をしながらカメラのシャッターを切っていて──ふと、話しかけられた。
「あ、取材の方」
ぱっと顔を上げると、にこやかな六十代くらいのスーツ姿の女性……で、私は気がつく。その人の目元が、楢村くんそっくりだって(はっきりと、柔和な表情があること以外は)。
「あ」
「代表の楢村です。息子がご迷惑おかけしてませんか」
楢村くんのお母さん──社長さんか! 慌てて名刺を取り出した。
「よろしくお願いいたします、道重と申しま……」
「おかん」
背後から楢村くんが社長さんを呼んで、それから私の手首を握って自分の方に引き寄せた。
「彼女やねん」
「え!? ほんまに!?」
社長さんはびっくりした顔をして、まじまじと私を見つめる。私は目を瞬いた。
10
お気に入りに追加
1,967
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる