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第3章 王立魔法学校入学編
157 授業1日目⑦
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えーと、苦手な属性、…苦手な属性?
確か、光と闇の相性ランクをフェ様が少し低くしてくれてたよね?
でも、Aランクの属性を果たして苦手な属性って言って良いものなのかしら?
それに、ケリー先生は苦手な属性魔法であれだけ威力が増えたわけだから、私が詠唱をアレンジしたらどうなっちゃうのかなぁ?
私の場合、単純に詠唱が格好いいからって理由で受けてはいけなかったかも。
今後の事を考え、一人で冷や汗をかいていると、様子のおかしい私を心配してハル君が声をかけてくれた。
「サラ、どうした?すごい汗かいてるけど」
「えっと、私。あの」
でも、苦手な属性がないって言ったら、授業受けさせてくれないかもと思うと、ハル君の質問に答えるのも憚られ、しどろもどろになってしまう。
だって、スッゴク楽しそうな授業なんだもん!せっかくなら、このまま授業を受けたい。
「ん?サラだって?茶色の髪に緑色の瞳…。はっ!もしや君は加護持ちの子かっ!」
「ふぇっ!は、はいっ」
私の名前を聞き付けたケリー先生はカッと目を見開いたかと思うと、すごい勢いで私のもとに向かってきた。
ケリー先生は机に両手をつけると、ずいっと身を乗り出す。
「君にお願いがあるんだっ!」
「わ、私にですか?」
先生にお願いされるなんて、一体なんだろう?
「そう!もし良ければなんだけど、精霊様から助言をもらえたりできないかな?」
「精霊様に?」
どう言うこと?
「これから詠唱をみんなで研究していくわけだけど、精霊様からの意見も聞きたいんだっ!精霊様から直接意見が聞けたら、とても素晴らしい詠唱ができると思うんだよっ!」
「わあっ!」
確かに!ケリー先生のお願いはとても素敵なものだった。思わずケリー先生と一緒になって、はしゃいでしまう。
モスに他の精霊様の感想を聞いてもらったら、絶対間違いないもんねっ。
ちらりとモスを見ると、『サラ様のお望みとあらば』と言ってくれた!
(モス!ありがとう!)
『いえっ。当然のことです』
「にっ!」
マーブルも自分もと言うようにポシェットから顔を出して、元気よくお返事してくれた。
マーブルもありがとうね。お礼に頭を念入りに撫でておく。
「ど、どうかな?」
「モス…っと、精霊様も協力してくれるそうです!」
「そうか!良かった!」
「「「「「「わぁっ!」」」」」」
すぐに返事ができなかったからか、心配げにこちらの様子を見ていたケリー先生の顔が満面の笑みに変わる。
生徒たちもみんな嬉しそうだ。
話は終わったので授業を再開するのかと思いきや、ケリー先生は何故か教壇に戻らずこちらを見つめている。
まだ、何かあるのかな?
「ち、ちなみに先程の詠唱は?」
「え?」
「先程の僕の詠唱は精霊様的にはどうだったかな?」
早速のご質問でした。
『複数の初級精霊が喜んで協力していましたよ。私はなんとも思いませんでしたが』
「えっと、複数の精霊様が喜んで協力してくれたそうです」
「そうかっ!」
モスの言葉をそのまま伝えると、ケリー先生はとても嬉しそうだった。
私はただ伝えただけなのに、なんだか良いことをした気分になる。
「では、みんなの苦手な属性を順番に聞いていこうか!」
「あっ!」
「ん?」
すっかり忘れてたけど、私の問題は何の解決もしてなかったんだった!
「せ、先生、ちょっと…」
「何かな?」
結局、ケリー先生に苦手な属性がないこと、普段は無詠唱で魔法を使っていて詠唱を知っている魔法が少ないので、私も格好いい詠唱を考えたいから授業に参加したいことを素直に伝えることにした。
先生たちにも鑑定結果は伝わっているのか特に驚かれることもなく、私も授業に参加できることになった。良かったー!
「詠唱を学びたいと言う気持ちが大切なんだよ!ぜひ、君も頑張ってくれたまえ!」
「ありがとうございます!」
「こちらこそ、ありがとう!」
「え?」
「これで僕の研究がますますはかどるよ!楽しみだなぁっ!」
…良かったんだよね?
