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第3章 王立魔法学校入学編
195 休日一日目⑤
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冒険者ギルトは石造りの武骨な印象の建物だった。
「今からギルドの中に入るけれど、決して俺たちのそばを離れないでくれよ」
「「「「はいっ」」」」
建物の前でアランさんから注意を受け、みんなで元気にお返事をする。
冒険者ギルドはどんなところなんだろう?私達は期待で胸を高鳴らせていた。
ワクワクしながら扉を開けると、ギルドの中は意外にも人が少なかった。
「思ったよりも人が少ないんですね?」
「今の時間は依頼に出かけている冒険者がほとんどだからね」
「朝の早い時間なんて、冒険者でいっぱいよ。依頼は早い者勝ちだから、少しでも良い依頼書を見つけようとみんな必死なの」
アランさん達の説明を聞きながら、建物の中を進んでいく。
私達のような子供がギルドに来るのは珍しいみたいで、ギルドにいた冒険者達は私達の姿を見て驚いていた。
「この掲示板に依頼書が貼ってあって、受けたい仕事があれば依頼書を取って、あそこにある受付に持っていくのよ」
そんな視線も気にすることなく、シーラさん達はまず最初に依頼書が貼ってある掲示板のところまで案内してくれた。
掲示板にはすでに数枚の依頼書しか残っていなかった。
残っていた依頼書には、”迷い猫を探しています”という簡単なものから、”フィッツ町までの護衛を募集しています。募集人数は15名。面接あり。詳細は受付で”という大きな仕事まで、いろいろあった。
「あ、受付にいるのエレインじゃない?」
「本当だな」
受付にはシーラさん達の知り合いがいたようで、そちらを見ると黄緑色の髪に栗色の瞳の女性がシーラさん達に目礼していた。
「受付に誰もいないし、せっかくだからみんなで行ってみましょうか」
シーラさんの一声で、みんなでエレインさんのいる受付に向かうことになった。
「エレイン、この間話した子達を連れてきたわ」
「「「「初めまして」」」」
「噂の子達ですね。初めまして。冒険者ギルドの受付をしているエレインと申します」
お仕事中なのに話しかけて大丈夫なのか心配だったけれど、エレインさんは私達みたいな子供にもとても丁寧に挨拶してくれた。
それだけでなく、受付でどういたお仕事をしているのかも簡単に教えてくれる。
「受付では新規冒険者の登録や依頼の受注、依頼完了の手続きなど多岐にわたる業務を行っているの」
エレインさんの説明はとても分かりやすく、素材の買取カウンターの場所や地下に訓練所があることなど、私達は夢中になって聞いていた。
突然、シーラさん達が私達の手を取り、今までいた場所から少し遠ざかる。
「エレインに受付の仕事が入ったみたい。私達もそろそろ帰りましょうか」
シーラさんの言葉通り、冒険者ギルドに今まさに入ってきた三人の冒険者達がこちらに目を向けていた。
今入ってきたところだったのに、すぐに気づくなんてさすがだ!
「じゃあ、エレインまたね」
「はい。またのご利用をお待ちしております」
私達が尊敬のまなざしで見ている間にシーラさん達はエレインさんに別れの挨拶を済ませると出口に向かって歩き出す。
「「「「ありがとぅございました。さようなら!」」」」
私達もエレインさんに急いでお礼とお別れの挨拶をすると、アランさん達に促されるまま出口に向かう。
アランさん達やエレインさんのおかげで冒険者ギルドに入ることができ、簡単にだけれど説明もしてもらって、私達はすっかり満足していた。
「おいおい、誰かと思ったら、緑の風の面々じゃないか」
「もしかして、冒険者から子守に転職したのか?」
「ギャハハッ!マジかよっ。お前らにはお似合いかもな」
先程入ってきた三人組の冒険者に話しかけられるまでは。
「今からギルドの中に入るけれど、決して俺たちのそばを離れないでくれよ」
「「「「はいっ」」」」
建物の前でアランさんから注意を受け、みんなで元気にお返事をする。
冒険者ギルドはどんなところなんだろう?私達は期待で胸を高鳴らせていた。
ワクワクしながら扉を開けると、ギルドの中は意外にも人が少なかった。
「思ったよりも人が少ないんですね?」
「今の時間は依頼に出かけている冒険者がほとんどだからね」
「朝の早い時間なんて、冒険者でいっぱいよ。依頼は早い者勝ちだから、少しでも良い依頼書を見つけようとみんな必死なの」
アランさん達の説明を聞きながら、建物の中を進んでいく。
私達のような子供がギルドに来るのは珍しいみたいで、ギルドにいた冒険者達は私達の姿を見て驚いていた。
「この掲示板に依頼書が貼ってあって、受けたい仕事があれば依頼書を取って、あそこにある受付に持っていくのよ」
そんな視線も気にすることなく、シーラさん達はまず最初に依頼書が貼ってある掲示板のところまで案内してくれた。
掲示板にはすでに数枚の依頼書しか残っていなかった。
残っていた依頼書には、”迷い猫を探しています”という簡単なものから、”フィッツ町までの護衛を募集しています。募集人数は15名。面接あり。詳細は受付で”という大きな仕事まで、いろいろあった。
「あ、受付にいるのエレインじゃない?」
「本当だな」
受付にはシーラさん達の知り合いがいたようで、そちらを見ると黄緑色の髪に栗色の瞳の女性がシーラさん達に目礼していた。
「受付に誰もいないし、せっかくだからみんなで行ってみましょうか」
シーラさんの一声で、みんなでエレインさんのいる受付に向かうことになった。
「エレイン、この間話した子達を連れてきたわ」
「「「「初めまして」」」」
「噂の子達ですね。初めまして。冒険者ギルドの受付をしているエレインと申します」
お仕事中なのに話しかけて大丈夫なのか心配だったけれど、エレインさんは私達みたいな子供にもとても丁寧に挨拶してくれた。
それだけでなく、受付でどういたお仕事をしているのかも簡単に教えてくれる。
「受付では新規冒険者の登録や依頼の受注、依頼完了の手続きなど多岐にわたる業務を行っているの」
エレインさんの説明はとても分かりやすく、素材の買取カウンターの場所や地下に訓練所があることなど、私達は夢中になって聞いていた。
突然、シーラさん達が私達の手を取り、今までいた場所から少し遠ざかる。
「エレインに受付の仕事が入ったみたい。私達もそろそろ帰りましょうか」
シーラさんの言葉通り、冒険者ギルドに今まさに入ってきた三人の冒険者達がこちらに目を向けていた。
今入ってきたところだったのに、すぐに気づくなんてさすがだ!
「じゃあ、エレインまたね」
「はい。またのご利用をお待ちしております」
私達が尊敬のまなざしで見ている間にシーラさん達はエレインさんに別れの挨拶を済ませると出口に向かって歩き出す。
「「「「ありがとぅございました。さようなら!」」」」
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「おいおい、誰かと思ったら、緑の風の面々じゃないか」
「もしかして、冒険者から子守に転職したのか?」
「ギャハハッ!マジかよっ。お前らにはお似合いかもな」
先程入ってきた三人組の冒険者に話しかけられるまでは。
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