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第3章 王立魔法学校入学編
181 テストの結果
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「では、答案用紙を返却する」
今日は1限目からテスト結果が返ってくると言う、なかなかに緊張する展開から授業が始まった。
数学のテストは最後の2問が書けなかったんだよね。あまり、悪い点数じゃありませんように!
緊張しつつも、自分の名前が呼ばれるのを待つ。
「サラ」
「はいっ!」
ついに自分の名前が呼ばれ、席を立つとモニカ先生の前に立つ。
「書かれていた問題は全て正解だったぞ。よく頑張ったな」
「っ!ありがとうございます」
モニカ先生から褒められちゃった!
嬉しいことに点数は90点だった。
『サラ様、おめでとうございます。このようにたくさん丸がついてると言うことは、良い成績なのでは?』
(えへへ。そう思う?)
モニカ先生に続いて、モスにも褒められた。
100点満点中の90点なら好成績だよね?
嬉しくって思わず笑顔がこぼれる。
でも、アミーちゃんは更にすごい点数だった。
「うーん、95点かぁ。間違ってた問題も考え方はあってると思ったんだけどなぁ」
「わぁ!アミーちゃんあの問題が解けたの?」
「サラだって私と5点しか違わないじゃない」
「二人ともすごいなー。俺なんて80点だったよー」
「俺は76点だったぜ。これってどうなんだろうな?」
「す、数学ができなくったって、魔法が上手く使えれば良いのよ!なんたって魔法学校なんだから!うんっ」
みんなで答案用紙を見せ合いっこしてると、一人しかめっ面のキャシーちゃんが自分に言い訳するように小さな声で呟く。
どうやらキャシーちゃんは数学が苦手なようだ。
「キャシーは計算間違いが多いのよ。これとかこれも!単純な計算間違いばかりじゃない。勿体ないわね」
「あっ!見、見ないでーっ!」
アミーちゃんがキャシーちゃんの答案用紙を覗きこみ、指差しながら何がいけなかったのか一つ一つ説明をすると、キャシーちゃんの目に涙が浮かぶ。
「みんな静かに!授業中だぞ。前を向きなさい」
みんなで初めてのテスト結果に一喜一憂していると、すべての答案用紙を返却し終えたモニカ先生に叱られてしまった。
失敗、失敗。
「一般科の最高点は95点だ。君たちが教会で習っていないであろう範囲の問題も出題したにもかかわらず、よく頑張ったな」
モニカ先生の言葉に思わず横にいるアミーちゃんを見る。
「それって、アミーちゃんの事だよねっ?おめでとうっ!」
「ありがとう」
アミーちゃんに祝福の言葉を伝えると、アミーちゃんは照れ臭そうに笑った。
「先生、貴族科の最高点は何点だったんですか?」
茶色の髪の男の子がモニカ先生に質問する。確かに、それは気になるところだ。
一体何点だったのかな?
「ん?貴族科の最高点は…、100点だ」
ざわっ
みんなの高揚した気持ちが一気に下がる。
そうかなぁとは思ってたけど、やっぱり満点かぁ。
「がっかりすることはないぞ。家の手伝いの合間に教会で学んできた君たちと、幼い頃から家庭教師をつけてもらいしっかりと勉強をしてきた貴族科の生徒たちとでは勉強の進み具合が違うのは仕方がない事だ」
その話はカイン先輩の話を思い出させた。
カイン先輩の言ってたずるいって言うのはこう言う事だったのかな。
「それに、君たちの中には学んでいない範囲から出た問題に正解する事ができた生徒がいるんだぞ。そちらの方がすごいと思わないか?」
カイン先輩の話と合間って少ししょんぼりちゃったけど、気を取り直す。
確かに、そう考えるとアミーちゃんの方が絶対にすごいよね!
「点数が低かった生徒たちもこれは成績に反映されないから、安心しなさい。これからの授業で自分なりのペースで頑張れば良いからな。と言うわけで、今日はテストの問題を解説する。まず1問目から…」
クラスのみんなもモニカ先生の言葉に元気を取り戻すと、真剣にモニカ先生の解説に耳を傾ける。
やはり、最後の2問が習ってない問題だったようで、難しかったけれど、モニカ先生の懇切丁寧な説明や教科書を使って何とか解くことができた。
次回からはみんなのテスト結果で授業をどこから進めるか決めるみたいだけど、みんなの成績が思いの外良かったから、予想よりも早いペースで授業を進める事ができそうだってモニカ先生が喜んでいた。
ただ、キャシーちゃんがその話を聞いて青ざめてたけど、だ、大丈夫かな?
