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分岐・山ノ内瑛
桜の記憶と、約束と
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ボールが跳ねる音がする。
その音で私は目を覚ました。午前6時。
昨夜、私は光希さんの部屋に布団を敷いてもらって眠った。なにやら疲れていたのか、夢一つみることなく熟睡。
ぱちぱち、と瞬きをしてから起き上がる。横のベッドでは、光希さんがすうすうと眠っている。
起こさないように、そうっと部屋を出る。階段を降りて、昨日晩御飯をいただいた和室へ。広縁から外を見ると、庭に置かれたバスケットボールのゴールに向かって、アキラくんがシュート練習をしているところだった。
カラカラと大きな窓をあける。
「お、華。おはようさん、眠れたぁ?」
「う、うん」
いつも通りのアキラくん。にかっと笑って「光希、イビキうるさなかった?」なんて言ってくる。
「イビキなんてかいてなかったと思うけど」
私は窓の桟に座りながら答えた。
「ほんまぁ? たまーにうるさいねんな」
そう言いながらアキラくんが放ったシュートは、綺麗にリングに収まった。
「おっしゃ、やっぱ俺天才やな」
「あは、じょーず」
思わず拍手が出る。バスケのことは何も知らないけど、本当にキレイだと思う。
「すっごい練習したんだね」
「せやねん」
アキラくんは口を尖らせた。
「実は俺、意外かもしれんけどな、天才ちゃうねん」
「ん?」
「そこは突っ込んでや、意外ってなんやねんって」
「あは、ごめん」
思わず謝ると、アキラくんは「なんで謝んねん」と笑った。
「でやな、せやから俺めっちゃ練習してん。自分で自分の身体思う通りに動かすんて、他の人は普通にできるんかもしれんけど、俺なんかやたらと難しいねん」
「ん? そうなの?」
器用そうに見えるけど。
「や、他の人らのことはよう知らんけどもやな、少なくとも俺は思う通りに動かへんねん。せやからな、何十回も何百回も同じ動きしてやな、身体に覚えさすしかないねん、アホやから頭で考えるとか超苦手やしな」
にかっと笑うアキラくん。
「でもお父さん検事さんでしょ? ほんとはアキラくんも頭いいんじゃないの」
「ん? あー、俺、養子やねん」
「え、あ、そうなの?」
表情とか似ていたし、全然そんな感じしなかった。
「まぁ家族は似る言うしな、夫婦でも」
「あは、そだね」
毎日見てる表情は似てくる。お母さんの笑顔と、アキラくんの笑顔が似てるのは、きっとそういうことだろう。
「あ、もしかして、だから私が入院してる時、ウチに来いって言ってくれたの?」
「せやねん。1人くらい増えても大丈夫やろこの家。知らんけど」
「あは」
たしかに暖かく迎えてくれそうだ、なんて想像してしまう。
「でも多分、ウチの親は俺が知らん思うてると思うで」
「そなの?」
「小さい頃やったしなぁ、ほんまの親のこともあんま覚えてへん。父親はそもそも記憶にないわ」
「そっかー……」
「母親の方もなぁ、あれ何なんやろ。桜咲いてたんは覚えてんねんけどな」
アキラくんは首をかしげる。
「なんやぎゅうっと抱きしめられて、耳元でずうっと"絶対ママが守ったるから大丈夫やで"って何回も言うてたんや」
「ふうん?」
「つか俺、ママ言うててんな」
「あんまぽくないよね」
「やろ? ほんでなぁ、その声がめっちゃ優しいねん、せやからまぁ生きてたら一回くらいは会ってみたいとは思ってるわ」
はにかむように笑う。
「せやからなー、なんや俺もその時えらい安心した記憶あんねん。この人にぎゅっとされてたら安全みたいな? なんなんやろ」
