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第二話
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ギョーム男爵領の主シャルル・ギョームは、クレムラート王国の中でもかなりの小領であるが、当代のみで成り上がった勇猛果敢な気魄と、騎士道精神に富んだ点から、遙かに広大な領地と豊かな財物を有するアメルンの驕慢を密かに蔑視していた。
十年前から始めた剣術試合で、幾たびも優越と気概を示しているので、年を経るにつれ、その武名は王国中に轟き、いよいよ持って隣領を圧倒している。しかし、そんなシャルル男爵の顔にも少なからず憂色が漂い始めた。
それと言うのは、度重なる恥辱と嘲笑に憤懣を溜めに溜めたアメルン家の方から、改めて真剣での剣術試合を申し込んできたのだ。
クレムラート王国では、真剣での決闘という文化がある。名誉を穢されたり、争いが裁判の席でも解決しない場合に行われるのだ。しかし、それは百数十年前から埃を被った伝統と成り下がっており、耳の遠い老翁でも見た事聞いた事は無いという。
そんな無価値な伝説でも、武芸を誇りとしているギョーム方では断る事も出来ず、すぐに承諾の使者を遣ったが、世間へ出し胸を張って、これ天下一なり、と言えるのは、剣術師範のフロリアン・ロスバーグのみだった。
対するアメルン家は領土も広く、俸禄も十分に払えるので、優れた剣客を呼ぶことが出来るのは至極明瞭である。その事情を知っての致命的な報復に、男爵は憂慮の海でもがき、食事も喉を通らぬ日々が続いた。
「誰かっ。誰か来いっ」
粗末な執務室から、苛立つ男爵の声が響いた。慌ててやって来た執事に、じろりと流し目をくれてやり、
「あの剣術試合から今日で何日だ? 」
「はい、二月と十日は過ぎました」
「そうだ。もう二月以上は過ぎている。それなのにフロリアン・ロスバーグは、病と申して一向に出仕してこないが、最早全快しただろう。お前、急いで行って出仕するように伝えてくれ」
はい、とだけ言って下がりかけようとする執事を呼び止めて曰く、
「特に大事な用があるから、必ず来るようにとも付け加えてくれ」
もう春も過ぎて夏に差し掛かる頃である。開け放たれた窓の彼方に見える緑の山々、新緑いっぱいの庭の景色、そしてうららかに照る初夏の太陽も今の男爵の心にはなんの慰めにもならない。屋敷の近くで遊ぶ童子達の平和な声が、賑やかにやかましく聞こえてくるが彼の憂虞は少しも軽くならない。
「――今お見えになりました」
その声にシャルルは、はっと振り返った。僅かに懊悩煩悶していた唇をほころばせ、錚々と佩剣を鳴らして応接の間に向かった。
「フロリアン、よく来てくれた。病だというのに、すまないな」
応接の間に入り着座した主の声を聞いて、片膝で拝跪していたフロリアンは面を僅かに上げた。街外れの小屋で受けた瘡が存外長引いたので、今日まで出仕しなかったのである。
「ちょっと席を外してくれ。二人だけで話したいのだ」
シャルルは、こう執事に言いつけて、フロリアンとの長い密談に時を費やした。
さてその時、ロスバーグ家の使用人でもあるルーク・ブランシュは、街の外で令嬢であるナタリーと共にいた。
孤児だった彼は、妻を失い男子のいないフロリアンに引き取られて以来、ナタリーの小姓を任されている。しかし、木剣の音を聞くだけでも、肌に粟を生じる程に武芸嫌いな彼は、十三になっても未だに絵や読書や詩歌など大凡武家の男とは思えぬ趣味に興じている。
彼を将来はナタリーに娶せて婿にしようと考えているフロリアンも、無論ルークの性質を強く顰蹙していたので、何度となく強意見を繰り返した。しかし却って天来の性質は、いよいよ持ってあらぬ方向へとルークを向かわせるのだった。
「ほら、ルーク。何ぼんやりしてるの」
と、ナタリーが彼の手を引く。魂でも入れ替わっているのだろうか、女性趣味に興じるルークとは対照的に、彼より二つ歳上のナタリーは、屋敷を抜け出して外で駆け回る事が好きで、大木に攀じ登ったり、近所の少年少女を集めてその頭目を気取ったり、とかく弓馬の神様に見放されたルークとは鏡映しである。
