お見合い相手は無愛想な警察官僚でした 誤解まみれの溺愛婚

にしのムラサキ

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番外編

【番外編SS】添い寝(上)

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【時系列、新婚旅行終わったくらい】

 寝る前にコーヒーを飲んだのが間違いだった──んだと思う。

(……眠れない)

 ころん、とベッドのなか寝返りを打つ。どうにも眠れない。寝なきゃ寝なきゃ、と思えば思うほど、眠れなくなる。
 ウトウトしたと思ったら、変な夢を見て目が覚めて──そこから完全に眠れなくなったのでした。

「……美保?」

 隣で眠っていた修平さんが、小さく私の名前を呼ぶ。

「わ、すみませんっ、起こした……」
「いや、いい。どうした? 眠れないのか」

 修平さんがおっきくて無骨な、私の大好きな手を伸ばす。そうして私の髪に触れた。

「寝る前に、頂き物のコーヒー飲んじゃったじゃないですか」

 どうもカフェイン効きすぎたみたいで、と眉を下げる。

「そのせいなのか、変な夢まで見ちゃって。それで目が覚めました」

 ふむ、と修平さんは薄暗闇のなか、目を細くした。

「添い寝してみようか」
「添い寝?」
「怖い夢を見たのも原因なんだろう?」

 修平さんはこちらに横向きになり、片肘で支えるように半身を起こした。
 そうしてもう片方の手で私の胸の下あたりをとんとん、と優しく叩く。

「ふふ、子供扱いしてますね」
「していると思うか?」

 とん、とん、とリズムを刻んでいた手が、いつの間にか胸の上にあった。

「……あれ?」
「子供にはこんなことしない」
「い、いやそうでしょうけれどっ、ひゃぁん!」

 ふにり、と胸を柔く掴む手。そのままムニムニと掴まれた。

「しゅ、修平さん、これ余計に眠れな……やぁっ」

 きゅ、と摘まれる先端。玩ぶように弄られて、快感で勝手に腰が動く。
 修平さんにすっかりと身体に教え込まれて、小さな刺激でもめちゃくちゃに感じてしまうようになっていて……。

「ものは試しだと思わないか、美保?」

 揶揄う口調の、修平さん。た、楽しそう! もう!
 私の息が荒くなる。恥ずかしいよう。

「はぁっ、あぅ、思っ、思いません~」
「本当に?」

 修平さんの手がぴたりと止まる。
 カラダがひくりと震えた。やめて欲しくないって──。
 涙目で修平さんを見上げる。

「……いじわる」
「君は……なんというか」
「?」
「恐ろしいくらいに可愛いな」
「え? ぁっ、や、っ……!」

 あっという間に組み敷かれて、耳朶をカプリと噛まれた。そのまま耳の裏まで舐められて、その耳元で修平さんは言う。

「大丈夫、寝かしつけてみせるから」
「へ? 寝かしつけて、って……」

 私は小さく喘ぎながら、質問をしてみる。
 寝かしつけ、寝かしつけ……って、何されるの!?

「あ、あのっ、修平さんっ、……やぁんっ」

 するするとTシャツを捲り上げられて、直接揉まれる乳房。最初は優しく、──けれどすぐにグニグニと形が変わるように揉みあげられて、そうされるともう頭がぐちゃぐちゃになってしまう。
 そうされている間にも、次々と降ってくるキスの雨。

「あ、あっ、あ、やだっ、修平さんっ、修平さぁ……っ」

 爪先が丸まって、宙に跳ねた。
 胸、ちょっと弄られただけなのに……。
 くてん、と力を抜きながらぼうっと修平さんを見上げると──満足そうな顔で私を見ている。うう、もう、やっぱりいじわるだ……!

「美保」

 私を呼ぶ声と一緒に、額に落ちてくるキス。慈しむようなその仕草とは裏腹に、修平さんの手はすっかり慣れた動作で下着ごとパジャマを脱がしてしまう。

「あ、……っ」

 恥ずかしいくらいに濡れていたから、外気に触れた瞬間、ヒンヤリとして、でもそれすら気持ち良くて……。
 トロトロに蕩けている入り口に、修平さんは指を這わせる。
 もどかしい仕草に、私の腰が揺れた。……挿れて、ほしくて。

「っ、修平さん、修平さん……っ」

 甘えて強請るような声が自然と出て、なんだか恥ずかしくなる。けれど修平さんは頬を緩めて「可愛い」と私を見つめた。

「どうしてそんなに可愛いんだ?」
「ぇ、あ、もう……っ」

 蕩けるような優しい声で言われて、頬に熱が集まる。か、可愛いだなんて、可愛いだなんて……恥ずかしいのに嬉しくて、きゅっと目を閉じた。途端に重なる唇。同時にぬぷり、と修平さんの指がナカに入ってくる。

「……っ、は、ぁ……っ!」

 びくりと腰が跳ねて、修平さんが優しく押さえてくれる。そうしてじっくり、ゆっくり、ナカを弄りたおされた。
 やがて指が二本、三本と増えて、ぐちゅんぐちゅん、と酷く淫らな水音と一緒にナカが掻き混ぜられる。

「あっ、あ、も、ダメ……イ、っちゃう、……っ!」

 修平さんにしがみついて、私は大きな波に飲み込まれるように絶頂に身体を任せる。
 波が引いて行って、やっと体の力が抜けて──どこかボンヤリとした視界のなかで、修平さんがパジャマ変わりにしていたTシャツとハーフパンツをぽい、と脱ぎ捨てた。
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