374 / 702
【高校編】分岐・山ノ内瑛
そはかのひと
しおりを挟む
私は嘘が苦手だ。
それは「嘘がいけない」とかそんな倫理的な問題ではなくて、単に嘘をつくと顔に出るから。
アキラくんとのことは、黙ってれば良かったから別、として。割と洞察力がある敦子さんをどーにか横浜まで誘い出すか、って結局単刀直入にお願いすることにした。
「お願い、敦子さん、会ってほしい人がいるの」
日付ももう明日になろうって時間、リビングで書類にまみれて紅茶を飲んでた敦子さんはピクリと眉を上げた。
「誰?」
「会ってくれないなら、言えない」
「……神戸の"お友達"なのなら、ダメよ」
私はほんの少し、身体を強張らせた。敦子さんは静かに目線を書類に戻す。
「……それだけじゃないの」
「なに」
「お仕事に関係する話なんですって」
「……仕事?」
敦子さんは少し黙った。それからふう、と息を吐く。
「そうだったわ、あの子のお父様は……そうでした。分かりました。ただし、一度だけです」
敦子さんは淡々と言った。
「華、立場をーー弁えなさい」
「……、ありがと敦子さん」
踵を返して、部屋に戻る。ベッドに潜り込んで、ただ私は強く目を閉じた。
(きっとうまくいく)
アキラくんのお父さんが、どんな話をしようとしてるのか、なんて分からない。けれど、きっと。きっとうまくいくはずだ。
土曜日のお昼前、敦子さんの車に乗って私たちは横浜へ向かった。
「あの本は読み終わったの?」
「あの本?」
「泉鏡花」
「うん、読んだ。面白かったよ」
全然関係ない話をする。
「敦子さん、"外科室"好きだったんだよね」
「……そうね」
「なんで?」
私は何の気なしに尋ねた。
敦子さんはたっぷり沈黙した後に、少し自嘲気味に笑う。
「むかし、」
「?」
「昔々、恋した人が、お医者様だったから」
正確にはお医者様の卵ね、と敦子さんは笑う。
「え、と」
「好きだったわ」
「そっか」
「でもあたしは許婚と結婚したの」
「……」
私はぎゅっと手を握る。
「だから同じようにしろ、って訳ではないの、ただ」
敦子さんは続ける。
「樹くんは、鹿王院は、一生あなたを守ってくれるわ」
「……敦子さん」
「幸せになれる。きっと穏やかな暮らしだと思う。樹くんはあなたを大事にするでしょう」
私は黙って首を振った。たとえそれでも、私は、私は。
カーステレオからは、綺麗なソプラノ。敦子さんがよく聞いてるイタリアオペラーー椿姫?
「これってなんて歌ってるの?」
なんとなく、雰囲気を変えたくて小さく聞いた。
「……この恋は」
敦子さんは少し歌うように言う。
「本当の恋は、わたしにとって不幸なのかしら」
「……不幸」
「この人は本当の愛を教えてくれた、でもそれは馬鹿げたこと」
「敦子さん」
「馬鹿げたことなのよ、華」
車は赤信号で停止する。歌い上げられるアリア。
「……死んでしまうかもしれない」
「?」
「あたしの側からいなくならないで、華」
敦子さんは震えていた。
「樹くんは絶対にあなたを守ってくれる。きっと先に死んだりもしない」
「敦子さん?」
「もう嫌なの、あたしは」
ハンドルを握る手は、力が入りすぎて白くなっていた。
「あたしの大事なひとが、いなくなってしまうことが」
私は何も言えなかった。
待ち合わせしたレストランには、アキラくんとアキラくんのお父さんがもう来ていた。アキラくんは制服で、ただ静かに頭を下げた。駆け寄りたい気持ちをぐっと我慢する。
「ご無沙汰しております」
アキラくんのお父さんは、にこやかに立ち上がり、名刺を敦子さんに渡した。敦子さんは静かにその名刺を眺める。
(ご無沙汰?)
会ったことがある?
敦子さんと、アキラくんのお父さんが?
