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第一章:アマテラス学園~入学式~

第二十一話

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(ルチル先生)「…はいローベルリアさん大丈夫です。」

(ローベルリア)「先生わたくしの自己紹介の順番を最初にしていただけませんか?」

まず最初にローベルリアちゃんがそう言ったんだ。懐かしいなぁー。後々ローベルリアちゃんは、主人公と仲良くなる。けどまだ始まってばっかりだからなぁ。

(ルチル先生)「えっとぉ理由を聞いても?」

(ローベルリア)「勿論ですわ。そこのバカ…失礼しましたわ。…ビスターさんが最初に自己紹介をするのはどおしても嫌なんですの。わたくしビスターさんより優秀でないと強制的に婚約させられるのですわ。勿論魔法対抗試験が本番ですけれど。わたくしじゃなくても良いですわ。他の方でも良いですからお願いします先生っ!」

あっ!そう言えば今から三週間後に魔法対抗試験があるんだった。三週間後に行われる魔法対抗試験は一年生だけで行われて一人一人の実力をはかる為で、確かそこに主人公が参加してる筈だからチャンス。

(ルチル先生)「…いやでも…」

ルチル先生は、困ったようにかローベルリアちゃんの気迫に気圧されてか両手を出して何歩か後退る。

(ローベルリア)「お願いしますわっ!わたくし本気で嫌なんですのっ!ビスターさんと婚約するぐらいならいっそ…」

ローベルリアちゃんは必死そうに言う。あぁー確かそんな設定だった筈。

ローベルリアちゃんは、ビスターとの婚約が嫌で両親に訴えて、両親は最初は無理だと言ってたんだけど。

ローベルリアちゃんが自殺未遂をしてから考えが変わって、まぁ向こうとローベルリアちゃんとビスターが生まれる前に決めてた事で、両家は昔からいがみ合ってて、それを終わらせるために交わされた約束事だったわけだからね引くに引けない状況な訳で。

そこでさっきローベルリアちゃんが言ってた事であってるはず。

(ルチル先生)「ローベルリアさんがそこまで言うなら、ビスター君ローベルリアさんが最初に自己紹介をしても良いかな?」

(ビスター)「おいおいセンセイっ!ソイツだけづるいって、なぁ?」

ビスターは、後ろを向いて同意を求めてる。ほとんどの人は頷いてないけど一部の人は頷いていてる。

(ビスター)「ほらみんな言ってんじゃないか。」

(ルチル先生)「ビスター君確かにローベルリアさんは少しづるいかもしれない。だけど、ビスター君!…君はローベルリアさんをソイツ呼ばわりしたよね。」

きたよ!ルチル先生は、何か大事なことや正さないといけない事を言うときは、最初にえっとぉとか言わなくてはっきり言ってるから。前世の感想を書くところでは、

『あれっ?ルチル先生格好いいモードですか?』

って書かれてたよ。

(ビスター)「…それがどおしたって言うんだよセンセイ?…ソイツだって俺をバカ呼ばわりじゃねーか!だから俺だって呼んで良いじゃないか!俺だってっ…。」

(ルチル先生)「ビスター君確かにローベルリアさんはそう言いました。けれど言った事を謝りました。その後は名前で呼んでいました。ビスター君!…君はローベルリアさんに一度でも謝りましたか?名前で呼びましたか?」

(ビスター)「それは…。」

(ルチル先生)「ビスター君良いですか、人に言われて嫌なことを言わないことです。そうじゃないといつか自分に返ってきますし、言われて傷付きます。…僕の生まれた街パタナでは『口は災いの元』っという言葉があります。僕は母から聞いた時そのとおりだなぁーと思いました。…でもそれは気をつければ、相手を傷付ける事もないし、自分を傷付ける事もない。」

ルチル先生決まったよ!格好いい!普段は可愛いのにこういう時は格好いいって言うギャップが良くて話題になったんだよね。

(ビスター)「何が言いたいんですかセンセイ?」

定番の台詞をここで言うビスターは凄いと思う。

〔お前が書いたんだろ!〕

いやそうなんだけど実際にビスターが言ってるからね。現実で言う人居るんだなって思っちゃって。

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