今日は1限目からテスト結果が返ってくると言う、なかなかに緊張する展開から授業が始まった。
数学のテストは最後の2問が書けなかったんだよね。あまり、悪い点数じゃありませんように!
緊張しつつも、自分の名前が呼ばれるのを待つ。
「サラ」
「はいっ!」
ついに自分の名前が呼ばれ、席を立つとモニカ先生の前に立つ。
「書かれていた問題は全て正解だったぞ。よく頑張ったな」
「っ!ありがとうございます」
モニカ先生から褒められちゃった!
嬉しいことに点数は90点だった。
『サラ様、おめでとうございます。このようにたくさん丸がついてると言うことは、良い成績なのでは?』
(えへへ。そう思う?)
モニカ先生に続いて、モスにも褒められた。
100点満点中の90点なら好成績だよね?
嬉しくって思わず笑顔がこぼれる。
でも、アミーちゃんは更にすごい点数だった。
「うーん、95点かぁ。間違ってた問題も考え方はあってると思ったんだけどなぁ」
「わぁ!アミーちゃんあの問題が解けたの?」
「サラだって私と5点しか違わないじゃない」
「二人ともすごいなー。俺なんて80点だったよー」
「俺は76点だったぜ。これってどうなんだろうな?」
「す、数学ができなくったって、魔法が上手く使えれば良いのよ!なんたって魔法学校なんだから!うんっ」
みんなで答案用紙を見せ合いっこしてると、一人しかめっ面のキャシーちゃんが自分に言い訳するように小さな声で呟く。
どうやらキャシーちゃんは数学が苦手なようだ。
「キャシーは計算間違いが多いのよ。これとかこれも!単純な計算間違いばかりじゃない。勿体ないわね」
「あっ!見、見ないでーっ!」
アミーちゃんがキャシーちゃんの答案用紙を覗きこみ、指差しながら何がいけなかったのか一つ一つ説明をすると、キャシーちゃんの目に涙が浮かぶ。
「みんな静かに!授業中だぞ。前を向きなさい」
みんなで初めてのテスト結果に一喜一憂していると、すべての答案用紙を返却し終えたモニカ先生に叱られてしまった。
失敗、失敗。
「一般科の最高点は95点だ。君たちが教会で習っていないであろう範囲の問題も出題したにもかかわらず、よく頑張ったな」
モニカ先生の言葉に思わず横にいるアミーちゃんを見る。
「それって、アミーちゃんの事だよねっ?おめでとうっ!」
「ありがとう」
アミーちゃんに祝福の言葉を伝えると、アミーちゃんは照れ臭そうに笑った。
「先生、貴族科の最高点は何点だったんですか?」
茶色の髪の男の子がモニカ先生に質問する。確かに、それは気になるところだ。
一体何点だったのかな?
「ん?貴族科の最高点は…、100点だ」
ざわっ
みんなの高揚した気持ちが一気に下がる。
そうかなぁとは思ってたけど、やっぱり満点かぁ。
「がっかりすることはないぞ。家の手伝いの合間に教会で学んできた君たちと、幼い頃から家庭教師をつけてもらいしっかりと勉強をしてきた貴族科の生徒たちとでは勉強の進み具合が違うのは仕方がない事だ」
その話はカイン先輩の話を思い出させた。
カイン先輩の言ってたずるいって言うのはこう言う事だったのかな。
「それに、君たちの中には学んでいない範囲から出た問題に正解する事ができた生徒がいるんだぞ。そちらの方がすごいと思わないか?」
カイン先輩の話と合間って少ししょんぼりちゃったけど、気を取り直す。
確かに、そう考えるとアミーちゃんの方が絶対にすごいよね!
「点数が低かった生徒たちもこれは成績に反映されないから、安心しなさい。これからの授業で自分なりのペースで頑張れば良いからな。と言うわけで、今日はテストの問題を解説する。まず1問目から…」
クラスのみんなもモニカ先生の言葉に元気を取り戻すと、真剣にモニカ先生の解説に耳を傾ける。
やはり、最後の2問が習ってない問題だったようで、難しかったけれど、モニカ先生の懇切丁寧な説明や教科書を使って何とか解くことができた。
次回からはみんなのテスト結果で授業をどこから進めるか決めるみたいだけど、みんなの成績が思いの外良かったから、予想よりも早いペースで授業を進める事ができそうだってモニカ先生が喜んでいた。
ただ、キャシーちゃんがその話を聞いて青ざめてたけど、だ、大丈夫かな?
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