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8(中学編)
空手少年は謝る
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「ほんとに済まん」
めちゃくちゃ謝られている。黒田くんは何度目か分からない謝罪をした。
「や、黒田くんのせいじゃないじゃん」
「そーだよ、ふざけてたヤツが悪いんだし……、それに、ふふ」
真さんのことを思い出したのか、ひよりちゃんがにやける。
「あ、あのね、ひよりちゃん」
「なぁに」
「……なんでもない」
とりあえず今日は説得は諦めよう。ものすごい恋する瞳だ。一晩寝たら落ち着くかもだし。というか、落ち着いて欲しい。
「とにかく黒田くん、もう謝らないで。みんな無事だし、それで良しじゃん!」
あえて元気付けるように笑って言うと、やっと黒田くんも「だな」と言ってくれた。まだ笑ってはくれてないけど。
(ほんと責任感強い……だから"ゲーム"ではひよりちゃんに逆らえないようになったんだ)
でもとりあえず、これで、ひよりちゃんに起きるトラブル1つ目はなんとかなったんだ、と思う。
(余計なトラブルも捲き起こしてるけど!)
それは、恋の嵐が落ち着くのを待つとして、だ。
(あとは"いじめ"だ! 今のところは大丈夫そうだけど)
幸せそうなひよりちゃんに、ちらりと目をやる。
(とにかく注意してよう)
そう決めていると、真さんを探しに行っていた千晶ちゃんが走って戻ってきた。
「今度こそいない、っぽい」
「えー、帰っちゃった?」
「帰っていいの、あんな変態」
「へ、変態なの!? やだぁ」
なぜ赤くなる、ひよりちゃん。
(恋する乙女は手がつけられない……)
そうため息をつきつつ、ふと黒田くんに目をやると、やっぱり難しい顔。
(責任感強いのも大変だあ)
少しくらい、人のせいにしたっていいのに。
「ね、黒田くん」
「ん?」
「やっぱり怒ってる、って言ったらどうする?」
黒田くんは少し顔を歪めた。ごめん、そんな顔をさせるつもりじゃなかったんだ。私は慌てて言葉を続けた。
「違ってね、えと、今から騎馬戦でしょ」
「……おう」
黒田くんは難しい顔のまま、そう返事をする。
「だからさ、頑張って。カッコいいとこみせて。そしたら許す。カンペキに。どう?」
私は首を傾げた。
(こういうのって、何か条件貰った方が謝る方は気楽だったりするんだよね)
これしたら許す、あれしたら許す、みたいなの。
(前世では良くコーヒーおごるとか、おごられるとかしてたけど)
なので、ちょっと条件を指定してみた。ちょうど今から騎馬戦だし。2年男子と3年男子で、紅白戦。黒田くんはそれの2年代表に選ばれているのだ。
「ね、ひよりちゃん!」
私はひよりちゃんにそう言うけど、ひよりちゃんは、どうやら完全に聞いてなかったみたいだ。もう脳が真さん一色です。
「んー? うん、まぁそれでいいよタケル」
明らかに適当な答えを聞いて気が抜けたのか何なのか、やっと黒田くんは笑った。
「分かった」
それから私の目をじっと見た。
「ぜってーいいとこ見せるから、目ぇ逸らすなよ」
「あは、分かった」
「大将首取ってくるわ」
「大将首て」
戦国武将か。
とりあえずまぁ、そう約束をして、黒田くんは入場門に向かって走っていった。
(うん、とはいえ、いつも通り)
いつも通りのオトコマエな黒田くんに安心したけれど、その後、私は応援席で頭を抱えていた。
今から男子騎馬戦の入場だ。下で支える騎馬役の人たちは体操着のままだけど、上の騎士役は上半身裸。赤組の副将になっちゃってる黒田くんも、当然、そう。
服のつかみ合いになって落下すると危険なので、その対応策だというのは分かるのだけど。でも。
「華ちゃん、どうしたの?」
千晶ちゃんが心配気に話しかけてくれる。
「……なんでもないの……」
すっかり忘れていたけれど。
(私……! 黒田くんの上半身裸見れない……!)
6年生の時に、試合の応援で黒田くんの上半身裸を目撃してしまって以来、なぜだか見れなくなってしまったのだ。
(なんかわかんないけど、なんでだか、照れちゃうんだよね……)
なんでだろ。真っ赤になって、私はチラリと目線を上げては下げている。
(自分は身体の線は、人に見られるの嫌なくせに)
なのに、見ちゃうと、小学生の時より筋肉付いてるなぁとか、肩幅広くなったなぁ、とか思ってしまう。ああやだ、私、中身、大人なのに。中学生に何考えてるんだほんとに! ばか!
