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【高校編】分岐・相良仁
疑い(side仁)
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華の名前を呼んだのと、彼女を抱きしめたのと、どちらが早かっただろう?
(うー、わ)
背中に走る痛み、やだなもうホントに!
俺は華をかばいながらむきなおり、そのナイフを持った女子を締め上げる。すまん、余裕ないぞ。女子はこてりと意識を手放す。驚くほど、あっさりと、弱々しく。
「あ、やだ、仁」
「華」
華がしがみついてくる。その震えがダイレクトに伝わって、俺は申し訳なさでいっぱいになる。大したことないのに。
「大丈夫、ほら、かすり傷」
ひらひらと手を振ってみせた。
「そんなわけないでしょ、」
ぽろぽろと涙を流す華。
遠くから聞こえてくるサイレンは、救急車か? 誰か呼んでくれたのか。
「ほんとにほんとに……、あれ、いてて」
思ったより深かったか? でも動けるし意識もある。
泣きじゃくる華が同乗して、救急車は出発する。病院に着くやいなや処置を受けながら俺は事情聴取を受けた。
「目撃者の話では、あの高校生ふたりが急にナイフをふりまわし始めたそうですが」
教師と名乗るか、華のボディーガードと名乗るか迷ってボディーガードの方にした。
常盤の名前は強い。
当初高圧的だった刑事さんもすっかり丁寧なものごしだ。単に威圧する必要がなくなったから力を抜いてるだけなのかもだけど。
「1人の方は、あー、お嬢様のご友人でして」
俺は淡々と続ける。"お嬢様"なんて言い方、ちょっと笑ってしまいそうになる。
隣で俺にひっついてベソベソしてた華の肩も揺れた。狙ってたわけじゃないけど、華が笑ってくれてヨシって感じ。
「理由は全く分からないのですが」
言いながら思う。まさか、そんな、って思いが大半。こんな平和な国の、普通の高校生が「あんなもの」に手を出すはずがないーーというか、手を出せるはずがない。どこでどうやって手に入れるっていうんだ。
(ほかの薬物なら、まだわかる)
でも、よりによってアレだ。あの症状はーー。
「いまあの2人も別の病院ですが、搬送して検査中でして、えー」
何か言いたげに口ごもる。刑事さんのちらりと向けた目線の先には華がいる。
「……あー、お嬢様?」
「? なに?」
「すみませんけど、コーヒー買ってきてくださいコーヒー」
「そんなの飲んでもいいの?」
俺の処置をしてた医者を、刑事と2人で見上げると「まぁいいでしょ」と肩をすくめた。
「ふーん、ならいいですけど」
不審がりながら、華は出て行く。
「お嬢様使いっ走りにして、いいもんですか?」
「あー、いいんすいいんす、仲良いんで」
「たしかに、」
刑事さんは華が去っていった扉の向こうをちらりと見た。
「あれくらいの年頃の子は、まぁ、……年上の男に憧れがちになるのかもしれませんね」
言われて苦笑いした。確かに華はずっと俺にくっついてたし、まあ明らかにお嬢様とボディーガードってかんじではなかっただろう。
俺は返事をせずに「手短にお願いします」と伝える。
「では。……どうやら薬物使用の疑いがありまして。両名とも」
でしょうね、という言葉は飲み込んだ。そうか、……やっぱりか。
「具体的な名前はまだハッキリと申し上げられないのですが……」
「はい」
「大変申し上げにくいのですが、常盤のお嬢様に限ってそんなことはないと分かってはいるのですが」
歯切れの悪い刑事サンの言葉。
(疑ってます、って言ってるようなもんだ)
俺は頷く。確かに、あの2人が華を狙ってたことは明白だと思う。けれど。
「俺は、というか俺たち、ですが。ほぼ100パーセントあのオジョーサマの動向を見守っています。その上で断言します、彼女はこの件に一切の責任がない」
刑事サンは黙る。探るような目。俺は逸らさない。
「……なるほど。では、たまたまお嬢様のお友達が薬物使用のためにご乱心された、と?」
「含みのある言い方ですね?」
「まぁ」
刑事サンは肩をすくめる。
「もう1人の高校生は、お嬢様の腕を掴んで切りつけようとした、と聞いています。明らかに2人とも常盤のお嬢様を狙ってる」
「……そもそもが」
俺は口を開く。
「仕組まれていたもの、かもしれません」
「仕組まれていた?」
刑事サンがそう返したとき、処置室の扉がノックされて、ほとんど同時に開く。華だ。
「ブラックでいいんだよね?」
「んー、ありがと」
華は俺に缶コーヒーの黒い缶を渡してにこりと微笑む。刑事サンはその表情をじっと眺めていた。決して華のカオが綺麗だから、とかそんなんじゃなくて、なにかを探るように。
(……ムダな労力だねぇ)
こいつ疑っても、なんも得るものないのに。
華はふと刑事サンを見上げる。
「あの、聞いてもいいですか?」
「どうぞ?」
「あの子、ユアちゃん、私の友達なんです」
「はい」
「いま、どこの病院にいるんですか? なんか最近、」
華は目を伏せた。
「精神的に疲れちゃってたみたいで。……その、なんであんなことになったかは分からないんですけど、でも、……なんて言えば良いのかな。友達なんで」
華は目線を上げて、刑事さんを見た。
「できるのなら、お見舞いとか、……ムリです、かね」
弱々しくなっていく語尾に、刑事サンは華からふと視線をそらす。それから俺を見て肩をすくめた。
「あなたの言う通りのようだ」
「でしょう」
俺たちの会話に、華はただ不思議そうに首をかしげるだけだった。
(うー、わ)
背中に走る痛み、やだなもうホントに!
