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第4章 王立魔法学校一年目
266 一日はまだ終わらない
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今日はもう夕飯の時間が迫っていたので、カーテシーを教えるのは明日からとなった。
「サラに教えてもらう期限は次の礼儀作法の授業が始まるまで!授業が終わった後に、自習室に集合よ!」
「自習室の予約はあたしに任せて。毎日一時間こっきりで、延長は受け付けないわ。集中して頑張りましょうっ」
「「「「「了解っ!!」」」」」
私の目の前で、アミーちゃんとキャシーちゃんによって私の予定が決まっていく。
お、教えるのはいいんだけど、毎日一時間も教えることなんてあるかなぁ……
思ったよりも大事になりそうな予感に、遠い目になってしまう。
「お、おい。キャシー達、すげー張り切ってるけど、大丈夫か?」
「た、たぶん?」
「無理な時は無理って言いなよー」
ううっ、ハル君達の優しさが身に沁みます!
でも、あんなにうれしそうなみんなの顔を見たら、無理なんてとてもじゃないけど言えないよ。
引き受けたのは自分なのだから、しっかりしないと!
「打倒イヴァンカよっ!」
「「「「「「おーーーっ!!!」」」」」」
「「「……」」」
と、決意してはみたものの、みんなの熱意があまりにもすごくて、安請け合いするのではなかったと、早くも後悔していた。
アミーちゃん達をここまでも燃え上らせるイヴァンカ先生は、いったい何者なのか!
……アクアも呼んじゃおうかな。
一人じゃ心細くて、せめて誰か私と同じ立場の人を作りたいと考えてのことだったんだけど、とっさに思い付いたにしては名案な気がする!
アクアは私がお母さんにカーテシーを教えてもらっている時、常にそばにいたし、一度やって見せてとお願いした時、とてもきれいなカーテシーを披露してくれた。
先生役になってもらうには、まさにうってつけの存在だ!
まあ、私しかアクアの姿を見えないのだけれどね。
……あれ?そう思うと、アクアを呼んでも意味がない?
いやいやいや、私一人だと全員を見るのは大変だし、アクアにも見てもらうだけでも、すごく助かるはず!!
誰に聞かせるわけでもない言い訳を心の中で呟きつつ、アミーちゃん達の話し合いが終わるのを、ハル君達と待つのだった。
◇◇◇
話が終わった後、他の子達はこのまま食堂に行くとのことだったので、この場でお別れをする。
ハル君とフィン君も一度部屋に戻ると言って、そのまま男子寮に行ってしまった。
「私も教科書を部屋において来ようと思うんだけど、アミーちゃん達は?」
最後に残った二人に聞くと、早速マリアさんに自習室の貸し切り予約をしに行くらしい。
「なら、途中まで一緒だね」
「そうね」
「時間がかかるかもしれないから、サラちゃんは先に食堂に行ってていいわよ」
「じゃあ、先に席を取って待ってるね」
「あっ、お願いしてもいい?」
「もちろん!!」
寮母室の前で二人と別れて、部屋に戻る。
教科書を置きに来ただけなので、滞在時間は数秒だ。
食堂の席取りもしたいので、急いで食堂に向かわないとね。
はあ~、しかし今日はとんでもない一日だったなぁ。
今日は朝礼から始まって、マーブルの暴走に、ケリー先生からの質問の嵐でしょ?
そして極めつけは、先程の件だ。……本当にいろいろなことがあったなぁ。
もうこれ以上の騒動は起こらないだろうと思っていた私だったのだけれど、安心するのはまだ早かったようだ。
「あれ?」
寮母室の前で、なぜかマリアさんが立っていた。
アミーちゃん達の姿は見当たらない。
どうやら、アミーちゃん達の方が早く終わったようだ。
でも、なんでマリアさんは寮母室の外にいるのかな?