「ちょ、ちょっと休もうよ。疲れたよ」
と、ルークは息を荒げる。その容貌は、初対面ならば麗しい佳人と見紛う程である。対してナタリーは、明朗な面の中に白い歯を見せて
「何言ってるの。まだ街を出たばかりじゃない。久しぶりにお父様が外出なさったんだから」
と、聞く耳を持たない。
半ば引き摺られるようにして、日頃遊び場にしている小高い丘の上に着いた。
「本当にやるの? 僕、知らないよ」
「うん、やるよ。落ちて怪我したらルークの所為だからね。しっかり受け止めてね」
二人は、幼い頃から共にいるので砕けた言葉遣いで話す。主従というよりは姉弟のようである。今日は、常日頃、窓から臨む大木に登ろうという算段なのだ。
この大木は、雲の上までその幹を伸ばし、下から見上げると、天を支える柱のようにも見える。いつ頃から此処に生えているのか誰も知り得ない。
「止めといた方が良いよ。フロリアン様に怒られるから帰ろう」
長閑な初夏の陽気に、屋敷の中庭でうっとりと画想に我を忘れていたルークは、唐突に引っ張り出されたので、内心苦々しく思ってはいたが、男勝りな令嬢におろおろするのみである。
それに対してナタリーは、呆れるように
「莫迦な事言わないでよ。ここ最近、お父様が養生なさっていたから家の外に出られなかったじゃない。それにルークだって、剣術の稽古もしてなかったじゃない。偶には身体を動かさないと」
そう言ってナタリーは、羽織っていた上着をルークに預け、紅髪を一本結びにし、大木を攀じ登り始めた。ぱさと顔に当たった紅髪の麝香のような香りに、ルークの若い血は一瞬騒いだが、それは須臾にして憂いへと変わった。
「あ、危ないよ。落ちるよ」
「煩いっ。黙って見てなさい」
如何に気性が凜々としていても女の身である。ナタリーは、徐々に息が上がり視界も霞んできた。自身の手が痛くなるほど木の幹にしがみつくが、熱い顔に浮かぶ汗が眼に沁み入る。
「あ、ナタリー、危ないっ」
彼女の脚が幹から離れたのを見たルークは、青白い顔で絶叫した。気が気では無いのか、自身も大木の真下にいって見上げて、攀じ登り始める。
「止めなさいよっ。ルークが登れるわけないでしょっ」
そう言ったナタリーを、何処からか飛んできた野鳥が襲った。知らないうちに、木の洞に出来た巣に手を突っ込んでいたのだ。
「離れてよ。ああ、もうっ」
「今行くから暴れないでっ」
その瞬間、きゃっ、とナタリーの手が幹から離れた。そのまま垂直に落下し、思い切り大地に落ちる。彼女は、頭を掻きつつ
「あらら、失敗。でも怪我が無くて良かった」
と言って、起き上がった。ルークは何処か、と捜していると彼女の下に、眼を回したルークがいた。
「すわ、大変っ。ルーク、大丈夫っ? 」
ナタリーは、慌てて彼を抱き起こすが、返事をしない。彼女は青白い顔して、彼を抱えて疾風の如く、街へ戻っていった。
「ーー全くお前達は、何度言ったら解るのだ。特別の用向きが無いなら街の外には出るなと言っているだろう」
屋敷に帰った所に半泣きのナタリーを鉢合わせたフロリアンは、くどくどと訓戒を与える。ルークとナタリーは悄然と俯き、ただ聞いているのみだった。その内に眼に涙を浮かべてきたルークを見て、フロリアンは慈父のような顔つきになって、
「まあ良い。今日はこのくらいにしておいてやろう。おい、二人とも丁度昼だから、一緒に来い。今日呼ばれた話もそこでするから」
と、言って二人の背を押して食堂へと向かった。
――フロリアンから仔細を聞いたナタリーは、憤然とし、
「この間、お父様に手酷くやられたから、そんな事を言って来たんだよ。お父様を殺そうとしているに違いないよ」
「だがシャルル様は承諾なされた。この上は私がこのギョームを代表して奴らの代表と手合わせする他ない」
そう言って、フロリアンはルークの方を見た。彼は、真剣勝負、と聞いて白玉のような面でわなわな震えている。
「真剣での決闘、ひ、人が死ぬんですか? 」