「でもお母さんに抱きしめられたら安心するもんなんじゃない?」
「せやろなぁ、3歳かそんなくらいやったし。多分。まぁそんなんで、俺、桜好きやねんなぁ。その人の声とか匂いとか思い出すねん」
顔は全然覚えてないねんけど、とアキラくんは笑う。
「華、同情した?」
「ううん、何か大変だったのかなぁとは思うけど」
「はっは、俺、華のそういうとこ好きや」
アキラくんは軽くそう言って、昨日のことは嘘みたいだななんて思う。
(ほんとに夢だったりして)
……だったら恥ずかしいな、となんとなく思う。ふと、影がさした。見上げると、アキラくんが笑っている。でもちょっと違う笑い方で。
「……夢ちゃうで?」
「え」
「華は分かりやすいなぁ」
アキラくんは屈んで、目線を合わせてきた。
「えっと、その」
私は赤くなって目線をそらす。
(ど。どういう意味だろ)
どういう意味も、なにも。わかってる。さすがに、わかってる。でもそれを認める勇気がまだないだけで。
ふ、とアキラくんは笑った。
「ええねん、ゆっくりで」
「……うん」
「でも一応言うとくな? 華、好き」
目線をしっかり合わせて言われる。
「めっちゃ好き。大好き。どこも行かんといてほしい」
「……あ、の」
「鎌倉なんか帰らんといてほしい。こっちおって」
そう私に言うアキラくんの目は切なさを湛えていて、私の胸もぎゅっと痛くなる。
(でも、もし、そうなら)
これが恋なら、伝えなきゃいけないことがある。
「あのね、アキラくん。私、言わなきゃいけないことがあるの」
「ん?」
首をかしげるアキラくん。
「私、ね、……許婚がいるの」
「……許婚?」
「うん……大人になったら、結婚する、ひと」
しないかもなんだけど。というか、普通にそのうち破棄になりそうな気もするんだけど、でも一応、いま私にはそんな人がいる身なのだ。
(勝手はできない、よね)
俯く。
「……マジか」
「……、ごめ、んなさい」
「家のなんかとか?」
「……わかんないけど、」
視界がにじむ。苦しい。私は好きな人に、好きって言えない立場なんだと思い知らされる。樹くんは何も悪くないのに、暗い感情さえ湧いてしまいそうになる。ほんとに優しい人なのに。
「ほんなら駆け落ちるか」
「んっ!?」
ものすごく軽いノリで言われた。駆け落ちる、って初めて聞いたよ。
「ん!?」
「どこがええ? 俺バスケしたいしアメリカでもええ?」
「えっ、あの、その!?」
「英語勉強せなあかんな」
アキラくんは立ち上がりながらぼりぼりと頭をかいた。
「華、英語得意?」
「え、うん、勉強的な意味では、成績そこそこだけど」
「ほならその調子で頑張ってや。なんやテキトーなタイミングで迎えに行くから、パスポートの更新だけこまめにしといてな?」
「あ、はい……じゃなくて、そうじゃなくて」
「ん?」
「か、駆け落ちって」
「知らんの? 駆け落ち」
「や、そうじゃなくて」
「だって華」
アキラくんは笑った。
「その反応、絶対俺のこと好きやん」
言われて私は、赤面して固まった。
「ほら」
「えっと、その、ほらじゃなくて」
私は両頬に手を当てる。熱い。
「大学出たあたりがええかなー、卒業までにアメリカの球団と契約できたら一番やなー。せやけどそれまでに結婚させられそうになったら言うてや、すぐ行くから」
アキラくんは笑う。
「な?」
私は呆然としながら、勢いに押されるように頷く。
「約束や」
「……はい」
アキラくんは私のおでこにひとつ、キスを落としてくれた。
(敦子さんと樹くんに、きちんと話そう)
まだこの時の私は、きっとわかってくれるって、こんなのは個人の問題だってそんな風に思ってた。