「とりあえず、」
アキラくんのお父さんは笑う。
「大人同士で少し話そうかな」
「……そうしましょうか。華、」
敦子さんは私を見る。
「ホテルから出ることは許しません。喫茶室にでも行っていなさい」
「……はい」
「アキラもご一緒しても?」
「会うなと言っても会うのでしょうから」
敦子さんは目線を外す。
「今日限りです」
「あの」
アキラくんは口を開いた。
「なんであかんのですか」
敦子さんは静かにアキラくんを見ている。
「なんで俺やとあかんのですか」
「では聞きますけれど」
敦子さんは冷たく言う。
「華を守りきれる?」
「……やります」
アキラくんは手を握りしめて、そう言った。
「守ります」
「簡単に言うわね」
ふ、と敦子さんは目線をアキラくんのお父さんに戻した。
「さっさとお話終わらせましょう」
敦子さんの言葉に、アキラくんのお父さんは、軽く微笑む。
「また後で」
アキラくんは頷いて、私の手を取ってレストランを出た。
ふかふかの絨毯の上を歩いて、エレベーターホールまでたどり着く。
大きな嵌め込み窓の向こうには、横浜の港、それから大きな観覧車。
「華~」
「なに?」
「もう逃げたろかな、華連れて」
アキラくんは投げやりな口調で言う。
「うん」
私は笑った。
「そうしよっか」
「……ジョーダンや」
ぽすり、と片腕で引き寄せられて、抱きしめられる。
「ジョーダンやけど、返事嬉しかった」
「うん」
私はアキラくんの腕の中で微笑む。
「悔しいけどな、おとんに任せてたら大丈夫や」
「うん」
「あの人なー、公判検事ずっとしてたから」
「なにそれ」
「裁判で弁護士と丁々発止すんねん」
「ほえー」
「頭とクチだけは回るわ」
「あは、」
思わず笑ってしまう。そんな蓮っ葉な言い方の裏に、絶対の信頼がある気がして。
「俺がなんの役にも立たへんのは、めっちゃ情けないけんけど」
「そんなこと、」
「情けないわほんま」
はぁ、とアキラくんはため息をつく。
「華のばーさんに言われた通りやわ。クチで言うんは簡単や、守るなんて」
「アキラくん」
「俺も、」
アキラくんは小さく呟いた。
「ちゃんと強くならなあかんな」
それは「嘘がいけない」とかそんな倫理的な問題ではなくて、単に嘘をつくと顔に出るから。
アキラくんとのことは、黙ってれば良かったから別、として。割と洞察力がある敦子さんをどーにか横浜まで誘い出すか、って結局単刀直入にお願いすることにした。
「お願い、敦子さん、会ってほしい人がいるの」
日付ももう明日になろうって時間、リビングで書類にまみれて紅茶を飲んでた敦子さんはピクリと眉を上げた。
「誰?」
「会ってくれないなら、言えない」
「……神戸の"お友達"なのなら、ダメよ」
私はほんの少し、身体を強張らせた。敦子さんは静かに目線を書類に戻す。
「……それだけじゃないの」
「なに」
「お仕事に関係する話なんですって」
「……仕事?」
敦子さんは少し黙った。それからふう、と息を吐く。
「そうだったわ、あの子のお父様は……そうでした。分かりました。ただし、一度だけです」
敦子さんは淡々と言った。
「華、立場をーー弁えなさい」
「……、ありがと敦子さん」
踵を返して、部屋に戻る。ベッドに潜り込んで、ただ私は強く目を閉じた。
(きっとうまくいく)
アキラくんのお父さんが、どんな話をしようとしてるのか、なんて分からない。けれど、きっと。きっとうまくいくはずだ。
土曜日のお昼前、敦子さんの車に乗って私たちは横浜へ向かった。
「あの本は読み終わったの?」
「あの本?」
「泉鏡花」
「うん、読んだ。面白かったよ」
全然関係ない話をする。
「敦子さん、"外科室"好きだったんだよね」
「……そうね」
「なんで?」
私は何の気なしに尋ねた。
敦子さんはたっぷり沈黙した後に、少し自嘲気味に笑う。
「むかし、」
「?」
「昔々、恋した人が、お医者様だったから」
正確にはお医者様の卵ね、と敦子さんは笑う。
「え、と」
「好きだったわ」
「そっか」
「でもあたしは許婚と結婚したの」
「……」
私はぎゅっと手を握る。
「だから同じようにしろ、って訳ではないの、ただ」
敦子さんは続ける。
「樹くんは、鹿王院は、一生あなたを守ってくれるわ」
「……敦子さん」
「幸せになれる。きっと穏やかな暮らしだと思う。樹くんはあなたを大事にするでしょう」
私は黙って首を振った。たとえそれでも、私は、私は。
カーステレオからは、綺麗なソプラノ。敦子さんがよく聞いてるイタリアオペラーー椿姫?
