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【高校編】分岐・鹿王院樹
【番外編】青花のそのあと(下)
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「これってさ、お前の姉貴だろ」
高校に入学して少し経ったころ。
コンビニで、たまたま会った中学の時の同級生数人が、にやにやしながら英都にスマホを見せてきた。
「……なんだよ」
「いいから見ろって」
半ば強制的に見せられたそれに、英都は固まった。
動画配信アプリの画面。
その先で、ほとんど下着姿と言っていい姉が甲高い、甘ったるい声で笑いながら、アイスキャンディを舐めていた。
背後は……これは、姉の部屋だろう、と英都は思う。
『やーん溶けちゃう~』
バニラアイスの白いそれが、つつ、と口から垂れて、それに対してコメントが流れるように付いていく。
[こらこらw]
[あおたんえろー]
[かわいい]
『あっ、わぁいギフトありがとうっ』
このアプリでは「ギフト」と呼ばれる課金をすれば、配信者にお金が入る仕組みだ。
ギフトをもらった姉は喜んで、ねっとりとアイスキャンディを舐めた。
「……なんだ、これ」
「だからお前の売春やってたねーちゃんだろ。ま、身体売らなくなっただけマシじゃね」
ケタケタ、と同級生たちは笑った。英都は頭がぐわんぐわんと揺れるのを感じていた。
『あ、ねえ、それでねっ』
姉は言う。甘ったるい声で。媚を売っている、そんな声で。
『今日も言っておきたいんだけど』
姉は笑った。口元にはベタベタになったバニラアイス。
『みんな準備できてるう?』
[はーい]
[もちろーん]
たくさんのコメントが流れていく。ハートが何回も押される。
『あたしはなぁに?』
[ヒロイン]
[ヒロイーン]
ハートが乱打され、ギフトが届く。姉はまた嬉しそうに笑った。
そしてまたもやたくさんのコメントが。姉の顔が承認欲求で歪むのを、英都は黙って見つめる。
「やべーよなお前のねぇちゃんなぁ」
「……」
「鹿王院樹の本当の嫁は自分だって言ってたぜさっき」
英都は息を飲む。まだそんなことを言っていたのか。
「設楽華はブスだなんだって。『脅してあたしの樹くんと一緒にいるのう! 子供だって別の男の子供なんだよ!』だってよ」
リーダー格の言葉に、ケタケタと他の同級生たちが笑った。
「つうか、これマジもんの嫁の名前? いーのかよ一般人の名前出して」
「……や。その」
「お前ん家ウケるな」
今度は民事で損害賠償とかとられたりしてー、とそいつは笑いながら英都の手からスマホを取り上げる。
「じゃーな」
明らかにこちらを馬鹿にした笑いをしながら、スタスタと歩いていくそいつらの背中を見つめる。
英都は頭の中で何かがぷつりと切れたのを感じていた。
帰宅して、蹴り上げるように姉の部屋のドアを開く。
姉はベッドでゴロゴロしながらスマホを触っていた。
「なによー?」
あたし働いて疲れてんのよ、と姉が口を尖らせた。
服装はさっきのまま、ほとんど下着のような格好。寝転がっているので、なんなら普通に見える。
「お前さ」
絞り出すように言った。
「まだあんなこと言ってんのか」
「はー?」
姉はむくりと起き上がる。
「なんの話?」
「動画配信。してんだろ」
「あ? あー」
青花は嬉し気に笑う。
「そおそお! ランキング上位入ってきたからね! 英都も見てくれたんだ?」
結構人気でしょ、と悪びれなく言う姉に、英都は脱力感に似た感情を覚える。
(ダメだ、こいつは)
諦めに近かった。
(こいつは、死ぬまで、このままだ)
一歩足を踏み出す。乱雑に散らかった部屋を、英都はゆっくりと歩いた。
青花は不思議そうにしながらそれを見つめている。
「なあいまでも」