だからきっと、私たちにはキラキラした未来があるんじゃないかって、そんな風に期待だってしちゃってたのだった。
その音で私は目を覚ました。午前6時。
昨夜、私は光希さんの部屋に布団を敷いてもらって眠った。なにやら疲れていたのか、夢一つみることなく熟睡。
ぱちぱち、と瞬きをしてから起き上がる。横のベッドでは、光希さんがすうすうと眠っている。
起こさないように、そうっと部屋を出る。階段を降りて、昨日晩御飯をいただいた和室へ。広縁から外を見ると、庭に置かれたバスケットボールのゴールに向かって、アキラくんがシュート練習をしているところだった。
カラカラと大きな窓をあける。
「お、華。おはようさん、眠れたぁ?」
「う、うん」
いつも通りのアキラくん。にかっと笑って「光希、イビキうるさなかった?」なんて言ってくる。
「イビキなんてかいてなかったと思うけど」
私は窓の桟に座りながら答えた。
「ほんまぁ? たまーにうるさいねんな」
そう言いながらアキラくんが放ったシュートは、綺麗にリングに収まった。
「おっしゃ、やっぱ俺天才やな」
「あは、じょーず」
思わず拍手が出る。バスケのことは何も知らないけど、本当にキレイだと思う。
「すっごい練習したんだね」
「せやねん」
アキラくんは口を尖らせた。
「実は俺、意外かもしれんけどな、天才ちゃうねん」
「ん?」
「そこは突っ込んでや、意外ってなんやねんって」
「あは、ごめん」
思わず謝ると、アキラくんは「なんで謝んねん」と笑った。
「でやな、せやから俺めっちゃ練習してん。自分で自分の身体思う通りに動かすんて、他の人は普通にできるんかもしれんけど、俺なんかやたらと難しいねん」
「ん? そうなの?」
器用そうに見えるけど。
「や、他の人らのことはよう知らんけどもやな、少なくとも俺は思う通りに動かへんねん。せやからな、何十回も何百回も同じ動きしてやな、身体に覚えさすしかないねん、アホやから頭で考えるとか超苦手やしな」
にかっと笑うアキラくん。
「でもお父さん検事さんでしょ? ほんとはアキラくんも頭いいんじゃないの」
「ん? あー、俺、養子やねん」
「え、あ、そうなの?」
表情とか似ていたし、全然そんな感じしなかった。
「まぁ家族は似る言うしな、夫婦でも」
「あは、そだね」
毎日見てる表情は似てくる。お母さんの笑顔と、アキラくんの笑顔が似てるのは、きっとそういうことだろう。
「あ、もしかして、だから私が入院してる時、ウチに来いって言ってくれたの?」
「せやねん。1人くらい増えても大丈夫やろこの家。知らんけど」
「あは」
たしかに暖かく迎えてくれそうだ、なんて想像してしまう。
「でも多分、ウチの親は俺が知らん思うてると思うで」
「そなの?」
「小さい頃やったしなぁ、ほんまの親のこともあんま覚えてへん。父親はそもそも記憶にないわ」
「そっかー……」
「母親の方もなぁ、あれ何なんやろ。桜咲いてたんは覚えてんねんけどな」
アキラくんは首をかしげる。
「なんやぎゅうっと抱きしめられて、耳元でずうっと"絶対ママが守ったるから大丈夫やで"って何回も言うてたんや」
「ふうん?」
「つか俺、ママ言うててんな」
「あんまぽくないよね」
「やろ? ほんでなぁ、その声がめっちゃ優しいねん、せやからまぁ生きてたら一回くらいは会ってみたいとは思ってるわ」
はにかむように笑う。
「せやからなー、なんや俺もその時えらい安心した記憶あんねん。この人にぎゅっとされてたら安全みたいな? なんなんやろ」
「でもお母さんに抱きしめられたら安心するもんなんじゃない?」
「せやろなぁ、3歳かそんなくらいやったし。多分。まぁそんなんで、俺、桜好きやねんなぁ。その人の声とか匂いとか思い出すねん」
