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第一章:アマテラス学園~入学式~

第二十六話

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(ローベルリアちゃん)「はい。先生質問してもよろしいでしょうか?」

(ルチル先生)「はい。大丈夫です。」

(ローベルリアちゃん)「では、何故一人ずつなのでしょうか?確かに大勢だと混みますし、不満を言う方達もいると思いますわ。ですが、だからと言って一人ずつで見る必要はないのではないでしょうか?」

確かに別に一人ずつで見なくても良いよね。そう前世の私が設定をぶっ込まなければね。

(ルチル先生)「ローベルリアさんの言うとおり僕がこの学園に来る前、いや僕が生まれる数年前かな?…までは、ローベルリアさんが言ったように三人から四人前後で部屋に入って見てもらっていたそうです。でも問題が発生したんです。それは、ある貴族の生徒が、嫌な言い方をしますが平民の生徒にたいして悪口を言ったんだ。まぁそれは悲しい事だけど良くあることでそこではまだ大丈夫でした。本当はいけないことですけどね。」

前世で感想を書くところでは、

『きたきたよ!真剣モードのルチル先生!ヤバい!』

『ヤバいんだけど!でも真剣モードじゃなくて、格好いモードじゃない?』

等ルチル先生ファン?達が議論してたなぁ。今更ながらなんで前世の私は疑問に思わなかったのかな!だってルチル先生が何モードか、何モードじゃないとかさぁ全然関係ないよね!まぁ確かに私が凄く考えたキャラクターだからキャラクターが褒められるのはすっごい嬉しいけど、そろそろ!本文の方を褒めてくれても良いと思うんだよ!

(ルチル先生)「それ以降は貴族の生徒は何も言わなくなって無事に終わりました。でも三週間後の魔法対抗試験でその平民の生徒は自分の魔法属性は本当は違うのに、違う魔法属性だと思っていたんです。そのせいで魔法は勿論出来なくて魔法対抗試験は終わりました。原因は、あの貴族の生徒です。」

ルチル先生が真剣に話すから皆黙って聞いちゃってるよ。ねぇふざけてるのわたしだけじゃ?って思うけどだ、大丈夫だよね?…うんきっと大丈夫じゃないかもするかもしないかもしれない。全然安心出来ない。ここはしょうがない静にルチル先生の話しを聞こう。

えっと整理すると、

まずある貴族の生徒が平民の生徒に悪口を言った

それ以降は貴族の生徒は何も言わない

三週間後の魔法対抗試験で平民の生徒は、自分の魔法属性は本当は違う魔法属性なのに違う魔法属性だと思い込んでいた

魔法は出来ない

魔法対抗試験は終わった

原因は貴族の生徒

今ここ。うん改めて考えてみると、どんだけ性格悪いんだっ!て思う。

(ルチル先生)「貴族の生徒は、どうやったかは言えませんが何らかの方法を取って平民の生徒の魔法属性を別の魔法属性だと思い込ませて失格にしました。平民の生徒はこの事件が発覚して失格は免れました。この事件が発覚して以降一人ずつ見る事になりました。」

うんうん。ルチル先生は、私の考えた設定を話してるだけだから別に悪いんじゃないよ。ただ、前世の私!そんな設定いちいちキャラクターに喋らさなくていい!
だってこんなの聞かされて、皆どう思う?
どんだけアホだったんだって思うだけだから。




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