英都は小さく聞いた。
「自分が悪くないと思ってんの?」
「? うん、当たり前じゃん」
姉は笑った。
「あたし、ヒロインなんだよ」
英都は右足をベッドに乗せた。ぎしり。姉はまだ不思議そうにしている。左足も乗せる。安物のスプリングが軋む。
英都の視界は赤くてぐらぐらしている。青花の白い喉だけがやたらと鮮明に見えた。
飛びつくようにして、その喉に、両手を食い込ませる。
突然のことに、けれど姉は俊敏に逃げようともがいた。英都は姉の髪を引きずって、もう一度正面からその喉に自らの手をかけた。
ぐうう、という姉から出ていると信じられない低い音が喉から響く。
どうにか逃れようと両手両足を青花はばたつかせた。案外と強いその力に英都は痛みをこらえつつ、それでも手から力を抜かなかった。
やがて、ふ、とその抵抗が止んだ。
それでも生きていたらと思うと怖くて、英都は首を絞め続ける。
鬱血した姉の顔はもはやどす黒い。口からは泡が出て、見開かれた目は毛細血管が破裂して真っ赤だった。
やがて、軽い破裂のような音がして、異臭があたりを漂う。
それが姉の身体から出たものだと英都は気がついて、やっと首から手を離した。死んで身体中の筋肉が緩み、大腸や膀胱からそれらが噴出したのだった。
自分の制服にも着いてしまったそれを見ながら英都は呟く。
「きったねぇなぁ」
そこから先は、よく覚えていない。
(いやーー何を覚えていないんだっけ?)
英都はちらちらと散る桜を眺めながら思った。
庭の桜。そんなに大きくはない。
ソメイヨシノではなくて、ちょうど今頃が満開になる。
自分が高校の時、なぜか急に庭に植えられたのだ。
「えーとー?」
エントランス側から、母親の声がした。
「遅れるわよー?」
「はいはい」
英都は返事をする。今日は大学三年の春休み明け、初日だ。
「朝からゼミなんでしょう? 初日から遅刻だなんてみっともないじゃない」
「分かってるって」
母親が未だに口うるさいのは、自分がひとりっ子だからだろうかとも思う。
(成人してんのに。いい加減子離れしてほしいよなぁ)
英都はそう思いながら桜を眺めた。ちらちらと散る桜は、何も言わない。
大学で、仲の良い友達に会う。
「よう。春休み、どうだった」
「その手は何」
友人に笑われる。英都も笑い返した。
「いや、お土産ー?」
「あるけどさ!」
友人の父親がイギリスに単身赴任しており、友人は春休み中あちらに遊びに行っていたのだ。
「なんだよ紅茶かよ」
「ほかになんもなかったんだよ」
「ちぇー。なんてな、サンキュ」
お礼を言いながら受け取る。
「そういやさ」
友人は思い出したかのように言った。
「なに?」
「ロンドンで、あの人見たよ。ほら、サッカーの日本代表。鹿王院選手」
「へえ」
頷きながら、英都は思う。そういやあっちでプレーしてたな。いまは一部リーグで正キーパーのはずだ。
「奥さんと子供といたよ」
「へー。奥さんどんな?」
なんとなく興味を惹かれて聞いてみた。
「綺麗な人だったよ。少しだけぽっちゃりしてたけど」
「へぇ」
「仲良さげだった」
「いーねぇ」
英都は心からそう答えた。
「俺もそんなお嫁さん欲しい」
「まず彼女じゃないの?」
モテんのになんで彼女作んないの? と聞かれて英都は首を傾げた。
「なんとなく、女って信用できないんだよなぁ」
そんな会話をして数年後、その友人と庭で桜を眺めているとは思ってもいなかった。
「綺麗な桜だよねぇ」
「だなぁ」
その腕の中には、小さな赤ん坊。
女性不信気味だった自分に寄り添っていてくれた女友達と、結婚してもう直ぐ2年になる。
目の前には、昔より少し大きくなった桜の木。
「えいとー、りかさーん? お茶入ったわよー」
母親の声に、2人して踵を返す。
楽し気な笑い声が家の中から響いていた。
庭で、桜はただ花をつけていた。