「そうだ。もしかすると私も死ぬかもしれない。その時は、お前がナタリーと共にこの家を守るのだ」
「・・・」
そう言われてもルークは、木蓋を開け放した窓から入り込む陽光に心を慄かせるのみだった。
十年前から始めた剣術試合で、幾たびも優越と気概を示しているので、年を経るにつれ、その武名は王国中に轟き、いよいよ持って隣領を圧倒している。しかし、そんなシャルル男爵の顔にも少なからず憂色が漂い始めた。
それと言うのは、度重なる恥辱と嘲笑に憤懣を溜めに溜めたアメルン家の方から、改めて真剣での剣術試合を申し込んできたのだ。
クレムラート王国では、真剣での決闘という文化がある。名誉を穢されたり、争いが裁判の席でも解決しない場合に行われるのだ。しかし、それは百数十年前から埃を被った伝統と成り下がっており、耳の遠い老翁でも見た事聞いた事は無いという。
そんな無価値な伝説でも、武芸を誇りとしているギョーム方では断る事も出来ず、すぐに承諾の使者を遣ったが、世間へ出し胸を張って、これ天下一なり、と言えるのは、剣術師範のフロリアン・ロスバーグのみだった。
対するアメルン家は領土も広く、俸禄も十分に払えるので、優れた剣客を呼ぶことが出来るのは至極明瞭である。その事情を知っての致命的な報復に、男爵は憂慮の海でもがき、食事も喉を通らぬ日々が続いた。
「誰かっ。誰か来いっ」
粗末な執務室から、苛立つ男爵の声が響いた。慌ててやって来た執事に、じろりと流し目をくれてやり、
「あの剣術試合から今日で何日だ? 」
「はい、二月と十日は過ぎました」
「そうだ。もう二月以上は過ぎている。それなのにフロリアン・ロスバーグは、病と申して一向に出仕してこないが、最早全快しただろう。お前、急いで行って出仕するように伝えてくれ」
はい、とだけ言って下がりかけようとする執事を呼び止めて曰く、
「特に大事な用があるから、必ず来るようにとも付け加えてくれ」
もう春も過ぎて夏に差し掛かる頃である。開け放たれた窓の彼方に見える緑の山々、新緑いっぱいの庭の景色、そしてうららかに照る初夏の太陽も今の男爵の心にはなんの慰めにもならない。屋敷の近くで遊ぶ童子達の平和な声が、賑やかにやかましく聞こえてくるが彼の憂虞は少しも軽くならない。
「――今お見えになりました」
その声にシャルルは、はっと振り返った。僅かに懊悩煩悶していた唇をほころばせ、錚々と佩剣を鳴らして応接の間に向かった。
「フロリアン、よく来てくれた。病だというのに、すまないな」
応接の間に入り着座した主の声を聞いて、片膝で拝跪していたフロリアンは面を僅かに上げた。街外れの小屋で受けた瘡が存外長引いたので、今日まで出仕しなかったのである。
「ちょっと席を外してくれ。二人だけで話したいのだ」
シャルルは、こう執事に言いつけて、フロリアンとの長い密談に時を費やした。
さてその時、ロスバーグ家の使用人でもあるルーク・ブランシュは、街の外で令嬢であるナタリーと共にいた。
孤児だった彼は、妻を失い男子のいないフロリアンに引き取られて以来、ナタリーの小姓を任されている。しかし、木剣の音を聞くだけでも、肌に粟を生じる程に武芸嫌いな彼は、十三になっても未だに絵や読書や詩歌など大凡武家の男とは思えぬ趣味に興じている。
彼を将来はナタリーに娶せて婿にしようと考えているフロリアンも、無論ルークの性質を強く顰蹙していたので、何度となく強意見を繰り返した。しかし却って天来の性質は、いよいよ持ってあらぬ方向へとルークを向かわせるのだった。
「ほら、ルーク。何ぼんやりしてるの」
と、ナタリーが彼の手を引く。魂でも入れ替わっているのだろうか、女性趣味に興じるルークとは対照的に、彼より二つ歳上のナタリーは、屋敷を抜け出して外で駆け回る事が好きで、大木に攀じ登ったり、近所の少年少女を集めてその頭目を気取ったり、とかく弓馬の神様に見放されたルークとは鏡映しである。
「ちょ、ちょっと休もうよ。疲れたよ」
と、ルークは息を荒げる。その容貌は、初対面ならば麗しい佳人と見紛う程である。対してナタリーは、明朗な面の中に白い歯を見せて