不思議に思って見つめていると、ふいにマリアさんと目が合う。
「サラ、ちょっといいかしら?」
どうやら、私の一日はまだ終わらないようだ。
「サラに教えてもらう期限は次の礼儀作法の授業が始まるまで!授業が終わった後に、自習室に集合よ!」
「自習室の予約はあたしに任せて。毎日一時間こっきりで、延長は受け付けないわ。集中して頑張りましょうっ」
「「「「「了解っ!!」」」」」
私の目の前で、アミーちゃんとキャシーちゃんによって私の予定が決まっていく。
お、教えるのはいいんだけど、毎日一時間も教えることなんてあるかなぁ……
思ったよりも大事になりそうな予感に、遠い目になってしまう。
「お、おい。キャシー達、すげー張り切ってるけど、大丈夫か?」
「た、たぶん?」
「無理な時は無理って言いなよー」
ううっ、ハル君達の優しさが身に沁みます!
でも、あんなにうれしそうなみんなの顔を見たら、無理なんてとてもじゃないけど言えないよ。
引き受けたのは自分なのだから、しっかりしないと!
「打倒イヴァンカよっ!」
「「「「「「おーーーっ!!!」」」」」」
「「「……」」」
と、決意してはみたものの、みんなの熱意があまりにもすごくて、安請け合いするのではなかったと、早くも後悔していた。
アミーちゃん達をここまでも燃え上らせるイヴァンカ先生は、いったい何者なのか!
……アクアも呼んじゃおうかな。
一人じゃ心細くて、せめて誰か私と同じ立場の人を作りたいと考えてのことだったんだけど、とっさに思い付いたにしては名案な気がする!
アクアは私がお母さんにカーテシーを教えてもらっている時、常にそばにいたし、一度やって見せてとお願いした時、とてもきれいなカーテシーを披露してくれた。
先生役になってもらうには、まさにうってつけの存在だ!
まあ、私しかアクアの姿を見えないのだけれどね。
……あれ?そう思うと、アクアを呼んでも意味がない?
いやいやいや、私一人だと全員を見るのは大変だし、アクアにも見てもらうだけでも、すごく助かるはず!!
誰に聞かせるわけでもない言い訳を心の中で呟きつつ、アミーちゃん達の話し合いが終わるのを、ハル君達と待つのだった。
◇◇◇
話が終わった後、他の子達はこのまま食堂に行くとのことだったので、この場でお別れをする。
ハル君とフィン君も一度部屋に戻ると言って、そのまま男子寮に行ってしまった。
「私も教科書を部屋において来ようと思うんだけど、アミーちゃん達は?」
最後に残った二人に聞くと、早速マリアさんに自習室の貸し切り予約をしに行くらしい。
「なら、途中まで一緒だね」
「そうね」
「時間がかかるかもしれないから、サラちゃんは先に食堂に行ってていいわよ」
「じゃあ、先に席を取って待ってるね」
「あっ、お願いしてもいい?」
「もちろん!!」
寮母室の前で二人と別れて、部屋に戻る。
教科書を置きに来ただけなので、滞在時間は数秒だ。
食堂の席取りもしたいので、急いで食堂に向かわないとね。
はあ~、しかし今日はとんでもない一日だったなぁ。
今日は朝礼から始まって、マーブルの暴走に、ケリー先生からの質問の嵐でしょ?
そして極めつけは、先程の件だ。……本当にいろいろなことがあったなぁ。
もうこれ以上の騒動は起こらないだろうと思っていた私だったのだけれど、安心するのはまだ早かったようだ。
「あれ?」
寮母室の前で、なぜかマリアさんが立っていた。
アミーちゃん達の姿は見当たらない。
どうやら、アミーちゃん達の方が早く終わったようだ。
でも、なんでマリアさんは寮母室の外にいるのかな?
不思議に思って見つめていると、ふいにマリアさんと目が合う。
「サラ、ちょっといいかしら?」
どうやら、私の一日はまだ終わらないようだ。
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