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寒い日
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私はゲンナリして研究室のすみっこでおにぎりを頬張った。
「おねぇちゃんのせいだ!」
例のモデルになった件、SNSにも写真たくさん上がってるし、いわゆるサーキュレーションサイトにもまとめられて。
『みなさん、このモデルさんを知ってますか? パリで活躍するモデル、棚倉真妃さんの妹さんで……』
『身長が低かったためにショーモデルを諦めて、今は都内の大学に通っているみたいです!』
諦めてないよ!
最初からそんな進路は想定してないよ!
あのショーから一週間経ったのに、いまだに妙な注目を受けて──なかなかのストレスだった。
「……私はモデルじゃない!」
学食へ行ったら友達が(8割方からかい半分で)サイン求めてくるし、ヒソヒソされるし写真撮られてもういやだ!
「……なにしてんだ棚倉」
「鮫川です」
いつもの(?)やりとりを三島先輩として、本棚と本棚の間から抜け出す。埃っぽかった。ぱんぱん、とお尻をはたく。
「どうしたんだ」
「隠れていたんです」
「……」
呆れたように、三島先輩はさっきまで私が隠れていたスペースを見遣る。
「……いやなんですよ、目立つの」
「なぜ?」
「気性です。生まれつきです」
ショーに出たときは高揚したけど……あれは桔平くんに褒めて欲しかった、から、で。
『お姫様みたいでした』
思い出すと、ふんわり胸があったかくて痛い。切ない。好きすぎて、ちょっとした一言でさえ一喜一憂してる。
「……顔、赤いぞ?」
「はっ」
私は両手で頬を覆った。わぁ、もう。
「……あ、そういえば。今日、プランちゃん連れて帰ります」
「まじか」
三島先輩は少しがっかりした顔をする。
「……そうか」
「あれ、……もしかして、三島先輩もプランちゃん引き取りたかったりしました?」
「実は」
三島先輩は肩をすくめる。プランちゃん、先輩にも懐いてるし、もしかしたらそれでもいいかもなんだけれど……。
それから三島先輩は時計に目をやって「そろそろくるぞ」と呟いた。
「ですね」
今日は解剖が入ってる。準備しなくちゃだ。隣県の水族館からの献体──ミナミゾウアザラシ。
「あ、三島先輩。ゾウアザラシ飼えばいいじゃないですか。同じネコ目」
ネコ目アシカ亜目アザラシ科ゾウアザラシ属ミナミゾウアザラシ……。
「お前はなぁ……」
三島先輩は私の素敵ジョークで鼻にシワを寄せただけだった。
「冗談ですよ」
「知ってるよ」
私たちは実験棟の裏にある、プレハブの建物に移動する。ちなみに着替えて、雨合羽を羽織っていた。大きい生き物の解剖は、白衣ではやれたものじゃない。血塗れになる。
「さむっ」
「冷えたなー」
屋外は酷く冷えていた。底冷えだ。
葉をすっかり落とした木々の枝の隙間から、冬の柔らかな陽射しが射し込んでいた。そのわずかな暖かさは、吹き荒ぶ冬風であっという間に散らされていく。
大型生物を解剖するプレハブ小屋の前には、すでに学部生と院生も集まっていた。
一階建だけれど、天井が高くて窓も高いところにある。
顔見知りの彼らからは、やはりやいやいからかわれる。くそう。
「歩いて歩いて。モデル歩き」
「ぜーったいやだ! ていうか撮らない!」
デジカメでパシャパシャ撮られる。うう……。
騒いでいるうちに、ゾウアザラシの遺体が運ばれてくる。老衰で亡くなった、貴重な遺体だ。
「おっきい」
「雌だからまだ小さいけどな~。これで400キロくらい?」
「教授、オスを解剖したことあるらしいぞ」
「えぐー。雌とは大きさ全然違うだろ。3トンくらいか」
献体が到着すると、皆私のことなんかすっかり忘れて3メートルを超すミナミゾウアザラシに夢中だ。珍しい生き物を解剖することになると、学部と研究室の枠を超えて見学の人でいっぱいになる。
さっきまで「アサヒたーん!」とか言って撮ってたデジカメは、もう私を向いてなんかない。
「さむっ」
プレハブ小屋の中は、陽当たりがない分、むしろ外より寒かった。
「まぁ、腐らないから……」
「そうなんですけどね~」
