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どっちに付いてくる?
ズルい自分
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アメリカ領事館の受付のような所で
長く待っていたような、
その近辺をうろうろしていたような
記憶があります。
次に覚えているのは
警察署にいて
そこには祖母も来ていました。
きっと父は不審者として
通報されたのでしょう。
警察署の中で
父と祖母が言い争っていました。
突然私に質問が飛んできました。
「お父さんとおばあちゃんのどっちに付いて来る?」
私は答えるのが怖く
泣き出しました。
人前では泣かないと決めたのに
こんな時は泣くんだと、
自分のことをズルいなと思いました。
母が離婚する前、
母に1度だけ聞かれたことがありました。
「お父さんとお母さん、どっちに付いていくる?」
私は
「みっちゃんはここにいるよ」
と即答しました。
母に問われたあの時のように
「おばあちゃんと一緒に家に帰りたい」
と言えばよかったのに。
ズルい私は父が怖くて
ただ泣きました。
長く待っていたような、
その近辺をうろうろしていたような
記憶があります。
次に覚えているのは
警察署にいて
そこには祖母も来ていました。
きっと父は不審者として
通報されたのでしょう。
警察署の中で
父と祖母が言い争っていました。
突然私に質問が飛んできました。
「お父さんとおばあちゃんのどっちに付いて来る?」
私は答えるのが怖く
泣き出しました。
人前では泣かないと決めたのに
こんな時は泣くんだと、
自分のことをズルいなと思いました。
母が離婚する前、
母に1度だけ聞かれたことがありました。
「お父さんとお母さん、どっちに付いていくる?」
私は
「みっちゃんはここにいるよ」
と即答しました。
母に問われたあの時のように
「おばあちゃんと一緒に家に帰りたい」
と言えばよかったのに。
ズルい私は父が怖くて
ただ泣きました。
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