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チーズピザ

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 Sの大好物はチーズピザだった。

 チーズピザが食べたい!

 さっそく彼はタバスコの瓶を片手に電話で注文した。

「甘くてとろけるようなチーズピザを一丁」
「あいよぉ」

 しばし待つこと二十分。
 一台の軽トラックが到着した。
 ピザ屋の大将が大きな箱をかかえてやってきた。

「へい、ピザお待ちぃ」

 Sは快くお代をはらった。

「まいどあり!」大将は嵐のようにやってきて嵐のように去った。

 どきどきわくわくしながらピザの箱をあけると、
 Sの顔色が緑色になった。
 シュガーチーズピザだった……。

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