44 / 45
番外編
【番外編SS】添い寝(上)
しおりを挟む
【時系列、新婚旅行終わったくらい】
寝る前にコーヒーを飲んだのが間違いだった──んだと思う。
(……眠れない)
ころん、とベッドのなか寝返りを打つ。どうにも眠れない。寝なきゃ寝なきゃ、と思えば思うほど、眠れなくなる。
ウトウトしたと思ったら、変な夢を見て目が覚めて──そこから完全に眠れなくなったのでした。
「……美保?」
隣で眠っていた修平さんが、小さく私の名前を呼ぶ。
「わ、すみませんっ、起こした……」
「いや、いい。どうした? 眠れないのか」
修平さんがおっきくて無骨な、私の大好きな手を伸ばす。そうして私の髪に触れた。
「寝る前に、頂き物のコーヒー飲んじゃったじゃないですか」
どうもカフェイン効きすぎたみたいで、と眉を下げる。
「そのせいなのか、変な夢まで見ちゃって。それで目が覚めました」
ふむ、と修平さんは薄暗闇のなか、目を細くした。
「添い寝してみようか」
「添い寝?」
「怖い夢を見たのも原因なんだろう?」
修平さんはこちらに横向きになり、片肘で支えるように半身を起こした。
そうしてもう片方の手で私の胸の下あたりをとんとん、と優しく叩く。
「ふふ、子供扱いしてますね」
「していると思うか?」
とん、とん、とリズムを刻んでいた手が、いつの間にか胸の上にあった。
「……あれ?」
「子供にはこんなことしない」
「い、いやそうでしょうけれどっ、ひゃぁん!」
ふにり、と胸を柔く掴む手。そのままムニムニと掴まれた。
「しゅ、修平さん、これ余計に眠れな……やぁっ」
きゅ、と摘まれる先端。玩ぶように弄られて、快感で勝手に腰が動く。
修平さんにすっかりと身体に教え込まれて、小さな刺激でもめちゃくちゃに感じてしまうようになっていて……。
「ものは試しだと思わないか、美保?」
揶揄う口調の、修平さん。た、楽しそう! もう!
私の息が荒くなる。恥ずかしいよう。
「はぁっ、あぅ、思っ、思いません~」
「本当に?」
修平さんの手がぴたりと止まる。
カラダがひくりと震えた。やめて欲しくないって──。
涙目で修平さんを見上げる。
「……いじわる」
「君は……なんというか」
「?」
「恐ろしいくらいに可愛いな」
「え? ぁっ、や、っ……!」
あっという間に組み敷かれて、耳朶をカプリと噛まれた。そのまま耳の裏まで舐められて、その耳元で修平さんは言う。
「大丈夫、寝かしつけてみせるから」
「へ? 寝かしつけて、って……」
私は小さく喘ぎながら、質問をしてみる。
寝かしつけ、寝かしつけ……って、何されるの!?
「あ、あのっ、修平さんっ、……やぁんっ」
するするとTシャツを捲り上げられて、直接揉まれる乳房。最初は優しく、──けれどすぐにグニグニと形が変わるように揉みあげられて、そうされるともう頭がぐちゃぐちゃになってしまう。
そうされている間にも、次々と降ってくるキスの雨。
「あ、あっ、あ、やだっ、修平さんっ、修平さぁ……っ」
爪先が丸まって、宙に跳ねた。
胸、ちょっと弄られただけなのに……。
くてん、と力を抜きながらぼうっと修平さんを見上げると──満足そうな顔で私を見ている。うう、もう、やっぱりいじわるだ……!
「美保」
私を呼ぶ声と一緒に、額に落ちてくるキス。慈しむようなその仕草とは裏腹に、修平さんの手はすっかり慣れた動作で下着ごとパジャマを脱がしてしまう。
「あ、……っ」
恥ずかしいくらいに濡れていたから、外気に触れた瞬間、ヒンヤリとして、でもそれすら気持ち良くて……。
トロトロに蕩けている入り口に、修平さんは指を這わせる。
もどかしい仕草に、私の腰が揺れた。……挿れて、ほしくて。
「っ、修平さん、修平さん……っ」
甘えて強請るような声が自然と出て、なんだか恥ずかしくなる。けれど修平さんは頬を緩めて「可愛い」と私を見つめた。
「どうしてそんなに可愛いんだ?」
「ぇ、あ、もう……っ」
蕩けるような優しい声で言われて、頬に熱が集まる。か、可愛いだなんて、可愛いだなんて……恥ずかしいのに嬉しくて、きゅっと目を閉じた。途端に重なる唇。同時にぬぷり、と修平さんの指がナカに入ってくる。
「……っ、は、ぁ……っ!」
びくりと腰が跳ねて、修平さんが優しく押さえてくれる。そうしてじっくり、ゆっくり、ナカを弄りたおされた。
やがて指が二本、三本と増えて、ぐちゅんぐちゅん、と酷く淫らな水音と一緒にナカが掻き混ぜられる。
「あっ、あ、も、ダメ……イ、っちゃう、……っ!」
修平さんにしがみついて、私は大きな波に飲み込まれるように絶頂に身体を任せる。
波が引いて行って、やっと体の力が抜けて──どこかボンヤリとした視界のなかで、修平さんがパジャマ変わりにしていたTシャツとハーフパンツをぽい、と脱ぎ捨てた。
寝る前にコーヒーを飲んだのが間違いだった──んだと思う。
(……眠れない)
