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第4章 王立魔法学校一年目
215 みんなの召喚獣 (フィン編)⑬
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フィン君の召喚獣を一目見たとき、ここにいる全員が同じ感想を思い浮かべたと思う。
似てる、と。。。
誰とって?
もちろん、フィン君とだ。
大きくてふさふさの尻尾に、大きくとがった耳の召喚獣は、とある一点がフィン君にそっくりだったのだ。
「妖狐ですわね」
レベッカ先生に妖狐と呼ばれた召喚獣は、フィン君とそっくりな糸目の持ち主だった。
「妖狐は炎属性のモンスターですの。尾の数が増える毎に強くなるとされていますわ」
レベッカ先生の説明で、みんなの視線が妖狐のしっぽに集中する。
フィン君が召喚した妖狐の尻尾の本数は一本だった。
「この妖狐の尾は一本ですけれど、まだ子供ですから、これから増える可能性は十分ありますわ。あなたの頑張り次第ですわよ」
「はい!」
レベッカ先生からの激励にフィン君はしっかりと返事をすると、妖狐と契約を結んだ。
妖狐の名前は「リプカ」に決まった。
「どっちの性別でもおかしくないように考えたんだけどどうかな?」
「コーン!」
フィン君が心配そうに妖狐に問いかけると、妖狐は大きな尻尾をゆらゆらと揺らしながら、元気よく鳴いた。
「フィン君、お疲れ様!」
「お、お疲れ様」
「ぶふっ!お、お前にぴったりの召喚獣だな」
「キャシーとハルったら。フィンの顔を見て笑いだすなんて失礼よ!」
フィン君の顔を見るなり、堪えきれないと言うように笑いだす二人を見て、アミーちゃんが注意をする。
フィン君はなぜ笑われたのか全くわからなかったみたいで、リプカを腕に抱えたままキョトンとしていた。
そのキョトンとした姿がまたリプカと瓜二つで、キャシーちゃん達が落ち着きを取り戻すのにはしばらく時間がかかりそうだ。
「これより十五分の休憩をいたします」
気づけばあっという間に二時間がたっていたようで、鐘の音と同時にレベッカ先生の号令で休憩となった。
その時点で召喚がすんでいる生徒は半数以上にまで増えていた。
その中にはローズさんのお兄さんで、私達に彼女には気を付けてと教えてくれたランディー君もいた。
彼の召喚獣はホークと言う鳥型のモンスターで、風属性の凛々しい顔立ちの鳥だった。
広げたら一〇〇㎝以上になる羽をたたみ、ランディー君の後ろをチョコチョコとついていく姿は凛々しい顔立ちとのギャップからか、とてもかわいく見えた。
「サラ、マーブルをポシェットから出してくれる?」
そのときの様子をにまにまと思い出していたら、キャシーちゃんに話しかけられる。
「マーブルを?」
「うん!わたし達の召喚獣を紹介したいの!」
そう言われれば、授業中ということや反省の意味もあって、マーブルはポシェットで待機してもらったままだった。
「マーブル、出ておいで」
「にゃん!」
マーブルをポシェットから出してやる。
既にみんなの召喚獣は思い思いの様子で寛いでいて、マーブルの登場に興味を持つ子、マイペースに寝ている子など、様々な反応を見せていた。
ハル君の召喚獣のスピカが真っ先にマーブルのそばにやって来て、興味津々の様子でマーブルの周りをぐるぐると歩き回っている。
マーブルは少し迷惑げにスピカを見つめていたけど、この間私に怒られたことで反省したのか、大人しくされるがままになっていた。
私は私でアミーちゃんの召喚獣のシフォンとマカロンを肩に乗せたり、キャシーちゃんの召喚獣のソルテとフィン君の召喚獣のリプカ、スピカを順番に撫でさせてもらったりして楽しく過ごした。
みんなモフモフで大満足です!