俺は華をかばいながらむきなおり、そのナイフを持った女子を締め上げる。すまん、余裕ないぞ。女子はこてりと意識を手放す。驚くほど、あっさりと、弱々しく。
「あ、やだ、仁」
「華」
華がしがみついてくる。その震えがダイレクトに伝わって、俺は申し訳なさでいっぱいになる。大したことないのに。
「大丈夫、ほら、かすり傷」
ひらひらと手を振ってみせた。
「そんなわけないでしょ、」
ぽろぽろと涙を流す華。
遠くから聞こえてくるサイレンは、救急車か? 誰か呼んでくれたのか。
「ほんとにほんとに……、あれ、いてて」
思ったより深かったか? でも動けるし意識もある。
泣きじゃくる華が同乗して、救急車は出発する。病院に着くやいなや処置を受けながら俺は事情聴取を受けた。
「目撃者の話では、あの高校生ふたりが急にナイフをふりまわし始めたそうですが」
教師と名乗るか、華のボディーガードと名乗るか迷ってボディーガードの方にした。
常盤の名前は強い。
当初高圧的だった刑事さんもすっかり丁寧なものごしだ。単に威圧する必要がなくなったから力を抜いてるだけなのかもだけど。
「1人の方は、あー、お嬢様のご友人でして」
俺は淡々と続ける。"お嬢様"なんて言い方、ちょっと笑ってしまいそうになる。
隣で俺にひっついてベソベソしてた華の肩も揺れた。狙ってたわけじゃないけど、華が笑ってくれてヨシって感じ。
「理由は全く分からないのですが」
言いながら思う。まさか、そんな、って思いが大半。こんな平和な国の、普通の高校生が「あんなもの」に手を出すはずがないーーというか、手を出せるはずがない。どこでどうやって手に入れるっていうんだ。
(ほかの薬物なら、まだわかる)
でも、よりによってアレだ。あの症状はーー。
「いまあの2人も別の病院ですが、搬送して検査中でして、えー」
何か言いたげに口ごもる。刑事さんのちらりと向けた目線の先には華がいる。
「……あー、お嬢様?」
「? なに?」
「すみませんけど、コーヒー買ってきてくださいコーヒー」
「そんなの飲んでもいいの?」
俺の処置をしてた医者を、刑事と2人で見上げると「まぁいいでしょ」と肩をすくめた。
「ふーん、ならいいですけど」
不審がりながら、華は出て行く。
「お嬢様使いっ走りにして、いいもんですか?」
「あー、いいんすいいんす、仲良いんで」
「たしかに、」
刑事さんは華が去っていった扉の向こうをちらりと見た。
「あれくらいの年頃の子は、まぁ、……年上の男に憧れがちになるのかもしれませんね」
言われて苦笑いした。確かに華はずっと俺にくっついてたし、まあ明らかにお嬢様とボディーガードってかんじではなかっただろう。
俺は返事をせずに「手短にお願いします」と伝える。
「では。……どうやら薬物使用の疑いがありまして。両名とも」
でしょうね、という言葉は飲み込んだ。そうか、……やっぱりか。
「具体的な名前はまだハッキリと申し上げられないのですが……」
「はい」
「大変申し上げにくいのですが、常盤のお嬢様に限ってそんなことはないと分かってはいるのですが」
歯切れの悪い刑事サンの言葉。
(疑ってます、って言ってるようなもんだ)
俺は頷く。確かに、あの2人が華を狙ってたことは明白だと思う。けれど。
「俺は、というか俺たち、ですが。ほぼ100パーセントあのオジョーサマの動向を見守っています。その上で断言します、彼女はこの件に一切の責任がない」
刑事サンは黙る。探るような目。俺は逸らさない。
「……なるほど。では、たまたまお嬢様のお友達が薬物使用のためにご乱心された、と?」
「含みのある言い方ですね?」
「まぁ」
刑事サンは肩をすくめる。
「もう1人の高校生は、お嬢様の腕を掴んで切りつけようとした、と聞いています。明らかに2人とも常盤のお嬢様を狙ってる」
「……そもそもが」
俺は口を開く。
「仕組まれていたもの、かもしれません」
「仕組まれていた?」
刑事サンがそう返したとき、処置室の扉がノックされて、ほとんど同時に開く。華だ。
「ブラックでいいんだよね?」
「んー、ありがと」
華は俺に缶コーヒーの黒い缶を渡してにこりと微笑む。刑事サンはその表情をじっと眺めていた。決して華のカオが綺麗だから、とかそんなんじゃなくて、なにかを探るように。
(……ムダな労力だねぇ)
こいつ疑っても、なんも得るものないのに。
華はふと刑事サンを見上げる。
「あの、聞いてもいいですか?」
「どうぞ?」
「あの子、ユアちゃん、私の友達なんです」
「はい」
「いま、どこの病院にいるんですか? なんか最近、」
華は目を伏せた。
「精神的に疲れちゃってたみたいで。……その、なんであんなことになったかは分からないんですけど、でも、……なんて言えば良いのかな。友達なんで」
華は目線を上げて、刑事さんを見た。
「できるのなら、お見舞いとか、……ムリです、かね」
弱々しくなっていく語尾に、刑事サンは華からふと視線をそらす。それから俺を見て肩をすくめた。
「あなたの言う通りのようだ」
「でしょう」
俺たちの会話に、華はただ不思議そうに首をかしげるだけだった。
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