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【高校編】分岐・山ノ内瑛
変わる世界
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「華のばーちゃんに会わせてほしいんやけど」
唐突にアキラくんが言ったので、私は持っていた本をばさばさばさと床に落としてしまった。え!?
「な、なななんで!?」
いつもの地下書庫。並んで話していて、ふと考える仕草をしたアキラくんを不思議に思いながら見上げていると、そう言ったのだ。
「あんなー」
アキラくんは、私が落とした本を拾うついでに、すとんとそのまま床に座る。くっついて、私も並んで座った。
「おとんがな」
「お父さん?」
いま、東京で検事さんしてる、アキラくんのお父さん。
「なんや、華のばーちゃんに用事あるらしいねん」
「え、なんで?」
私はちょっと身構える。ウチの可愛い息子をお宅の孫がもてあそんでます、とかだったらどうしよう……。
「あ、ちゃうねん、仕事絡みらしいわ。せやけどガードが固くてなかなか接触でけへんらしくてな」
「あ、そーいう……」
「なんや、俺らにもプラスなんやっておとんは言うてる」
「……プラス?」
どういうことだろう?
アキラくんを見つめた。
「すまん、俺にも詳しくは」
「そっか。……あの、お父さん、私たちのこと」
「知ってるで」
アキラくんは淡々と言った。
「あの人は信用して大丈夫や……すまん、言わんほうが良かったんやろか」
「ううん、大丈夫……」
けど、嫌な感じの彼女じゃないかな。ほかに許婚いて、秘密で恋愛させてるなんて。
(うう、ヘコむよ)
絶対、印象悪いよね。
しゅん、とした私の頭を、アキラくんはヨシヨシってするみたいに撫でてくれる。
「華、華、大丈夫やで。おとんも華のこと好きやから」
「ほ、んとに」
「おう。応援してくれてるらしいしな」
にかっ、と笑ってもらえて、すこし安心する。ぽすり、とアキラくんの身体に身を預けた。
優しく抱きしめられる。安心する。落ち着く。大丈夫だ、って思える。
(ここにいてもいいんだ、って)
拠り所、って言葉がしっくりくる。
「えへへ」
「どないしたん」
「なんでもないよー」
バカみたいな私に、アキラくんは「なんでもないんかいな」とゆるゆると頭を撫でながら、少し面白そうに言う。
「華」
名前を呼ばれて、顔を上げた。ちゅ、とおでこにキス。鼻の頭にも。それから、唇。すっと触れて離れて、物足りなくて顔を上げた。
縋るような目で見れば、優しく笑うアキラくん。
(年下なのになぁ)
精神的には、ずっと私の方が年上なのに、全然アキラくんのほうが、なんていうか、余裕あるんだもんなぁ。
(変だよなぁ)
なんて思いつつも、もう一度触れた唇の温かさに、私は溶けてしまいそうになる。侵入ってくる柔らかな舌に、ひとつひとつ確かめるように舐められた歯列、私はふと自覚した。
(ああ、)
この身体の細胞ひとつひとつが、そしてこの心の思うことすべてが、このひとのものなのだと。
所有されたい、と強く思う。
そして、このひとの全てが私のものならいいのに、と。
ゆっくりと離れていく熱に、私は一抹の寂しさを覚えながら、小さく口を開く。
「いつ、がいいかな」
「ん?」
「敦子さん……おばーちゃんと、会うの」
「せやな……」
アキラくんは少し考えて、それから「来週の土曜の昼はどない?」と言った。
「俺、半ドンやから」
「部活? 分かった」
午前練ってことだと思う。
「どっか、横浜か東京かで、個室のレストランかなんか取ってもらうわ。なんとか華、そこまでばーちゃん連れて来てもらえへん?」
「ん、分かった」
私はうなずく。うまくいくか、分からないけれど。
「もし、」
アキラくんは言った。
「もし、これがきっかけで俺らのこと認めてもらえたら」
「うん」
「……めっちゃ幸せや」
ふにゃりとアキラくんは笑う。私の胸はぎゅうっとなって、アキラくんにしがみつく。
「華?」
「ごめん、ごめんね」
「どないしたん?」
ゆっくりと、アキラくんは背中を撫でてくれる。
(私は絶対にこのひとを、離す気はない)
何があろうと、だ。
けれど、でも。
「……私でさえなければ、アキラくんは幸せな恋愛ができてたんだなって」
「アホなん?」
バッサリ切られた。
「アホアホやな華は、ほんまにアホやなアホ華や」
「そ、そんなに」
「今何回アホ言うたでしょーかっ」
「え、あ、数えてなかった」
「千回やっ」
「そんなには言ってないよ!?」
「気持ち的にはそんくらい言うてるわ! ほんでもって足りへんわ! アホ華!」
ほっぺたを両手で挟まれて、鼻の頭がつきそうな距離で怒られる。
「幸せなんは華がおるからやろ。華おらんかったら、幸せもクソもないやろ」
「クソって」
「うんこや!」
「うんこって!」
なんの話!?