ちらりちらりと薄い桜色が散っていく。
この木の下に何が埋まっているのか。
それはもう、誰も知らない。
高校に入学して少し経ったころ。
コンビニで、たまたま会った中学の時の同級生数人が、にやにやしながら英都にスマホを見せてきた。
「……なんだよ」
「いいから見ろって」
半ば強制的に見せられたそれに、英都は固まった。
動画配信アプリの画面。
その先で、ほとんど下着姿と言っていい姉が甲高い、甘ったるい声で笑いながら、アイスキャンディを舐めていた。
背後は……これは、姉の部屋だろう、と英都は思う。
『やーん溶けちゃう~』
バニラアイスの白いそれが、つつ、と口から垂れて、それに対してコメントが流れるように付いていく。
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『あっ、わぁいギフトありがとうっ』
このアプリでは「ギフト」と呼ばれる課金をすれば、配信者にお金が入る仕組みだ。
ギフトをもらった姉は喜んで、ねっとりとアイスキャンディを舐めた。
「……なんだ、これ」
「だからお前の売春やってたねーちゃんだろ。ま、身体売らなくなっただけマシじゃね」
ケタケタ、と同級生たちは笑った。英都は頭がぐわんぐわんと揺れるのを感じていた。
『あ、ねえ、それでねっ』
姉は言う。甘ったるい声で。媚を売っている、そんな声で。
『今日も言っておきたいんだけど』
姉は笑った。口元にはベタベタになったバニラアイス。
『みんな準備できてるう?』
[はーい]
[もちろーん]
たくさんのコメントが流れていく。ハートが何回も押される。
『あたしはなぁに?』
[ヒロイン]
[ヒロイーン]
ハートが乱打され、ギフトが届く。姉はまた嬉しそうに笑った。
そしてまたもやたくさんのコメントが。姉の顔が承認欲求で歪むのを、英都は黙って見つめる。
「やべーよなお前のねぇちゃんなぁ」
「……」
「鹿王院樹の本当の嫁は自分だって言ってたぜさっき」
英都は息を飲む。まだそんなことを言っていたのか。
「設楽華はブスだなんだって。『脅してあたしの樹くんと一緒にいるのう! 子供だって別の男の子供なんだよ!』だってよ」
リーダー格の言葉に、ケタケタと他の同級生たちが笑った。
「つうか、これマジもんの嫁の名前? いーのかよ一般人の名前出して」
「……や。その」
「お前ん家ウケるな」
今度は民事で損害賠償とかとられたりしてー、とそいつは笑いながら英都の手からスマホを取り上げる。
「じゃーな」
明らかにこちらを馬鹿にした笑いをしながら、スタスタと歩いていくそいつらの背中を見つめる。
英都は頭の中で何かがぷつりと切れたのを感じていた。
帰宅して、蹴り上げるように姉の部屋のドアを開く。
姉はベッドでゴロゴロしながらスマホを触っていた。
「なによー?」
あたし働いて疲れてんのよ、と姉が口を尖らせた。
服装はさっきのまま、ほとんど下着のような格好。寝転がっているので、なんなら普通に見える。
「お前さ」
絞り出すように言った。
「まだあんなこと言ってんのか」
「はー?」
姉はむくりと起き上がる。
「なんの話?」
「動画配信。してんだろ」
「あ? あー」
青花は嬉し気に笑う。
「そおそお! ランキング上位入ってきたからね! 英都も見てくれたんだ?」
結構人気でしょ、と悪びれなく言う姉に、英都は脱力感に似た感情を覚える。
(ダメだ、こいつは)
諦めに近かった。
(こいつは、死ぬまで、このままだ)
一歩足を踏み出す。乱雑に散らかった部屋を、英都はゆっくりと歩いた。
青花は不思議そうにしながらそれを見つめている。
「なあいまでも」
英都は小さく聞いた。
「自分が悪くないと思ってんの?」
「? うん、当たり前じゃん」
姉は笑った。
「あたし、ヒロインなんだよ」
