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第1章

森の中

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俺たちは今森の中に向かって歩いている。洞窟の外に初めて出る為多少ドキドキしてる。そして一歩外に出たとたん、むせかえるような空気のうねりと熱気が俺を襲った。

智明「これが異世界か」

何故だか妙に感動してる。だがそれと同時に違和感も感じた。洞窟に向かって手をのばしてみる。すると内部と外部の気温が違うことに気づいた。

智明「プルちゃん、なんか洞窟の中と外違うように感じるんだけど?」

プルちゃん「結界が張ってあるわね!」

智明「知ってたの?」

プルちゃん「ええ!知ってたわ!これも含めてあなたに違和感を感じたの!」

智明「そうなんだ。」

これもミスティ様の恩恵だろうか。予想するに結界が無いと速攻襲われる恐れがあるので頑張ってくれたのだろう。

智明「ありがとう。ミスティ様」

プルちゃん「さ、いくわよ!!」

智明「…はいはい。」

ほんとになんだろうか、ミスティ様と言ったら当たりがつよい。次から声に出さないようにするか。いろいろ面倒くさそうだし。




森の中は元の世界と対して変わらないようだ。ただ、違うのはキノコがでかい!マジかよ、この大きさ。おれの腰くらいまで高さあるぞ。かさの大きさなんて俺が手を広げたくらいある。

智明「あのさプルちゃん、キノコってこんなデカいの?」

プルちゃん「プル(ええ!そのキノコは平均的な大きさね!もっと大きいのもあるわよ!)」

智明「そ、そうなんだ。食べられるの?」

プルちゃん「プルプル(それは人間には無理ね!人間が食べられるキノコはもう少し小さいわ!)」

よかった。もしこれ食べるとなったら大変だったわ。まあ、アイテムボックスあるからそこに入れればいいか。

プルちゃん「プル!(あった!これよ!

··········デカい椎茸だね。

智明「でかっ。でも旨そうだな。とりあえず箱(アイテムボックス)に入れるか。」

智明「キノコは1個あれば十分だな。」

プルちゃん「プル(じゃあ、後何欲しいの⁉)」

智明「そうだなあ。塩焼きしたいからどっかに塩ある?」

プルちゃん「プルプル(そういえば近くに塩湖があったわ!そこ行きましょ!)」

智明「塩茹でもいいな。分かった、そこに行こう!」

それから歩いて5分くらいのとこに湖があった。あまり大きくないみたいだ。大きさ的には野球場くらいの大きさか。

智明「どれどれ。あっ、確かにしょっぱい。でもどうやって持っていこう。」

プルちゃん「プル!(私に任せて!)」

何をするんだろうと見ていたらおもむろに岩にはり付き、徐々に岩を溶かしていくと手鍋っぽくなった。
つか、岩溶かすとかヤベェな。

プルちゃん「プルル!(出来たわ!)」

智明「すげー、ありがとうー。」

こうして俺は食料と鍋をゲットした!




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