「何言ってるの。まだ街を出たばかりじゃない。久しぶりにお父様が外出なさったんだから」
と、聞く耳を持たない。
半ば引き摺られるようにして、日頃遊び場にしている小高い丘の上に着いた。
「本当にやるの? 僕、知らないよ」
「うん、やるよ。落ちて怪我したらルークの所為だからね。しっかり受け止めてね」
二人は、幼い頃から共にいるので砕けた言葉遣いで話す。主従というよりは姉弟のようである。今日は、常日頃、窓から臨む大木に登ろうという算段なのだ。
この大木は、雲の上までその幹を伸ばし、下から見上げると、天を支える柱のようにも見える。いつ頃から此処に生えているのか誰も知り得ない。
「止めといた方が良いよ。フロリアン様に怒られるから帰ろう」
長閑な初夏の陽気に、屋敷の中庭でうっとりと画想に我を忘れていたルークは、唐突に引っ張り出されたので、内心苦々しく思ってはいたが、男勝りな令嬢におろおろするのみである。
それに対してナタリーは、呆れるように
「莫迦な事言わないでよ。ここ最近、お父様が養生なさっていたから家の外に出られなかったじゃない。それにルークだって、剣術の稽古もしてなかったじゃない。偶には身体を動かさないと」
そう言ってナタリーは、羽織っていた上着をルークに預け、紅髪を一本結びにし、大木を攀じ登り始めた。ぱさと顔に当たった紅髪の麝香のような香りに、ルークの若い血は一瞬騒いだが、それは須臾にして憂いへと変わった。
「あ、危ないよ。落ちるよ」
「煩いっ。黙って見てなさい」
如何に気性が凜々としていても女の身である。ナタリーは、徐々に息が上がり視界も霞んできた。自身の手が痛くなるほど木の幹にしがみつくが、熱い顔に浮かぶ汗が眼に沁み入る。
「あ、ナタリー、危ないっ」
彼女の脚が幹から離れたのを見たルークは、青白い顔で絶叫した。気が気では無いのか、自身も大木の真下にいって見上げて、攀じ登り始める。
「止めなさいよっ。ルークが登れるわけないでしょっ」
そう言ったナタリーを、何処からか飛んできた野鳥が襲った。知らないうちに、木の洞に出来た巣に手を突っ込んでいたのだ。
「離れてよ。ああ、もうっ」
「今行くから暴れないでっ」
その瞬間、きゃっ、とナタリーの手が幹から離れた。そのまま垂直に落下し、思い切り大地に落ちる。彼女は、頭を掻きつつ
「あらら、失敗。でも怪我が無くて良かった」
と言って、起き上がった。ルークは何処か、と捜していると彼女の下に、眼を回したルークがいた。
「すわ、大変っ。ルーク、大丈夫っ? 」
ナタリーは、慌てて彼を抱き起こすが、返事をしない。彼女は青白い顔して、彼を抱えて疾風の如く、街へ戻っていった。
「ーー全くお前達は、何度言ったら解るのだ。特別の用向きが無いなら街の外には出るなと言っているだろう」
屋敷に帰った所に半泣きのナタリーを鉢合わせたフロリアンは、くどくどと訓戒を与える。ルークとナタリーは悄然と俯き、ただ聞いているのみだった。その内に眼に涙を浮かべてきたルークを見て、フロリアンは慈父のような顔つきになって、
「まあ良い。今日はこのくらいにしておいてやろう。おい、二人とも丁度昼だから、一緒に来い。今日呼ばれた話もそこでするから」
と、言って二人の背を押して食堂へと向かった。
――フロリアンから仔細を聞いたナタリーは、憤然とし、
「この間、お父様に手酷くやられたから、そんな事を言って来たんだよ。お父様を殺そうとしているに違いないよ」
「だがシャルル様は承諾なされた。この上は私がこのギョームを代表して奴らの代表と手合わせする他ない」
そう言って、フロリアンはルークの方を見た。彼は、真剣勝負、と聞いて白玉のような面でわなわな震えている。
「真剣での決闘、ひ、人が死ぬんですか? 」
「そうだ。もしかすると私も死ぬかもしれない。その時は、お前がナタリーと共にこの家を守るのだ」
「・・・」
そう言われてもルークは、木蓋を開け放した窓から入り込む陽光に心を慄かせるのみだった。
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