英都は右足をベッドに乗せた。ぎしり。姉はまだ不思議そうにしている。左足も乗せる。安物のスプリングが軋む。
英都の視界は赤くてぐらぐらしている。青花の白い喉だけがやたらと鮮明に見えた。
飛びつくようにして、その喉に、両手を食い込ませる。
突然のことに、けれど姉は俊敏に逃げようともがいた。英都は姉の髪を引きずって、もう一度正面からその喉に自らの手をかけた。
ぐうう、という姉から出ていると信じられない低い音が喉から響く。
どうにか逃れようと両手両足を青花はばたつかせた。案外と強いその力に英都は痛みをこらえつつ、それでも手から力を抜かなかった。
やがて、ふ、とその抵抗が止んだ。
それでも生きていたらと思うと怖くて、英都は首を絞め続ける。
鬱血した姉の顔はもはやどす黒い。口からは泡が出て、見開かれた目は毛細血管が破裂して真っ赤だった。
やがて、軽い破裂のような音がして、異臭があたりを漂う。
それが姉の身体から出たものだと英都は気がついて、やっと首から手を離した。死んで身体中の筋肉が緩み、大腸や膀胱からそれらが噴出したのだった。
自分の制服にも着いてしまったそれを見ながら英都は呟く。
「きったねぇなぁ」
そこから先は、よく覚えていない。
(いやーー何を覚えていないんだっけ?)
英都はちらちらと散る桜を眺めながら思った。
庭の桜。そんなに大きくはない。
ソメイヨシノではなくて、ちょうど今頃が満開になる。
自分が高校の時、なぜか急に庭に植えられたのだ。
「えーとー?」
エントランス側から、母親の声がした。
「遅れるわよー?」
「はいはい」
英都は返事をする。今日は大学三年の春休み明け、初日だ。
「朝からゼミなんでしょう? 初日から遅刻だなんてみっともないじゃない」
「分かってるって」
母親が未だに口うるさいのは、自分がひとりっ子だからだろうかとも思う。
(成人してんのに。いい加減子離れしてほしいよなぁ)
英都はそう思いながら桜を眺めた。ちらちらと散る桜は、何も言わない。
大学で、仲の良い友達に会う。
「よう。春休み、どうだった」
「その手は何」
友人に笑われる。英都も笑い返した。
「いや、お土産ー?」
「あるけどさ!」
友人の父親がイギリスに単身赴任しており、友人は春休み中あちらに遊びに行っていたのだ。
「なんだよ紅茶かよ」
「ほかになんもなかったんだよ」
「ちぇー。なんてな、サンキュ」
お礼を言いながら受け取る。
「そういやさ」
友人は思い出したかのように言った。
「なに?」
「ロンドンで、あの人見たよ。ほら、サッカーの日本代表。鹿王院選手」
「へえ」
頷きながら、英都は思う。そういやあっちでプレーしてたな。いまは一部リーグで正キーパーのはずだ。
「奥さんと子供といたよ」
「へー。奥さんどんな?」
なんとなく興味を惹かれて聞いてみた。
「綺麗な人だったよ。少しだけぽっちゃりしてたけど」
「へぇ」
「仲良さげだった」
「いーねぇ」
英都は心からそう答えた。
「俺もそんなお嫁さん欲しい」
「まず彼女じゃないの?」
モテんのになんで彼女作んないの? と聞かれて英都は首を傾げた。
「なんとなく、女って信用できないんだよなぁ」
そんな会話をして数年後、その友人と庭で桜を眺めているとは思ってもいなかった。
「綺麗な桜だよねぇ」
「だなぁ」
その腕の中には、小さな赤ん坊。
女性不信気味だった自分に寄り添っていてくれた女友達と、結婚してもう直ぐ2年になる。
目の前には、昔より少し大きくなった桜の木。
「えいとー、りかさーん? お茶入ったわよー」
母親の声に、2人して踵を返す。
楽し気な笑い声が家の中から響いていた。
庭で、桜はただ花をつけていた。
ちらりちらりと薄い桜色が散っていく。
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