「華のおらへん人生なんか、うんこ以下や! せやから、せやから」
ずるずる、と私にしなだれかかるように体重をかけてくるアキラくん。
「そんなこと、言わんとって……」
「あ、きらくん」
「ほんまに。そんなん、想像もせんとって。俺の人生に華がおらへんとか、そんなん」
ずるり、と私は押し倒されたみたいな姿勢になる。目の前には、辛そうなアキラくん。
「そんなん、怖すぎや」
「怖い?」
すっとアキラくんの髪を撫でる。金色の綺麗な髪ーー。
(黒も似合ってるんだけどな)
金色は、アキラくんにしっくりくる。明るくて、太陽みたいで、……ちょっと、タンポポみたいかも。
「怖い。めっちゃ、怖い」
「怖いこと、想像させてごめんね……」
「ん」
アキラくんは、私の肩口に顔を埋めた。
「なぁ、華」
「なに?」
「キスマークつけてもええ?」
「唐突だね?」
耳元で聞こえる、アキラくんの声。
「唐突やろか。俺のモンやって、誰に見せへんでも、つけときたい」
「ん、いいよ」
私は微笑む。
「私は頭の先からつま先まで、髪の毛一本一本にいたるまで、心の中も頭の中も、魂も、全部アキラくんのものだから」
「……俺も」
アキラくんは、少し身体を起こす。
「俺も、おんなじ」
「……うれしい」
胸がぎゅうっとなる。
(いま、世界が終わればいい)
そんな風に考える。そうなったって、私にはなんの悔いもないーーけど、アキラくんはダメか。バスケしてたいだろうからなぁ、なんて思って、またひとりで笑ってしまう。
「今度はどうしたん?」
「なぁんでもない、よ」
ただ幸せだなぁって、と小さく言うと、アキラくんも笑った。
「俺も。……少し、ボタン外してもええ?」
「うん」
ためらいなく返事をした。何をされたっていいんだから。
アキラくんは少し不器用そうに(意外!)ブラウスのボタンをみっつだけ、外した。
それから、なにか眩しいものを見る、みたいな神妙な顔つきで、私をじっと見つめる。
「……なあに?」
「きれいやな、って」
そう思っただけ、そう言いながらアキラくんは、鎖骨の下に唇を寄せる。
「……っ、」
小さな痛みが少し気持ちよくて、私はほんの少し眉を寄せてしまう。
「痛かった? ……よう分からんから、すまん」
「ううん、大丈夫。あのね、アキラくん」
私はアキラくんの頬に手を当てる。
「私も、つけたい」
「ええで」
アキラくんも即答してくれた。
「つうかな、見えるとこでもええで」
「それはやめとくけど」
クスクスと笑う。アキラくんも楽しげに笑う。
アキラくんが起き上がって、私に手を貸してくれた。2人で向かい合って座り直す。
それから、私はアキラくんのシャツのボタンを外した。
「なんやヤバイな、これ」
めっちゃコーフンするわ、というアキラくんの唇に一度キスしてから、私と同じ位置に吸い付いた。
(……こんなくらい、かな?)
よく分からない。"華"になってからはもちろん初めてだし、前世でもキスマークなんて、つけさせてもらったこと、なかったから。
「できたかな」
「ついてる」
アキラくんはその痕をそっと指で撫でた。
「嬉しい」
「私も」
顔を見合わせて、笑い合う。それからもう一度キスをして、でもお互い笑いながらだったから歯が当たって、ちょっと痛くて、それすら楽しくて幸せで、やっぱり私たちは笑ってしまうのだった。
唐突にアキラくんが言ったので、私は持っていた本をばさばさばさと床に落としてしまった。え!?