男子学生と業者さんが苦労して、ゾウアザラシを室内に運び込む。作業台の上にいるアザラシに皆で黙祷して、剥皮──皮を剥がす作業から始まる。
気がつけば、冬の日はすっかり傾いていた。ちらほら、と学部生も入れ替わっている。
「あ、じゃあ私も研究室戻ります。まだ作業残ってるんで」
「おう、おつかれ」
「おつかれさまでしたー」
三島先輩と学部生に見送られ、雨合羽と手袋を捨て、手を洗った私はプレハブを出る。
ぴう、と冬の風が吹いた。
「寒っ」
思わず独りごちながら、早足で研究室に戻った。途中、トイレに寄ってギョッとする。
「わー、唇あおーい」
解剖中、腐らせないためには気温が低い方がのぞましい。そうなれば暖房なんかはつけないから、……まぁこうなることは折り込み済みだ。
研究室でぬくぬくとあったかなコーヒーを飲みつつ、自分の作業をこなしていく。と言っても英語が得意だったらさっさと終わりそうなものだけれど、な作業だから、自業自得といえば自業自得。
ふと窓の外を見る。
とっぷりと暗闇。学内の外灯が、ぼんやりと冬の木々を照らしていた。
ぐー、と背伸びをして、ふと気がつく。
「……あれ? スマホ」
カバンを見る。机の上にも、棚にもない。
「プレハブかなぁ」
首を捻りつつ、帰宅する準備を終わらせて研究室を出た。刺すような寒さに、思わず身を縮める。
プレハブの安っぽいガラス窓からは、蛍光灯の明かりが白々と漏れていた。
「おつかれさまでーす」
「おう。あれ、棚倉。まだ帰ってなかったのか」
プレハブの中には、もう三島先輩だけだった。続きは明日以降なんだろう、ある程度片付けも終わっていた。三島先輩も雨合羽を脱いで、奥のスチールデスクで書類をまとめていた。なにもこんな寒いところでやらなくたって。座っているパイプ椅子がまぁ、これまた寒々しい。
「はぁ。鮫川です……と、あった」
窓際の奥の棚に、スマホが置いてある。作業台を遠回りして、スマホを確認。
「ああそれ、棚倉のだったのか」
「鮫川ですってば」
「なぁ、……棚倉。ちょっといいか?」
三島先輩は私を見上げて言う。
「え、寒いのでいやですけど……」
「確認だけ。何度もごめんな?」
ぎ、とパイプ椅子の音がプレハブに響いた。
「おねぇちゃんのせいだ!」
例のモデルになった件、SNSにも写真たくさん上がってるし、いわゆるサーキュレーションサイトにもまとめられて。
『みなさん、このモデルさんを知ってますか? パリで活躍するモデル、棚倉真妃さんの妹さんで……』
『身長が低かったためにショーモデルを諦めて、今は都内の大学に通っているみたいです!』
諦めてないよ!
最初からそんな進路は想定してないよ!
あのショーから一週間経ったのに、いまだに妙な注目を受けて──なかなかのストレスだった。
「……私はモデルじゃない!」
学食へ行ったら友達が(8割方からかい半分で)サイン求めてくるし、ヒソヒソされるし写真撮られてもういやだ!
「……なにしてんだ棚倉」
「鮫川です」
いつもの(?)やりとりを三島先輩として、本棚と本棚の間から抜け出す。埃っぽかった。ぱんぱん、とお尻をはたく。
「どうしたんだ」
「隠れていたんです」
「……」
呆れたように、三島先輩はさっきまで私が隠れていたスペースを見遣る。
「……いやなんですよ、目立つの」
「なぜ?」
「気性です。生まれつきです」
ショーに出たときは高揚したけど……あれは桔平くんに褒めて欲しかった、から、で。
『お姫様みたいでした』
思い出すと、ふんわり胸があったかくて痛い。切ない。好きすぎて、ちょっとした一言でさえ一喜一憂してる。
「……顔、赤いぞ?」
「はっ」
私は両手で頬を覆った。わぁ、もう。
「……あ、そういえば。今日、プランちゃん連れて帰ります」
「まじか」
三島先輩は少しがっかりした顔をする。
「……そうか」
「あれ、……もしかして、三島先輩もプランちゃん引き取りたかったりしました?」
「実は」
三島先輩は肩をすくめる。プランちゃん、先輩にも懐いてるし、もしかしたらそれでもいいかもなんだけれど……。
それから三島先輩は時計に目をやって「そろそろくるぞ」と呟いた。
「ですね」
今日は解剖が入ってる。準備しなくちゃだ。隣県の水族館からの献体──ミナミゾウアザラシ。