ころん、とベッドのなか寝返りを打つ。どうにも眠れない。寝なきゃ寝なきゃ、と思えば思うほど、眠れなくなる。
ウトウトしたと思ったら、変な夢を見て目が覚めて──そこから完全に眠れなくなったのでした。
「……美保?」
隣で眠っていた修平さんが、小さく私の名前を呼ぶ。
「わ、すみませんっ、起こした……」
「いや、いい。どうした? 眠れないのか」
修平さんがおっきくて無骨な、私の大好きな手を伸ばす。そうして私の髪に触れた。
「寝る前に、頂き物のコーヒー飲んじゃったじゃないですか」
どうもカフェイン効きすぎたみたいで、と眉を下げる。
「そのせいなのか、変な夢まで見ちゃって。それで目が覚めました」
ふむ、と修平さんは薄暗闇のなか、目を細くした。
「添い寝してみようか」
「添い寝?」
「怖い夢を見たのも原因なんだろう?」
修平さんはこちらに横向きになり、片肘で支えるように半身を起こした。
そうしてもう片方の手で私の胸の下あたりをとんとん、と優しく叩く。
「ふふ、子供扱いしてますね」
「していると思うか?」
とん、とん、とリズムを刻んでいた手が、いつの間にか胸の上にあった。
「……あれ?」
「子供にはこんなことしない」
「い、いやそうでしょうけれどっ、ひゃぁん!」
ふにり、と胸を柔く掴む手。そのままムニムニと掴まれた。
「しゅ、修平さん、これ余計に眠れな……やぁっ」
きゅ、と摘まれる先端。玩ぶように弄られて、快感で勝手に腰が動く。
修平さんにすっかりと身体に教え込まれて、小さな刺激でもめちゃくちゃに感じてしまうようになっていて……。
「ものは試しだと思わないか、美保?」
揶揄う口調の、修平さん。た、楽しそう! もう!
私の息が荒くなる。恥ずかしいよう。
「はぁっ、あぅ、思っ、思いません~」
「本当に?」
修平さんの手がぴたりと止まる。
カラダがひくりと震えた。やめて欲しくないって──。
涙目で修平さんを見上げる。
「……いじわる」
「君は……なんというか」
「?」
「恐ろしいくらいに可愛いな」
「え? ぁっ、や、っ……!」
あっという間に組み敷かれて、耳朶をカプリと噛まれた。そのまま耳の裏まで舐められて、その耳元で修平さんは言う。
「大丈夫、寝かしつけてみせるから」
「へ? 寝かしつけて、って……」
私は小さく喘ぎながら、質問をしてみる。
寝かしつけ、寝かしつけ……って、何されるの!?
「あ、あのっ、修平さんっ、……やぁんっ」
するするとTシャツを捲り上げられて、直接揉まれる乳房。最初は優しく、──けれどすぐにグニグニと形が変わるように揉みあげられて、そうされるともう頭がぐちゃぐちゃになってしまう。
そうされている間にも、次々と降ってくるキスの雨。
「あ、あっ、あ、やだっ、修平さんっ、修平さぁ……っ」
爪先が丸まって、宙に跳ねた。
胸、ちょっと弄られただけなのに……。
くてん、と力を抜きながらぼうっと修平さんを見上げると──満足そうな顔で私を見ている。うう、もう、やっぱりいじわるだ……!
「美保」
私を呼ぶ声と一緒に、額に落ちてくるキス。慈しむようなその仕草とは裏腹に、修平さんの手はすっかり慣れた動作で下着ごとパジャマを脱がしてしまう。
「あ、……っ」
恥ずかしいくらいに濡れていたから、外気に触れた瞬間、ヒンヤリとして、でもそれすら気持ち良くて……。
トロトロに蕩けている入り口に、修平さんは指を這わせる。
もどかしい仕草に、私の腰が揺れた。……挿れて、ほしくて。
「っ、修平さん、修平さん……っ」
甘えて強請るような声が自然と出て、なんだか恥ずかしくなる。けれど修平さんは頬を緩めて「可愛い」と私を見つめた。
「どうしてそんなに可愛いんだ?」
「ぇ、あ、もう……っ」
蕩けるような優しい声で言われて、頬に熱が集まる。か、可愛いだなんて、可愛いだなんて……恥ずかしいのに嬉しくて、きゅっと目を閉じた。途端に重なる唇。同時にぬぷり、と修平さんの指がナカに入ってくる。
「……っ、は、ぁ……っ!」
びくりと腰が跳ねて、修平さんが優しく押さえてくれる。そうしてじっくり、ゆっくり、ナカを弄りたおされた。
やがて指が二本、三本と増えて、ぐちゅんぐちゅん、と酷く淫らな水音と一緒にナカが掻き混ぜられる。
「あっ、あ、も、ダメ……イ、っちゃう、……っ!」
修平さんにしがみついて、私は大きな波に飲み込まれるように絶頂に身体を任せる。
波が引いて行って、やっと体の力が抜けて──どこかボンヤリとした視界のなかで、修平さんがパジャマ変わりにしていたTシャツとハーフパンツをぽい、と脱ぎ捨てた。
31
お気に入りに追加
5,520
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。


【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。