(うう、ほんと、大人なのに)
同じクラスとかの他の人は全然大丈夫なのに、黒田くんだけなぜかダメ。照れる。秋月くんとかは全然平気。樹くんとかアキラくんとかはそもそも見たことない。圭くんはお家でもちゃんと服を着てる子だし。
(ほんと、なんで黒田くんだけなんだろ)
プールの時は極力目をそらしてなんとかしていたけど、今日は「目をそらさない」と約束しちゃっている。
(が、がんばる)
私はきっ、と顔を上げた。ヤラシイもんじゃないんだもん、全然大丈夫!
(大丈夫じゃなぁぁい)
それでも約束しているので、私は謎に背をぴんと伸ばして騎馬戦を見つめることにした。多分顔真っ赤。
「設楽ちゃん、熱ある? 熱中症?」
クラスの子も心配してくれている。
「違うの、なんかああいうの耐性ないの」
「上半身裸?」
「……うん」
「え、設楽さんピュアピュアじゃん」
別の子も入ってきて、からかうように言う。
「でもオトートいるんじゃないっけ? 男子の裸とか見慣れてるんじゃないの」
「……ウチの圭くんはお風呂上がりとかに裸でウロウロするような、そんなハシタナイ子ではありません」
そこはきっちり言っておく。
「設楽ちゃんブラコンだから」
「あー」
クラスの子たちは楽しそうに笑う。
「じゃー、さ、黒田の裸、見慣れてるとかもないんだ?」
ちょっと派手めなギャル系の子が、こっそり私の耳元でクスクスと笑いながら言う。確か、先輩と付き合ってるとか言ってた子。
「くろっ、はだ、えっ!?」
私は焦りすぎてどもる。
(は!? え!? なにがっ!?)
「あは、反応ピュアピュア~」
「ちょう可愛い」
クラスの子たちが、キャッキャしている間に、騎馬戦のメンバーは入場を終わらせている。
「あ、もう始まんじゃん」
「設楽ちゃんからかうの後回しにして応援しよ」
「えっ、からかうのは決定なの……!?」
女子中学生にからかわれちゃう、中身すっかりオトナ、なはずの私。
(絶対何か誤解されてる気がするっ、うう、でも今は応援に集中!)
今回のルールは良くある騎馬戦のルールだとおもう。ハチマキを取られたらダメで、制限時間あり。残った騎馬数が多い方が勝ち。ただし大将がハチマキを取られたらその時点で負け。2人いる副将が2人とも取られても、負け。片方ならセーフ、らしい。
(黒田くんプレッシャーじゃないかな)
目をやると、なんだか楽しそうに片頬を上げている。
(……、楽しそうでなにより)
なんとか精神的なリカバリもできたみたいで、ほっと胸をなでおろす。
太鼓の音で、競技が始まる。
(頑張ってっ)
中学生とはいえ、騎馬戦、なかなか迫力がある。
「あ、3年の副将とられたっ」
「黒田、負けんなよ!」
男子から応援の声が飛び、黒田くんはチラッとこちらをみて笑った。
「あいつなんかヨユーだな」
「腹立つな」
男子たちは笑いながら応援を続ける。
「がんばれー!」
千晶ちゃんも声を張り上げる。
(結構白熱してる!)
去年は一年生で、あんまり関係なかったせいかちゃんと見てなかったけど、これはなかなか、手に汗握る展開なんじゃないでしょうか、……!
全体的な数を見ると、なんとなく赤組は不利な雰囲気だ。
「わ、黒田、一騎打ちじゃんっ」
「がんばれ!」
黒田くんは白組の大将と一騎打ち、という展開にまで持ち込んだらしい。ほんとに大将首(はちまき?)狙いに行くとは!
(これ取ったら、逆転だ!)