「な、なななんで!?」
いつもの地下書庫。並んで話していて、ふと考える仕草をしたアキラくんを不思議に思いながら見上げていると、そう言ったのだ。
「あんなー」
アキラくんは、私が落とした本を拾うついでに、すとんとそのまま床に座る。くっついて、私も並んで座った。
「おとんがな」
「お父さん?」
いま、東京で検事さんしてる、アキラくんのお父さん。
「なんや、華のばーちゃんに用事あるらしいねん」
「え、なんで?」
私はちょっと身構える。ウチの可愛い息子をお宅の孫がもてあそんでます、とかだったらどうしよう……。
「あ、ちゃうねん、仕事絡みらしいわ。せやけどガードが固くてなかなか接触でけへんらしくてな」
「あ、そーいう……」
「なんや、俺らにもプラスなんやっておとんは言うてる」
「……プラス?」
どういうことだろう?
アキラくんを見つめた。
「すまん、俺にも詳しくは」
「そっか。……あの、お父さん、私たちのこと」
「知ってるで」
アキラくんは淡々と言った。
「あの人は信用して大丈夫や……すまん、言わんほうが良かったんやろか」
「ううん、大丈夫……」
けど、嫌な感じの彼女じゃないかな。ほかに許婚いて、秘密で恋愛させてるなんて。
(うう、ヘコむよ)
絶対、印象悪いよね。
しゅん、とした私の頭を、アキラくんはヨシヨシってするみたいに撫でてくれる。
「華、華、大丈夫やで。おとんも華のこと好きやから」
「ほ、んとに」
「おう。応援してくれてるらしいしな」
にかっ、と笑ってもらえて、すこし安心する。ぽすり、とアキラくんの身体に身を預けた。
優しく抱きしめられる。安心する。落ち着く。大丈夫だ、って思える。
(ここにいてもいいんだ、って)
拠り所、って言葉がしっくりくる。
「えへへ」
「どないしたん」
「なんでもないよー」
バカみたいな私に、アキラくんは「なんでもないんかいな」とゆるゆると頭を撫でながら、少し面白そうに言う。
「華」
名前を呼ばれて、顔を上げた。ちゅ、とおでこにキス。鼻の頭にも。それから、唇。すっと触れて離れて、物足りなくて顔を上げた。
縋るような目で見れば、優しく笑うアキラくん。
(年下なのになぁ)
精神的には、ずっと私の方が年上なのに、全然アキラくんのほうが、なんていうか、余裕あるんだもんなぁ。
(変だよなぁ)
なんて思いつつも、もう一度触れた唇の温かさに、私は溶けてしまいそうになる。侵入ってくる柔らかな舌に、ひとつひとつ確かめるように舐められた歯列、私はふと自覚した。
(ああ、)
この身体の細胞ひとつひとつが、そしてこの心の思うことすべてが、このひとのものなのだと。
所有されたい、と強く思う。
そして、このひとの全てが私のものならいいのに、と。
ゆっくりと離れていく熱に、私は一抹の寂しさを覚えながら、小さく口を開く。
「いつ、がいいかな」
「ん?」
「敦子さん……おばーちゃんと、会うの」
「せやな……」
アキラくんは少し考えて、それから「来週の土曜の昼はどない?」と言った。
「俺、半ドンやから」
「部活? 分かった」
午前練ってことだと思う。
「どっか、横浜か東京かで、個室のレストランかなんか取ってもらうわ。なんとか華、そこまでばーちゃん連れて来てもらえへん?」
「ん、分かった」
私はうなずく。うまくいくか、分からないけれど。
「もし、」
アキラくんは言った。
「もし、これがきっかけで俺らのこと認めてもらえたら」
「うん」
「……めっちゃ幸せや」
ふにゃりとアキラくんは笑う。私の胸はぎゅうっとなって、アキラくんにしがみつく。
「華?」
「ごめん、ごめんね」
「どないしたん?」
ゆっくりと、アキラくんは背中を撫でてくれる。
(私は絶対にこのひとを、離す気はない)
何があろうと、だ。
けれど、でも。
「……私でさえなければ、アキラくんは幸せな恋愛ができてたんだなって」
「アホなん?」
バッサリ切られた。
「アホアホやな華は、ほんまにアホやなアホ華や」
「そ、そんなに」
「今何回アホ言うたでしょーかっ」
「え、あ、数えてなかった」
「千回やっ」
「そんなには言ってないよ!?」
「気持ち的にはそんくらい言うてるわ! ほんでもって足りへんわ! アホ華!」
ほっぺたを両手で挟まれて、鼻の頭がつきそうな距離で怒られる。
「幸せなんは華がおるからやろ。華おらんかったら、幸せもクソもないやろ」
「クソって」
「うんこや!」
「うんこって!」
なんの話!?