「にー…」
「もちろんマーブルもだよ?」
拗ねた様子でこちらの様子をうかがうマーブルを宥めるように撫でる。
うん、うちの子が一番です。
それはみんなも同じなようで、自分の召喚獣を見る目はとても優しいものだった。
こうして、十五分の休憩はあっという間にすぎていった。
似てる、と。。。
誰とって?
もちろん、フィン君とだ。
大きくてふさふさの尻尾に、大きくとがった耳の召喚獣は、とある一点がフィン君にそっくりだったのだ。
「妖狐ですわね」
レベッカ先生に妖狐と呼ばれた召喚獣は、フィン君とそっくりな糸目の持ち主だった。
「妖狐は炎属性のモンスターですの。尾の数が増える毎に強くなるとされていますわ」
レベッカ先生の説明で、みんなの視線が妖狐のしっぽに集中する。
フィン君が召喚した妖狐の尻尾の本数は一本だった。
「この妖狐の尾は一本ですけれど、まだ子供ですから、これから増える可能性は十分ありますわ。あなたの頑張り次第ですわよ」
「はい!」
レベッカ先生からの激励にフィン君はしっかりと返事をすると、妖狐と契約を結んだ。
妖狐の名前は「リプカ」に決まった。
「どっちの性別でもおかしくないように考えたんだけどどうかな?」
「コーン!」
フィン君が心配そうに妖狐に問いかけると、妖狐は大きな尻尾をゆらゆらと揺らしながら、元気よく鳴いた。
「フィン君、お疲れ様!」
「お、お疲れ様」
「ぶふっ!お、お前にぴったりの召喚獣だな」
「キャシーとハルったら。フィンの顔を見て笑いだすなんて失礼よ!」
フィン君の顔を見るなり、堪えきれないと言うように笑いだす二人を見て、アミーちゃんが注意をする。
フィン君はなぜ笑われたのか全くわからなかったみたいで、リプカを腕に抱えたままキョトンとしていた。
そのキョトンとした姿がまたリプカと瓜二つで、キャシーちゃん達が落ち着きを取り戻すのにはしばらく時間がかかりそうだ。
「これより十五分の休憩をいたします」
気づけばあっという間に二時間がたっていたようで、鐘の音と同時にレベッカ先生の号令で休憩となった。
その時点で召喚がすんでいる生徒は半数以上にまで増えていた。
その中にはローズさんのお兄さんで、私達に彼女には気を付けてと教えてくれたランディー君もいた。
彼の召喚獣はホークと言う鳥型のモンスターで、風属性の凛々しい顔立ちの鳥だった。
広げたら一〇〇㎝以上になる羽をたたみ、ランディー君の後ろをチョコチョコとついていく姿は凛々しい顔立ちとのギャップからか、とてもかわいく見えた。
「サラ、マーブルをポシェットから出してくれる?」
そのときの様子をにまにまと思い出していたら、キャシーちゃんに話しかけられる。
「マーブルを?」
「うん!わたし達の召喚獣を紹介したいの!」
そう言われれば、授業中ということや反省の意味もあって、マーブルはポシェットで待機してもらったままだった。
「マーブル、出ておいで」
「にゃん!」
マーブルをポシェットから出してやる。
既にみんなの召喚獣は思い思いの様子で寛いでいて、マーブルの登場に興味を持つ子、マイペースに寝ている子など、様々な反応を見せていた。
ハル君の召喚獣のスピカが真っ先にマーブルのそばにやって来て、興味津々の様子でマーブルの周りをぐるぐると歩き回っている。
マーブルは少し迷惑げにスピカを見つめていたけど、この間私に怒られたことで反省したのか、大人しくされるがままになっていた。
私は私でアミーちゃんの召喚獣のシフォンとマカロンを肩に乗せたり、キャシーちゃんの召喚獣のソルテとフィン君の召喚獣のリプカ、スピカを順番に撫でさせてもらったりして楽しく過ごした。
みんなモフモフで大満足です!
「にー…」
「もちろんマーブルもだよ?」
拗ねた様子でこちらの様子をうかがうマーブルを宥めるように撫でる。
うん、うちの子が一番です。
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こうして、十五分の休憩はあっという間にすぎていった。
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