「これってなんて歌ってるの?」
なんとなく、雰囲気を変えたくて小さく聞いた。
「……この恋は」
敦子さんは少し歌うように言う。
「本当の恋は、わたしにとって不幸なのかしら」
「……不幸」
「この人は本当の愛を教えてくれた、でもそれは馬鹿げたこと」
「敦子さん」
「馬鹿げたことなのよ、華」
車は赤信号で停止する。歌い上げられるアリア。
「……死んでしまうかもしれない」
「?」
「あたしの側からいなくならないで、華」
敦子さんは震えていた。
「樹くんは絶対にあなたを守ってくれる。きっと先に死んだりもしない」
「敦子さん?」
「もう嫌なの、あたしは」
ハンドルを握る手は、力が入りすぎて白くなっていた。
「あたしの大事なひとが、いなくなってしまうことが」
私は何も言えなかった。
待ち合わせしたレストランには、アキラくんとアキラくんのお父さんがもう来ていた。アキラくんは制服で、ただ静かに頭を下げた。駆け寄りたい気持ちをぐっと我慢する。
「ご無沙汰しております」
アキラくんのお父さんは、にこやかに立ち上がり、名刺を敦子さんに渡した。敦子さんは静かにその名刺を眺める。
(ご無沙汰?)
会ったことがある?
敦子さんと、アキラくんのお父さんが?
「とりあえず、」
アキラくんのお父さんは笑う。
「大人同士で少し話そうかな」
「……そうしましょうか。華、」
敦子さんは私を見る。
「ホテルから出ることは許しません。喫茶室にでも行っていなさい」
「……はい」
「アキラもご一緒しても?」
「会うなと言っても会うのでしょうから」
敦子さんは目線を外す。
「今日限りです」
「あの」
アキラくんは口を開いた。
「なんであかんのですか」
敦子さんは静かにアキラくんを見ている。
「なんで俺やとあかんのですか」
「では聞きますけれど」
敦子さんは冷たく言う。
「華を守りきれる?」
「……やります」
アキラくんは手を握りしめて、そう言った。
「守ります」
「簡単に言うわね」
ふ、と敦子さんは目線をアキラくんのお父さんに戻した。
「さっさとお話終わらせましょう」
敦子さんの言葉に、アキラくんのお父さんは、軽く微笑む。
「また後で」
アキラくんは頷いて、私の手を取ってレストランを出た。
ふかふかの絨毯の上を歩いて、エレベーターホールまでたどり着く。
大きな嵌め込み窓の向こうには、横浜の港、それから大きな観覧車。
「華~」
「なに?」
「もう逃げたろかな、華連れて」
アキラくんは投げやりな口調で言う。
「うん」
私は笑った。
「そうしよっか」
「……ジョーダンや」
ぽすり、と片腕で引き寄せられて、抱きしめられる。
「ジョーダンやけど、返事嬉しかった」
「うん」
私はアキラくんの腕の中で微笑む。
「悔しいけどな、おとんに任せてたら大丈夫や」
「うん」
「あの人なー、公判検事ずっとしてたから」
「なにそれ」
「裁判で弁護士と丁々発止すんねん」
「ほえー」
「頭とクチだけは回るわ」
「あは、」
思わず笑ってしまう。そんな蓮っ葉な言い方の裏に、絶対の信頼がある気がして。
「俺がなんの役にも立たへんのは、めっちゃ情けないけんけど」
「そんなこと、」
「情けないわほんま」
はぁ、とアキラくんはため息をつく。
「華のばーさんに言われた通りやわ。クチで言うんは簡単や、守るなんて」
「アキラくん」
「俺も、」
アキラくんは小さく呟いた。
「ちゃんと強くならなあかんな」
0
お気に入りに追加
3,084
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢なので舞台である学園に行きません!
神々廻
恋愛
ある日、前世でプレイしていた乙女ゲーに転生した事に気付いたアリサ・モニーク。この乙女ゲーは悪役令嬢にハッピーエンドはない。そして、ことあるイベント事に死んでしまう.......
だが、ここは乙女ゲーの世界だが自由に動ける!よし、学園に行かなければ婚約破棄はされても死にはしないのでは!?