「華のおらへん人生なんか、うんこ以下や! せやから、せやから」
ずるずる、と私にしなだれかかるように体重をかけてくるアキラくん。
「そんなこと、言わんとって……」
「あ、きらくん」
「ほんまに。そんなん、想像もせんとって。俺の人生に華がおらへんとか、そんなん」
ずるり、と私は押し倒されたみたいな姿勢になる。目の前には、辛そうなアキラくん。
「そんなん、怖すぎや」
「怖い?」
すっとアキラくんの髪を撫でる。金色の綺麗な髪ーー。
(黒も似合ってるんだけどな)
金色は、アキラくんにしっくりくる。明るくて、太陽みたいで、……ちょっと、タンポポみたいかも。
「怖い。めっちゃ、怖い」
「怖いこと、想像させてごめんね……」
「ん」
アキラくんは、私の肩口に顔を埋めた。
「なぁ、華」
「なに?」
「キスマークつけてもええ?」
「唐突だね?」
耳元で聞こえる、アキラくんの声。
「唐突やろか。俺のモンやって、誰に見せへんでも、つけときたい」
「ん、いいよ」
私は微笑む。
「私は頭の先からつま先まで、髪の毛一本一本にいたるまで、心の中も頭の中も、魂も、全部アキラくんのものだから」
「……俺も」
アキラくんは、少し身体を起こす。
「俺も、おんなじ」
「……うれしい」
胸がぎゅうっとなる。
(いま、世界が終わればいい)
そんな風に考える。そうなったって、私にはなんの悔いもないーーけど、アキラくんはダメか。バスケしてたいだろうからなぁ、なんて思って、またひとりで笑ってしまう。
「今度はどうしたん?」
「なぁんでもない、よ」
ただ幸せだなぁって、と小さく言うと、アキラくんも笑った。
「俺も。……少し、ボタン外してもええ?」
「うん」
ためらいなく返事をした。何をされたっていいんだから。
アキラくんは少し不器用そうに(意外!)ブラウスのボタンをみっつだけ、外した。
それから、なにか眩しいものを見る、みたいな神妙な顔つきで、私をじっと見つめる。
「……なあに?」
「きれいやな、って」
そう思っただけ、そう言いながらアキラくんは、鎖骨の下に唇を寄せる。
「……っ、」
小さな痛みが少し気持ちよくて、私はほんの少し眉を寄せてしまう。
「痛かった? ……よう分からんから、すまん」
「ううん、大丈夫。あのね、アキラくん」
私はアキラくんの頬に手を当てる。
「私も、つけたい」
「ええで」
アキラくんも即答してくれた。
「つうかな、見えるとこでもええで」
「それはやめとくけど」
クスクスと笑う。アキラくんも楽しげに笑う。
アキラくんが起き上がって、私に手を貸してくれた。2人で向かい合って座り直す。
それから、私はアキラくんのシャツのボタンを外した。
「なんやヤバイな、これ」
めっちゃコーフンするわ、というアキラくんの唇に一度キスしてから、私と同じ位置に吸い付いた。
(……こんなくらい、かな?)
よく分からない。"華"になってからはもちろん初めてだし、前世でもキスマークなんて、つけさせてもらったこと、なかったから。
「できたかな」
「ついてる」
アキラくんはその痕をそっと指で撫でた。
「嬉しい」
「私も」
顔を見合わせて、笑い合う。それからもう一度キスをして、でもお互い笑いながらだったから歯が当たって、ちょっと痛くて、それすら楽しくて幸せで、やっぱり私たちは笑ってしまうのだった。
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