「あ、三島先輩。ゾウアザラシ飼えばいいじゃないですか。同じネコ目」
ネコ目アシカ亜目アザラシ科ゾウアザラシ属ミナミゾウアザラシ……。
「お前はなぁ……」
三島先輩は私の素敵ジョークで鼻にシワを寄せただけだった。
「冗談ですよ」
「知ってるよ」
私たちは実験棟の裏にある、プレハブの建物に移動する。ちなみに着替えて、雨合羽を羽織っていた。大きい生き物の解剖は、白衣ではやれたものじゃない。血塗れになる。
「さむっ」
「冷えたなー」
屋外は酷く冷えていた。底冷えだ。
葉をすっかり落とした木々の枝の隙間から、冬の柔らかな陽射しが射し込んでいた。そのわずかな暖かさは、吹き荒ぶ冬風であっという間に散らされていく。
大型生物を解剖するプレハブ小屋の前には、すでに学部生と院生も集まっていた。
一階建だけれど、天井が高くて窓も高いところにある。
顔見知りの彼らからは、やはりやいやいからかわれる。くそう。
「歩いて歩いて。モデル歩き」
「ぜーったいやだ! ていうか撮らない!」
デジカメでパシャパシャ撮られる。うう……。
騒いでいるうちに、ゾウアザラシの遺体が運ばれてくる。老衰で亡くなった、貴重な遺体だ。
「おっきい」
「雌だからまだ小さいけどな~。これで400キロくらい?」
「教授、オスを解剖したことあるらしいぞ」
「えぐー。雌とは大きさ全然違うだろ。3トンくらいか」
献体が到着すると、皆私のことなんかすっかり忘れて3メートルを超すミナミゾウアザラシに夢中だ。珍しい生き物を解剖することになると、学部と研究室の枠を超えて見学の人でいっぱいになる。
さっきまで「アサヒたーん!」とか言って撮ってたデジカメは、もう私を向いてなんかない。
「さむっ」
プレハブ小屋の中は、陽当たりがない分、むしろ外より寒かった。
「まぁ、腐らないから……」
「そうなんですけどね~」
男子学生と業者さんが苦労して、ゾウアザラシを室内に運び込む。作業台の上にいるアザラシに皆で黙祷して、剥皮──皮を剥がす作業から始まる。
気がつけば、冬の日はすっかり傾いていた。ちらほら、と学部生も入れ替わっている。
「あ、じゃあ私も研究室戻ります。まだ作業残ってるんで」
「おう、おつかれ」
「おつかれさまでしたー」
三島先輩と学部生に見送られ、雨合羽と手袋を捨て、手を洗った私はプレハブを出る。
ぴう、と冬の風が吹いた。
「寒っ」
思わず独りごちながら、早足で研究室に戻った。途中、トイレに寄ってギョッとする。
「わー、唇あおーい」
解剖中、腐らせないためには気温が低い方がのぞましい。そうなれば暖房なんかはつけないから、……まぁこうなることは折り込み済みだ。
研究室でぬくぬくとあったかなコーヒーを飲みつつ、自分の作業をこなしていく。と言っても英語が得意だったらさっさと終わりそうなものだけれど、な作業だから、自業自得といえば自業自得。
ふと窓の外を見る。
とっぷりと暗闇。学内の外灯が、ぼんやりと冬の木々を照らしていた。
ぐー、と背伸びをして、ふと気がつく。
「……あれ? スマホ」
カバンを見る。机の上にも、棚にもない。
「プレハブかなぁ」
首を捻りつつ、帰宅する準備を終わらせて研究室を出た。刺すような寒さに、思わず身を縮める。
プレハブの安っぽいガラス窓からは、蛍光灯の明かりが白々と漏れていた。
「おつかれさまでーす」
「おう。あれ、棚倉。まだ帰ってなかったのか」
プレハブの中には、もう三島先輩だけだった。続きは明日以降なんだろう、ある程度片付けも終わっていた。三島先輩も雨合羽を脱いで、奥のスチールデスクで書類をまとめていた。なにもこんな寒いところでやらなくたって。座っているパイプ椅子がまぁ、これまた寒々しい。
「はぁ。鮫川です……と、あった」
窓際の奥の棚に、スマホが置いてある。作業台を遠回りして、スマホを確認。
「ああそれ、棚倉のだったのか」
「鮫川ですってば」
「なぁ、……棚倉。ちょっといいか?」
三島先輩は私を見上げて言う。
「え、寒いのでいやですけど……」
「確認だけ。何度もごめんな?」
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