おばあちゃんっ子 ｰもうこの世界にいないあなたへｰ

後悔

骨

納骨の日。

私は叔母に
「おばあちゃんの骨が欲しい」
と言いました。

叔母が骨壷を開けてくれようとした時
ちょうどお坊さんが来て
「なんばしよるか！！」
とすごい剣幕で怒りました。

私はやっぱりずるく、
泣き出しました。

叔母が
「この子の親代わりだったんです。
骨を少し分けてもらえませんか？」
と助け船を出してくれました。

私が自分で言うべきことを
私は泣いて逃げました。

お坊さんは優しい顔になり、
泣く私に
「必要なくなったら、返しに来なさい。」

そう言って
祖母の遺骨を分けてくれました。

その時の私には
「必要なくなったら」
の意味がわかりませんでした。

必要なくなる訳ないじゃん
そう思いました。