息を飲んで見つめる。
じりじり、と彼らは距離を詰めていく。
「黒田くんっ、頑張って!」
緊張のあまり何も言えていなかったが、やっとなんとか大声が出せた。
黒田くんは口だけで笑って、その瞬間、相手の大将がふっと手を伸ばした。それを片手で払って、サッとハチマキを取る。歓声が上がった。
「うわ」
「わっ」
周りから悲鳴のような声が上がって、私も口を押さえた。
白組の大将が、ハチマキを取られた弾みにバランスを失って、黒田くんを巻き込むように落下する。
と、同時に太鼓が鳴る。
「赤の勝ち!」
体育委員が叫んで、黒田くんも立ち上がり、相手の白いハチマキを大きく掲げた。
めちゃくちゃ謝られている。黒田くんは何度目か分からない謝罪をした。
「や、黒田くんのせいじゃないじゃん」
「そーだよ、ふざけてたヤツが悪いんだし……、それに、ふふ」
真さんのことを思い出したのか、ひよりちゃんがにやける。
「あ、あのね、ひよりちゃん」
「なぁに」
「……なんでもない」
とりあえず今日は説得は諦めよう。ものすごい恋する瞳だ。一晩寝たら落ち着くかもだし。というか、落ち着いて欲しい。
「とにかく黒田くん、もう謝らないで。みんな無事だし、それで良しじゃん!」
あえて元気付けるように笑って言うと、やっと黒田くんも「だな」と言ってくれた。まだ笑ってはくれてないけど。
(ほんと責任感強い……だから"ゲーム"ではひよりちゃんに逆らえないようになったんだ)
でもとりあえず、これで、ひよりちゃんに起きるトラブル1つ目はなんとかなったんだ、と思う。
(余計なトラブルも捲き起こしてるけど!)
それは、恋の嵐が落ち着くのを待つとして、だ。
(あとは"いじめ"だ! 今のところは大丈夫そうだけど)
幸せそうなひよりちゃんに、ちらりと目をやる。
(とにかく注意してよう)
そう決めていると、真さんを探しに行っていた千晶ちゃんが走って戻ってきた。
「今度こそいない、っぽい」
「えー、帰っちゃった?」
「帰っていいの、あんな変態」
「へ、変態なの!? やだぁ」
なぜ赤くなる、ひよりちゃん。
(恋する乙女は手がつけられない……)
そうため息をつきつつ、ふと黒田くんに目をやると、やっぱり難しい顔。
(責任感強いのも大変だあ)
少しくらい、人のせいにしたっていいのに。
「ね、黒田くん」
「ん?」
「やっぱり怒ってる、って言ったらどうする?」
黒田くんは少し顔を歪めた。ごめん、そんな顔をさせるつもりじゃなかったんだ。私は慌てて言葉を続けた。
「違ってね、えと、今から騎馬戦でしょ」
「……おう」
黒田くんは難しい顔のまま、そう返事をする。
「だからさ、頑張って。カッコいいとこみせて。そしたら許す。カンペキに。どう?」
私は首を傾げた。
(こういうのって、何か条件貰った方が謝る方は気楽だったりするんだよね)
これしたら許す、あれしたら許す、みたいなの。
(前世では良くコーヒーおごるとか、おごられるとかしてたけど)
なので、ちょっと条件を指定してみた。ちょうど今から騎馬戦だし。2年男子と3年男子で、紅白戦。黒田くんはそれの2年代表に選ばれているのだ。
「ね、ひよりちゃん!」
私はひよりちゃんにそう言うけど、ひよりちゃんは、どうやら完全に聞いてなかったみたいだ。もう脳が真さん一色です。
「んー? うん、まぁそれでいいよタケル」
明らかに適当な答えを聞いて気が抜けたのか何なのか、やっと黒田くんは笑った。
「分かった」
それから私の目をじっと見た。
「ぜってーいいとこ見せるから、目ぇ逸らすなよ」
「あは、分かった」
「大将首取ってくるわ」
「大将首て」
戦国武将か。
とりあえずまぁ、そう約束をして、黒田くんは入場門に向かって走っていった。
(うん、とはいえ、いつも通り)
いつも通りのオトコマエな黒田くんに安心したけれど、その後、私は応援席で頭を抱えていた。
今から男子騎馬戦の入場だ。下で支える騎馬役の人たちは体操着のままだけど、上の騎士役は上半身裸。赤組の副将になっちゃってる黒田くんも、当然、そう。
服のつかみ合いになって落下すると危険なので、その対応策だというのは分かるのだけど。でも。
「華ちゃん、どうしたの?」
千晶ちゃんが心配気に話しかけてくれる。
「……なんでもないの……」
すっかり忘れていたけれど。
(私……! 黒田くんの上半身裸見れない……!)
6年生の時に、試合の応援で黒田くんの上半身裸を目撃してしまって以来、なぜだか見れなくなってしまったのだ。
(なんかわかんないけど、なんでだか、照れちゃうんだよね……)
なんでだろ。真っ赤になって、私はチラリと目線を上げては下げている。
(自分は身体の線は、人に見られるの嫌なくせに)
なのに、見ちゃうと、小学生の時より筋肉付いてるなぁとか、肩幅広くなったなぁ、とか思ってしまう。ああやだ、私、中身、大人なのに。中学生に何考えてるんだほんとに! ばか!