確か、光と闇の相性ランクをフェ様が少し低くしてくれてたよね?
でも、Aランクの属性を果たして苦手な属性って言って良いものなのかしら?
それに、ケリー先生は苦手な属性魔法であれだけ威力が増えたわけだから、私が詠唱をアレンジしたらどうなっちゃうのかなぁ?
私の場合、単純に詠唱が格好いいからって理由で受けてはいけなかったかも。
今後の事を考え、一人で冷や汗をかいていると、様子のおかしい私を心配してハル君が声をかけてくれた。
「サラ、どうした?すごい汗かいてるけど」
「えっと、私。あの」
でも、苦手な属性がないって言ったら、授業受けさせてくれないかもと思うと、ハル君の質問に答えるのも憚られ、しどろもどろになってしまう。
だって、スッゴク楽しそうな授業なんだもん!せっかくなら、このまま授業を受けたい。
「ん?サラだって?茶色の髪に緑色の瞳…。はっ!もしや君は加護持ちの子かっ!」
「ふぇっ!は、はいっ」
私の名前を聞き付けたケリー先生はカッと目を見開いたかと思うと、すごい勢いで私のもとに向かってきた。
ケリー先生は机に両手をつけると、ずいっと身を乗り出す。
「君にお願いがあるんだっ!」
「わ、私にですか?」
先生にお願いされるなんて、一体なんだろう?
「そう!もし良ければなんだけど、精霊様から助言をもらえたりできないかな?」
「精霊様に?」
どう言うこと?
「これから詠唱をみんなで研究していくわけだけど、精霊様からの意見も聞きたいんだっ!精霊様から直接意見が聞けたら、とても素晴らしい詠唱ができると思うんだよっ!」
「わあっ!」
確かに!ケリー先生のお願いはとても素敵なものだった。思わずケリー先生と一緒になって、はしゃいでしまう。
モスに他の精霊様の感想を聞いてもらったら、絶対間違いないもんねっ。
ちらりとモスを見ると、『サラ様のお望みとあらば』と言ってくれた!
(モス!ありがとう!)
『いえっ。当然のことです』
「にっ!」
マーブルも自分もと言うようにポシェットから顔を出して、元気よくお返事してくれた。
マーブルもありがとうね。お礼に頭を念入りに撫でておく。
「ど、どうかな?」
「モス…っと、精霊様も協力してくれるそうです!」
「そうか!良かった!」
「「「「「「わぁっ!」」」」」」
すぐに返事ができなかったからか、心配げにこちらの様子を見ていたケリー先生の顔が満面の笑みに変わる。
生徒たちもみんな嬉しそうだ。
話は終わったので授業を再開するのかと思いきや、ケリー先生は何故か教壇に戻らずこちらを見つめている。
まだ、何かあるのかな?
「ち、ちなみに先程の詠唱は?」
「え?」
「先程の僕の詠唱は精霊様的にはどうだったかな?」
早速のご質問でした。
『複数の初級精霊が喜んで協力していましたよ。私はなんとも思いませんでしたが』
「えっと、複数の精霊様が喜んで協力してくれたそうです」
「そうかっ!」
モスの言葉をそのまま伝えると、ケリー先生はとても嬉しそうだった。
私はただ伝えただけなのに、なんだか良いことをした気分になる。
「では、みんなの苦手な属性を順番に聞いていこうか!」
「あっ!」
「ん?」
すっかり忘れてたけど、私の問題は何の解決もしてなかったんだった!
「せ、先生、ちょっと…」
「何かな?」
結局、ケリー先生に苦手な属性がないこと、普段は無詠唱で魔法を使っていて詠唱を知っている魔法が少ないので、私も格好いい詠唱を考えたいから授業に参加したいことを素直に伝えることにした。
先生たちにも鑑定結果は伝わっているのか特に驚かれることもなく、私も授業に参加できることになった。良かったー!
「詠唱を学びたいと言う気持ちが大切なんだよ!ぜひ、君も頑張ってくれたまえ!」
「ありがとうございます!」
「こちらこそ、ありがとう!」
「え?」
「これで僕の研究がますますはかどるよ!楽しみだなぁっ!」
…良かったんだよね?
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