全8話完結 完結保証!!
【完結】死がふたりを分かつとも
杜野秋人
恋愛
「捕らえよ!この女は地下牢へでも入れておけ!」
私の命を受けて会場警護の任に就いていた騎士たちが動き出し、またたく間に驚く女を取り押さえる。そうして引っ立てられ連れ出される姿を見ながら、私は心の中だけでそっと安堵の息を吐く。
ああ、やった。
とうとうやり遂げた。
これでもう、彼女を脅かす悪役はいない。
私は晴れて、彼女を輝かしい未来へ進ませることができるんだ。
自分が前世で大ヒットしてTVアニメ化もされた、乙女ゲームの世界に転生していると気づいたのは6歳の時。以来、前世での最推しだった悪役令嬢を救うことが人生の指針になった。
彼女は、悪役令嬢は私の婚約者となる。そして学園の卒業パーティーで断罪され、どのルートを辿っても悲惨な最期を迎えてしまう。
それを回避する方法はただひとつ。本来なら初回クリア後でなければ解放されない“悪役令嬢ルート”に進んで、“逆ざまあ”でクリアするしかない。
やれるかどうか何とも言えない。
だがやらなければ彼女に待っているのは“死”だ。
だから彼女は、メイン攻略対象者の私が、必ず救う⸺!
◆男性(王子)主人公の乙女ゲーもの。主人公は転生者です。
詳しく設定を作ってないので、固有名詞はありません。
◆全10話で完結予定。毎日1話ずつ投稿します。
1話あたり2000字〜3000字程度でサラッと読めます。
◆公開初日から恋愛ランキング入りしました!ありがとうございます!
◆この物語は小説家になろうでも同時投稿します。
使えないと言われ続けた悪役令嬢のその後
有木珠乃
恋愛
アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。
だから簡単に、ヒロインは王子の婚約者の座を得る。
それを見た父、ハイドフェルド公爵は怒り心頭でアベリアを修道院へ行くように命じる。
王子の婚約者にもなれず、断罪やざまぁもされていないのに、修道院!?
けれど、そこには……。
※この作品は小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
悪役令嬢に転生したら手遅れだったけど悪くない
おこめ
恋愛
アイリーン・バルケスは断罪の場で記憶を取り戻した。
どうせならもっと早く思い出せたら良かったのに!
あれ、でも意外と悪くないかも!
断罪され婚約破棄された令嬢のその後の日常。
※うりぼう名義の「悪役令嬢婚約破棄諸々」に掲載していたものと同じものです。
ヒロインを虐めなくても死亡エンドしかない悪役令嬢に転生してしまった!
青星 みづ
恋愛
【第Ⅰ章完結】『イケメン達と乙女ゲームの様な甘くてせつない恋模様を描く。少しシリアスな悪役令嬢の物語』
なんで今、前世を思い出したかな?!ルクレツィアは顔を真っ青に染めた。目の前には前世の押しである超絶イケメンのクレイが憎悪の表情でこちらを睨んでいた。
それもそのはず、ルクレツィアは固い扇子を振りかざして目の前のクレイの頬を引っぱたこうとしていたのだから。でもそれはクレイの手によって阻まれていた。
そしてその瞬間に前世を思い出した。
この世界は前世で遊んでいた乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢だという事を。
や、やばい……。
何故なら既にゲームは開始されている。
そのゲームでは悪役令嬢である私はどのルートでも必ず死を迎えてしまう末路だった!
しかもそれはヒロインを虐めても虐めなくても全く関係ない死に方だし!
どうしよう、どうしよう……。
どうやったら生き延びる事ができる?!
何とか生き延びる為に頑張ります!
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
執事が〇〇だなんて聞いてない!
一花八華
恋愛
テンプレ悪役令嬢であるセリーナは、乙女ゲームの舞台から穏便に退場する為、処女を散らそうと決意する。そのお相手に選んだのは能面執事のクラウスで……
ちょっとお馬鹿なお嬢様が、色気だだ漏れな狼執事や、ヤンデレなお義兄様に迫られあわあわするお話。
※ギャグとシリアスとホラーの混じったラブコメです。寸止め。生殺し。
完結感謝。後日続編投稿予定です。
※ちょっとえっちな表現を含みますので、苦手な方はお気をつけ下さい。
表紙は、綾切なお先生にいただきました!
魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる