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10話
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「理由はさっき言ったとおり。冥が迷宮以外のどこかにいることはあり得ない」
「冥が迷宮にいることはもっとあり得ないわ」
海王星が不機嫌で――3日は眠るはずの薬から2時間で目を覚ましたからか――とても眠そうな天王星を横目に見ながら言うと、立ち直ったルミナスが否定した。
ルミナスが言っていることは正論なのだが、それでも諦めきれない天王星と海王星の双子が、ルミナスとにらみ合っていると、部屋の外から数人が走る音がした。
「ルナさん、木星様と土星さん連れてきたよ」
ガタッと音を立てて戸を開けると同時に、木星の衛星であるイオが言った。その後ろには、同じく木星の衛星でぁあるガニメデがいる。
すぐ後に木星と土星の2人が、部屋についた。だが、腕白盛りの衛星2人組とは違い、この惑星2人は息を切らしている。
「ご苦労さん」
ルミナスが、イオ達2人にそう言うと、「どういたしまして~」といいながらイオは駆け出した。その後を、慌てた様子でガニメデも追う。
「で、何、事?」
亜麻色の髪の土星が、息を切らしたままルミナス達に聴いた。木星は、その後ろで息を整えている。
「こいつ等が迷宮に入れろだって」
こいつ呼ばわりに双子が「はぁ?」と言い、怒りを見せるが、太陽は知らん顔で、他所を向く。少しニヤニヤしているところを見ると、どうやら糸目呼ばわりしことへのやり返しらしい。
「昨日もそんなこと言ってたね」
呆れた顔で土星が言うと、その後ろで木星が頷いた。焦げ茶色の髪の木星は、呆れているのだろうか、半眼で双子を見ている。
「木星と土星の2人が一緒に行くなら迷宮に入らせても良いんじゃない?」
ルミナスが太陽に聴いた。本人は太陽だけに聞かせるつもりだったようで、実際に声も小さかったのだが、冥王星が関わると双子は地獄耳になることがあり、そして今も、2人にはしっかり聞こえたようだった。
獲物を見るような、と言う表現が適切と思われる目でルミナスを見ていた。
「うん…、まあ…、いいん、だろうね…」
飢えた狼のような目にひるんだ太陽歯切れ悪く言った。
まあ、半ば脅しのような形になった説得ではあったが、結果的に許可を取ることが出来たので、双子は嬉しそうだが、巻き込まれた木星と土星は不機嫌そうに双子をにらみつけた。
「冥が迷宮にいることはもっとあり得ないわ」
海王星が不機嫌で――3日は眠るはずの薬から2時間で目を覚ましたからか――とても眠そうな天王星を横目に見ながら言うと、立ち直ったルミナスが否定した。
ルミナスが言っていることは正論なのだが、それでも諦めきれない天王星と海王星の双子が、ルミナスとにらみ合っていると、部屋の外から数人が走る音がした。
「ルナさん、木星様と土星さん連れてきたよ」
ガタッと音を立てて戸を開けると同時に、木星の衛星であるイオが言った。その後ろには、同じく木星の衛星でぁあるガニメデがいる。
すぐ後に木星と土星の2人が、部屋についた。だが、腕白盛りの衛星2人組とは違い、この惑星2人は息を切らしている。
「ご苦労さん」
ルミナスが、イオ達2人にそう言うと、「どういたしまして~」といいながらイオは駆け出した。その後を、慌てた様子でガニメデも追う。
「で、何、事?」
亜麻色の髪の土星が、息を切らしたままルミナス達に聴いた。木星は、その後ろで息を整えている。
「こいつ等が迷宮に入れろだって」
こいつ呼ばわりに双子が「はぁ?」と言い、怒りを見せるが、太陽は知らん顔で、他所を向く。少しニヤニヤしているところを見ると、どうやら糸目呼ばわりしことへのやり返しらしい。
「昨日もそんなこと言ってたね」
呆れた顔で土星が言うと、その後ろで木星が頷いた。焦げ茶色の髪の木星は、呆れているのだろうか、半眼で双子を見ている。
「木星と土星の2人が一緒に行くなら迷宮に入らせても良いんじゃない?」
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獲物を見るような、と言う表現が適切と思われる目でルミナスを見ていた。
「うん…、まあ…、いいん、だろうね…」
飢えた狼のような目にひるんだ太陽歯切れ悪く言った。
まあ、半ば脅しのような形になった説得ではあったが、結果的に許可を取ることが出来たので、双子は嬉しそうだが、巻き込まれた木星と土星は不機嫌そうに双子をにらみつけた。
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