(うう、ほんと、大人なのに)
同じクラスとかの他の人は全然大丈夫なのに、黒田くんだけなぜかダメ。照れる。秋月くんとかは全然平気。樹くんとかアキラくんとかはそもそも見たことない。圭くんはお家でもちゃんと服を着てる子だし。
(ほんと、なんで黒田くんだけなんだろ)
プールの時は極力目をそらしてなんとかしていたけど、今日は「目をそらさない」と約束しちゃっている。
(が、がんばる)
私はきっ、と顔を上げた。ヤラシイもんじゃないんだもん、全然大丈夫!
(大丈夫じゃなぁぁい)
それでも約束しているので、私は謎に背をぴんと伸ばして騎馬戦を見つめることにした。多分顔真っ赤。
「設楽ちゃん、熱ある? 熱中症?」
クラスの子も心配してくれている。
「違うの、なんかああいうの耐性ないの」
「上半身裸?」
「……うん」
「え、設楽さんピュアピュアじゃん」
別の子も入ってきて、からかうように言う。
「でもオトートいるんじゃないっけ? 男子の裸とか見慣れてるんじゃないの」
「……ウチの圭くんはお風呂上がりとかに裸でウロウロするような、そんなハシタナイ子ではありません」
そこはきっちり言っておく。
「設楽ちゃんブラコンだから」
「あー」
クラスの子たちは楽しそうに笑う。
「じゃー、さ、黒田の裸、見慣れてるとかもないんだ?」
ちょっと派手めなギャル系の子が、こっそり私の耳元でクスクスと笑いながら言う。確か、先輩と付き合ってるとか言ってた子。
「くろっ、はだ、えっ!?」
私は焦りすぎてどもる。
(は!? え!? なにがっ!?)
「あは、反応ピュアピュア~」
「ちょう可愛い」
クラスの子たちが、キャッキャしている間に、騎馬戦のメンバーは入場を終わらせている。
「あ、もう始まんじゃん」
「設楽ちゃんからかうの後回しにして応援しよ」
「えっ、からかうのは決定なの……!?」
女子中学生にからかわれちゃう、中身すっかりオトナ、なはずの私。
(絶対何か誤解されてる気がするっ、うう、でも今は応援に集中!)
今回のルールは良くある騎馬戦のルールだとおもう。ハチマキを取られたらダメで、制限時間あり。残った騎馬数が多い方が勝ち。ただし大将がハチマキを取られたらその時点で負け。2人いる副将が2人とも取られても、負け。片方ならセーフ、らしい。
(黒田くんプレッシャーじゃないかな)
目をやると、なんだか楽しそうに片頬を上げている。
(……、楽しそうでなにより)
なんとか精神的なリカバリもできたみたいで、ほっと胸をなでおろす。
太鼓の音で、競技が始まる。
(頑張ってっ)
中学生とはいえ、騎馬戦、なかなか迫力がある。
「あ、3年の副将とられたっ」
「黒田、負けんなよ!」
男子から応援の声が飛び、黒田くんはチラッとこちらをみて笑った。
「あいつなんかヨユーだな」
「腹立つな」
男子たちは笑いながら応援を続ける。
「がんばれー!」
千晶ちゃんも声を張り上げる。
(結構白熱してる!)
去年は一年生で、あんまり関係なかったせいかちゃんと見てなかったけど、これはなかなか、手に汗握る展開なんじゃないでしょうか、……!
全体的な数を見ると、なんとなく赤組は不利な雰囲気だ。
「わ、黒田、一騎打ちじゃんっ」
「がんばれ!」
黒田くんは白組の大将と一騎打ち、という展開にまで持ち込んだらしい。ほんとに大将首(はちまき?)狙いに行くとは!
(これ取ったら、逆転だ!)
息を飲んで見つめる。
じりじり、と彼らは距離を詰めていく。
「黒田くんっ、頑張って!」
緊張のあまり何も言えていなかったが、やっとなんとか大声が出せた。
黒田くんは口だけで笑って、その瞬間、相手の大将がふっと手を伸ばした。それを片手で払って、サッとハチマキを取る。歓声が上がった。
「うわ」
「わっ」
周りから悲鳴のような声が上がって、私も口を押さえた。
白組の大将が、ハチマキを取られた弾みにバランスを失って、黒田くんを巻き込むように落下する。
と、同時に太鼓が鳴る。
「赤の勝ち!」
体育委員が叫んで、黒田くんも立ち上がり、相手の白いハチマキを大きく掲げた。
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