顔は全然覚えてないねんけど、とアキラくんは笑う。
「華、同情した?」
「ううん、何か大変だったのかなぁとは思うけど」
「はっは、俺、華のそういうとこ好きや」
アキラくんは軽くそう言って、昨日のことは嘘みたいだななんて思う。
(ほんとに夢だったりして)
……だったら恥ずかしいな、となんとなく思う。ふと、影がさした。見上げると、アキラくんが笑っている。でもちょっと違う笑い方で。
「……夢ちゃうで?」
「え」
「華は分かりやすいなぁ」
アキラくんは屈んで、目線を合わせてきた。
「えっと、その」
私は赤くなって目線をそらす。
(ど。どういう意味だろ)
どういう意味も、なにも。わかってる。さすがに、わかってる。でもそれを認める勇気がまだないだけで。
ふ、とアキラくんは笑った。
「ええねん、ゆっくりで」
「……うん」
「でも一応言うとくな? 華、好き」
目線をしっかり合わせて言われる。
「めっちゃ好き。大好き。どこも行かんといてほしい」
「……あ、の」
「鎌倉なんか帰らんといてほしい。こっちおって」
そう私に言うアキラくんの目は切なさを湛えていて、私の胸もぎゅっと痛くなる。
(でも、もし、そうなら)
これが恋なら、伝えなきゃいけないことがある。
「あのね、アキラくん。私、言わなきゃいけないことがあるの」
「ん?」
首をかしげるアキラくん。
「私、ね、……許婚がいるの」
「……許婚?」
「うん……大人になったら、結婚する、ひと」
しないかもなんだけど。というか、普通にそのうち破棄になりそうな気もするんだけど、でも一応、いま私にはそんな人がいる身なのだ。
(勝手はできない、よね)
俯く。
「……マジか」
「……、ごめ、んなさい」
「家のなんかとか?」
「……わかんないけど、」
視界がにじむ。苦しい。私は好きな人に、好きって言えない立場なんだと思い知らされる。樹くんは何も悪くないのに、暗い感情さえ湧いてしまいそうになる。ほんとに優しい人なのに。
「ほんなら駆け落ちるか」
「んっ!?」
ものすごく軽いノリで言われた。駆け落ちる、って初めて聞いたよ。
「ん!?」
「どこがええ? 俺バスケしたいしアメリカでもええ?」
「えっ、あの、その!?」
「英語勉強せなあかんな」
アキラくんは立ち上がりながらぼりぼりと頭をかいた。
「華、英語得意?」
「え、うん、勉強的な意味では、成績そこそこだけど」
「ほならその調子で頑張ってや。なんやテキトーなタイミングで迎えに行くから、パスポートの更新だけこまめにしといてな?」
「あ、はい……じゃなくて、そうじゃなくて」
「ん?」
「か、駆け落ちって」
「知らんの? 駆け落ち」
「や、そうじゃなくて」
「だって華」
アキラくんは笑った。
「その反応、絶対俺のこと好きやん」
言われて私は、赤面して固まった。
「ほら」
「えっと、その、ほらじゃなくて」
私は両頬に手を当てる。熱い。
「大学出たあたりがええかなー、卒業までにアメリカの球団と契約できたら一番やなー。せやけどそれまでに結婚させられそうになったら言うてや、すぐ行くから」
アキラくんは笑う。
「な?」
私は呆然としながら、勢いに押されるように頷く。
「約束や」
「……はい」
アキラくんは私のおでこにひとつ、キスを落としてくれた。
(敦子さんと樹くんに、きちんと話そう)
まだこの時の私は、きっとわかってくれるって、こんなのは個人の問題だってそんな風に思ってた。
だからきっと、私たちにはキラキラした未来があるんじゃないかって、そんな風に期待だってしちゃってたのだった。
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